大寿の店での人質?事件から数日後、俺はテーピングしてくれた女顔、基セイジに喧嘩したことがバレめちゃくちゃ叱られ、三途がゼウス?とやらのバックを調べ上げて壊滅させようとするのを必死で止めて、九井に大寿から来た謎の請求について説教され、望月とムーチョには謎の「気をつけろよ」との忠告をされ、明司には鼻で笑われた。
そして万次郎には…うん、瞳孔ガン開きで怒られた。
「とおやん、旗立てて」
「もちろんだ万次郎」
叱られた後にある程度治るまで万次郎の部屋から出ることを禁止された。なので学校には(梵天の息がかかった奴がいる)病院に入院中だと話して1週間休みをもらった。俺の担当クラスと科目には他の先生が入ってくれるらしいので授業で使うプリントとお詫びのお菓子を学校に送っておいた。もちろん超高級菓子である。
そんな俺がすることなんて正直ほとんどなく、今やほとんど住み込みの家政婦である。この生活唯一の利点は万次郎に三食全て食べさせることができる所だ。俺のためにもある程度は健康でいてもらわないと困る。
そんなこんなで今はエマちゃん直伝オムライスを作っているわけだ。
俺が梵天に来た初期に比べたら万次郎もよく食べるようになったし少し顔色も良くなった。ある程度は眠れるようにもなったみたいだしな。やはり健康には飯が一番だ。
そうそう、ひと月前にパーちんの結婚式があったんだがその日は土曜日で学校があって行けなかったんだよな。日曜にしろっての。そんでその時の写真をドラケンに送ってもらったんで万次郎に見せたら心なしか嬉しそうにしててよかったよ。
ブーッブーッ
「ん?萩原?」
萩原からメールが来た。珍しいな、飲みの誘いか?
『組織犯罪対策部の奴からお前のこと聞かれたけど何やらかしたの?
今日暇?飲みに行こうぜ』
…うーむなるほど。飲みはとりあえず断るとして、組織犯罪対策部か。この間のヒナちゃん弟(仮)のところじゃねぇか。もしかして梵天だって当たりつけられてる?(正解)
とりま返信するか。
『飲みは無理だ、俺今足折って入院中。
組織犯罪対策部に関しては知らん。ちょうど一昨日らへんに巻き込まれた事件の事情聴取してきたやつがそこの橘って奴だったくらい』
送信っと。
組織犯罪対策部のこと万次郎に話すか?
「万次郎、できたぞ」
「あぁ。うん、美味ぇ」
「そうかよかった。なぁ首領、ちょっと相談なんだが」
「ふぁに?(なに?)」
「警察時代の同期がさ、組織犯罪対策部の奴から俺のことを聞かれたらしいんだけど。これって梵天だって勘付かれてるよな?」
「っん。そうかもね、少し梵天での仕事減らすか?」
「あーそうしてくれると助かる。でさ、もし俺が杯戸中央病院に入院してるって知ったら警察のやつら病室まで来るよな。どうすればいい?」
「一応そういうのは追い返すように言っているケド、あそこに梵天絡みの人間がいると勘付かれるのも痛い。仕方ない、とおやん、落ち着くまで入院して」
「あいよ」
とまぁ、こんな感じで俺は入院することになった。軽すぎる。まぁただの骨折だしすぐに退院することになっている。あと3日の辛抱だ。
一応杯戸中央病院で働いてる梵天と近しい医師がなんとか手を回して1人部屋にしてくれた。とはいえ流石に個室じゃなくて4人部屋に俺1人という寂しい状況だが。
コンコン
「失礼します、間宮様。警察の方がお見えになっているのですがお通ししてもよろしいですか?」
「ゲッもう来たのかよ…あぁ通せ。あくまでも俺は関係ない一般人だ」
「心得ております。では後ほど」
俺等と繋がっている教授が気まずそうに話す。はぁ、なんて誤魔化そっかな。とりあえずチャカは持ってきてないし疑われるようなものもない、この状態で逮捕まで行くことはないだろうし適当に答えておくか?
コンコン
3人の男が入ってくる。この間の橘という男が先頭だ。
「…警視庁組織犯罪対策部の橘直人と言います。単刀直入に言います、梵天について話を聞かせてください、梵天の間宮塔矢さん」
「…え、梵天?俺が?なんかの勘違いじゃなくて?」
「惚けるつもりですか?貴方が複数の幹部達と話していたと報告を受けています。それも多数の」
「昔の友人と話してただけダロ?そんなんで疑うなんて頭湧いてんの?」
「何を白々しく…‼︎」
後ろに控えていた刑事が憎々しげに口を開いたのを橘が手で制す。俺あの人になんかやった?あんなに恨まれることはしてないはずだが。
「それだけでなく、梵天と関わりのあると噂の店やビル、施設などにも貴方の目撃情報が多数寄せられています。関係がないと言い逃れしますか?」
「…さぁ?俺がただ単に友人を訪ねただけかもしれないし偶然関わりのある店に行ったかもしれないよな。なにか俺が梵天と関わりがあると言う決定的証拠でも持ってこられないとなー…逆に俺が名誉毀損で訴えるぞ?」
「きっさま‼︎」
「…ですが、ご友人が梵天幹部だということは知っておられたようですね」
「まぁ、確証はなかったけどナ。あいつらがまともな職につけるハズがない」
「…なるほど。では貴方が梵天でないとしましょう。ですが梵天に貴方の知り合いがいるのも事実です。彼らについて教えてください」
「んー、そう言われてもな。そんな話すことなんてねぇぞ、基本的にそんなに仲良くもない敵だった奴らだし。それこそ青宗とか獅音に聞けよ」
「…では貴方自身の話を聞かせてください。なぜ警察をやめたんです?」
「さぁな。オマエ等にそれを話してやる義理はねぇよ」
「…ではなぜ教師に?」
「…流石に一生バイトで生計立てるのは嫌だったからな。教員免許も持ってたし丁度よかっただけだ}
「他にもなれる職業は多かった中、なぜ教師を選んだんです?」
「…教員は一応公務員だしな。元々人に教えるのは得意なんだ」
「なるほど。…大した収穫もなさそうですし今日はここまでにしましょう」
よし、帰ってくれるみたいだ。いやぁ、よかったよかった。こんな感じで知らんぷりしてたら煙に巻けないかね?はー寝よ寝よ。全くこういうのは下手なことを言うとめんどくさいことになるからヤなんだよ。早く帰ってくれてラッキーみたいな。
とはいえだ。少しくらい嫌がらせしてもいいよな?
「また来ます、せ……間宮さん」
「せ?あぁ、二度と来なくていい。あ、そうそう…」
「?」
訝しげに橘が首を傾げる。うーん幼く見えるな。実際幼いのか。まだ警察なりたてくらいだろ?なのに同僚を手で制すことができるってことは優秀なんだな。
「ヒナちゃん、元気?」
「…ッ‼︎なぜ、姉を…」
「あれ、違った?わりぃ、こないだ会ったときに見覚えのあるなーって思ってサ。こないだのパーの結婚式で会おうと思ってたけど仕事で行けなかったし。あ、てか花垣元気?義兄になるなら話くらいするよな?」
「…えぇ、元気です」
「じゃ、今度会った時によろしく言っといてくれよ。引き留めて悪ィな」
「いえ。それでは」
ふぅ、行ったな。それにしても言いかけた“せ”ってなんだ?俺の聞き間違いか?うーん、なんか匂うな。
まぁいいや、暇だし散歩でもしよう。松葉杖ついてなくても歩けるけど看護師に見られたら面倒なんだよなー。ま、いいか。院内なら迷ったで済ませられるし。
それにしても人多いな。やっぱり中央病院ともなると患者も多くなるのか?そういやここって前爆弾騒ぎがあったんだっけか。黒の組織関連のやつだったろアレ。梵天と関わりのある医師がいるわ国際的な犯罪組織に狙われるわ…ここ呪われてるんじゃないか?
「あっ‼︎」
「おわっすみません‼︎…って、コナン君?安室さんも…」
「こんにちは、間宮さん」
「ま、間宮先生⁉︎偶然だね…」
「あん?あぁ、アンタ蘭の…」
「あぁ毛利探偵もいらっしゃったんですか、奇遇ですね」
「間宮先生、どうしたの?」
「あぁ、僕実は事故に遭っちゃって…はは、1週間だけ入院することになってね」
「そりゃあ災難だったな」
「具合は大丈夫ですか?」
「えぇ、まぁ」
こいつ白々しい〜‼︎テメェのミスだろうが‼︎でも仕方ない。うん、仕方ない仕方ない。
「毛利探偵達はどうしたんですか?どこかお怪我でもなさいました?」
「ん?あぁ、ちょっと女房がな」
「そうなんですか…お大事にとお伝えください。安室さんは?」
「僕は知り合いが入院してると聞いて来たんですけどいつの間にか退院してたみたいで…」
「きゃあああああああああ‼︎‼︎‼︎‼︎」
『⁉︎』
また事件かよ⁉︎コナン君と会うと必ず事件起きるじゃねぇか死神か⁉︎というかこの病院いよいよマジで呪われてるだろ‼︎
「今の悲鳴…この部屋からだったよな?」
コンコン
「あのーどうかされました?」
『⁉︎』
「伶菜⁉︎伶菜ァ‼︎」
もがきながら死んだっぽい…毒殺か?ついにコナン君死神説有力になってきたな…
それにしても帰れなくなったな…はぁ、看護婦さんに怒られるのやだなー。
警察が来るまでに病院の医師が来てなんとか救命しようとしてたけど結局間に合わず、俺は一緒に来てた看護婦さんにしこたま叱られた。はーあ。昔から叱られることなんてなかったから叱られるの苦手なんだよなー。
「しかし…病院で毒殺とはな…」
叱られ終わったら警察も来てるし…事情聴取とかあるんか?なんで1日に2回も警察に尋問されなきゃいけないんだよ。厄日だろ今日…
「おい、オマエ…」
「ん?どうしました…ゲ、伊達班長…」
「ヨォ間宮、久しぶりじゃねェか」
「お、お久しぶりデス」
よりにもよって今日が伊達班長かよ…‼︎もう叱られ疲れたってのに…‼︎伊達班長の説教逃げ道潰されるから苦手なんだよぉ。
「おや、間宮さんとお知り合いなんですか?」
「…⁉︎お、おま…ふ「そうなんですよ安室さん」…」
「僕が警察だった頃の同期でして…な、伊達班長」
「あ、あぁ。捜査一課の伊達航だ」
「間宮さん警察官だったんですね…あ、僕は私立探偵の安室透と言います。なにかあればどうぞご贔屓に」
「そ、うか…」
伊達班長、降谷の猫被りに吹きそうになってる…いや、これは引いてるのか?ウケる。人目がなけりゃ大笑いしてた。たぶん俺のことは萩原か松田に聞いてて知ってたけど、降谷に関しては今察したってとこか。流石、俺らの班長だわ。
結局、この事件は高坂という入院してた女性が犯人らしい。まぁ、理由を聞いてみると被害者の自業自得だな。
事件も解決したし病室に戻ろうかと部屋を出ようとすると伊達班長に引き留められた。
「間宮…オマエ、変なことに首突っ込んでないよな?」
「え?突っ込んでないケド…どうした?」
「それならいいんだが…萩原から聞いたかも知れねぇが、最近俺らのところに組織犯罪対策部の奴らが来たんだよ。オマエのことを聞きにな」
「あー、うん。さっき俺のところにも来たわ」
「なんだったんだ?」
「俺の昔馴染みが、梵天とやらの構成員らしくてよぉ、そいつについて聞かれただけ」
「…そうか、ならいいんだ。今度オマエが退院したら萩原や松田も連れて飲みに行くか‼︎」
「お、いいねぇ。ここら辺に俺おすすめのうまい店あるんだよね」
伊達班長はなにか言いたげな様子だったが口をつぐんだ。うん、賢明な判断だぜ伊達。
さてさてこの3日間、もう一度あの橘弟が来たが煙に巻いたりしてたらもう退院する日になった。
退院した旨を学校だったり松田達に伝えながら俺は久しぶりに喫茶店でも巡るかと適当な駅で降りて喫茶店に入った。
するとどうした…コナン君がいるじゃねえか…‼︎阿笠さんと来たみたいだな。何人か子供がいる。
事件おきる、絶対今から事件起きる…‼︎ここ最近俺が事件に遭いやすいのはなんなんだ、コナン君と会ってる時だけだから絶対コナン君に何かあるだろ。疫病神…いや、死神か?工藤はそこまで事件に巻き込まれてなかっただろ…なんなんだ本当。
入ってしまったものは仕方ない、すぐに出ようと店員さんにコーヒーを一杯頼むとコナン君に気付かれてしまった。
「間宮先生?入院してたんじゃ…」
「あれ、よく会うねコナン君。ちょうど今日退院したんだ」
コナン君はあのパーティー以来俺のことを警戒しているらしくちょこちょこ探ってくる。そんなに疑うなよー工藤よー。
コナン君他子供達や阿笠さんと他愛もない話をしながらコーヒーを待つと、予想外の声が聞こえた。
「間宮…?」
「カズ、トラ…」
「え、間宮君じゃないスか‼︎」
「おぉ、千冬か。久しぶり」
「おひさしぶりっス。そっちのガキ…子供達は?」
『オレ/ボク/わたし達、少年探偵団‼︎』
「へー」
「こないだ事件で会ったんだけどマトモに話したのは今日が初めて」
「間宮先生すごかったんですよ‼︎」
「犯人達をバーって倒してたの‼︎」
「たいじゅっておっさんと2人で5人も倒しちまったんだぜ‼︎」
「え、大寿君⁉︎…って、間宮さんまた事件巻き込まれたんスか、そろそろお祓い行けばどっすか?」
「もう行ったわ。で、そこで固まってる一虎はなんなの?」
「たぶん、久しぶりで何言えばいいかわかんないだけっスよ。ホラ、5年ぶりデショ」
「あー確かに」
「なんだ?兄ちゃん達仲悪ぃのか?」
「元太くん、失礼ですよ‼︎」
「はは、別に仲悪いんじゃないんだ。ただ、昔喧嘩しちゃってね。仲直りしたけど、気まずいんだよ。わかるかい?」
「仲直りしたのになんでー?」
「バーロー、大人になりゃ色々あんだよ。ね、間宮先生?」
「うん、そうだね。…おい千冬ゥテメェなに笑ってやがる」
「だって、っふ、間宮君が、っはは‼︎」
「っふ…」
「一虎ァ‼︎お前もかよ‼︎」
なんで昔の知り合いは俺の教師モードを見ると笑うんだよお前らも猫被る時くらいあるだろ‼︎はーあ、2人は後でシメる。
「きゃあああああ‼︎」
『⁉︎』
はぁあああああ⁉︎また⁉︎また事件⁉︎やっぱりこれコナン君のせいだよな‼︎お祓い連れて行くか⁉︎あーめんどくせー‼︎