おっさん、消える
技術屋。
特定の分野において斜め上方向に尋常ではない技術力と
頭がおかしいとしか思えない発想力、
そして狂気じみた愛と熱意を持つ者達のことである。
彼らを目の当たりにした者たちは揃ってこう言った。
『変態だ』…と。
防衛省技術研究本部、略称防技研。
自衛隊の装備や武器を開発する防衛省の組織である。
「いいか!人型ロボットは美少女でなくてはならない!なぜそれがわからんのだ!」
「んなバカな話があるか!戦術兵器に華麗さを求めてどうする!ロボットはパト○イバーみたいな無骨でかっこいいやつを言うんだ!」
「かーっ!分かってないなあ!今のトレンドは可愛い美少女系ダルォ!」
「お前この前までマジ○ガーZがいいとか言ってたじゃねぇか…」
「それはそれ、これはこれ、だ!」
山崎と上岡のおっさん二人はこれでもかと言い争う。
徹底した実用主義な山崎と実用と見た目(美少女)を重きにおく上岡。2人は自身の考えは違うがお互いにそれらを認め合い、協力していた。
その2人の口論(?)を見た他の技術者達は遠目にそれを見ている。
「またやってますねぇ〜」
「まあいつものことだからなあ」
「まあそれもそうですねぇ〜しかし主任達もロボットが好きなんですねぇ〜」
「そうだな…ってあれ…主任達はどこにいった??」
「え?あれ?いなくなってる…」
数秒目を離して振り返るとそこにいたはずのふたりはいなくなっていた。
………
…………
……………………
「ん…ここどこだ?」
山崎は見知らぬ場所で目が覚めた。
ついさっきまで上岡と言い合っていたのに訳が分からない
「おー山崎ぃ〜起きたか」
「上岡か、ここはどこか知らねぇか?」
「いやあ俺もさっき目が覚めてさあ、俺もわからんのよ、ちょっと歩いてもずーっと、白。なーんもねぇ、携帯も繋がりゃしねぇ」
『ふたり共目が覚めたようじゃな』
「なんだ!?」
「声が聞こえるぞ!!」
ここはどこなのか…そう考えてるとどこからともなく声が聞こえてきた。
『ワシはアマテラス!お主らをここに呼んだのはワシじゃ!』
「…アマテラスって日本神話に出てくるアレ?」
「まあアレだろうな」
『うむ!お主らのことは天界から見ておったぞ!』
「うわ!新手のプライバシーの侵害だ!」
「ふむ、アマテラスは覗きの趣味があると…ほうほう、これは興味深い…」
『人を盗撮魔と勘違いしてはおらんか!?そんなことはないからな?本当に!』
「本当ですか?じゃあどこまで見てたんです?」
『…それ言わなきゃならんか…?』
「つまり覗き…してるんですね?」
『してないわ!!』
「まあ覗きは別として本当に神様なんか?未だに信じられんぞ」
「まあ自称神って可能性もあるからな」
『あーもう!面倒じゃ!今そっち行くからまっとれ!』
なんか怒らせたようだ、ちょっとしたジョークじゃないか、ジョーク。
「これでどうじゃ!ワシを信じる気になったか?」
数分後アマテラス様が目の前にいきなり現れた。
黒髪ロングの…まあ、今風にいうなら合法ロリ…ってやつなのだろう。
「え、アマテラスってロリだったの?男だと思ってたわ」
流石の上岡も驚いている、俺だって驚くから当然だろう
「ふふふ…そうじゃぞ〜敬え〜?」
「クソ〜わからせてぇ〜〜」
「わか…わからせ?なんぞそれは」
「知らなくて大丈夫です」
分からんでもないが相手が悪いぞ上岡。
「んで、なんで俺ら呼ばれたんで?もしかして異世界転生的なアレ?」
「まあ近いもんじゃな」
「じゃあ俺たち向こうで死んだんか?」
「喋ってたらいきなり死んだとかホラーだから嫌なんだが…」
「そこは大丈夫じゃ、肉体もこっちに持ってきてるからことが終わったら元の世界に戻れるぞ」
とりあえず職場でいきなり死んだ訳では無いそうだ、
だとしてもいきなり消えてることになるだろうからそれはそれでホラーだろ。
「まあ理由なんだが…」
やっと本題か
「お主らに救って欲しい世界があるんじゃ」
「「はい?」」
2人揃って素っ頓狂な声が出た
山崎
防技研の研究主任。
一応主人公、42のおっさん。押井作品のロボットが大好きでそれが転じてロボット技師に、結構影響受けて開発している。
上岡
山崎の相棒で幼なじみの腐れ縁。
小中高まで一緒でまさかの防技研で再会。そのまま共にロボット開発に勤しむ。専門はプログラムやai開発。
アマテラス
日本神話に出てくる神様。
山崎と上岡を呼び出した張本人。
黒髪ロングの美少女和装合法ロリ。
のじゃ〜!