同時進行で空母のスペックも鈍意構築中です。
どちらも、気になる方はしばらくお待ちください。
それでは、本編どうぞ!
ロウリア王国本土への逆侵攻の許可がクワ・トイネ公国から降りた。
今回は、ギムからと港湾への強襲上陸からの二正面作戦を行う。
ギムからは装甲車を先頭に、ひたすら進軍。
同時に港湾へ強襲上陸。その規模は、
37式戦車 10両
30式装甲車 20台
歩兵 30000人
の機甲師団である。
ヘリコプターの大鷲5機の援護の中、進撃する。
最後にそれらは陽動として、本命は空から空挺部隊にて、直接王城に乗り込む。
作戦名は異世界の初の作戦ということで、日本の存在を示す名前、『初日の出作戦』と名付けられた。
こうして、作戦が開始された。
ロウリア王城
「失礼します!日本軍がギムから侵攻を開始しました!!」
国境にいたロウリア軍からの報告。ロウリア王はこれまでの出来事を思い出していた。
亜人撲滅を掲げて軍備を拡大した日々。
パーパルディアから列強式兵隊教育を取り入れ、富国強兵を行った日々。
パーパルディアに奴隷を差し出して、少しでもと軍事力を強化した日々。
どこで間違えていたんだろうか?
日本皇国という国が参戦してから全てが狂った。
各地で連敗。連敗。連敗。
6年の苦労が粉砕された。そのような気持ちになる。陸路でも、海路でもダメ。尚且つ、逆侵攻を受ける始末。
「パダジンよ。守備はどうなってる?」
「はっ!現在、残っている兵士を日本軍対抗の為、何重にも防衛線を配置、近衛兵は城の敷地内に配置します。正直……」
「これくらいしか」。そう説明する途中、さらに悪い知らせがきた。
「失礼します!将軍!大変です!日本軍と思われる軍が港湾都市ビガルズに上陸しました!!既に都市は制圧され、こちらに向かってきています!!」
「何!?今すぐ、兵を分け…」
轟音が外から響いた。
飛行音だ。飛行機械が、音速を超えて飛び回っている。
王城周辺に配置されていたワイバーンが、まるで七面鳥のように撃ち落とされる。
飛行機械が何かを落とした。黒い大きい何かを。
「何をしているんだ?」
その着弾地点から、爆発が起こった。不運なことにそこは、ワイバーンの飛行基地だった。
日本空軍は、無理矢理爆撃仕様にした雷迅(後に改良型として爆撃可能な雷迅が開発される)にて、基地への集中爆撃を敢行。
時にナパーム弾も混ぜて、徹底的に破壊する。
離陸前のワイバーンは、ナパーム弾によって焼かれたり、爆撃の爆発に巻き込まれて体がバラバラに消し飛んだりしていた。
ロウリア王国クワトイネ征伐隊東部諸侯団を襲った空からの攻撃が今まさに、振り翳されようとしていた。
ロウリア王国第二防衛線
「な、なんなんだ!!こいつら!」
「動く怪物を引き連れてやがる!!」
ロウリア兵が慌ただしく動き回る。
第一防衛線が突破されてそんなに時間が経っていないのにも関わらず、既に近くに日本軍が接近していたからだ。
彼らはついに、目の前に前進してくる装甲車をついに目視する。
「弓隊、構え!」
ロウリア軍が弓を構える。
しかし、矢を放つ前に…
「撃てェ!!!」
38式装甲車ハ型のレールガンが放たれる。
このレールガンは、通常のレールガンよりも連射力を重視した物。口径が200㎜あるので、戦車をも相手とれる装甲車。名付けるなら、電磁速射砲。
無論、ロウリア兵は無事な訳ない。
射線にいた者、着弾地点付近にいた者は問答無用で消し炭になる。
「火炎魔法!放て!!」
なんとかこの状況を打開しようと、装甲車に向けて火の玉を放つロウリア軍。衝撃で土煙が舞い上がる。
「やった!!倒せr」ドゴオオオオォン!!
日本軍についている自動結界生成装置。最低でも、
シュミレーションでは核1発はギリ耐えるらしい。
それ以上の威力の兵器以外なら、どれだけ攻撃を加えようが、飽和攻撃を行おうが、防御貫通弾やそれに似た効果のある兵器を使わなければ、結界は割れないのである。
そんなチートじみた結界を実用化している日本軍に攻撃が通るはずもなく、ロウリア軍は即座に撃破される。
ロウリア兵は、その状況に絶望。すぐさま、第三防衛線に移ろうとした最中、空からロウリア王国第二防衛線後方に何かが投下された。
その何かは砲塔を積んでおり、こちらに向けてそれを発砲した。
ロウリア軍は包囲されたことを認識。その場にいた兵士は、全員降伏せざるを得なかった。
輸送機『鎌鼬』によって、運ばれた37式戦車。
空挺として投下されたその戦車は、第二防衛線後方を大規模に荒らした。
日本皇国では旧式ながらも、中世レベルの技術が飛び交うこの戦線では、数々の武功を立て、その大暴れっぷりを見せつけた。
そのままの勢いで、第三防衛線を瞬く間に突破。電撃戦に恥じないスピードで各地を制圧していく。
「第五防衛線が突破されました!この様子だと、ここにくるのも時間の問題かと…」
ロウリア軍の一般兵はパダジンにそう伝え終わると、バタっと倒れ息が途切れた。血塗れの兵士が命からがら逃げてきて、戦況を報告してくれた。
パダジンは考える。そして、近くにいたミミエルに言った。
「君に敵の威力偵察に行ってもらいたい。あくまで、敵がどのような武器を使うかを確かめるだけなので、無理をしなくていい。無理だったら、撤退してもいい」
「はっ!!」
「諸君。我々は、かの日本軍への一番槍を承った!!任務は偵察だが、これを突き崩して見せましょうぞ!!」
「「「「おおおおおお!!!!」」」」
「全軍突撃!!!」
第六防衛線にて、真っ直ぐに突撃してきたロウリア軍。日本軍から放たれる弾幕の的となる。
数だけ多いロウリア軍。撃っても撃っても死体を乗り越えて突撃してくる。
「まるで、ロシアじゃねぇかよ…」
前世にてロシア戦線にいた兵士が呟く。
ロシア軍も、ソ連みたいに突撃して、前の兵士が死んだら後ろの兵士がその兵士の武器を拾ってさらに突撃。それの繰り返し。
この決死の突撃は、日本軍を少し足止めするには十分だった。
「撤退だ!」
大勢の味方を失いつつも、無事、偵察という任務を遂行したミミエル。
帰還できたことは奇跡だったのだろう。
「この通り、相手は魔法の杖を効率的に運用しています」
ここでいう魔法の杖とは、日本軍の銃のことだ。中世レベルのロウリアにはその知識はない。
「また、大魔導師も大量につれているようです。あちこちで爆裂魔法の爆発らしきものを確認しました」
「そうか。もう下がっていいぞ」
「はっ!!」
ミミエルが退出し、パダジン以外誰もいなくなった部屋。
パダジンは頭を抱えていた。敵の攻撃の正体がわかっても、対処法が少ない。それだけならまだ良かった。
鉄の怪物を引き連れているというではないか。それに関しては全く対処法がない。
今のロウリアでは、人海戦術でしか対処できないことだと分かった。それだけだった。
ロウリア王国は人的資源がチートの国家。人口が多い分、兵士の数が多い。
その多さを活かした、何重にも張られた防衛線。遅滞戦術。それら全てを粉砕する日本軍。
第7防衛線に到達した頃、ロウリア軍は既に全滅に近い被害を受けていた。その空には、日本皇国陸軍の近接航空支援機『小鷲』が飛んでいた。
クレーターがそこら中にあり、ある景色を想起させた。
目の前に王城が見える。
敵の本拠地を前に敵の数も多くなってきていた。
やがて、第八防衛線を突破すると、最後の防衛線にまで到達。そこで、防衛体制をとる。
一方、強襲上陸した部隊は真っ直ぐ王城に向かうようなことはせず、迂回してゆっくり侵攻していた。
「見間違えたな…」
そう呟いたのは、ホエイル。海将シャークンの後任だ。
あの大海戦の後、日本軍からの追撃に遭い、帰還できたのは、たったの47隻だった。
「彼らは、絶対にここに来る」
ホエイルはそう確信していた。
上陸させまいと。もしくは、上陸させても、大量の伏兵で叩き落とす。完璧な布陣だ。
相手が日本軍でなければ。
突如、倉庫が爆発した。
次に、飛行場。
次に、工場から。
あちらこちらで相次ぐ爆発。それが、日本軍の攻撃だと理解するのに時間は掛からなかった。
「全軍、配置につけ!!!」
「ホエイル様!水平線の向こうに黒いのが!」
戦艦大和。かの戦艦から放たれる51センチレールガンでの艦砲射撃は正確にあらゆる施設に着弾していた。
「だんちゃ〜く、今!!」
「装填、次!」
自動装填にて、素早く装填、発射されるレールガン。
その時だった。
「レーダーに感!数、50!速度的にワイバーンだと思われます!」
「対空戦闘!艦対空ミサイルで撃ち落とせ!」
運良く、破壊されなかった空軍基地があった。
そこから出撃したワイバーンは、ビガルズに向けて飛行していた。
現場に着くと、地獄のような光景が広がっていた。
施設という施設が破壊され、煙や火が上がっている。
その上を通過して、海に目を向けると、巨大な船が鎮座していた。
飛行隊の隊長が声を上げる。
「全騎、目標、目の前の巨大な船だ!!突撃せよ!!」
そう言った瞬間に、周りの25騎が爆発した。
「え?」
彼が理解する間もなく、第二波の艦対空ミサイルの餌食となった。
その様子を見たホエイルは唖然としていた。
「なっ…うそだろ」
ホエイルは目の前で起こったことを認識できていなかった。ワイバーンが一方的に撃ち落とされるなど、常識外だ。
しかし、実際に目の前で起きてしまっている。
そんなことをしている間に、日本軍が上陸してきた。
見たことのない怪物を連れているが、地の利はこちらにある。ホエイルはあらかじめ立てていた作戦を伝えようとした刹那、
ホエイルは意識を永遠に失った。
艦砲射撃による支援がありながら、楽に上陸できた日本軍。2日後には、工業地帯ビールズに迫っていた。
ビールズを守っていたのは、スマーク。パンドールとミミエルと並ぶ、ロウリア三大将軍の1人だ。
圧倒的な速度で進軍する日本軍に畏怖を抱きつつも、防衛体制を整えていった。
やがて日本軍が到達し、攻撃を仕掛けてくる。
スマークは、地形を生かしてさながらゲリラ戦みたいにして戦闘をしていた。
これには流石の日本軍も予想外の足止めを喰らう。
空から空爆しても、ヘリで後方地点を破壊しても、次々と湧いてくる。
「ここでできるだけ、時間を稼ぐんだ!!」
スマークは味方を鼓舞しながら、戦闘を継続。
最終的に日本軍がビールズを占領できたのは、到達して戦闘開始してから3日後のことだった。
ロウリア王国王都ジン・ハークを囲むように配置された日本軍。
第九防衛線にて、強襲上陸部隊との合流に成功した日本軍は一斉に総攻撃を開始した。
次々と銃の餌食になるロウリア軍の中に1人だけ、生き残っている者がいた。
よくみると、持っている盾によって弾かれていた。
銃弾を弾く盾。想定外の事態である。
「彼につづけ!!」
攻撃を防いでいる兵士を見てロウリア軍の士気があがり、抵抗が激しくなる。
日本軍が使っている武器は、旧式の小銃。在庫処分として旧式を使っていることが、ここでは仇となった。
戦車は別戦線を担当、装甲車も別戦線を担当している。
日本軍は、最終手段として、現在の主力の小銃を取り出し構えた。
引き金を引いた。彼の小銃からとてつもない速度で撃ち出された弾が、盾を貫通し、さらに、後方の2人、3人をも、貫通した。
その小銃から撃ち出された瞬間、電気のようなものが見えた。
レールガンだ。
39式電磁式小銃と言われるこの小銃は、言い換えると、連射可能な小型レールガンだ。
唯一耐えた兵士が撃破されたことは、両軍共に大きな影響を及ぼした。ロウリア軍は士気が下がり、日本軍は士気が上がる。
ロウリア王国最終防衛線が突破されるのも時間の問題だった。
「降下!」
作戦の最終段階に入った。
空挺部隊による空からの強襲。投入されるのは、30人程の少数精鋭。
「クリア」
門番を倒し、侵入。
一気に城内を駆け巡る。しかし、音がないため、その姿はさしずめ忍者のようだった。
「ここにはいない」
「こっちにもいない」
広い城内を捜索して30分。最深部に到達した。
人の気配がした為、銃を構える。
「ひっ」
メイドだった。
民間人は余程のことがない限り撃てない。
メイドを素早く気絶させて、近くの部屋に入る。
「やはりか。何故、住宅地への被害がないのか。どこか引っかかっていたが、ようやく謎が解けた。日本の軍人は民間人は攻撃することが禁止されている。そうだろ?」
「時間稼ぎはいい。さっさと降伏しろ。伏兵がいるのはわかっている」
「…バレているとはね」
パダジンは、指を鳴らす。
すると、部屋のあちこちから、近衛兵が出てきて、槍やら、剣やらを構えている。伏兵だ。
「やれ」
その一言で空挺部隊に襲いかかるが、突如、近衛兵の動きが止まる。
「なんだ?早くしろ!」
パダジンは怒鳴る。
その瞬間、近衛兵は同士討ちを始めた。
「【
空挺部隊は驚いた様子も無く眺めている。
近衛兵が最後の1人になった時、その兵士は自害した。
こうして、近衛兵は全滅した。
「なっ!!」
コッ、コッと足音が突然響き渡る。静まったこの空間では、やけに目立つ音だった。
その音は段々と近づいてきて、その正体が姿を現す。
「将軍パダジンだね。国王は奥であってるかな?」
部屋の奥を指差して尋問する先程現れた人物、船橋海斗はそう聞く。
「教える訳ないだろ」
パダジンの忠誠は本物だった。故に答えず、剣を片手に海斗に斬りかかった。
ここでパダジンが犯した間違いが3つある。
一つ、先程の近衛兵同士討ちの犯人は誰なのか。
二つ、空挺部隊が何故、焦る素振りを見せずに傍観しているのか。
三つ、このような場所で何故海斗が武器なしで1人で来れたのかを考えなかったこと。
船橋海斗。その正体はネクロマンス最強能力者の1人で、かつての軍事クーデターにて、後方支援や、前線での戦闘経験がある人物。この程度の奇襲などを対応するのは容易い。
「なっ!」
目に見えない速度で反撃されたパダジン。
受け身に失敗し、痛みで動けないパダジンに、海斗は彼のそばに歩み寄る。
「何をする気だ…!」
「……」
必死に虚勢を張るパダジン。
海斗は無言で懐から一丁の銃を取り出し、銃口をパダジンに向けて構える。
「国王の場所は既にわかっている。アンタに聞いたのは、ただの答え合わせ。見事に当たって良かったと思ってるよ。後は、用済みのアンタを処分するだけ。降伏するなら殺さないけど、どうする?」
「私はロウリア王国軍の将軍だ。降伏する気はない」
「そう。残念だよ」
バァーーーーン
1発の発砲音が響き渡った。
海斗含む空挺部隊は、ついに国王の部屋にたどり着く。
1人がドアを開け、一気に突入。一斉に銃口を椅子に鎮座する国王に向ける。
「来たか…一つだけ聞かせて欲しい。貴様らは魔帝軍か?」
「魔帝軍ではない。我々は日本皇国第五空挺部隊、そして私はネクロマンス首脳部の1人、船橋海斗だ」
「そうか…」
ロウリア王国国王ハーク・ロウリア34世は諦めたかのような表情でこう言う。
「降伏しよう。ただし、国民の安全を保障して欲しい」
「それはもちろんです」
こうしてロウリア国王は捕えられ、その日の内に全軍戦闘停止命令が出された。派遣された皇国軍は、ロウリア王国駐屯軍として講和会議までロウリア王国を治安維持及び監視をすることとなる。
数日後、降伏文書に調印したロウリア王国。
その内容は、
・ギム虐殺の罪に対して、ロウリア王国はクワ・トイネ公国に正式に謝罪を行い、遺族に賠償金を支払う。
・諸侯の独立を認め、自治区、もしくは州として自立させる。
・亜人奴隷の解放。
・ロウリア王国の近代化。
・日本皇国への武器使用分の料金の支払い。
・日本皇国の駐屯許可
・ロウリア王国の民主化。
大まかには以上の内容である。
尚、この戦争はロデニウス戦争と呼ばれ、かの虐殺の地、ギムで調印が行われたことから、ギム条約と名付けられた。また、開戦日が4月11日、日本参戦が4月22日、ロウリア王国降伏が29日と日本参戦から1週間で終戦したことから、1週間戦争とも呼ばれることになる。
「そうか、終わったか」
誰もいない部屋の一室で、ひと息ついたかのように椅子に座る大和ゆか。その手には、ある情報が載っていた。
「グラ・バルカス帝国か」
ロデニウス戦争の合間に、ゆかは謎の潜水艦が潜んでいることを知り、鹵獲命令を出した。また、大陸から出ている謎の通信を傍受し、大陸にいる諜報員の捕獲も命令した。
鹵獲した潜水艦の中に暗号の乱数表はなかったが、簡単に暗号を解読できた。
その潜水艦の技術レベルを解析した結果、技術力は第二次世界大戦レベルだろうと推測された。つまり、初期型の核兵器保有の可能性が出てきたのだ。
(要注意国家だな)
ゆかは人工衛星から彼の国を監視することを決めたのだった。
作者です。
ついにロデニウスでの戦争が終わりましたね。
この後ですが、皇国の日常を少し書いてから次章に行きたいと考えています。
楽しみにしていて下さい。
ちなみに港湾都市の名前は適当に決めました。それでも、良い名前を付けられたと思っています。
防御貫通弾は、結界を無効化するのみで威力増加の効果は入っていません。それでも火力が強いのは元がおかしいだけ。
魔王編にて、登場させて欲しいキャラは?(参考として検討します)
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レミリア・スカーレット
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フランドール・スカーレット
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両方出して欲しい
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出さなくても良い