梵天主と米花町   作:よたか

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元暴走族、教え子を脅す?

 

 

 

 

 

 

オレは高校生探偵の工藤新一。今は訳あって幼馴染の毛利蘭の家に小学一年生の江戸川コナンとして住んでいる。そんなオレは今、さっき解決した事件で裏社会に精通しているかもしれないと思った灰谷蘭を尾行していた。

 

 

 

あれは間宮先生か。間宮先生と灰谷蘭はどうな関係なんだ…?昔の知り合いって言ってたが…

 

 

 

 

 

「灰谷兄。毛利探偵に少し挨拶してくるから先行っててくれ」

「は?なんで?」

「俺、去年毛利探偵の娘の担任」

「え、ウケるwwwww」

「ウケねぇ。これも潜入先での印象を悪くしないためだ。んな事もわかんねぇのかネンショー上がりは」

 

 

 

 

潜入先だと⁉︎まさか、間宮先生も奴らの…

 

 

 

 

「は?誰がネンショー上がりだコラ」

「あ?テメェだボケ。あっれ〜?自分の記憶も無くなったんでちゅか〜⁉︎」

「あ?おい間宮いい加減にしろー?一人でオレら兄弟に勝てるとでも思ってんのか?」

「今灰谷弟いねぇけど〜⁉︎周りくらい見ろや紫キャベツ」

「はぁ〜?田舎モンの間宮くんにはこのセンスがわからないですね〜⁉︎うわー‼︎田舎に生まれなくてよかったー‼︎」

「渋谷生まれ渋谷育ちですが〜⁉︎同じ東京都だボーケ‼︎」

「あ?」

「は?やんのかコラ」

「いいぜタイマン張ろうや表出ろ」

 

 

 

 

 

 

…なんでこんなに仲悪そうな人とパーティに来るんだ?やっぱり奴らの仲間なのか⁉︎

 

 

 

 

prrrrr

 

 

 

電話…組織の奴らからか⁉︎もしかして今回の事件についてか⁉︎

 

 

 

「「大将/春千夜からだ」」

「…チッタイマンはまた今度だ灰谷蘭」

「おー受けてやんよ。じゃ、お先にしつれーい」

 

 

 

くそ、灰谷蘭を追うか?いやでもバレちまう‼︎このまま間宮先生の事を見てるか。

 

 

 

 

大将…はわからねぇが春千夜…お酒の名前じゃないな…別の組織か?少なくともコードネームではなさそうだな…

 

 

 

 

 

ピッ

 

 

 

「どうした」

「あぁ、今回の犯人か。今ウチのハッカー親子に調べさせてる。流石に相手のセキュリティが硬いらしいから1時間くれってよ。あと40分くらい待ってろ。で?万次郎はなんて?」

「OK。俺は久しぶりの休みを堪能するワ。あー1週間ぶりにちゃんと寝れる〜‼︎」

「や、慰謝料ぶんどるだけにする。春千夜、俺の分の仕事頼んだ」

 

 

 

 

ハッカー⁉︎やっぱりなにかの組織の人、なのか…?それにしても万次郎か…新しい名前だな…

 

 

 

 

 

 

 

ガタッ

 

 

 

 

 

「あっ」

 

 

 

やっべぇ‼︎音立てちまった‼︎どうする⁉︎

 

 

 

 

 

 

「…あ?チッ出てこい‼︎」

 

 

 

 

…本当に間宮先生、なのか?そうなんだよな。先生は悪人なんだよな。

 

 

 

出てく、しかないのか。

 

 

 

 

 

「ま、みや先生…」

「…コナン君?」

 

 

 

 

 

いつもの先生に戻った、か?…先生が、悪人だなんて…クソ‼︎尊敬、してたのに…

 

 

 

 

 

 

 

[newpage]

 

 

 

 

 

 

 

オレが間宮先生を尊敬し始めたのは高一の秋だった。

ゴールデンウィーク以降警察から頼られることの多くなったオレは学校を休む事も増えてきて当時の担任だった間宮先生にはよく迷惑をかけていた、と思う。そんな中で、オレが解決しようとしていた事件の容疑者に間宮先生がいたんだ。もちろん先生は犯人じゃなかった。だが、犯人の方が間宮先生の知り合いだったらしい。

 

 

 

 

「間宮君ッスよね⁉︎遊撃隊長だった‼︎俺、俺‼︎元参番隊の‼︎」

「は?誰だお前」

 

 

 

話を聞くにその犯人は元々暴走族の一員だったらしい。で、間宮先生はその暴走族の幹部だった。それで先生に助けを求めたらしい。もちろん先生は昔のことなんて無視して犯人逮捕に協力していたが…

 

 

 

 

「間宮君‼︎助けてくださいッス‼︎元東卍の俺がオンナに手ぇ出す訳無いじゃねぇっスか‼︎」

「…あ゛?テメェ、ここまで証拠出されても言い逃れする気か?信じる訳ねぇだろ。…思い出した。テメェ元愛美愛主の奴だろ?なら尚更信じらんねぇ。テメェごときが東卍を語るな、汚すな」

「…チッ‼︎東卍の鬼神も落ちぶれたなァ⁉︎今は先公かよ‼︎いや最初からだったかァ⁉︎」

「黙れやカス」

 

 

 

…こんな感じで。この後先生はオレに気付いて色々昔話をしてくれた。それで先生が昔暴走族だったって事を聞いた。もちろん、誰にも言わない約束で、だけど。

 

 

 

 

 

「ははは…さっきのは内緒にしてくれたらウレシイナー、なんて、ははは」

「東卍?あぁ、お…僕が昔いた族の名前だよ。略称だけどね」

「話し方?そりゃ先生が口調荒かったらダメでしょ。ただでさえ最近入ったばっかで前職が前職なせいで教頭に睨まれてるんだから…あ、今のも内緒でね?」

「前の仕事?えーっと、キャバクラとかのボーイだよ。その店に知り合いが来てさ。いじられまくったから辞めたんだよね」

「なんで族から足を洗ったかって?…解散したんだよ。関東を制覇した後でね」

「なんで東卍に入ったか?幼馴染がね、総長だったんだよ。歳は二つ下だったけどね。俺が15の時に東卍をもう一人の幼馴染や仲間と作って、俺は16になってバイクの免許取ってから入ったなぁ。懐かしいなぁ」

「幼馴染が何してるかって?海外で飲食店経営してるみたいよ?…はは、だってアイツ連絡くれないんだよ」

「大丈夫なのか?アイツ元々そういう奴だからね」

「なんで教師になったか?…元々免許持ってたのもあるけど、流石に真っ当な仕事をしたいなって。しかも今は僕たちの時ほど不良が多いわけでもないし、米花町は置いといて、治安もいいだろ?だからあんまり不良になる子が増えなきゃいいなーって思ってさ」

「後悔?してないしてない。僕は性格悪いからね。やられたからやり返す、を繰り返してただけだし。…ははは、教師失格かな?」

「東卍の鬼神?…あだ名というか、通り名というか…黒歴史だよぉ…はは。厨二臭いよねーホント」

 

 

 

 

 

この後、オレはさっきの犯人の男の仲間に襲われた。今と違ってキック力増強シューズとかも無かったから多勢に無勢で負けそうになっていた。ただ、そん時に間宮先生が助けてくれたんだ。1人で5人以上いた敵を倒して、警察に通報もしてくれたんだ。

 

 

 

 

「俺の教え子になーに手ェ出してんだゴラァ⁉︎ガキ相手にこの人数で恥ずかしくねぇのか⁉︎あぁん⁉︎」

「…次俺の教え子に手ェ出したら昔の仲間も引っ張り出してお礼参りしてやるから覚悟しとけェ?」

 

 

 

 

相変わらず口は悪かったけどな、はは。

 

それでも先生が生徒を大切にしてる事は分かって、生徒のためなら昔の仲間も遠慮なく使うらしいと知って、尊敬し始めたんだ。今までの担任たちの誰よりも。

 

 

 

 

 

 

そして前の喫茶店の事件で間宮先生が元々警察だったと知った。オレはもっと先生の事を信頼できると感じたんだ。

 

 

 

 

 

 

 

だからさっきの事件で灰谷蘭とかいう怪しい男といる間宮先生を見ても信じていた。きっと暴走族時代の知り合いなんだ、と。だけど…どこかの組織の人だった。おそらく犯罪組織の。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

なんっでだよ⁉︎間宮先生…‼︎

 

 

 

 

 

 

 

 

[newpage]

 

 

 

 

 

 

side夢主

 

 

 

 

 

やべーどうしよ、間宮塔矢です。

いま、(多分)コナン君に春千夜への電話を聞かれて大ピンチです。どうしよ。ホントは殺らなきゃいけないんだろうけど…無理無理。ただでさえ教え子に似てるのに殴ることすらできねぇワ。く、口止め?口止めするか?いやまて聞かれてない可能性もワンチャン…

 

 

 

 

「間宮、先生。今の電話なに…?」

 

 

 

アッ無理でしたー‼︎し、仕方ねぇ。コナン君絶対頭いいし色々察してそうだから、毛利さん達人質に取って脅すかー‼︎いや待て待て俺公安‼︎なんで反社に染まってきてんの⁉︎…まあいいや脅そ‼︎あ、その前にウチのハッカー娘にコナン君について調べさせよー‼︎

 

 

 

 

よしメールしよか‼︎

 

 

 

 

「間宮先生‼︎答えてよ‼︎」

「…スーッちょーっと待ってネ」

 

 

 

よし、送れた‼︎…既読はや⁉︎

…いや待って調べんの早すぎでしょ⁉︎3分で来たよ⁉︎

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

…え?戸籍無いの⁉︎最近急に現れた⁉︎…工藤新一が消えてから?…コナン君ってもしかして工藤⁉︎よし、カマかけてみよ‼︎

 

 

 

 

 

 

 

「で、なんだっけコナン君。いや、工藤?」

「‼︎な、なんのこと⁉︎ボク、新一兄ちゃんじゃないよ?」

「…もう辞めよーよ。猫被んのもだるいでしょ?」

「…間宮先生、なんで、わかったんだ?」

「俺の部下には優秀なハッカーがいてね。コナン君に戸籍がない事と最近急に現れたと言う事をすぐに調べてくれたよ」

「…オレのこと、前から調べてたのか⁉︎」

「んーん。今。優秀すぎて怖いよね。送って3分で調べてくるんだもん。…え、よく考えたら怖」

「…間宮先生、アンタは悪い奴らの仲間、なんだな⁉︎」

「うわー直球だね。どうだと思う?いやてかわかってて聞いてるでしょ。俺が、違うよ〜って言おうが信じないよね?」

「それは…」

「図星かぁ〜あのね工藤。俺もさ、立場ってもんがあるからさ?お前のこと殺さにゃならん訳。でもさっきのクソアマのせいでサツが彷徨いてる訳じゃん。だからできるだけ殺したくはないのよ。OK?だからさ、黙っててくれないかな?」

「黙ってる訳ねぇだろ‼︎もちろん警察に…」

「それは困るなぁ?俺も毛利さんを殺したくはないんだよね」

「っ⁉︎蘭は…蘭は関係ねぇだろ⁉︎」

 

 

 

 

いや関係あるんだよ。工藤が関わってる時点で。だってコナン君が住んでるのは毛利さんの家。つまり毛利探偵と同じ所に住んでる訳。毛利探偵って有名じゃん?しかも昔警察だったらしいし。その毛利探偵に色々話される可能性やら勘付かれる可能性もあるんだから。一家共々殺らなきゃでしょ。反社的には」

「っ⁉︎そ、れは…」

「あれ、口に出てた?それは申し訳ない。ま、でもわかったでしょ。無関係じゃないしさ。だから、工藤が黙っててくれたらいいだけなの。工藤が黙っててくれたら俺も教え子を不必要に殺さなくていいし、工藤も大切な人が死ぬのは嫌でしょ?」

「わかっ、た。な、なら‼︎なんて組織なのか教えて‼︎」

「え?うーん、じゃあ工藤、いやコナン君もなんでこんな状況になったか教えてね?」

「…う、うん。えっと、蘭姉ちゃんとトロピカルランドに行って、そしたら黒ずくめの怪しい男達を見かけたから尾けてったら変な薬を飲まされて、それで…」

「え?」

 

 

 

 

 

待って待って待って待って?もしかしてそれ黒の組織じゃね?うわー‼︎うわー‼︎バーカバーカ‼︎ふははははははははは‼︎バッカじゃねぇの⁉︎あっははははは‼︎

 

 

 

「そいつらお酒の名前だったりしない?」

「し、知ってるの⁉︎」

「うん、今俺はそっちに出向いててね。三足の草鞋を履いているのだ」

「じゃ、じゃあジンとかも知り合い?」

「え、もしかしてコナン君縮ませたのってアイツら?ウケるwwww」

「知り合いなんだ…そ、それで?先生の組織の名前は?」

「…梵天。この国最大の犯罪組織梵天の幹部だよ、コナン君」

「えっ⁉︎さ、さっきあの女の人の話に出てた?」

「そ。驚いた?黒の組織とはね、一応同盟相手なんだ。お互い裏切る気満々だけどね。実際俺も部下と一緒に引き抜かれそうになってるしね。行かねぇけど」

「…な、なんで?」

「黒の組織は世界的な組織だけど日本だけで見たら俺たちの方が力的には上なんだよ。逆に梵天は日本でしか殆ど動いていないから日本の外では勝てない。それでお互い手を出しませんよ〜って同盟組んでるワケ」

「…そ、うなんだ」

「コナン君、もしかして結構組織を追ってる感じ?」

「う、うん」

「そかそか。別に俺たちとしては潰れても悪いことは殆ど無いから遠慮なく潰してくれていいよ」

 

 

 

 

 

ちょっと話しすぎたか?まぁいいか。バレてなければ。

それにしてもコナン君1人で大丈夫なのか?

もう夜遅いぞ…?毛利さんとか心配してるだろ

 

 

 

「コナンくーん⁉︎どこにいるのー⁉︎」

 

 

 

ほら言わんこっちゃない。

 

 

 

 

「コナン君、毛利さんも呼んでるしもう行きなよ。もう夜も遅いからね?」

「う、うん…おやすみなさーい」

 

 

「コナン君‼︎どこ行ってたの⁉︎あ、間宮先生‼︎コナン君と一緒にいたんですか?」

「やぁ毛利さん、ごめんね、僕と話してたんだよね〜?」

「う、うん‼︎蘭姉ちゃんの学校での話とか聞いてたよ‼︎」

「もう‼︎心配したんだからね?ほら、もう部屋帰ろ?」

「は、はーい‼︎間宮先生さようなら‼︎」

「間宮先生、おやすみなさい」

「はい、さようなら」

 

 

 

 

 

 

行ったか。まったく未成年が出歩くなんて…ホントさー?

てか今日色々ありすぎてマジで疲れたワ。寝よ?寝よ寝よ?

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