はやて視点
今度は私の出番やね、とメタな発言は置いといて
私達はアースラに協力して少人数のチームを組んで闇の欠片を片付けて回ってるで
メンバーは私と蒼真とアインスとレティラちゃんの四人や
それとシグナム達はクロノ君に貸出し中や
シグナム達は四人の時点でチームとしてのバランスが良えから指揮官としてクロノ君をつけてチームとして使わせて欲しいとの話が来てな管理局の方の事情でクロノ君を指揮官にするのは絶対の条件やったんやけどリンディさん達なら信用でけるしその条件でOKしたんよ
管理局側の事情ってやつもシグナム達を危惧して監視つけとけとかそのあたりやと思うし、
それもクロノ君なら問題ないしな
それに私達のチームのバランス良えで
蒼真とアインスが前衛で私とレティラちゃんが後衛、アインスとレティラちゃんが
オールラウンダーで蒼真は薬でレティラちゃんは魔法であらゆる回復が出来るときとる
どんな奇襲がきても対応出来る隙のない布陣や
それで闇の欠片らしき魔力が観測された地点にきたんやけど黒い魔力の渦から何人か
出てきおったで
一人は私の色違いの女の子で
「何かえらく雑な紹介をしなかったか小鴉?」
口は悪いみたいやね、それに受け答えはしっかりしとるけどハイライトの消えたどこか虚ろな目というのはよくないな
一人はレティちゃんにそっくりな女の子
「何だここは、ヨグ=ソトースへ向かう船に乗っておったはずなのだが」
一人はレティちゃんそっくりな女の子の言葉に答えた青年
「だけどどー見てもまったく別の場所だぜ、どうなってんだよ」
レティラはデバイスの能力でレティちゃんを召喚する
「妾とレティラは同じ記憶を持っておるから闇の書が読み取ってオリジナルを再現したと
言うあたりかの」
一人は刀が生えたようについている小手を右手に装着している老人
「まさかあなたが出てくるとはね、狂座は二度と巡らないのではなかったのですか」
一人は体中に文様が刻まれている銀髪の美女
「あれは私?、でも闇の書の歴史の中であのような状態になったことはないはず」
「あの文様はもしやエグザミアの暴走か、だとすればあれはリインフォース・エグザミアとでも言うべきか?」
なんやそのエグザミアって
「バカな、エグザミアは確かシステムU-Dの暴走の原因になってるやつでまだ出番は
先のはず」
「闇の書の歴代所有者の中で紫天にまで辿り着いてちょっかいをかけた馬鹿な人でもいたんじゃないかな」
「理由はどうあれ最悪だの、エグザミアの暴悪なまでの魔力で悪魔の駒の戦車の特性に赤龍帝の篭手の最大の譲渡で攻撃力も防御力もありえないレベルに達してるのと同じような恩恵を
常時受けておるようなものだしの」
なにそれ、チート過ぎて勝ち目ないやん、うっわ戦いたくないわ
と思ったらレティラちゃんとレティちゃんの二人で展開した魔法陣からクロノ君のチームが
出てきたわ
「確かに報告通りとてつもないな」
と言ってクロノ君がストラグルバインドをザフィーラが鋼の軛をシャマルが風の封呪で
リインフォースエグザミアの足止めにかかってる
「その調子や、クロノ君達が時間を稼いでる内に他のを倒して全員でかかるんや」
「了解」
「元よりそのつもりよ」
私ぱみんなに指示を出して私そっくりの女の子と向き合うことにした
レティラ視点
目の前にいるのは緋色の神の女の子とぼさぼさ頭の青年
でも見る人がみればよくわかる
あのアル・アジフと大十字 九郎に間違いない
なので絆を通じて急いでレティちゃんを召喚した
「汝から連絡を受けて最低限の報告をして召喚に答えたが、確かに聞いた通りだの」
レティちゃんはアルちゃん達を一瞥してから少し考えて
「妾とレティラは同じ記憶を持っておるから闇の書が読み取ってオリジナルを再現したと
言うあたりかの」
「とりあえず自己紹介はした方がいいかな」
「だとしても自己紹介するのは妾と汝だけでよかろう、そちらの方は知っておるしの」
「いや、知ってるって初対面だろ?」
「だが知っておるぞ、中退した貧乏探偵の魔術師大十字・九郎と
アル・アジフ」
「貧乏言うな!」
「なっ、なぜ知っておる」
「少なくない世界で汝等が主役のゲームとかアニメとかで汝等のことは結構知られておるぞ」
「何だって」
「もっともアニメになっておるのは無限世界でのマスターテリオンとの戦いだがの」
「うわー、懐かしいな」
「オープニングは主がいないという理由であっさりと鬼械神アイオーンを落とされておるところからだがの」
「よりにもよってそこからか、忘れろ!」
「まあ、じゃれあいはこの辺にしてあなた達は意識だけがこの場に
存在です」
「そーなると俺らのやることは?」
「目一杯模擬戦を楽しんでお帰りください」
「なるほどの、だが簡単に汝等が勝てると思うなよ」
「わかっておるわ、最初からクライマックスよ」
「ユニゾン、バトルフォーム!」
「マギウススタイル!」
私はレティちゃんとユニゾンすることで髪は青から緋色に変わり眼も紅く変化した、そして
何よりもバトルフォームとしてリリカルでVividな大人モードになってるよ
相手の方はアルちゃんが無数の頁に変化して風に煽られるように大十字さんの周囲を舞って大十字さんに貼りついていく
そして頁が無くなった頃には大十字さんは髪と肌が白くなり眼は紅くなって袖なしの体にピッチリと張り付く黒いボディスーツを着ていました
大十字さんは私をまじまじと見て指差して聞きました
「おっ、お前誰だ?」
「えっわかりませんか」
そりゃまるで別人みたいに変わってるけどそれを言うなら大十字さんもでしょ
『だな、以外と間抜けだの』
突然手乗りサイズのアルちゃんがポンッと現れて突っ込みとしてか盛大に大十字さんの頭を殴る
「あほか、魔力がさっきの女子二人と同じであろうが、妾のマギウススタイルと同じように合体してあの姿になったということであろう」
「そういうことよ、ちなみに自己紹介すると私は榊 レティラであなた達の平行世界の魔導書の主よ」
「何だって」
「そして…」
と言った所でポンッという音と共に私の肩に乗って手乗りサイズのレティちゃんが現れた
「紹介は自分でするべきものと思うしの」
なるほどねー
「妾はレティラの魔導書で
「それでやたらと妾に似ておったのか」
「確かにな、双子と言っても通じるくらい似てるぞ」
「それじゃ、改めていきますか」
「マギウスファイトぉ」
「こら、それはどこのネタだ」
大十字さんの突っ込みは無視して言いきります
「レディ・ゴー!」
「まずはこれ、マギカシューター、鋼の六十六矢!」
これは最近になって開発することの出来たマギカシューターのバリエーションで守護騎士の
実体化プログラムをベースにしたリアライズプログラムを魔力弾に仕込み、六十六の魔力弾で相手を取り囲んでから魔力弾が鋼の杭変化にして相手目掛けて一斉に射出されるようになっている
まずは大十字さんの手の届かない距離に魔力弾を設置して取り囲むことに成功した
「これはやばいな」
「ただの攻撃で済むわけがないな」
「いきますよ、シュート!」
大十字さんを取り囲んでた魔力弾が鋼の杭に変化して一斉に襲い掛かる
「どわあぁ!、しゃれになんないぞ、アトラックナチャ!」
大十字さんは自分の周囲に幾重にも重ねた蜘蛛の巣を張り巡らせることで無数の鋼の杭を
絡めとってダメージを回避することに成功した
「こんなん直撃したら死ぬわ!」
「大丈夫ですよ、非殺傷設定だから当たっても魔力が削られて痛いだけですよ」
「便利だなその言葉!」
「油断しないでください、まだあたしの攻撃は終わってませんよ、マギカシューター、
追撃の十矢!」
今度は大十字さんが張り巡らせた蜘蛛の巣を掻い潜って大十字さんに当てにいかなくちゃ
いけないので精密な操作を必要とする魔力弾を十個同時に操作するのがせいぜいです
細かい隙間を掻い潜るほど精密な操作が必要となるので鋼の杭に変えるような術式なんて
組み込むことは出来ませんし当然弾速も遅くなります
そうなるとどうなるかと言えば
「だがそろそろこちらからいかせてもらってもよかろう、なあ九郎」
「そうだな、来いバルザイの偃月刀!」
大十字さんの召喚に応えるように黒字に赤のラインが入った細長くすこしばかりぐにゃっと
曲げたような持ち手のついた金属の板が現れた
一見すると刀には見えないけど実際は外なる神に関わる魔術礼装で炎熱の属性によく馴染んだ
魔法の杖にもなる代物だったりする
大十字さんはバルザイの偃月刀の特性を生かして偃月刀に炎熱を纏って蜘蛛の巣ごと追撃の
魔力弾を切り払いました
「まだまだ、ロイガー、ツァール!」
大十字さんは勢いに乗って走ってあたしとの距離を詰めながら叫ぶように呼び声を上げるとすぐに偃月刀を口に咥えました
その後すぐに現れた偃月刀と同じような質感の二本のブーメランというには片方がすこし
短すぎる金属を短剣として構え口に咥えた偃月刀も含めて怒涛の連撃で仕掛けてきました
ちょっと、それどこの海賊狩りですか
必至になって大十字さんの攻撃を捌いてるうちに右の突きを受け止めたところで思いっきり
突き放した反動を利用してバックステップで距離をとられました
そうすると大十字さんは両手の短剣を組み合わせて手裏剣にして投げつけてそのまま偃月刀を
右手に持って再度距離を詰めてきました
「なめないでください、三刀で凌げたんですから偃月刀だけならこっちが反撃しますよ」
「そう簡単にいくかな?」
「これでもそう言えますか、バルザイの偃月刀!」
あたしも偃月刀を召喚して右手に絆を、左手に偃月刀を持って構えます
絆はインテリジェントデバイスになっているので自動的に重量を調整して右手だけでも問題なく振るうことが出来ます
「いきますよ、ハイッ!、ハイハイハイ!」
「わっ、ちょっ、まっ、これきつ」
今度はあたしの方が攻撃回数を上回ったのでガンガンと攻めていけます
だけど大十字さんは何か思うところがあるようでニヤリと笑っています
(この状況で何を狙っているんでしょう)
『忘れるな、ロイガーとツァールはブーメランぞ』
どうやら手裏剣を避けた上に大十字さんの武器が偃月刀だけになったことで少し気が緩んでいたようです
再び気を引き締めて気配を感じ取ると避けたはずの手裏剣が再び二つのブーメランになって
戻ってくるのを感じました
(これが狙い)
あたしはブーメランのタイミングを計ってしゃがむことで避けました
大十字さんはその隙に左手でブーメランを掴んでそこにもう一つのブーメランがぶつかって
そのまま手裏剣になりました
大十字さんはそのままバックステップで距離をとりつつ両手の武器を消す
これは次を出すということね、ならあたしも付き合いましょうか
『だな、次に出すのは検討がついておるしな』
「来たれ、クトゥドア、イタクァ!」
大十字さんの両手の甲に魔法陣が浮かび上がり両手に粒子の光が集まって二丁の銃が実体化
される
それはレティちゃんが最近使った細見の銀のリボルバーと赤銅の武骨なオートマチックの拳銃だった
『やはりな、妾達も出すぞ』
「来たれ、クトゥドア、イタクァ!」
「お前もか!」
「ならばどちらの神獣が上か勝負といこうではないか」
「面白れぇ!、イタクァ!」
「あたしも、イタクァ!」
お互いに銀のリボルバーが無数の冷凍弾を撃ちだし、複雑怪奇な弾道を描いて狙うが一発も
漏らさずに打ち消しあった
「こいつは互角か」
「ですね、なら」
「「クトゥグア!」」
赤銅のオートマチックから打ち出されたブレイカーにも劣らぬ爆炎の弾丸がぶつかり合い、
そして消えていった
「これも互角かよ」
と大十字さんが呟いたところで突然あらわれた風の渦によって大十字さんの両腕が拘束
されました
「なっなんだこりゃ?」
「ひっかかっちゃいましたね、それは風で拘束する捕縛用の魔法でエアバインドですよ」
「むう、こんなもの」
「ならライトニングバインド、フレアバインド」
更に光の輪と炎の輪も追加します、それぞれ術式が違うので全部解除するのは一苦労ですよ
「こら、追加するでない!」
更に止めの一撃としてクトゥグアとイタクァによって派手にばら撒かれた魔力の残滓を絆の先端に集めます
「ちょっとまて、魔力をかき集めておるぞ」
「ということは…」
「バインドで捕まえて切り札を切るのは必勝のパターンですよね」
「ちょっちょっとまて、わしの負けじゃ、だから止めはやめい」
「そ、そうだ、そんなもの食らったら今度こそ死んでしまう、だからやめてください
お願いします」
土下座せんばかりの勢いですが闇の欠片なので容赦しません
「だめです、決着はちゃんとつけないといけません、スターライト・ブレイカー!」
「そんな殺生なー」
という悲痛な叫びを残して光の本流に飲み込まれていきました
その後で気を失ってマギウススタイルが解除された大十字さんとアルちゃんを地上に運んで目を覚ますまで待っても良かったのですが闇の欠片なので目を覚ます前に消える可能性があるかも
しれないと思い至って魔法で回復させて目を覚まさせることにしました
「ん、あれ、ここはどこだ、俺は死んだのか?」
「戯けが、外道を倒す外道が天国などにいけると思ってか、それに死んでおらぬわ」
「それもそうか」
「そうですよ、第一非殺傷設定って言ったじゃないですか、魔力ダメージで気絶はしても死にはしませんよ」
「あー、そーだっけ、それにしてもお前たち強いな」
「ほんとにな、妾の知らぬ魔法を使ってなければ勝負がつかなんだかもしれぬな」
「それは言えておるの、そろそろお別れのようだの」
「確かに九郎の体が消え始めておるの、と言うことは妾もか」
「しかし俺達こんなに派手に戦って大丈夫なのか、目が覚めた時に元の場所に戻ってたとしても影響が出たりしないか」
「それは大丈夫でしょ」
「うむ、元の世界で一眠りしている間に夢を見たのがこの世界ということになろう」
「そうなると汝等のことは覚えてはおらぬだろうの」
「そいつは残念だな」
「あたし達は長い時間をかけてあちこちの世界を旅してるからそのうち出会うかもね」
「ならばその時を楽しみにしておくとするか」
「その時は改めてよろしくな」
「そうですね、その時は友達になりましょう」
「ああ」
闇の欠片として現れた魔を断つ剣はこうして消えていった