レティシア視点
黒天の書の襲撃から三日後、黒天の書の所有者から得た情報によるとやはりあの襲撃は
最高評議会の指示でやったことらしい
そして妾は安全を考えてはやてにユニゾンしたまま戦闘メンバー全員で外に出ておる
なぜなら魔導士の反応が海鳴全域の上空から感じられたからよ、これだけの反応が
あるというこは20人は来ておると見てよいかの
「どうもまとめてやってきたのは20人丁度のようね」
「僕も確認したけど間違いないよ」
サポート特化のシャマルとユーノが言うのなら間違いはないの
一応管理局所属だから魔法を秘匿せねばならないと張ってあるのだろうが敵の張っておる結界は稚拙で狭いの、戦うだけならば問題はないのだろうが
このままではいちいちめんどいので海鳴全域を封時結界で隔離、シャマルにはベルカ式で結界の補強をしてもらうからこれで一部の砲撃魔法以外で結界が壊れる心配はないので思う存分暴れる
ことができよう
その上で広域念話でオープンに宣言することとしよう
《今結界で海鳴全域を隔離した、好きなだけ暴れてもよいぞ!》
オオー!という声と共に早速派手な爆発音が聞こえてきおったぞ、今更ながら20体の敵は全てそれなりの歳はとっておる魔導士達で全員シュヴァルツリッターを呼び出しておるということは
この間の黒天の書が本格的に量産されておるということよな
そして妾達とシュヴァルツリッターの群れとの戦いが始まったのだがこやつらは弱い、三日前に襲撃してきたシュヴァルツリッターよりも更に1ランク弱いわ
これではシュヴァルツリッターの強化のために闇の書を手に入れて今のヴォルケンリッターのデータを手に入れたいと言う欲が出るのも無理はないの
だが誤算なのは妾達との力量差を理解することが出来なんだことか
何しろジュエルシード事件が終わってから鍛える時間はたっぷりとあったのだからの、妾達の中で弱いと思えるアリサとすずかだも一対一ならばまず負けることはないと言える
その上普段から模擬戦をする時は時間を節約するためにチーム戦で行っておるから戦闘における連携も上手くなっておる、つまりどういうことかと言えば
「ディバイン・バスター!」
「サンダー・レイジ!」
「魔法の射手、連弾150矢!」
「ニトクリスの鏡からの、ミラー・バウンド!」
「ドラゴン・ショット!」
「無限貫通弾!」
「小太刀二刀流、虎乱!」
「フレア・ブラスター!」
「アイシクル・アーチュリー!」
「フォトン・スラッシャー!」
「黑鐵体系、黒の拳撃!」
「紫電一閃」
「テートリヒシュラーク!」
「氷紋剣、水成る蛇!」
あちこちで派手に爆発が起こる無双になっておるということよ
これでは必殺技の見本市よな
程なくしてシュヴァルツリッターは全員倒し20人の魔導士達もバインドで一人
残らず拘束してアースラチームに引き渡したぞ
そして更に二日後、一週間続いた魔力コード流しの最終日よ、今日取ったデータを
加えて色々と調べて強制転生プログラムをロックするためのプログラムとコードを
組まねばならぬから徹夜しても明日に食い込むの
だが、これさえ成し遂げることが出来れば恐れも憂いもなく夜天の書へと修復することが
出来よう、気合を入れて頑張らねばな
そして夜が明けてからしばらく経ってようやく魔力プログラムのコードが完成した
妾は元々魔導書の精霊で今はユニゾンデバイスでもあるから眠らなくとも問題はないがドクタースカリエッティとブレシアはプログラムの完成を見届けて倒れてしもうた
倒れたと言うても単に睡眠不足だがの、倒れた二人はウーノが世話するであろうから心配ないの
そしてその翌日、皆で八神家に集まって強制転生プログラムをロックするための魔力コード流しをすることとなった
妾がはやてにユニゾンしてデバイスから魔力コードを流し込む
今まで色々と下準備をしてきたおかげで何のトラブルもなく順調すぎるほど順調に
進んで強制転生プログラムのロックに成功する
だがその後で夜天の書修復計画における一番の難所に気づくことになる
強制転生プログラムをロックして何の遠慮もなく夜天の書へ干渉出来るようになってから最初にやったことはフルパフォーマンスでの解析であった
それで明らかとなったのは
・魔力収集は一つの対象に対して一回のみ
これは公式に存在しておる制限だが妾なら解除出来る制限だから意味を持たぬの
・無限再生能力
再生能力があること自体は既にわかってておったがどれ程の再生能力を持っておるのかが
わからなかった故に今まで触れてこなかった項目よ
闇の書の再生能力は最悪なことに塵一つでも残っておれば再生するし存在そのものを消し去る
ほど完全に消滅させても今度は転生機能によってどこかで新たに存在するだけとなってしまう
正直国民的龍玉バトルマンガの魔人ブウより性質の悪い再生能力と言っていいの
・今までブラックボックスになっていた紫天領域の解放
今まで最高位レベルのセキュリティによって隔離されていためにブラックボックスになって
おった領域の全容が明らかになった
エグザミアを内蔵しているために常時暴走寸前まで臨界状態に至ってる
囲んでおりそれらが夜天の書によく似た紫色の書、おそらくは紫天の書にまとめて
入っておった
システムU-Dを囲む三色の光がマテリアル娘達であろう、マテリアル達がなのは達の姿を真似たのは覚醒してから闇の書の闇の記録を確認して自分に相応しい姿を選んだとのことらしいしの
・防衛プログラムの怨霊化
歴代の夜天の書の所有者の中でも特に愚かな者達が改悪したせいで夜天の書が闇の書へと墜ちてしもうたのはご存知の通り
そのせいで闇の書へと墜ちてから延々と重ねてきた歳月の中で数え切れない程の犠牲者が出た
こともまた確かなこと
その犠牲者の多くは収集によって魔力だけでなく様々なものが闇の書に奪われ今も捕獲された
ままとなっておる
闇の書の犠牲者達の様々な要素は長年の年月によって恨みつらみの類が募り煮詰まり塊となって怨霊と化した
その怨霊は改悪の中核にして根源たる防衛プログラムのナハトヴァールを依代として今や全ての意味で一つとなってておりナハトヴァール=怨霊になっておる
・防衛プログラムが蓋になっていて紫天領域へのアクセスが出来ない
どうやっても防衛プログラムをスルーして紫天領域に関わることが出来ないと判明
した
闇の欠片事件が起きることは覚悟せねばなるまい
そして夜天の書を完全に修復するための準備にとりかかるがここで妾はこの時のためにと
ジュエルシード事件が終わってからずっと準備しておったものをドクタースカリエッティと
ブレシアに公開することにした
それは守護騎士や管制人格を引越しするための書物型ストレージデバイスよ
まだ器だけで未完成という代物だがの…
仕方ないではないか、666ページ分の空き容量を確保した上で守護騎士に管制人格に
防衛プログラム、その他にも様々なシステムに管制人格の補助にあたる統合システムと必要なものがいくらでもあったのだから
家に例えれば外観のみが八割程度出来てるようなものよ
もっとも夜天の書の引っ越し先となるこのストレージが完成すれば夜天の書の負の
部分全てを一か所にまとめてそれ以外を引越しさせることが出来るからまずは
ストレージの真なる夜天の書を完成させることとなった
そして十月の中旬、聖祥秋の行楽行事が済んだ次の休日
完成した真なる夜天の書(いやこれからはこれが夜天の書ということになるの)を
持ってはやての家にいく
はやて達に夜天の書の引っ越しについて色々と説明した後でドクタースカリエッティのアジトである【吾輩はマッドサイティエンストである】に転移する
そしてアジトの中に設置されている機材に闇の書と夜天の書を繋いでまずは
思いっきり干渉することになる管制人格の設定で闇の書を400ページまで完成
させないと召喚出来ないという設定を所有者が決定して書が起動すればいつでも召喚
出来るに変更した
設定の変更が完了して闇の書の方を機材から外して管制人格の召喚を行うことにした
「はやてよ、管制人格は闇の書へと改悪されてから完成して暴走が始まってから自滅するまでの僅かな間しか外に出ることがなかったため誰も名前をつけておらぬ、否、名前をつける機会が
なかったのだ」
「それに改悪されたせいで製作者に与えられたであろう本来の名前も失われておる、だから
初めて自分の意思でまともに汝と話しの出来る今回は名前をつけてやってほしい」
「任せといて、シグナム達だけでなくもう一人おると聞いた時から色々と考えておるんや」
「ならあまり待たせるのもどうかと思うので召喚するとするかの」
「ところでな、まだ召喚してない今もうちらの話しは聞こえとるんか?」
「聞こえておるはずだがどうするのだ」
「なに、召喚の言葉で名前を教えてやろう思ってな」
はやてはそう言うと闇の書を左手に意識を集中するとベルカ式の魔法陣が展開される
「汝夜天の主を支える者にし集いし叢雲の最後の一欠片、夜天の主八神 はやての名において幸運の追い風となり祝福のエールを授けるために我が召喚に応えよ、管制人格リインフォース
召喚!」
はやての声に応えて魔法陣が眩く輝いてその中から銀髪赤目の女性が現れた
嬉し涙に顔を濡らしながら
「幸運の追い風、祝福のエール…、リインフォース…本当にそのような名前を頂いても」
「ええんや、今まで下手に夜天の書を弄繰り回したボケのせいで不幸になっとったんや、
これからは幸せにならなあかん」
「せやからあんたはリインフォースでなければあかん、うちの家族としてお互いに支え合って
一緒に幸せになっていこうな」
「はい…、はい、主~!」
なんにも気にせずにはやてに抱きついてわんわん泣いている
色々とあって初めてこんな幸せな状況で名前をもらえたんだからそれもしょうがないかの
妾はブレシアとドクタースカリエッティに目配らせしてそっと部屋から出て行った
妾達ははやてとリインフォースが揃って部屋から出てくるまでそっとしておいて三人でこれからどういった順番で夜天の書を修復していくかを話し合っていた
「闇の書としてのやばい部分は全部防衛プログラムに押し付けるにしても管制人格の中枢にまで食い込んでるバグはどうするのかね、私やブレシアでも手に負えないと思うんだが」
「それは妾が魔力コードで何とかするとして汝等は守護騎士プログラムの修復をしてくれぬか」
「いざという時のために確実に戦力にしておきたいんだね、任せてたまえ」
こうして闇の書から夜天の書へと修復して新たな書へと移行する作業は順調に進んで最終日を
迎えた
はやて視点
レティちゃんが中心になっての夜天の書修復作業も今終了した
うちが今手に持ってるのはレティちゃんが用意してスカリエッティさんとブレシアさんが
手伝って完成したうちの家族の引っ越し先である夜天の書や
そしてレティちゃんが手に持っとるのは今までリインフォース達がおった闇の書
せやけどそれも今となっては怨霊達と怨霊と一体化してしもうてどうしようもなくなってしもた防衛プログラムのナハトヴァールがおるだけや
それも暴れることが出来へんようにきっちりと封印しとくというおまけつきや
このままにして終わらせることが出来るならそれもええんやけどレティちゃんの言うことにゃ一度防衛プログラムを完全消滅させないとレティちゃん達がリインフォースに組み込んだ完全自作の防衛プログラムが上手くリンクしないそうなんや
何でも闇の書の防衛プログラムが存在しとる限りリインフォースとの繋がりが
消えへんのが原因やそうや
せやから誰にも迷惑のかからへん無人惑星へ転移してそこで闇の書を解放して
出てきた防衛プログラムを徹底的に叩き潰すことになったんよ
それで戦えるやつ全員で参加することにしてん
うちもリインフォースとユニゾンして参加するで
それとリインフォースはなのはちゃん達の善意の協力で魔力を収集させてくれてな、そのおかげでリインフォースはベルカ式とミッド式の両方を豊富に使いこなせるようになったで
そんで全員でいざ決戦の時と転移したんやが
「ここに来ることはわかっていた、さあ、闇の書を渡してもらおうか」
無人惑星のはずなのになんで人がおるん
決め技のオンパレードの中でわかりにくいものもあったと思うので解説します
まずはレティシアのミラーバウンドですけどこれはデモンベインに出てきた死霊秘法の断片の
ニトクリスの鏡を敵の周囲に大量に展開してミラーに反射する魔力弾を弾幕のように大量に
ばら撒くといういじめとしかいいようのない攻撃魔法です
イメージとしては宇宙世紀のガンダムに出てきたリフレクターつきのビット兵器の
ようなものです
ちなみにニトクリスの鏡は使い方次第では剣製の固有結界のように現実を浸食します(原作でジャバウォックとか出てきたのがこれ)がレティシアはその使い方を好まないのでこの世界の
住民にとっては安心です
フレア・ブラスターはアリサの攻撃魔法です
アイシクル・アーチュリーはすずかの攻撃魔法で
フォトン・スラッシャーはアリシアの魔力刃攻撃です
遊戯王カードに同じ名前のモンスターがいるって?、きにしなーいきにしなーい