"とらぶる"だらけの選択肢   作:チョイス

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幼少期だからオリジナルストーリー考えなきゃだけど……難しい…!


運命の出会い

 

 

 

前世の死因ってなんだったかな。

車に轢かれた様な気もするし、鉄骨の下敷きになったような気もする。寝る瞬間と同じように死ぬ間際のことってあんまり記憶に残らないもんなんだなって。

 

死んだのは20歳前後だったっけ?

 

まさしく可もなく不可もない前世だったな。

何かのイベントの中心に立つことも、引きこもって閉じ篭ることも無い至って普通の人生。

 

誰とでもそこそこ仲良くなって、でも親友と呼べるほどに親密な仲になった同性も彼女と呼べるほど深い仲になった異性もいない。

 

分け与えられた役割をそつなくこなして、あとは流れに身を任せていた生き方。

高校卒業後は大学に進学することなく、そのまま学生生活を終わらせて就職活動。それもそこまで苦労してなかったな。ただ入ったところがそこそこブラックだったんだっけな。

 

毎日、説教と馬鹿みたいな量の仕事おわらせて死んだ目で家に帰ればウィダーインゼリーとかで適当に腹満たしてそのまま寝て、起きたらまた仕事。

 

改めて思えば空虚な人生だったなって。なんのために生きてたのか。それを死ぬ直前になって考えたことだけは覚えてる。

平凡な人生だったが、逆に言えば刺激がない面白味がない人生。

 

もっと、"自分らしく"生きても良かったなって。

だからもし"次が"あれば今よりも少しだけでいいから楽しめるような人生にしてみよう。

 

そんなことを思いながら死んでいって──

 

 

 

【今のうちに唾を付けておこう(物理的)】

【今のうちに唾を付けておこう(精神的)】

 

 

 

──けど、これは違うだろうがァ!!

 

刺激欲しいなあとか思ってたけどさ、別に犯罪者になりたい訳じゃないんだよ…!

目の前の幼女を見てみ?俺より4、5歳年下の3、4歳の女の子ですよ?

 

そんな子に?唾を?つける?

 

物理的でも精神的でもそれはもう事案でしょうがァッ!!

何?俺は今日ロリコン犯罪者になるの?

 

前途多難!お先真っ暗だね!クソが!

 

つって、嘆いててもどうしようもないんだ…!不本意だけど…!

となればどっちを選ぶべきか。正解なんてないんだからマシな方を選べ。

 

……いやまあ、普通にこんな小さい子に物理的に唾つけるとかクソ野郎も程があるから選ぶまでもないか。

じゃあつまり俺はこの子に精神的に唾をつける……つまり告白まがいのことすんの?

 

ヤバない?今の俺ヤバない?客観視したら俺ヤバない?

 

これは立派なロリコン犯罪者ですね。誰かポリスメンに連絡しといて〜。

 

「初めまして。ところで僕と付き合ってください」

 

膝をつき、手にしたケーキの箱を指輪を渡すように差し出す。

それに対して幼女は…、

 

「…………?」

 

おや、キョトン顔………そうか!

しっかり者とはいえこの子はまだ3、4歳…!言葉の意味を理解してない可能性があるのか…!

 

やったぜ(コロンビア)

こーれは、首の皮一枚繋がりましたよ。助かったあマジで。

 

「お!ジンじゃねーか……何膝まづいてんだ?」

 

「リト!ゲームすんぞオラァ!それじゃお邪魔しますね!はいこれお菓子!」

 

「お、おお…気合い入ってんな。お菓子サンキューな」

 

立ち上がり、リトの背中をバンバン叩きながら中へと上がらせてもらう。

両親は確か……母親は忙しくて帰れてなくて親父さんは自室に籠って漫画書いてるんだっけ?集中してそうだし挨拶しに行くのはやめた方が良さそう、かな?

 

「よっしゃ!何やる!?」

「え……まずは大乱闘とかはどうだ?」

「俺めっちゃ得意やで、それ」

 

前世の頃は全キャラVIPにしてたからなあ。得意なキャラなんて宇宙最強までやりこんだもんだ。まあ公式ランクじゃないけどさ。

 

……とりあえずカズヤで泣かせてやろ。

俺、友達無くすかも。

 

 

 

 

 

 

 

遊び初めてどれくらいだろうか。

 

「そうそう、それで強攻撃入れて」

「あー、こう?」

 

「……ジンさん、コンボ繋がらないよ?」

「そのキャラタイミングシビアだからなあ」

 

リトと妹の"美柑ちゃん"に教えるように遊ぶテレビゲーム。

……楽しいな。うん、普通に。

 

前世は友達いなかったからネット対戦に明け暮れてたからなあ。あれ?なんか目から汗が。

 

と、そんな時だった。

 

「──おー?隣のジンか?でかくなったなあ!」

「え?わぷ…!」

 

背後からいきなりかけられた声に振り向こうとしたら頭に何かがのしかかった。いや、これは手か。子供からすれば大人の手ってでかいんだなあ。

 

そこに居たのはリトたちの親父さん、"結城才培"。漫画家で毎日なんか忙しいらしい。

なんの漫画描いてるのかはよくわからん。

 

 

 

【お疲れ様ですお義父さん。美柑さんをお嫁さんにください】

【おつ〜、おめーもおっきくなったな〜】

 

 

 

へいへいへい!ヘいッ!

クソガキてめこら。ふざけんなよ。

 

生意気にも程があるだろ!

美柑ちゃんそんなに気に入った?気に入っちゃった?いやたしかに可愛いけど違うじゃん。"お義父さん"じゃないのよ、ねえ。

 

そんなら下なんだけどさあ……いやーキツイってぇ…!

 

生意気な子供だなあで許してくれねえかなあ。

 

「おつ〜、おめーもおっきくなったな〜」

「だははは!生意気に育ってんなあ!男ならそんくらいがちょうどいいもんだな!」

 

耐えたぁ〜。

この人、一見厳つそうだけど中身はいいおっちゃんなんだよな。

 

「ま、ゆっくりしていけ……って言いてえとこだが、時間大丈夫か?もう6時なるぞ?」

「うえ?」

 

時計を見ると針が上下に一直線になろうとしている。

フッ、子供とは恐ろしいものだな。夢中になれば時間を忘れてしまう。

 

「んじゃ帰ろっかな」

「おお、じゃまた明日な」

「おうよ。美柑ちゃんもまたねー」

「………」ペコ

 

……美柑ちゃん可愛い。こんなに可愛いとお兄ちゃんになっちゃう(?)

 

「また来いよ!ジン!」

 

 

 

【仕事頑張りすぎんなよ才培!】

【美柑ちゃんは俺が貰ってくぜ!】

 

 

 

ほんとに美柑ちゃん気に入っちゃってんじゃん!

やめて…!俺をロリコンにしないで…!

 

ちくしょう…!

 

「仕事頑張りすぎんなよ才培!」

「うわははは!やかましいわ!」

 

豪快な笑い声を背中にそのまま結城家を出て隣の我が家へと帰る。

 

今日も一日頑張った…!頑張ったよ俺…!

誰か褒めて欲しい…!(切実な願い)

 

 

 

【ただいま〜!俺美柑ちゃんと結婚する〜!!】

【ただいま〜!母ちゃん俺と結婚しよ〜!!】

 

 

 

ブゥ゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙!!!(初号機)

 

 




親父さんの仕事場別だけどさすがにこれだけ小さい子を2人きりにすることは無いだろってことでとりあえずお家で仕事してることに。

原作設定とか思い出すためにまた読まなきゃな。
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