どうも、ジンに呼び出された間宮塔矢です。さっきまで会ってた降谷ことバーボンとの任務です。正直怠いです、すっごいダルい。でも降谷に情報流す機会だから断りはしない。だって俺、連絡係の人も上司も音信不通なんだもん。たぶん死んだ。から、俺の扱いどうなってるかわからんけど死ぬ前の上司から、もう登庁しなくていいよ‼︎って来たからたぶんいいんだと思う。ヤッター
上司、絶対俺に盗聴器が付いてるの気付いてくれてただろ。一々登庁するときにダミー音声流さなくて良くなったし嬉しかったわ。ま、すぐに盗聴器外されたけど。万次郎、俺に甘いからなぁ。
てなわけで任務‼︎ジン、情報抜き出すだけっつってたけど絶対嘘だろ‼︎んなのに2人も情報屋行かせねぇわ普通‼︎
「「…」」
ほらぁ‼︎降谷とも気まずいし⁉︎あーホントもう帰りてぇ。ってか俺が梵天の幹部だって忘れてんだろジンの野郎。こっちはスコッチを丁重に扱ってやってるんだぞ???あー諸伏元気かなー‼︎
「はぁ…」
「…まみ『ガチャッ』…」
「ジン‼︎テメェ、人のこと呼び出しといて呑気に遅刻か『ジャキッ』よ…あ゛ぁ?」
「ハッ…まさかテメェもNOCだなんてな、間宮」
「俺が…NOC?なんの冗談だ」
「…」
え、な、は?どっから漏れて…は?え、なになになになに、何の冗談だよ…‼︎
「冗談だァ?フン、しらばっくれるつもりか?…なぁバーボン?」
「…は?どういうことだバーボン」
…は?降谷がバラしたのか?なんで?何のために?もしかして俺…裏切られた?公安に?なんで…いや、もしかしたら元々見捨てられてたのかも。7年前から。だとしたら降谷達の反応もわかる。あーでも普通に公安だってバレて殺されたって伝わってたのかも。だって降谷達の、理由があっても俺が見捨てられるのとか絶対反対するし反抗するだろーし。あぁ、なるほどそういうことか。…公安、消すか。いや公安じゃねぇな。上司か。でもまぁ、降谷達は許してやる。えーでも折角諸伏助けたのにこんな仕打ちかよ。ったく腐ってんな。
「…貴方がNOCだという情報を手に入れたのはボクですから。えぇ、僕も驚きましたよ間宮。まさか貴方が裏切り者だなんて…ねぇ?」
「フン、とはいえバーボン自体がNOCとして疑わしいから完全に信用はしてねェがな」
「まず僕がNOCだったら仲間を売るなんて真似しませんけどね?」
「…チッ、あぁそうだったよ。俺は、公安警察ではあった」
「ハッ…認めたな?」
「…」
「7年前までな。…言っておくと先に裏切ったのは公安だぞ?なら…捜査官が寝返っても仕方ねェだろ」
「…それを我々が信じるとでも?」
「あぁ。だって俺が公安だったとして万次郎が…ボスが気付かないわけないだろ?俺は万次郎のことを何でも知ってる。それに万次郎も俺のこと何でも知ってる…いや、知りたがってる。たぁいせつなオサナナジミ様だからなァ?アイツは俺に執着してる。で、俺も万次郎に執着してる。でなきゃ警察になってまで探し出そうとしねぇよ。
…いいか?万次郎は俺の王様だ。王様が臣下の事知らないなんて、ありえねぇだろ?」
春千夜には執着してねぇけどな‼︎何でだろうね?場地は幼馴染の中で唯一万次郎が幸せにしたいっつってたし(一応俺もだったけど)、幼馴染より親友っつってたから別。
まぁなんだ、つまり幼馴染2人は万次郎にとっての“幸せになってほしい大切な人”の括りじゃないんだよな。えへ。千壽、兄妹でひとりだけこっち側じゃないけど大丈夫かなー?俺、千壽のことは苦手だったけど感謝してるんだぜ?…万次郎を堕としてくれてアリガトーってね。…アハ、今案外焦ってたんだな俺。焦りすぎて表層心理に影響出てきてるじゃねーか。
みんな今のは忘れてくれよな‼︎
「間宮…‼︎」
「ハンッイカれてやがる。いいぜ、信じてやるよ間宮塔矢。…で?バーボン、お前の情報は間違ってはなかったワケだが…少し古かったみてェだなァ?」
「…えぇ、そう、ですね。何かお詫びでもしますよ」
「うーん、じゃあ飯食いに行こうぜ。…スコッチとかも呼んで、な?」
「…ッえぇ、僕からスコッチにも伝えておきます」
よーし解決解決‼︎帰ろ帰ろー‼︎
「…この件はこれでいいとして任務だ。うちの下請けの製薬会社の社長が最近上納金を横領しているらしくてなァ?証拠を手に入れて来い。鼠疑惑コンビ」
「なんだその不名誉なコンビ名は‼︎…てか俺は今日オフなんだが?あ?」
「僕1人で十分ですよ、その程度。汚名返上するためにも、ね」
「いや、2人だ。2人でやって来い」
「は?なんでだよ、なんか理由でもあんの?」
「僕1人ではできないと…?僕はジンから随分と信用されていないようだ」
「チッその会社には色々噂があってな。なんでも人体実験をして常人より数倍筋肉が発達する薬を開発している、とかな。もしその噂が本当だった場合に備えてだ。本当なら相手側は必ずその薬を使ってくるだろうしな。間宮がその薬の服用者の相手、バーボンはその薬のデータを奪う。それが今回の仕事だ」
「…はーあ。せっかくのオフがぁ…」
「すみませんでしたね間宮」
「あーあホントだよ…降谷さんよぉ」
「っ降谷?誰のことですかね…」
「俺の車なんだから盗聴器なんてないっての。…で?さっきのはどういうつもりなんだ降谷」
「…すまない」
「…あーはいはい。上からの指示ってカンジね。りょーかい。お前が疑われはじめてるから俺を踏み台にして疑いを晴らそうとでもしてたわけね」
「あぁ…本当に、すまない間宮。俺は…」
「いいって。…なぁ、俺ってそっちでどんな扱いなんだ?ここ何年間登庁もしてねぇけど」
「…俺も最近お前が公安だったと知ったばかりであまり詳しくは知らないんだ。だがこれだけはわかっている…お前は売られたんだ、上司から梵天にな」
「…へぇ」
「今回なぜこんなことになったのかというと、だな。さっき間宮が言ったような事ともう一つあって…」
「んー、お前が梵天でも目をかけられるようにってかんじ?梵天の誰も知らなかったことをこの情報屋は‼︎どれだけ優秀なんだ、うちに引き抜きたい‼︎ってなったら万々歳って?黒の組織の方には諸伏がいるしな」
「…流石だな間宮。相変わらず頭は人一倍回るようだ」
「そっちこそ。探偵なんてやれるくらいには回るだろ?」
「…ふっ、そうだな」
「…なぁ降谷。いや、バーボン。残念ながら俺はもう梵天の間宮塔矢だ。さっきジンに言ったこと、全て本心だぜ?」
「っ‼︎間宮、おまえ…それがどういうことだと…‼︎」
うん。わかってるぜ降谷。わからねぇ訳ねぇだろ。ただな…俺もだいぶ上層部にキレてるんだ。
「だから、公安の間宮塔矢は今日までだ。明日からは、警察を辞めて教職についている梵天幹部・間宮塔矢としてお前にも接する。ただ…同期のよしみだ。お前らのことは“忘れておいて”やる。公安が万次郎…うちのボス手を出さない限りな。…いいだろ?ま、これ決定事項な。さっきも言ったが、先に裏切ったのはそっちだ。裏切るなら裏切られる覚悟もしておけよ。そっちが裏切っておいて、なぜ裏切った‼︎は効かねぇぞ」
「…わかった。上にも、そう伝えておく。間宮、今までお前が公安だということも知らずに本当に警察を辞めたと勘違いしていて、本当に…悪かった」
「んーや、聞いてねぇならそうだろ。謝るならさっきも言ったみてぇになんか飯でも奢れよ。諸伏…あーっと、スコッチとな?バーボン」
「…えぇ、是非」
これにて、一件落着、か?言いたいことは降谷に全部言ったし。降谷通じて公安にも俺が正式に()裏切った話は行くだろうし。これで名実共に反社かぁ〜。つまりもう殺すのはダメとか線引きしなくていいってことだな。あぁ一個肩の荷が降りたぁ‼︎いやー楽だー‼︎
…公安のこと、万次郎にも話さなきゃな。
よし、今はそれより任務‼︎とっとと終わらせてとっとと帰るぞ‼︎
…
「ッゲホッあ゛ーもう無理」
「すみません間宮。無事ですか?」
「無事じゃない。これ、足折れてる絶対」
「…すみません、読み違えました」
「まぁいいや。車出してくれバーボン。足逝っててブレーキすら踏めねぇワ」
「えぇ、すぐに」
タタタッ
あーミスった。ジンが言ってたことが全部ホントだとは思わんかったワ。クソ、あーあ足折れたぜこれ。弁明だるいなー。事故に遭いましたでいいかな。
「間宮、どうぞ」
「ん?おうありがとバーボン。適当な病院まで頼むワ」
「えぇ、了解です」
いやまて、学校より先に万次郎じゃん。万次郎コレ絶対キレるだろ。えー嬉しいっちゃ嬉しいケド複雑。これも全部バーボンのせいだ。あーあ全く。