皇国の幻想〜異世界へ〜   作:大和ゆか

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そろそろ、艦これやアズレンのキャラ出したい……


そろそろあれが暴れます。
それでは本編どうぞ!


第六話 異世界での戦争3

 村人達は、息を切らして、東へ向かう。

ギムの東へ約20kmにある、名も無き小さなエルフの村。外界からの交流は少なく、ギムの大虐殺の知らせが来るのが遅れていた。

 村人全員が慌てて疎開を開始したが、ここは既にロウリア王国の勢力圏に入っている。付近にクワ・トイネ公国の兵士がいない為、生死をかけた疎開活動となった。

 

 

 現在地、村から東へ約10km。

 

 

 閑散としている草原が広がる大地。

進みやすい場所だが、見つかりやすい。

遮蔽物が少なく、200名の村人達にとっては綱渡りのようだった。

 

 

 

 

 ある少年は妹の手を引いて東へと向かっていった。

少年の母は病気で早期に他界し、父と3人暮らしだったが、ロウリア侵攻の可能性があった為、予備役召集の軍務についた。

 父は笑って、全てを少年に託した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

クワ・トイネ前線基地まであと25km地点

 

 

 

 

「ロウリアの騎馬隊だ!!」

 

 

 

 少年が振り返ると、ロウリアの騎馬隊100人が後方から迫ってくる。

村人達は悲鳴をあげ、東へと走る。

どんなに足が早くとも騎馬隊には遥かに敵わない。どんどん近づいてくる。

 

 

 

「獲物……発見」

 

 

 

 騎馬隊の1人は目の前の女性と子供が東へと歩いているのを見て、舌なめずりをしていた。

ギムで日本皇国の諜報員に映像に撮られていた人だ。

 彼はギムにいた猫耳の亜人を思い出す。

 親が必死に懇願している目の前で娘を犯し、いらなくなったら殺す。

親は泣き喚いていたが、その悲鳴がたまらなかった。

 

 

 

 

 ロウリア王国東部諸侯団所属の中でも精鋭と言われ、一騎当千を謳われるホーク騎士団。

その騎馬隊が、疎開中の村人達に襲いかかる。

 

 

 

「おい!あの亜人どもを皆殺しにするぞ!!獲物だ!突撃!」

 

 

 

 騎馬隊は奇声を発し、エルフの集団に向けて走り出した。

 

 

 

 

 

 少年は、妹の手を引いて走る。

 

 

「大丈夫。お兄ちゃんが必ず守ってやるからな!心配するなよ」

 

 

「うん」

 

 

 自分を本気で殺しに来る悪魔の集団。

僕たちが何かしたのか?神様は助けてくれないのか?

そんなことを考えながらひたすらに走る。

 

 

 

 

 ふと彼は、彼の頭の中にある母から教えてもらった一つの話を思い出していた。

 

 

 それは、国という概念が存在しない程の遠い昔、エルフ族が魔族と戦っていた時代に、魔族はエルフの神が住む神森の殲滅に乗り出した。

 多くのエルフが殺され、歴戦の戦士たちが散った。

 エルフの神(緑の神)は、自分たちの創造主であり、最高神である太陽神に祈った。

 太陽神は、エルフの神(緑の神)に対し、使者をこの世に降臨させる。

 太陽神の使い達は、空を飛ぶ神の船や、鋼鉄の地竜を使い、雷鳴のような轟きと共に大地を焼く強大な魔導をもって、魔族を焼き払った。

 主力軍を焼き払われた魔族は、神森より撤退した。

 エルフ達は、助けてもらったお礼に金銀財宝を太陽神の使いに渡そうとしたが、使者は決して受け取らずに神の船に乗って去っていった。

 エルフ族は救われ、この世界に広がっていった。

 数多くあった神の船、そのうちの一つは故障し、この地に残された。

その神の船は、時空遅延式保管魔法をかけられ、クワ・トイネ公国内の聖地リーン・ノウの森の祠の中に大切に保管されているという。

 

 

 お母さんは、本当にあった話だと言った。

 

 

 少年は、必死に祈る。

本当にいるのなら、助けてと。

ロウリア軍の魔の手から救い出してほしいと。

僕が生贄になってもいいから、妹を助けていと。

 

 

 ………何も起きない。

 

 

ロウリア兵の声が聞こえるようになってきた。

見渡す限り草原であり、絶対に間に合わない。

武器は対獣用の弓だけで、あとは農具のみ。その状況で、戦って勝つか、虐殺されるか。

 村人の中には諦めてへたれ込む人も出てきた。

 

 

 

距離は500mを切る。

 

 

 

 誰もが諦めたその時。

 

 

 

「カミサマァァァァァァァァアお願い!!助けてぇぇぇぇ!!!」

 

 

 

少年が叫んだその時。

 

 

 

 

 

 少年の上空を一筋の光が通りすぎた。

 

 

 

 

 光がロウリア軍の中心に突き刺さる。

直後に轟音。

 大地が噴火したかのような煙に包まれる。

 

 

 それからも光が次々と降り注ぐ。

 

 

 

 今度は光の雨が降り注ぐ。

ロウリア兵が馬ごと殺されていく。

 

 

 エルフを殺そうとしたロウリア兵は全滅した。

 

 

 やがて、東の空に空飛ぶ船が多数。

恐怖を煽る音を響かせ、大地を焼いた強大な魔導を放ったそれは、村人たちの上空を通り過ぎる。

 

 

 様々な形をもった特殊な箱舟。それに目を奪われる。

そんな中、村人達はある一つの場所を注目した。

 

 

「太陽!太陽のシンボルがかいてある!!太陽神の使いが本当に来てくれたんだ!!」

 

 

 やがて、それは村人の前に舞い降りる。

中から緑の服を着た異形の者達が降り立つ。

 

 

 

「お怪我のある方はおられませんか?」

 

 

 拡声器を使っている為、人間とは思えない程の声で指揮官らしき人物が、声を張り上げる。

 

 

 村人達は恐怖で声が出ない。

ロウリアの騎馬隊を一瞬で殲滅した者達。怪我をした役にも立たない労働力は強大な魔導を放つ魔獣の生贄にでもされるのだろうか?

 その中、少年は進み出る。

 

 

「助けてくれてありがとう。おじちゃん達は、太陽神の使いですか?」

 

 

「(?太陽神の使い?まあ、日本は太陽が国旗だし、日本の組織かを聞いているのかな?まあ、子供の言うことだし………)うん。まあ、そうだけど」

 

 

 場がどよめく。

 

 

「それでは、皆さん乗ってください。安全なところまで、運びます!」

 

 

「いやいや、さすがに太陽神の使い殿のものには乗れんよ」

 

 

 その後、村人全員がひれ伏す。

 

 

 救助に来た日本軍は、説明をするのにさらに時間を費やすことになる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 何かのゲームのように一方的に殺戮される。

ロウリア軍は逃げ惑うが、逃れられない。

 

 

恐怖

 

 

 ギムにてそこの住民が味わった恐怖。それと同じくらいの恐怖が、今度はロウリア軍に襲いかかる。

 将軍パンドールの脳裏には、先遣隊の消滅が頭によぎる。

 

 

 

 突如、目の前の部下が吹き飛ばされる。その向こうには、見たことのないものがいた。

 

 

 

 

 

 

「大将と副大将に当てるなよ!!」

 

 

「わかってますよ!!」

 

 

 それぞれの装甲車からレールガンが放たれる。

 レールガンと呼ばれるそれは、明らかに普通のレールガンではなく、脅威の連射力で誰から見ても対人用ではない莫大な威力を持って、敵を消滅させていく。

ロウリア兵の中には、怖気ついて逃げ出す者もいた。が、その者は謎の攻撃で殺されていく。

やがて、ある程度数を減らしたと確認した日本軍は一度後方に下がった。

 

 

 

 

 

 

 

 

「や、やんだのか?」

 

 

 クレーターがまわりに広がる中で、1人の兵士がそう呟いた。

先程の日本軍の砲撃から、隠れたことで運良く逃れられたのだ。

兵士が顔を出すと、元は人間だったものが散乱していた。他にも、馬や、ワイバーンなどの血や体のパーツまでもが散らばっていた。

 

 

「うっ」

 

 

 吐き気を催すのも悪いことではないだろう。

 

 

 

「あっ…あ…あ…」

 

 

 

 恐怖で体が震えて動かなくなるのも悪いことではないだろう。

 

 

 

 

 そこに一本のナイフが飛んできた。

 

 

 

 

 

兵士は絶命した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「………」

 

 

 ここにも恐怖で動けない者が1人。

副将のアデムだ。

 言葉すら喉から出ない。それ程の恐怖。

 

 

「アデム様!お逃げください!!」

 

 

 恐怖心がありながらも、アデムを逃そうと必死になる部下。

幸い、パンドールとアデムの周りだけ無事だ。

そこにいた部下も無事。

 パンドールは決断する。

 

 

「撤退だ」

 

 

 そうして、ロウリア軍が撤退しようとしたその瞬間、突如、前方のロウリア兵にナイフが刺さり絶命した。

 

 

「なっ!!」

 

 

 辺りを探すが、犯人が見つからない。その間にも同じように1人、また1人と減っていく。

それでも、流石はロウリア軍なのか、中々減らない。

 

 

「面倒ですね。ご主人様の為にも、早く終わらせましょう」

 

 

 女性の声が聞こえた。でも、やはりいない。

そして………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

秘技【殺人ドール】

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「なぁ!!!!」

 

 

 大量のナイフが、空中を埋める程のナイフが、一瞬にして出現。その全ての刃先が生き残りのロウリア兵に向けられている。

 そしてその元凶といえる女性が、メイド服を着て、こちらを見て佇んでいた。

 

 

 彼女は、指をパチンと鳴らす。

 

 

 瞬間、大量のナイフが一斉に動いた。

なんとか弾いても、次々と襲ってくるナイフによってロウリア兵は段々と減っていった。

 

 

「なんですかー!!この大量のナイフは!」

 

 

 思わず逃げようとした。が、逃げ道がない。

絶望的だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ナイフは将軍と副将を避けるように、尚且つ、バレないように、巧妙に配置されていた。

故に生き残ったのは2人だけだった。

 

 

 

「な、何をするつもりだ!!」

 

 

 

 元凶のメイドに向けて怒鳴るようにアデムは叫ぶ。恐怖でいっぱいの彼には精一杯の虚勢だった。

 

 

 

「何も?ただ…大人しくしてくれたらいいだけよ?」

 

 

 

 無表情でそう言うメイド。片手には、先程と同じだと思われるナイフが握られている。

 

 

 

「………バレバレよ」

 

 

「!?」

 

 

 

 メイドは突如、回し蹴りを浴びせる。その標的は、メイドの後ろから襲い掛かろうとしたパンドールだった。

 この状況で対抗できる唯一の手段が不意打ちだった。しかし、メイドには見破られていた。

 

 

「わかってたのか…」

 

 

「ええ。それじゃあ、終わりにしましょう」

 

 

 

 メイドの姿が消えた。否、アデムの後ろに突然現れたのだ。

 

 

 

「今取り出したるは千本のナイフ」

 

 

 

「なっ!」

 

 

 

 今度はロウリア兵の死体の近くに現れる。

 

 

「貴方達の時間は私の物」

 

 

2人の間に再び現れた時、それは起こった。

 

 

「何もわからないまま散りなさい!!

 

 

奇術【エターナルミーク】!!

 

 

 

 

 目の前を覆い尽くす程のナイフ。否、ナイフ型の弾幕。

その光景は、ある意味、幻想的だった。

 迫り来る死。綺麗な弾幕によって、先程のナイフと似て非なる光景が作り出される。

2人にできることなど全くなかった。そのまま2人は直撃して意識を失った。

 

 

 

 

 

 

 

 

「海斗様。後はお願いします」

 

 

 

「わかった。早めに終わらせよう」

 

 

 

 

 2人を含むロウリア兵を全滅させたメイド、十六夜咲夜は、一緒にきていた船橋海斗にそう言う。

 2人を無事、生け捕りできたことで咲夜の任務は終わった。

ギムも咲夜が暴れている合間に奪還している。

 後は、ロウリア王国本土に逆侵攻するだけ。

 

 

 

 

 

 

 

 決着の時は近い………

 

 

 

 

 

 




作者です。
咲夜は大暴れでしたね。次回は誰が無双するんでしょうか?



艦これとアズレンのキャラはまだ先になりそうです・・・

魔王編にて、登場させて欲しいキャラは?(参考として検討します)

  • レミリア・スカーレット
  • フランドール・スカーレット
  • 両方出して欲しい
  • 出さなくても良い
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