例)綾波(ア)→アズールレーンの綾波
綾波(艦)→艦隊これくしょんの綾波
第二十六話 KAN -SENと艦娘
日本皇国はありふれた日常を謳歌している。そんな中、ここ横須賀鎮守府にてKAN -SENの歓迎会が行われようとしていた。
「それじゃ!!KAN -SENの歓迎会を始めよう!!乾杯!!」
そうして始まった歓迎会と名ばかりの宴会。ゆかは乾杯だけして退室しており、この場には艦娘とKAN -SENしかいない。艦娘は久々の宴会ではしゃいでいた。
この宴会で艦娘とKAN -SENの交流が積極的に行われていた。その様子を見てみよう。
綾波(ア)は開いた口が塞がらなかった。目の前には、見ただけでお腹いっぱいになりそうな……なり過ぎて吐きそうな量の食べ物が皿に載せられていた。綾波(ア)はその皿を手に持っている人物の方を見る。
「加賀さん!!A5ですよ!A5!!」
「流石に気分が高揚します!!」
赤城(艦)と加賀(艦)だ。どちらも見た目、雰囲気が綾波(ア)が知っている2人とは違かった。綾波(ア)が見てる彼女らはものすごい勢いで目の前の食べ物を食べ進めており、思わず目を逸らしかけた程である。
「綾波?」
そんな一航戦(艦)の様子に唖然としていると、背後から聞いた事のない声で呼びかけられる。振り向くと、やはり見た事のない人物が立っていた。だが、綾波(ア)は本能で分かった。目の前にいるのは自分と同じだと。
「そうです」
「やっぱり!私も綾波っていうんだ!よろしくね」
「よろしくです」
綾波(ア)は自分と同じ存在によろしくと言われる違和感を覚えつつも、彼女もよろしくと返す。
「あっちに美味しいのがあるんだ!一緒に行こう!」
その瞬間、早速綾波(艦)に誘われた綾波(ア)は頷いて後ろについていくのだった。
一方別の場所でも、似たような交流が行われていた。
「あら?あなたが艦娘の私ね」
「はい!よろしくね!」
プリンツ・オイゲン(ア)は性格が全く違うプリンツ・オイゲン(艦)に戸惑いつつも話をしていた。そんな彼女らの手にある皿には料理が載せられており、2人のプリンツ・オイゲンもこの宴会を楽しんでいるのが分かる。
さらに別の場所では、
「おっ!これも美味い!あれも、これも!!」
「そうでしょ、そうでしょ♪」
2人の夕立が、いつの間にか仲良くなって一緒に食べていた。その横では、時雨(ア)と雪風(ア)がいつも通り張り合いながら食べ進めていた。
「相変わらず手際いいですね、咲夜さん」
「間宮様も鳳翔様もですよ」
宴会の料理を作っているのは間宮(艦)と鳳翔(艦)、伊良湖(艦)と十六夜咲夜の四名だった。赤城(艦)や加賀(艦)を始めとした大量に食べる
「出来ました。運んできます」
咲夜は料理が出来ると自身の能力の『時間を操る程度の能力』を使用して時を止めて、料理を一瞬で運んで、再び調理に復帰する。それの繰り返しを咲夜はしていた。
完璧にどんどん調理していく咲夜と大量の料理を作るのに慣れている3人。そんな4人の調理スピードは異次元と言っても良く、とてもないスピードで消費されていく料理と拮抗していた。
「日本にも和食はあるのね」
「そうですね、姉様」
宴会の料理を堪能しながら、赤城(ア)と加賀(ア)はある人物を探していた。その人物は中々見つからなず、食べながら探していた。探しているのは艦娘の自分。でも、肝心の彼女らは一心不乱に山盛り以上の量の料理を食べている。
重桜の一航戦が艦娘の一航戦をようやく見つけたと思ったら、その一心不乱に大量の料理を食べている様子を見せつけられてどう思ったのだろうか?
「ん?ゴクンあなたがそっちの赤城(ア)なのね」
最初に気付いたのは赤城(艦)だった。やはりと言うべきか、本能で見ただけで彼女が自分と同じだと理解していた。加賀(艦)も同じく重桜の一航戦の方を見て納得する。重桜の一航戦は、山盛りの料理を食べている人物に話しかけられてようやく気付いた。
「そういえば指揮官様はどこに?」
「提督でしたら、おそらくネクロマンス本部の方にいると思いますよ。おおかたナチスの対策について議論しているのでしょう」
実際その通りで、ゆかは乾杯をして退室した後にネクロマンス本部に転移して、ネクロマンス首脳部と対ナチスについて議論していた(第二十五話参照)。
話を戻すが、赤城(ア)は指揮官であるゆかと一緒に食べることが出来ないことにショボーンとしながらも、艦娘の一航戦との会話を楽しんでいた。
しばらく経つと、料理も無くなって酔い潰れている艦娘やKAN -SENが出てきて、沢山宴会を楽しんだことが分かる。艦娘もKAN -SENも自室に戻れる者は戻り、戻れない者は他の人に助けて貰いながら戻っていた。宴会の会場であった食堂は散らかっていて、酔い潰れていない者と調理していた4人が協力しながら片付けていた。
「用意していた食材、ちょうど無くなってしまいましたね」
「まあ、こんなの宴会になれば日常茶飯事よ。特に今回はKAN -SENの分が増えているけど」
そうは言っているが、今回は特に高い食材を使っている為に余計に盛り上がっていた。食材の値段の違いが食べただけでわかるのは赤城(艦)や加賀(艦)などの沢山食べるメンバーや大和(艦)などの食に詳しい者ぐらいだが、味がいつもと違うのに加えてゆかから事前に告知されていたために盛り上がっていた。
「出来ればまたお願いしますね」
「こちらこそ」
即戦力を得たという気持ちになっていた間宮、伊良湖、鳳翔の3人は咲夜の了承で、次回から楽になると思うようになっていった。
数日後、KAN -SENの艤装の魔改造が全て終わって完熟訓練をしているKAN-SENたちが呉にいた。しかし呉にいるとは言えど、仮想現実を利用した訓練なために屋内で訓練をしていた。
「どうだ、新しい艦載機は?」
「すごいな。音速以上の速度にはまだ慣れないが、それでもなんとか仮想敵相手にだんだんと勝つようになってきた」
KAN -SENは、艦娘や皇国軍エースがやっていた訓練をしていた。仮想敵としてナチスとアメリカを同時に相手をする、そういう訓練だ。最初の頃は能力者1人や軍艦一隻を相手にしていたが、徐々にレベルを上げていき、最終的には艦娘や皇国軍エースとと同じレベルで訓練することになる。
「それにしては早いな。普通ならたった数時間で最高レベルにまでいかないぞ、エンタープライズ」
「それは指揮官や他の教官の指導が上手いからだ」
ゆかとエンタープライズは休憩時間にそう話していた。だが、ゆかはエンタープライズを早い方だと言っていたがゆかも大概である。この訓練装置ができた時の運用試験はゆかが担当して、最速で最高レベルをクリアするとかいうことを成し遂げた。ちなみにその記録は未だに破られていない。
一方、別の場所では艦娘の艤装にも改装が行われていた。
「フハハハハハハハハハハハハハ!!!ヒャッフォーィ!!魔改造の時間だぜ!!行くぞ、トヨ!!」
「了解!!ロマン溢れる魔改造の時間にするぜ!夕陽!」
「私たちもやりますよー!!」
「頑張りましょう!」
そして、今回の改装には
「ほどほどにしなさいよ!!今回もふざけた改装したら許さないんだから!」
「大丈夫だぜ、霞さん!!全員に艦船用釘バットを搭載するだk、アババババババ!」
「真面目にやれ」
霞が注意するも懲りていない彼らに背後から電撃が襲いかかった。霞はそれを間近で見たことがあった。霞は電撃を放った人の名を呼ぶ。
「
「……全く、相変わらず懲りないな」
「ひどいですよ〜光さん。艤装に突撃用装備を付けようとしただけじゃないですか〜」
「それ、艦娘に許可取ったのか?」
「………てへ♪」
夕陽が自身の頭に拳をコツンと当ててあざとくウインクする。その様子に光からプツンという音が霞には聞こえた気がした。それに嫌な予感を覚えた霞は周りにいる他の艦娘に声をかけて離れることにした。
「みんな!この場から離れて!!」
その霞の珍しい焦りように他の艦娘は離れて行った。その瞬間だった。
「
光の片手に電気でできたハンマーが握られ、それが振り下ろされた。夕陽は間一髪で避け、ハンマーが着弾した場所の地面は少しだけ凹んでいた。
「あっぶね!殺す気か!!」
「だったら真面目にやれ」
この場にいる全員は光の背後に般若を幻想した。艦娘の中で震える者が出るなど、その恐怖は相当なものだった。
光はゆかの命令を受けて夕陽と豊彦の2人の監視をするためにこの場にいた。何故なら、この2人が暴走するのが目に見えているからだ。暴走して変な方向に改装されて大変なことになるのはいつものことなので、ゆかはそれを抑えたかったのだ。
作業を始めてから数時間後、光はある物を見つけた。
「夕陽、これは?」
「そ、それは……」
光が見つけた物とは、あらかじめ夕陽、豊彦、明石(艦)、夕張(艦)の4人で製作していた艤装に取り付ける用の突撃用装備だった。そう、彼らは既に作っていたのだ。
「お前たちは……」
もうどうしようもないと呆れる光。結局、その装備は丸ごと破壊して素材にして、それを別のに再利用することにしたのだった。
「すごいよ、綾波(ア)ちゃん!!クリアだよ!」
仮想訓練場では、ジャベリン(ア)、ラフィー(ア)、綾波(ア)、Z23(ア)、ユニコーン(ア)の5人が最高レベルで完熟訓練をしていた。皇国軍のエースが訓練するレベルを中々クリアできず、やっとの思いで綾波(ア)が5人の中で最初にクリアしたのだ。
「正直、あまり実感が湧かないです」
「それでも、すごい」
「そうですよ!私たちはクリアできなかったんですから!もっと誇って下さい!」
「綾波お姉ちゃんすごい」
慣れない装備で、慣れない攻撃方法で、慣れない速度で推移していく戦闘は第二次世界大戦レベルの技術に慣れている彼女らにはきつかった。特に、現代の戦闘では駆逐艦の役割が重要なために尚更だ。
そんな時、この場にある人物が入ってきた。
「先客かしら?」
艦娘の赤城だ。見た目、雰囲気、性格などあらゆる面で違う彼女は、この場にいた5人に戸惑いを持って迎い入れられた。やはり5人には、あのヤベー方の赤城(ア)の方の印象が強いのだ。唯一戸惑わなかったのは、宴会で山盛り以上の量を食べているところを見ていた綾波(ア)ぐらいだった。
「赤城ですか?」
「あら、初めましてですね。第零主力艦隊艦娘部隊所属、一航戦赤城です。よろしくお願いしますね」
赤城(艦)に続けて、他の5人も自己紹介をしていく。そして、赤城(艦)が赤城(ア)よりも穏やかで話しやすいこともあって話が弾み、その途中で赤城(艦)が完熟訓練を行うことを5人に告げると5人は赤城(艦)の見学をすることになった。
赤城(艦)が挑戦するのは、最初から最高難易度のステージ。ナチス軍とアメリカ軍の永遠と続く連携しながらの四方八方からの飽和攻撃を単艦で一定時間凌き切る、もしくは大量の敵を全て撃破することがクリア条件だ。能力や魔法による攻撃をかわしたり迎撃したりして、迫り来るミサイルや砲撃、突撃用艦艇の攻撃もかわしたり迎撃したりする。
彼女は次々に被弾して轟沈判定を出されながらも、何回も繰り返して装備にようやく慣れてきた頃、見事に耐えきってクリアすることが出来た。それを見ていた5人は目を輝かせながら拍手を送る。
「どうでしたか?」
「すごかったです」
「すごかったよ、赤城お姉ちゃん(艦)!!」
「すっごーい!!」
「ふふっ、ありがとうございます♪。次はあなたたちの番です。頑張って下さいね」
赤城(艦)はその場から退出した。残された5人は赤城(艦)が見せた技量に対して興奮したその余韻に浸りながら、クリアを目指して訓練を再開するのだった。
最終的に彼女らは全員クリアできたらしい。
対パーパルディア皇国戦にて参加するネクロマンス首脳部は?(大和ゆかは参加確定)
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黒岩煉
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小野未来
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船橋海斗
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冬花雪