リリカルなのは 紅と青の異邦人と転生者達   作:神無 龍希

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今回は原作では初めての戦闘となった暴走体との戦闘です

今回は長くなりました


魔法少女とフェレットと転生者と

 なのは視点

 

 動物病院の近くまで走ってきた所で黒くて丸くて大きいお化けが現れたの

 

 そしてそのお化けに追われているフェレットさんが私の懐に飛び込んできたの

 

 これってただ逃げてるだけだよね

 

 お化けが怖くて仕方がないから誰でもいいから逃げ込みたかっただけだよね

 

 私の胸に飛び込んできたフェレットさんは顔を上げて私と目が合うと慌てて説明し始めた

 

 どうでもいいけど慌てて説明するってことは人の胸に飛び込むほどの逃げっぷりは見られて

情けなくも恥ずかしいことだったんだろうね

 

 「ここに来たってことは僕の声が聞こえたんですね」

 

 「こんなことは間違ってるし頼む義理も筋合いもないことはわかっていますけどどうか

お願いします、僕を助けてください」

 

 「僕の力ではジュエルシードの暴走体を封印することが出来ないんです」

 

 「ええ~、助けてって何がどうなってるの」

 

 「それにフェレットさんが喋った」

 

 小動物のフェレットさんが流暢に喋ったので驚きました

 

 「落ち着け、それでお前を助けるにはどうすればいいんだ」

 

 「僕の助けを呼ぶ声が聞こえた人がこれを使ってください」

 

 そう言って器用に前足で首にかかってる赤い玉を持ち上げる

 

 「そっか、前に遊里ちゃんが言ってたデバイスがこれか」

 

 「デバイスを知っているんですか、ここは管理外世界じゃなかったの?」

 

 話をしてる間にも暴走体が襲い掛かってきたのでお兄ちゃんが小太刀型二刀アームドデバイスの『鳴神』で迎撃しています

 

 後で知ったことだけどお兄ちゃんは純粋に剣術だけ担当していて空を飛びたいとか実体のない

敵を斬りたいとかの魔法的なこと全般はプログラムとかも含めて全部鳴神がやってるんだって

 

 この時は暴走体がジュエルシードによる思念体で実体がないことを一見だけで無意識に理解

していてそれを読み取った鳴神が攻撃が通用するようにお兄ちゃんの魔力を刀身に

纏わせていたそうなんだよ

 

 それはそうとしてお兄ちゃんに頼ってばかりもいられないから肝心なこと聞かないと

 

 「このデバイスどうやって使うの!」

 

 フェレットさんがちょっとおどおどしながらも教えてくれた(焦って問いただしたなのはの迫力にびびっておどおどした態度になってました)

 

 「これに意識を集中すれば使うイメージが出てくるはずだよ」

 

 右手で赤い玉をとっておでこにくっつけて意識を赤い玉に集中してみたら使い方が浮かんできた

 

 「我、使命を受けしものなり

 契約の元その力を解き放て

 風は空に、星は天に

 そして不屈の魂はこの胸に

 この手に魔法を、レイジングハート、セェーットアーップ!」

 

 私の言葉に答えてか赤い玉から桜色の光が溢れだして私を包み込む

 

 「起動したら自分を守る鎧と魔法使いの杖をイメージして」

 

 デバイスのことは前々から知ってるからもう考えてるよ

 

 私がイメージすると桜色の光は私の周りに集まって私のイメージした通りの白い服を作り出していく

 

 やっぱり慣れてる服の方がいいかなって思って小学校の制服を手直ししたものをイメージしたの

 

 杖は赤い玉を核にした桜色のそれらしい杖

 

 翼がついてるのがアクセントだよ

 

 「すっ…、すごい、すごい魔力だ」

 

 そんなにすごいのかな、確かに珍しいほど魔力が高いとか言われてるけど

 

 それより今は目の前の黒いお化けが先だよね

 

 「ここで俺様登場」

 

 せっかく気合が入ったところで突然現れて水をさしてくれたのは同じクラスの 蘭巣 鈴(らんす  りん)くん

 

 このタイミングで出てくるってことは魔法関係者だよね、それも悪い方の転生者

 

 だって顔に「ここで俺様のかっこいいとこを見せつければなのはも俺様に惚れること

間違いなし」なんて書いてるもん

 

 「ここでかっこいいとこ見せてなのはのハートを鷲掴みだぜ」

 

 あっ、ほんとに言ってる

 

 私とフェレットくんの二人でじとーっと冷たい視線を送っているのも気が付かないのか

張り切って赤い槍で黒いお化けを突きにいってるよ

 

 お兄ちゃんの邪魔にならないといいけど

 

 「このこのこの、効かない?」

 

 「邪魔だ、どいてろ」

 

 鈴くんが突いてもなんともなかったのにお兄ちゃんが斬るとスパっ切れて、本体から切り離された方は溶けるように消えていったよ

 

 お兄ちゃんの刀って魔力を纏ってるからちゃんと斬れるんだね(後で知りました)

 

 「くそっ、何で俺様のだけ効かないんだよ、こうなったら」

 

 鈴くんがデバイスの赤い槍にすごい魔力を集めてる、何する気なの

 

 「くらえ、刺し穿つ死棘の槍(ゲイボルグ)!」

 

 確かにものすごい魔力の籠った槍は黒いお化けに当たったし穴も空いたよ

 

 でも黒いお化けはあまり堪えていないみたい

 

 「あの槍は核になっているジュエルシードには当たっていないんだ、だからあまり効い

ていないんだ」

 

 「そんな馬鹿な」、伝説では因果逆転して心臓を貫いたという結果が出てから投げるものだぞ、なんでそんな簡単に避けられる

 

 「今の言葉通りだと暴走体には実体がないとか核になっているのがジュエルシードで心臓では

ないとか色々と理由は考えられそうだね」

 

 それよりも準備出来たからこちらの反撃開始

 

 ピカァ!、ゴオオオオオオオオ…

 

 と思いきや後ろでやたらと不安を煽る何かが聞こえてきたよ

 

 「そんな、まさか今の槍で近くにあったジュエルシードが暴走したのか」

 

 「ならあっちは私達に任せておいて」

 

 「せっかくのなのはちゃんのデビュー戦だから出来るだけなのはちゃんにやらせてあげたいと思ってたんだけどジュエルシードがもう一個出てきたんじゃ仕方がないよね」

 

 なんと屋根の上から遊里ちゃんとレティラちゃんが下りてきてそんなことを言った

 

 うう…、今まで二人がいたことに気づかなかったよ

 

 「俺も気づかなかったからあの二人の方が各上というだけだ、気を落とすな」

 

 そう言うとレティラちゃんも遊里ちゃんも前口上なしでデバイスを起動させて後ろの新しく暴走した方に向かっていった

 

 かっこいいなー(既に蘭巣 鈴は忘却の彼方)

 

 気を取り直して、邪魔が入ってるせいで苦労が増したお兄ちゃんのためにも早く

終わらせないとね

 

 「アストラルロック、レストリクトロック」

 

 アストラルロックで暴走体全体にバインドを掛けてからおとなしくなった所で

レストリクトロックで核のジュエルシードをバインドする

 

 このやり方はレイジングハートが教えてくれたよ

 

 そして封印を望んで意識を集中すると封印魔法のイメージが流れてきた

 

 「リリカルマジカル

 

 封印すべきは忌まわしき器ジュエルシード

 

 ジュエルシード封印!」

 

 レイジングハートの核から光が溢れだして数本の桜色の光のリボンが暴走体に巻き付いた

 

 リボンが巻き付いた暴走体からバインドされたジュエルシードが出てきてナンバーが浮かび

上がる

 

 「リリカルマジカル

 

 ジュエルシード シリアルXXI封印!」

 

 桜色のリボンがジュエルシードに集中的に巻き付いてジュエルシードが溢れだしている魔力が

だんだんと弱くなってきて全部ジュエルシードの中に収まった

 

 「これで終わりなのか」

 

 「はい、後はレイジングハートでジュエルシードに触れてもらえば」

 

 ジュエルシードをレイジングハートの先っぽでつついてみたらふわっと浮かんでレイジングハートの核の中に入っていった

 

 「これでいいのかな」

 

 「は…はい、これ以上ないくらい完璧です…、ありがとうございま…」

 

 って話してる途中で気を失っちゃったよ

 

 「安心して疲れが出たんだろうな」

 

 「俺様のおかげでちゃんと封印出来たみたいだな」

 

 「いや、ちっとも役に立ってなかったんだけど」

 

 「また何かあったら手伝うぜ、じゃあななのは」

 

 「むしろ邪魔になるから来るな」

 

 鈴くんは話を聞かずにさっさと帰っていきました

 

 「俺達もこの小動物を抱えてさっさと帰った方がいいな」

 

 「ふえっ、そうなの」

 

 「周りを見てみろ」

 

 確かに周りは暴走体が暴れたり鈴くんのやたらと強力なだけの攻撃の余波だったりでひどいことになっている

 

 「これってばれたらまずいよね」

 

 「事実は言えんしまずいだろうな」

 

 「ご、ごめんなさい~」

 

 さっさと逃げるしかありません

 

 ちなみにレティラちゃんと遊里ちゃんもお家に帰ったらちゃんと居ました

 

 ジュエルシードはきちんと封印したそうです、すごいな

 

 

 レティラ視点

 

 あたしと遊里ちゃんはなのはちゃん達と放課後公園で見つけたフェレットを動物病院に入院

させてから家に帰って、宿題を終わらせてからいつもより早めに鍛錬を終わらせてからお風呂に

入って二個目のジュエルシードの暴走に備えていた

 

 《助けて!》

 

 この無差別な広域念話はユーノくんのものに間違いないよ

 

 すぐに動くべきだと思って家から出ようとしたけどそこではっと気づいた

 

 今家から出たらなのはちゃんにも恭也お兄ちゃんにも気づかれちゃうじゃないの

 

 「どうしたの、なのはちゃん達を助けにいくんでしょ」

 

 「今すぐ動いたらなのはちゃん達に見つかってなのはちゃんがレイジングハートを受け取る前に関わることになっちゃうよ」

 

 「そっか、下手すると魔砲少女になるフラグが折れちゃうかもしれないのね」

 

 「今気づかれて「手伝って」って頼まれたら断るわけにはいかなくなると思うし」

 

 「どうやって動物病院まで行くかよね」

 

 「やっぱりなのはちゃん達が離れてからの転移しかないよね」

 

 なのはちゃんがレイジングハートを手に入れるまで下手に介入して原作を壊したくない

ということで意見が一致してるあたし達は転移魔法で動物病院の隣の家の屋根にこっそり移動することにした

 

 その際になのはちゃんはともかくとして油断すると恭也お兄ちゃんには確実に気づかれそう

だから魔法であたし達の気配を隠しすことにしたけどね

 

 そしてなのはちゃんがレイジングハートを受け取ってセットアップして「チートなしで

これだなんてすっごい魔力だね」と感心してる所でいらん人が出てきた

 

 「ここで俺様登場」

 

 「見た目はFateのランサーっぽいね」

 

 「でもセリフとか雰囲気とか踏み台っぽいしハイスクールDxDのフリードより三下っぽい、

つかランサー・クーフーリンに謝れ」

 

 その後へッぽこランサーはまるっきり役に立たなくて恭也お兄ちゃんも頑張って削ってるけどジュエルシードの暴走体はまだまだ元気っぽい

 

 でも恭也お兄ちゃんが時間を稼いでくれたおかげでなのはちゃんが封印準備を完了したっぽいね

 

 これは出番ないかなーって気楽なことを考えていたのがフラグだったのかへっぽこランサーくんが刺し穿つ死棘の槍(ゲイボルグ)を使った余波で近くに転がっていたもう一個のジュエルシードが暴走

 

 しかも近くのトラ猫を巻き込んで取り込んじゃったよ

 

 「なのはちゃんはもうセットアップ出来てるしまだあっちの封印が終わってないからこれは私達がやらないといけないわねー」

 

 「だねー」

 

 話がまとまった所で密かに屋根の上を移動しながら様子を見ていたあたし達は更に

ジュエルシードの暴走体が出てきて驚いているなのはちゃん達のとこへ下り立った

 

 「ならあっちは私達に任せておいて」

 

 「せっかくのなのはちゃんのデビュー戦だから出来るだけなのはちゃんにやらせてあげたいと思ってたんだけどジュエルシードがもう一個出てきたんじゃ仕方がないよね」

 

 「絆 セットアップ!」

 

 「ブレイズギア セットアップ!」

 

 長い前口上は抜きにして簡潔にセットアップをしてバリアジャケットを纏う

 

 『Boost(ブースト)

 

 本領を発揮するまで時間のかかる赤龍帝の能力は開幕発動することが必須というか義務と言っていいぐらい大事な事になっている

 

 あたしは被害が出ないように封時結界で辺り一帯の空間を隔離する

 

 結界が張られたことを感じとったのかジュエルシードに取り込まれてトラくらいの大きさに

なったネコは低く身構えながら「フシャー!」と威嚇してる

 

 「見た目はトラにしか見えないけどやっぱりネコなんだね」

 

 こういう時は効率重視より見た目の華やかな魔法で足止めした方がいいかな

 

 「レインボーシューター」

 

 色とりどりの華やかな光球が暴走体のネコを取り囲むようにして舞い踊る

 

 暴走体はその華やかな光球に困惑してその場に釘づけにされている

 

 あっ、前足で突こうとしてすぐ引っ込めた、本能的に触っちゃダメってわかるのかな

 

 「よーし、ならこれでもくらえ」

 

 「Explosion(エクスプロージョン) 」

 

 遊里ちゃんが赤龍帝の籠手で三回倍加した力を解放してる

 

 「ドラゴンショット」

 

 十分な威力を込められた魔力弾を動きが制限されてるなかで暴走体は器用に避けた

 

 「マジ、あれを避けれるの」

 

 「そーいやネコは頭の入る隙間があればどこでも通れるって聞いたことがあるなー」

 

 「だからって器用過ぎない」

 

 こうなったらクロノくん式のワナを張るか

 

 あたしはシューターを維持しながら暴走体の周囲にディレイバインドを複数設置した

 

 しばらく睨み合いになったけど暴走体が焦れて危険覚悟であたし達に攻撃しようと突っ込んで

きた

 

 だけどそれはあたしの思う壺

 

 ディレイバインドが発動して暴走体を拘束する

 

 その上からストラグルバインドとレストリクトロックも追加する

 

 「遊里ちゃん決めちゃって」

 

 「任せて、108倍ヒートバスター!」

 

 赤龍帝の籠手で過剰なまでの攻撃力になった火の砲撃魔法が動けない暴走体に直撃する

 

 「フギャアアアアゴオオオオオオオォ」

 

 暴走体は断末魔にも似た鳴き声を上げて地面に横たわる

 

 バインドはヒートバスターの衝撃で消えていた

 

 「これで後は封印すれば…」

 

 一安心したあたし達を嘲笑うように暴走体から禍々しくも異様な魔力が溢れだしている

 

 「これは一体?」

 

 「フギアゴガゴゴゴ…」

 

 ネコの取り込んでネコっぽい暴走体の顔が伸びて細長くなり体にウロコが生えて爪が伸びてカギ爪になった、背中からは皮の翼が生えてきて体がネコっぽいドラゴンへと変化していった

 

 「こんなのジュエルシードの暴走じゃありえないよ、どうなってるの」

 

 バサッ、ダン、ダン、ダン、ダン

 

 変異した暴走体が翼を羽ばたかせて空を飛ぶとあたし達を狙って口から火球をいくつも

吐き出した

 

 攻撃を避けるのは難しくなかったけど火球の当たったコンクリートが抉れてる当たり威力はバカに出来ないね

 

 「レインボーシューター」

 

 ネコの時と同じ方法で足止めしてみようとしたけど今度はシューターを無視して突っ込んできた

 

 もちろんそんなことすれば当たる球もあるけど当たっても顔をしかめるだけでダメージにはなって

ないみたい

 

 「この!」

 

 あたしを狙ってきた暴走体を邪魔するために108倍加のままで遊里ちゃんがぶん殴る

 

 108倍の鉄拳、もとい火拳でぶん殴って地面に叩き落とす

 

 「チェーンバインド、ストラグルバインド、アルケミックチェーン、スフィアバインド、

ライトニングバインド、ヒートバインド、エアバインド、アクアパインド、アースバインド、

レストリクトロック」

 

 暴走体が地面に倒れている好機を逃さずにありとあらゆる拘束術で暴走体を縛り上げる

 

 暴走体が力を込めて逃げ出そうとしても

 

 『Divide(ディバイド) 』

 

 力を半減されるので既に詰みになっている

 

 これで勝負がついたかな、しかしこのジュエルシード何かおかしい

 

 邪悪な意思を感じるというか、何というか

 

 だから封印だけじゃなくて浄化も一緒にやっちゃおう

 

 絆に集めた魔力を聖の属性に変換して癒しと浄化の術式を追加する

 

 「これでいけるでしょ、ホーリークリアブレイカー!」

 

 暴走体を丸々飲み込むほどの聖なる光の光線が暴走体を包み込んで、その光が消えた後には一匹のネコが倒れていた

 

 倒れているネコを確認したけどただ気を失ってるだけだった

 

 その後は遊里ちゃんと一緒に高町家まで転移してなのはちゃん達が帰ってくるのを待っていたよ

 

 ???視点

 

 ジュエルシード改良型の願望器エビルシードの試作型データを入れてみたがこんなところか

 

 まあまあといった所だな

 

 だがいくつか問題点も出てきたな

 

 そのおかげでこの事件の間に出せるのはせいぜい後二回くらいか

 

 予定よりも少ないが最終的には10年先で意味を持てばいい

 

 次を楽しみにしておこう




なのはちゃんはほとんど原作通りの相手だったけどオリキャラ達には手応えのある独自の敵が
出てきました

しかも最後に伏線つきです

どうなることやら
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