梵天主と米花町   作:よたか

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元暴走族、事件に遭う

 

 

 

 

 

降谷…いや、バーボンとの無言ドライブデート()を乗り切り俺は久しぶりに梵天の本部に来ていた。まぁ、怪我の報告だな。本当は先にココに言わなきゃいけないんだけど万次郎が拗ねるから先に最上階に向かう。

 

 

 

ウィン

 

 

 

お、万次郎いた。…痩せたな。追加で飯の作り置きでもしていくか。栄養失調になられてもダメだしな。

 

 

「万次郎、久しぶり」

「…とおやん?…その足、何があった」

「ん、あーちょっと事故ってさ。…なぁ万次郎。大事な話があるんだ」

「…先にそれの手当てだろ。三途に医者連れて来させる」

「いいってこんくらい」

「…わかった。それで、話って?」

 

 

あーやばい。心臓バクバクしてきた。心なしか足も痛い。いや、足は痛いのが当たり前か。

 

 

「万次郎は前からわかっていたことかもしれないけど、言わせてくれ。…俺は、公安の潜入捜査官だ」

「…知ってた。だってとおやんはセクハラくらいで辞めるほど意志弱くないの、オレが1番よく知ってるだろ」

「ははっ、だよな。でもさ、俺最近知ったんだ。だいぶ昔に公安に裏切られてたって」

「そうだと思った。…それで、どうしろと?」

「俺はこれからスクラップな訳だけど…俺としてはそのまま梵天でいたいっていうのが本音かな。まぁ自分勝手すぎるよなこれは」

「…とおやん、なんで今までオレがオマエを殺さなかったと思う?」

「…俺が、いやうちのハッカー共が有用だったから?」

「…誰とでもいい関係を築けるのはうちの幹部の中では貴重だ。それに、表に平然と溶け込めるのも。後はそうだな、三途や鶴蝶達がオマエと組むとやりやすいことこの上ないって。まぁつまりとおやんの実力を認めてるからだ」

「…はは、なんか照れるな。褒め殺しか?」

「だから…一度は許す。二度目は無い。…オレを、裏切らないでくれ…塔矢」

「…あぁ、もちろんだ。だって元々実はこのつもりで警察になったんだぞ?万次郎を探し出して、支えるためにな」

「…本当は…いや、なんでもない。…三途呼ぶから、足の手当てしろ」

「はいはーい。…万次郎、いやマイキー。俺は改めて誓うよ。オマエをもう裏切らない、一生そばに居る」

 

 

だから、安心して堕ちて来いよ万次郎。その衝動のままに全部壊してくれ。もう[[rb:あんな奴>泣き虫のヒーロー ]]なんて助けには来ないんだからさ。

 

 

はは、なんてな。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

_________

 

 

 

 

 

 

 

「いっいだだだだだだだ‼︎ちょ‼︎まっ‼︎逝った‼︎足逝った‼︎悪化してるから‼︎」

「ははは、間宮幹部は大袈裟ですね」

「なに⁉︎オマエ俺には恨みでもあるワケ⁉︎めちゃくちゃ悪意感じるんだけど⁉︎」

「気のせい気のせい。ほら、終わりましたよ」

「あー痛かった。もう行っていい?」

「はい。1ヶ月は激しい運動しないでくださいね。また折れるので」

「えぇ…善処はするワ」

「すでに首領には報告しておきました」

「仕事が早え‼︎じゃ、また世話にならないように気ぃ付けるわ」

「えぇ、是非」

 

 

 

めっちゃ強くテーピングされたけどあいつ信用していいのか?なんか誰かよくわかんないけど、春千夜が拾った奴だってのは聞いてる。なんか俺に厳しいんだよなー。なんなんだあの女顔。

 

 

 

 

「そうそう、三途さんから伝言を預かってたんでした。『怪我のこと、九井にはオレが伝えておきます。そろそろあっちとの約束の1ヶ月も経ちますしこっちに戻ってきて少し休養してください。オレはこれからジンの野郎に会って慰謝料ぶん取ってきます』とのことです」

「…あぁ、もう1ヶ月経つのか。そういや最近スコッチに会ってないな」

「先程鶴蝶幹部の部屋に入っていかれるのを見ましたよ」

「へー。じゃあ会ってくるか。さんきゅーな」

「いえ」

 

 

 

鶴蝶の部屋かー。ふむ、スコッチをイザナ派に引き込む気か?いや、単純に鶴蝶が気に入っただけというのもあるな。いい奴同士。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

コンコン

 

 

「誰だ?」

「間宮だ。今いいか?」

「ん、どうした?」

ガチャッ「おう、いや。スコッチがいるって聞いたんだが…遅かったか?」

「スコッチなら奥で着替えてるぞ。さっきまで2人で仕事でな」

「なんかあったのか?」

「いや、大したことじゃねェんだ。取り引き相手が勝手にヒートアップしてスコッチに酒を投げつけてきてな」

「そいつどうなったんだ?例えスコッチとはいえ梵天に喧嘩を売ったんだろ?」

「なに、大したことはしてないぞ。…生きてはいるからな」

「わー物騒」

「間宮こそどうしたんだ?その足」

「あぁ…まぁ、任務でしくじってな」

「珍しいな。オマエがそんなミスをするなんて」

「まぁちょっと疲れてただけだ。…それにしてもスコッチおせェな」

「だな。…お、噂をすれば」

ガチャッ「鶴蝶悪いな、服まで」

「いや、気にするな、オレのミスだしな。それはそうとスコッチに客だぞ」

「間宮?どうしたんだその足…」

「なに、しくっただけだ。それで本題なんだけどよ、これから飯行かね?」

「今から?オレは別に構わないけど…急に?」

「ホラ、そろそろ1ヶ月経つしな。お互い苦労するなってことで」

「…あぁ、たしかに。じゃあ少し待ってくれ、準備する」

「おう」

 

 

なんか良さげな個室の店ないかな。うーん、ドレスコードとか無い店がいいよな。あー、あのレストラン確か個室なかったっけか。調べてみるか。

 

 

 

 

 

 

 

____________________

 

 

 

 

さて、料理も来てウェイトレスが乱入してくる危険性も無くなったしそろそろ話すか?緊張するもんだな。

 

 

 

「ん、これ美味しいな」

「…スコッチ。や、諸伏。話がある」

「…なんだ?」

「もう降谷から聞いたかも知れねェけど、俺は公安を辞めた」

「…何があったんだ?オレが調べた限りでは6年前にすでに間宮は公安じゃなかった。それに同じ所属だったはずの零も間宮がいることを知らなかった、と」

「やっぱ調べてたか。これは俺も最近知ったことなんだが、俺は警察庁の公安に配属されてすぐに梵天に潜入することになった。理由としては、俺が梵天幹部と知り合いだからだ」

「すぐに?だから零も知らなかったのか」

「たぶんな。そうしてまぁ、3ヶ月くらいか?それくらいかけて梵天に入ることに成功した。かつての、暴走族時代の知り合いの口添えでな。そっから2ヶ月くらいで幹部に昇格したワケなんだが…まぁそのタイミングで上司に売られてたらしい」

「…」

「でもまぁ俺はそれも知らずに6年もそのまま潜入してるつもりだったんだからお笑い種だよな」

「なぜ、間宮は殺されなかった?」

「俺もそれが気になってよ、ま…首領に聞いてみたんだ。そしたら俺が使えるやつだからだってさ。まぁ元々知り合いだってのもあると思うけどな」

「っそれは…梵天は黒の組織以上に裏切り者に厳しいと聞いてたんだが…」

「そーそ。だから俺も驚いたんだよ。まぁなんだ、めちゃくちゃ特別待遇だな」

「うーん、聞いていた以上に首領の権力が強そうだな…」

「それはどこでもそうだろ。そっちは違うのか?」

「まぁ、ボスの存在すら怪しいくらいだからな」

「幹部でも知らないなんてな。逆にボスのことを知ってるやつはどれくらいいるんだろうなァ。それでよく組織が保つもんだ」

「まぁ幹部の数もそっちに比べると多いから」

「そういうもんか?…他に何か質問あるか?今なら答えてやるよ」

「…」

「同期のよしみで降谷や諸伏が公安なの 

は“忘れて”やるのは決めてたんだが…俺のせいでそっちもだいぶ忙しくなっただろうからまぁその迷惑料とでも思えヨ」

「…それなら、」

 

コンコンコン

 

ガチャッ

 

 

「お、お食事中に失礼致します‼︎先程店内にて事件が発生いたしまして…申し訳ないのですがホールへとお越しください」

「「は?」」

「本当に申し訳ございません…」

「行くか。いいよな間宮」

「おう。店員さんもそんなに謝らなくて大丈夫ですよ」

「ありがとうございます…助かります」

 

 

まて、待てよ?俺スコッチの表の名前知らなくないか?どうすんだよ…あとで聞くか?

 

 

「緑川結、29歳。安室透ことバーボンの探偵助手兼売れないバンドマン」ボソッ

 

ナイス‼︎流石だ‼︎お前がナンバーワン‼︎しかも俺がバーボンの表を知らなくても通じるように注釈まで入れてくれたし本当にスコッチ様だわ。

 

 

「了解。知ってると思うが間宮塔矢。帝丹高校国語教師、警察学校出身」ボソッ

「了解。話合わせてくれよ」

「もちろん」

「どうされました?」

「や、なんでもないです」

「ちょっと気になることがあって。な?」

「ですです」

「そうですか…」

 

 

 

 

 

 

 

「動くなよ、大人しく縛られりゃなんもしねぇ」

「へいへい」

「チッ舐めた野郎だ」

 

 

廊下に出た瞬間突きつけられる拳銃。なるほど、事件ってこういうことか。確かに警察〜とか事情聴取が〜とか言ってなかったな。

腕を縛られながらホールへと向かう。ホールにある水槽の中では魚達が優雅に泳いでいた。呑気なもんだなァオイ。

 

 

敵は4人…いや、もう少しいそうだな。客かウェイトレスの中にいると仮定しておこう。対して人質は15人…か?まぁ10人以上いる。…コナン君もいるのかよ…‼︎毛利さんはいなくてコナン君の周りには子供が…4人と太った爺さんが1人。学校の友達とかかな。めんどくさいことになった…はぁ。

 

俺もスコッチも手は縛られてるから使えるのは足だけか。折れてるけど。詰んでね?チャカ持ってくりゃよかったけどそれはそれで面倒臭いことになるしな。あと誰か動けるやつがいれば…ふむ…コナン君の力でも借りるか?工藤のやつ頭の回転アホみたいに早いからな。

 

 

「ま、間宮先生…⁉︎なんでココに…」

「それは俺のセリフだよコナン君。しかも保護者も無しにこんなところで…」

「アハハ…ボクは友達と一緒に知り合いの博士に連れてきてもらったんだ」

「ふーん。博士?」

「なんじゃ、し…コナン君の知り合いか?」

「あ、はじめまして。お…僕、もういいか。俺は帝丹高校で国語教師をしている間宮塔矢と言います。去年毛利さん達の担任をしていてコナン君とも会ったことがあるんですよ」

「ははぁ、あなたが間宮先生か。よく話は聞いてたんじゃよ。わしは阿笠[[rb:博士>ひろし ]]じゃ。よろしく頼むぞ」

「えぇ、照れるな…阿笠さんは何かの分野で博士号をお持ちになってるんですか?」

「なに、ただの発明家じゃよ」

「へぇ発明家‼︎すごいですね、どんなものをお作りに?」

「興味があるのなら今度見せてやろう‼︎」

「本当ですか‼︎ぜひ見てみたいです‼︎」

 

発明家か…ふむ。なんかこっちでも使えそうなのがあるかな?一旦後で阿笠さんについてうちのに調べて貰うか。

 

「そっ、そういえば間宮先生は1人で来てたの?」

「俺?違う違う。ほら、あそこに連れがいるよ」

「え…緑川さん⁉︎」

「何コナン君アイツとも知り合い?」

「だって安室さんの助手だから…」

「あぁ、そういやそうだったっけ。バンドマンのイメージが強くて忘れてたワ」

「バンドマン?…緑川さんとどこで知り合ったの?」

「ん?そりゃライブハウスだよ。教師なる前はバイト先転々としてたからね。ライブハウスもやったしあとは塾講師とか警備とか飲食もやったな〜」

「へ、へーそうなんだ(めちゃくちゃ呑気に話すなこの人…)」

「ところで後ろの子、体調でも悪いのかな?ずっと俯いてるけど…」

「っ…」

「⁉︎う、うん‼︎体調が良くないみたいで…ハハ、ハハハ」

「ふーん、風邪か?俺の上着着せてあげて、って脱げねェワ。忘れてた」

「ありがとう間宮先生‼︎でも大丈夫だから。…さっきから気になってたんだけど、足どうしたの?」

「いやー事故っちゃって。折れたよハハハ」

「それ笑い事じゃないんじゃ…」

「気にしない気にしない」

 

「おいテメェら何呑気に話してやがる‼︎殺すゾ‼︎」

「すんませーん」

「チッ次はねェぞ」

 

コナン君と雑談で奴らの目を俺に向ける、っていう意図がスコッチに伝わったか?…うん、縄解けたみたいだな。サイン送ってきてる。俺も今ので紛れ込んでる敵は特定できたし行けるか?とはいえ流石にチャカは邪魔だな。見たところ全員が持ってるみたいだし。うーん、警察が要求を聞きにくるだろうしそれまで待つか?

 

 

 

「チッまだ来ねぇのかオーナーはよォ‼︎」

「こいつらがどうなってもいいってことか?流石柴大寿だ血も涙もねぇな‼︎」

「ひっ…す、すみません…あと、10分くらいで着くとのことでして…」

「あぁ⁉︎10分?オーナーに伝えろ、5分で来なけりゃ1分に1人ずつ殺してくってな‼︎」

「は、はい…」

「いやーこいつらも可哀想だな。全く無関係の柴のせいで殺されるんだからよォ」

 

 

…大寿⁉︎柴大寿って言ったかこいつら‼︎うっそだろ⁉︎ここアイツの店かよ…‼︎や、待てよ。大寿が来れば奴らを蹴散らせね?よし、早く来い大寿‼︎先輩命令だぞ‼︎

 

とりあえず縄を少し緩めるか。足も使えないし使えたとしても悪化しそうだしな。

 

「なぁお兄さん、ちょっといいか?」

「あ゛?なんだテメェ」

「この子の体調が悪そうでさ、上着だけでも着せてやりてェから少し縄解いてくれない?」

「んなの許可するわけねぇだろうが‼︎頭沸いてんのかオラ‼︎」

「俺に銃突きつけてていいからさ。ほら、上着着せるだけだって。な?いいだろ?」

「チッ変な動きした瞬間命はないと思え」

「わかってるって。ホラ、早く」

「おい、いいのかよ」

「いいんだよ、こんな足で抵抗なんてできるわけねぇしな」

「まぁそうか。ホラよ」

「あざーっす」

 

 

一旦縄を解かれたならやりやすい。緩く結ばせるのなんてお安い御用だ。女の子利用しちまって悪いな。

 

 

「ほら、これ羽織って。…ん?」

「あ、ありがとう…」

「シェリー…?」ボソッ

「っあ…」

 

え、待ってこの反応もしかしてシェリー本人?コナン君と同じだったりするわけ?でも爆発で吹っ飛んだって…それは偽物だった?まぁ、どうでもいいか。俺には関係ないし。

 

 

「なワケねェか。ごめんね、知り合いに似ててさ」

「…そう」

「ま、間宮先生ありがとう。先生は寒くない?」

「むしろちょっと暑くてさ。貰ってくれてありがとうって感じだよ」

「そっか…」

「オイ終わったなら早く座れ‼︎撃つぞ‼︎」

 

こんなこと言っているが、撃つ勇気なんてないのである。なんちゃって。立って近くで見たけどセーフティ掛かったままだったしたぶんコイツは撃つ気がないだろう。もしかしたら弾も入ってないんじゃないか?やーいヘタレ。

 

とりあえず縛られる時にいい感じに指を挟んで緩くする。これでも警察学校出身だからな、縄抜けくらいは余裕だ。後は大寿が来たタイミングで縄を解いて反撃を仕掛けるだけ。きっとスコッチも俺が動いたの見てやってくれるだろうし。まぁ、足の痛みはある程度我慢できるからな。怒られそうだけど。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

お、大寿が来たみたいだ。入口が騒がしい。縄ほどき始めるか。

 

 

「あぁっちょっいけませんオーナー‼︎犯人達の思う壺です‼︎」

「…ふん。最優先は客の安否だろ」

「で、ですが…」

「オイいい加減にしろ。そんなに怖ぇならそこらへんにでも隠れてろ」

「は、はいぃ…」

「…で?オレを呼び出したのはどいつだ?」

「柴大寿…‼︎ハッやっと来たか」

「何が目的でオレを?まぁ、大方昔の恨みってとこだろうが」

「よくわかってるじゃないか黒龍10代目総長サマ?俺らはテメェに潰された世愛主の元メンバーさ」

「ゼウス?知らねェな」

「へっ⁉︎」

 

ぜうす?どこの誰だよって感じだな。本当に誰だ?どんだけ雑魚だったんだよ…雑魚が全知全能を名乗ってもダサいだけダロ。あー一気に雑魚感増したな。大寿ですら覚えてねぇとか大概だろ…とっとと片付けよう。

 

丁度全員の意識が大寿に向いてることだしこの隙に人質側に隠れてる雑魚を始末…げふん、どうにかして、そっから唯一ちゃんと銃を撃ちそうなリーダー格の男に特攻、それくらいしたら多分スコッチも動くだろうし大寿もやってくれるだろうから後は足を気遣って傍観に徹するか。よし、始めよう。久々のケンカだぁい。

 

 

「っ間宮先生?縄は…」

「あれくらい解けるよ。今からアイツらぶちのめすから大人しくしててねコナン君」

「う、うん…や、でもその足で?」

「ダイジョブ、そんなに痛くないし」

「…信じるよ」

 

店内BGMのお陰でアイツらは今の会話も聞こえてないだろうし今がチャンスだな。

 

 

「ちょいちょいそこのおにーさん」

「あ?っ、テメェ、縄…」

「ちょっと黙ってろ」

「は、ガッ」

 

 

うん、やっぱし顎に1発入れるのって最強だな。

 

「な、なんっだとテメェ!!!!!!」

 

呆けてた奴が現実に戻ってきたみたいだな。どんだけ自分たちに自信があったんだよ…

 

「まぁいい。今更そのゼウスの奴らが何の用だ?」

「テメェらにサツに突き出されたせいで、俺らは前科付きになっちまってよぉ‼︎就職すらままならねぇんだよ。だっつーのになんだオマエは‼︎俺らより相当悪どいことしておいて有名レストランのオーナーだァ⁉︎不公平だろ‼︎」

「で、用件はなんだ」

「なに、テメェが俺らに土下座して金までくれりゃあ文句はねガッ」

「なっ⁉︎」

「リーダー‼︎」

「ったく話なげーんだよ雑魚」

「オマエ、間宮か?」

「間宮センパイだろ大寿ゥ。ほら、残りも片付けるゾ」

「言われなくてもそのつもりだ。久しぶりにド突くかァ?」

「はぁ、なんだとテメェら‼︎ただじゃおかねっグフゥッ」

「ま、待て待て待て待て‼︎こっちには人質ガアッグッ」

「とんだ雑魚だな」

「言ってやるなよ」

 

とはいえ本当に雑魚しかいない。ケンカから離れて10年近く経ってたらこんなもんか?

残りは1人、ってアイツ銃構えてね⁉︎

 

「ひ、ひぃっ…う、うわぁぁ‼︎‼︎」

 

 

バンッッッバンッバンッ

 

 

全て大寿にも俺にも人質にですら当たってない。壊滅的に下手だな。って、水槽‼︎水槽砕けてる‼︎やばい、水が‼︎まぁ、大丈夫か?そんなに勢いも強くはないし。

 

 

「何しとんじゃテメェ‼︎」

「ひっ、く、来るなぁ‼︎」

 

奴は弾がなくなった銃をカチカチさせて逃げ回る。アホか。アホだな。

 

 

「緑川、警察呼べ‼︎それとみんなの縄解いとけ‼︎」

「了解‼︎」

「うっ‼︎」ガクッ

「間宮、終わったぞ」

「残しとけや大寿‼︎」

「あ゛?コイツはオレ様の店で騒ぎを起こしたんだぞ?てめぇに譲る筋合いはねェ」

「うっいや…でもさっきの流れは俺がやる流れだっただろ‼︎」

「何の流れだ何の。はぁ…で、なんでいる」

「飯食いに来たに決まってるだろ。オマエの店だって知らなかったんだよ」

「間宮、十分くらいで来れるってさ」

「りょーかい。それまで雑談でもするか」

「というか間宮。お前、足…」

「痛いぞ?めちゃくちゃ痛いけどこのくらいならまぁな」

「お前医者に怒られるぞ」

「はは、ははははは…バレないだろ」

「間宮、コイツは?」

「間宮センパイな、後輩。俺のダチの緑川。売れないバンドマンだぜ」

「売れないは余計だって…緑川結だ。えっと…オーナー?」

「…柴大寿だ。悪い事は言わねェ、あんまりコイツと連むなよ」

「はぁ?オイオイ大寿〜?」

「ハハ、忠告ありがとな」

「おいコラ緑川も乗んなよ」

 

ったくこんな良い先輩に何言ってんだか。

 

 

「…間宮。九井は元気か?」

「っ‼︎」

「え…ははっなんだ気付いてたのかよ。安心しろよ、ピンピンだ」

「…そうか」

 

 

まぁコイツなら知ってても問題ないか。不必要に言いふらすやつでもないし。九井に関しては罪悪感からか?

 

ん?コナン君が走ってくるぞ?なんかあったか?え、探り入れられる系?大寿とか堅気に見えないしな。

 

「間宮先生っ‼︎」

「ん?どうしたのコナン君」

「は…⁉︎」

「ぶふっ‼︎げほっ…」

「その、大丈夫?足…折れてるんでしょ?」

「ん、あぁ大丈夫大丈夫。それより他の子達は大丈夫?ガラスとか飛んでいかなかった?」

「大丈夫だったよ。あの、上着…」

「あぁ。あの女の子の体調大丈夫?そりゃこんな目に遭ったら怖いよね」

「大丈夫だって‼︎はい、上着返すね」

「おー」

 

 

全然ちゃいました。疑ってごめんなコナン君。それはそうと上着に盗聴器とかつけられてないかは確認するな。つけてそうだから。

…俺の教師モード見て固まった大寿と吹き出したスコッチは殴る。あいつらだって猫被ることくらいあるダロ。ったく俺ばっかり…

 

 

 

 

事情聴取に来た警察は全く知らない奴だった。橘?とかいう奴。なんと捜査一課ですらないらしい。組織犯罪課なんだと。なんでも今回の雑魚たちの後ろにヤクザがいるかもだのなんだの。
うーん、めちゃくちゃ睨まれてたけど俺会ったことあったか?橘…たちばな?そういえば花垣のヨメのヒナちゃんって橘日向だったよな?ハッもしやコイツヒナちゃんの弟で俺昔会ったことあったりする?昔の俺なら不必要におちょくったりしてそ…ごめんな、ヒナちゃんの弟(仮)

 

 

 

 

 

 

 

 

「間宮塔矢、29歳。帝丹高校国語教師。10年ほど前は不良で東卍に遊撃隊長として所属。解散後足を洗い東都大学を卒業。その後警察学校に入学、卒業。すぐに退職し色んなバイト先を転々としていた。…現在、梵天幹部である可能性が極めて高い。…必ず尻尾を掴んでやる」




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