「くっ!!」
シェフィールドの弾幕により、重桜の偵察機が撃墜される。
潜伏の意味がなくなった彼女らは、急いでこの場から脱出する。
「見つかってしまいましたね」
「ど、ど、どうしましょう…は、早く逃げないと…」
「でも…でも…島は囲まれてるにゃ」
逃げようにも逃げられない。しかし、既に見つかったこの状況下で脱出することができるのは今だけだった。
潜伏しているメンバーを見つけた情報は、すぐさま鉄血にも知らされた。
「重桜の偵察機がターゲットを発見しました!」
「じゃあ、真面目にお仕事しましょうか」
「このレーベ様がいれば楽勝だぜ!」
ケルンからの報告は、プリンツ・オイゲンとZ1を動かすが、Z23はある事に気が付いていた。
「そう簡単にはいかないようです」
「狙ってー…ポン!」
「全門斉射!!」
「撃てぇー!!!」
アズールレーンだ。行動を開始したのはアズールレーン側もだったのだ。
レパルス、プリンス・オブ・ウェールズ、オクラホマによる艦砲射撃が量産型セイレーンを轟沈させていく。
「仕掛けてきたわね…アズールレーン…」
扶桑がそう言う背後では、山城が落ちそうなっていた。彼女はなんとか落ちなかったが、その後に水飛沫が思いっきりかかってびしょ濡れになっていた。
「牽制だな…」
「霧と混乱に乗じて仲間を助けるつもりね」
高雄と愛宕が言う。
霧が濃い中、目標に当てるのは至難の業。激しい攻撃という程ではないのが、その判断に導かせた。
「鉄血に任せっぱなしというわけにもいくまい…………綾波!我々も出るぞ」
綾波は頷くことで了承の意を表明する。
後は、遠くにある戦艦や空母のことだ。陽動とはいえ、無視できない。
「そっちは私たちが行く!向こうにグレイゴーストがいるなら、今度こそ勝って見せる!」
瑞鶴は決意は新たにした。今度こそ負けないと。
二つの陣営が動いている中、日本皇国も動いていた。
作戦行動を開始した皇国は、艦娘を戦場に派遣。戦況の混乱を狙い、川内とゆかの救出を行う。
あの狂った技術者組による改装により上がった性能を駆使して、全速力で向かう。
「全艦、速度100ノットに固定!!進路、陣形そのまま!対水上、対空、両方、厳とせよ!」
神通の声が響く。その声の通りに吹雪、夕立は行動を起こす。
この世界はステルス技術や、レーダージャミング等の技術が発達していない為、既に三人のレーダーにアズールレーンやレッドアクシズのKAN -SENが全て映り込んでいた。
(流石、皇国の装備ですね)
神通は、高性能のレーダーに心の中で賞賛するとすぐに意識を戻す。その切り替えの速さは、流石というべきだろう。
一方、迷彩シートを利用して潜入に成功したのは、クリーブランド、ベルファスト、ジャベリン、ラフィーの四隻だった。
「まずい!」
焦るクリーブランド。その瞬間だった。
「なっ!」
「はあぁぁぁぁぁ!!!」
遭遇した高雄がふさがったのだ。その後に続いて愛宕がくる。
「最悪のタイミング…ラフィー!ジャベリン!気をつけて!」
そのラフィーとジャベリンは、綾波と遭遇していた。
「綾波ちゃん…」
武器を構える綾波。その顔は、未だに解決しない迷いを隠していた。
「敵機接近!」
サンディエゴから激しい対空砲火が上がる。その中で翔鶴と瑞鶴はグレイゴーストを探していた。
「迎撃機!?やっぱりいるのか!グレイゴースト!」
瑞鶴の目には零戦を迎撃するF4Fワイルドキャットの編隊が映っていた。他の随伴艦には目もくれず、ただひたすらにグレイゴーストがいると思われる場所へと向かっていた。
「ぐっ!!!」
「シェフィー!!」
救出対象であるエディンバラとシェフィールドは、プリンツ・オイゲン、Z1、Z23の砲撃、雷撃の波状攻撃になす術なく苦戦していた。
いつのまにか居なくなっていた川内とゆかを恨むも、そんな暇はなかった。
「どうだ!俺らのコンビネーションは無敵だ!!」
その影から明石は、その戦闘の様子を見ていた。
「マズイにゃ…こっそり逃げられないかにゃ…」
明石は咄嗟に隠れる。
ケルンに気づかれかけた明石。彼女は猫の鳴き声で誤魔化そうとしていた。
ベルファストを先に行かせ、高雄、愛宕、クリーブランドの二対一となった戦い。
綾波の攻撃に反撃をしない防戦一方のラフィーとジャベリン。
鉄血の攻撃に手も足も出ないエディンバラとシェフィールド。
それぞれの戦線でアズールレーン艦隊は苦戦していた。
「あら、来たのね。ベルファスト」
動けないシェフィールドとそれを支えるエディンバラ。彼女らを庇ったのは、ベルファストだった。
「でも、残念。今回は一手の差で私達の勝ち見たいね」
プリンツ・オイゲンは微笑みながら言う。
「いいえ、一手の差で私どもの勝ちでございます」
「何ですって」
ベルファストは前を見据えて言う。
「姉ちゃんじゃなくて、残念だったねぇ」
翔鶴と瑞鶴がグレイゴースト…その正体であるエンタープライズだと思っていたのは、その姉妹艦であるホーネットだったのだ。
「まさか!」
翔鶴はエンタープライズがどこにいるのか気づいた。
「全く、人にはああ言っておきながら、あなただってかなりの、お人好しじゃないか!」
近くのビルの屋上にエンタープライズは弓を構えて佇んでいた。それに気づいたプリンツ・オイゲンは苦虫を潰した顔をしていた。
「撤t…」
その瞬間だった。
「!?ベルファスト!」
最初に気づいたのは、高い場所にいて辺りを警戒していたエンタープライズだった。
プリンツ・オイゲンが撤退を指示しようとした頃、不意打ちの形で光の槍が音速を超えるスピードでベルファストに着弾、爆発した。
「なっ!!!」
続け様に、同じようなものがプリンツ・オイゲン、Z1、Z23にも着弾する。
「くっ!何者!」
プリンツ・オイゲンが声を上げる。
エンタープライズも索敵をしているが見つからない。
「!?」
瞬間、エンタープライズは突然の悪寒に襲われる。その為、己の勘に従い咄嗟に行動する。すると、さっきまでいた場所に音速以上のスピードで光の槍が着弾。爆発する。
「くっ!」
エンタープライズはその場からさらに離れて、光の槍を避けようとした。しかし、次に来た攻撃は光の槍ではなく斬撃だった。
咄嗟に防ぐことができた斬撃。それをした元凶である川内は、エンタープライズとの接近戦を繰り広げた。
「避けるなんて流石といったところかな」
そう言いながらも、忍刀でしっかりと攻め立てる川内。
このような出来事は、違う場所でも起きていた。
「はあぁぁぁぁぁ!!」
弾幕を張り、高雄と愛宕を牽制するクリーブランド。その弾幕を避け、接近戦を繰り広げる高雄と愛宕。クリーブランドはそれらを避ける。2人は追撃する。それの繰り返し。
そんな三人に、3発の光の槍が着弾する。
そこに現れたのは、1人の艦娘。
重桜のKAN -SENである高雄と愛宕は、中身が違くても、本能でその正体は誰か察してしまっていた。
「川内型二番艦神通。参ります」
「貴方は…」
綾波も、目の前にいる艦娘に驚いていた。
川内の例があるとはいえ、自分の知り合いと同じ存在が目の前にあると変な感じになる。
敵意を向けながら、目の前の艦娘を見つめる綾波。その艦娘は、綾波とその背後にいるラフィーとジャベリンの三隻をその赤い瞳で見つめていた。
「ソロモンの悪夢、見せてあげる!!」
その艦娘夕立は、一直線に綾波に襲いかかった。
「司令官!大丈夫ですか!」
「大丈夫だ、問題ない」
吹雪はゆかの護衛兼輸送。灯台下暗しと言うべきか、ゆかは最初の潜伏場所にいた。
吹雪はゆかに駆け寄る。あちらこちらで戦闘音が聞こえてくる中、ゆかは吹雪と共に廃墟街を脱出したのだった。
どこかの海上
その頃、この場所では人工島が造られていた。その大きさは基地にしては大きく、人員も多い為、長期的に使われる………そのような印象を受ける。
「この基地の完成ももうすぐか……」
この基地の司令官らしき男が、そう呟いた。
事態は急展開!!
ついに、日本皇国とKAN -SENが激突か!?
さらに、最後の謎の基地はなんなのか!?
次回
作者「どうよ!この予告は!」
ゆか「正直、いらん。っていうか、まとめただけじゃねぇか」
作者「グハッ!」
ゆか「作者は放置して、キャラ紹介だ」
キャラ紹介
NO.9
八戸光
ネクロマンス所属 会計
時々ゆかの家に遊びに来る程、ゆかを慕っている人物。
狂った技術者や雪がやらかした時に懲らしめているのは基本彼。
国の予算の管理のほとんどは彼がしている。能力の関係上、計算や機械関係には結構強い。
能力『電気』
電気を操ることができる能力。基本は放電や、何かに電気を纏わせたりして戦う。また、某学園都市の電撃姫みたいなこともできる為、コインを持ち歩いているとかないとか………。
魔王編にて、登場させて欲しいキャラは?(参考として検討します)
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レミリア・スカーレット
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フランドール・スカーレット
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両方出して欲しい
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出さなくても良い