皇国の幻想〜異世界へ〜   作:大和ゆか

44 / 66
第三十九話 宣戦布告

 中央暦1639年7月2日 日本皇国ネクロマンス本部

 

 

 そこに5人の能力者が集まっていた。1人は銀髪の美人、1人はスーツを着こなしている人、1人は和服を着て刀を腰に差している人、1人は水色の髪をしている、小さな氷の結晶が薄っすらと髪に纏っているように見える人、1人は紅茶を片手に持っている人、その全てがこの場所に集まっていた。

 

 

「交渉の結果を教えてくれますか?」

 

 

 煉はいつもと雰囲気が違う海斗、未来、ゆかの3人の様子がおかしいと思いつつも質問する。煉と雪は緊急で招集されたために事情を知らないのだ。

 この質問をされた海斗は口を噤む。俯いた海斗の顔には自身に対する怒りと無力感が滲み出ていて、2人に伝わるほどだった。

 

 

「何が、あったんですか?」

 

 

「…………虐殺だ」

 

 

「えっ?」

 

 

 2文字でまとめられたその言葉は重く感じられた。理解できていない煉に未来が具体的に説明を加える。

 

 

「フェン王国に違法渡航していた日本人観光客が見せしめに虐殺されたんだ。それに加えてこの要求だよ」

 

 

 レミールから渡された紙を見る一同。その紙には日本に対するパーパルディアからの要求が書かれており、植民地、もしくはそれよりも酷いものになれというものだった。

 

・日本皇国の王はパーパルディア皇国人とし、皇国から派遣された者を置く。

・パーパルディア皇国は日本皇国内の法を監査し、皇国が必要に応じて改正できるようにする。

・日本皇国軍は皇国の求めに応じ、必要数を必要箇所に投入できるようにすること。

・日本皇国は皇国に毎年指定数以上の奴隷を差し出す。

・日本皇国はこの書面以降、皇国以外の国名を名乗ることを禁ずる。

・日本皇国は今後、皇国の許可なしに他国と国交を結ぶことを禁ずる。

・日本皇国は現在知り得ている魔法技術を全て皇国に開示する。

・日本皇国は把握している自国の資源を全て皇国に開示し、皇国の求めに応じてその資源を差し出すこと。

・パーパルディア皇国臣民は皇帝陛下の名において、日本皇国国民の生殺与奪の権力を有する。

・日本皇国は…………

 

 以上のことが書かれている紙を見た一同の表情は優れない。それどころか怒りの表情までになっている者もいた。

 

 

「このような要求だったとは………蛮族にも程がありますな」

 

 

「確かに違法渡航はあれだけど………無差別に、しかも虐殺は許せないよ!!」

 

 

 煉と雪は怒っていた。雪に関しては怒りのあまりに周囲の気温を無意識に能力を発動させて低下させていた。

 

 不意にゆかは外を見る。外は雷雨となっており、ネクロマンスの心境を表しているかのようだった。

 

 

「虐殺は許されないことだ。それは俺が一番よくわかっている。だが、それを向こうは簡単にやってのけた」

 

 

 ゆかの声にも怒りが含まれているのは明確だった。過去の彼は虐殺の当事者だった。上からの命令とはいえ、やった事には変わりない。しかし、当事者だったからこそ虐殺は許されないことだと理解していた。それは赤城のおかげであり、彼との出会い以降に接した人たちのおかげでもあった。ゆかにとって日本はそんな自分を生み出してくれた国であり、人間にしてくれた国でもある。だが今回、その国の国民を無抵抗で虐殺された。そのことに彼は怒っていた。レミールが指示した虐殺は、2度と自分と同じようなことを起こさせないと誓ったゆかに対して眠っていた龍を起こす以上の愚策だった。

 

 

「彼の国に必ず報いを受けされなければならない。それはこの場にいる皆の総意だろう」

 

 

 ゆかのその言葉に全員頷いた。それに笑みを浮かべたゆかは空間倉庫からある地図を取り出して机に置いた。その地図は第三文明圏と日本を映した衛星写真をもとに作られているのか、細かな地形までリアルに描かれていた。

 

 

「彼の国に宣戦布告するのは確定事項。ならば、どのように報復するかをこの会議で話し合うのが最善だ。よって、これよりパーパルディアに対する報復攻撃の作戦会議を始める」

 

 

「「「「はい(了解)!!!!」」」」

 

 

 

 

 

 

 

「まず、パーパルディアと戦争するにあたって抑えておきたい要所はこの2つだ」

 

 

 そう言って地図のあるところを指差した。そこには2つの島があり、いずれもパーパルディアの南にある。

 その島国の名はフェン王国とアルタラス王国。フェン王国はパーパルディアの侵攻により日本人が虐殺された国家で、アルタラス王国は同国の侵攻で属国となった国だ。両国とも日本から離れているが、そこを拠点として日本本土を狙ってくる可能性があった。

 

 

「パーパルディアに宣戦布告後、すぐにこの2つを制圧するべく行動を起こす。フェン王国側は…」

 

 

「私が行くよ」

 

 

「未来………分かった。フェン王国救援には未来を指揮官として派遣する。アルタラス王国には…」

 

 

「私が行きます」

 

 

「海斗も…そうか。アルタラス王国領土奪還には海斗を指揮官として派遣する。本土防衛は雪が付く。俺は海斗についていく」

 

 

 ゆかは空間倉庫から青と赤の駒を取り出して地図の上に置く。赤の駒をパーパルディア本土、アルタラス王国、フェン王国に置き、青い駒を日本本土、フェン王国に置いた。

 

 

「詳しい作戦概要について議論する。まず煉。どれくらいの兵力が戦線に参加できる?」

 

 

「即応兵力は300万人、準備期間を設けると700万人ほど参加できます。機械兵を混ぜると即応兵力1億5000万人、準備期間後は3億7500万人です」

 

 

 数だけでもパーパルディア涙目である。彼の国の人口が1億にも満たないのに敵の日本はそれ以上の数を投入できた。もっとも、これらの兵力全てを投入するわけではない。最大人数でせいぜい1000万人ぐらいだろう。

 先程話に出てきた機械兵とは人工AIを装備し、人工筋肉を使用した人型ロボットである。見た目を完全に人間に似せているため、パーパルディア側は簡単には見抜けないだろう。

 

 

「よろしい。各戦線の割り振りは?」

 

 

「フェン王国に10万人、アルタラス王国に70万人、パーパルディアには150万人を派遣する予定です。合わせて戦車を200両以上、装甲車を500台以上を派遣し、現地で機甲師団を編成します」

 

 

「ねぇ、海軍はどうなの?」

 

 

「海軍は第零主力艦隊艦娘・KAN -SEN部隊及び第一主力艦隊を出撃させる。つい先日、艦娘・KAN -SENから早く出撃させろとお達しがあったのでね。彼女らもこの国に染まっているようで安心したよ」

 

 

 それは海斗と未来が帰ってきて数時間後のことである。彼らはパーパルディア皇国との外交であったことをメディアに流して国民の怒りを倍増させて報復をしやすくした。報復を望む声が特に大きかったのは首都で人が多く集まる場所の一つである渋谷スクランブル交差点である。そこにある巨大モニターに突如流れた速報は渡航禁止令が出ていたのに勝手に行った呆れと同時に、国民が無惨に虐殺された怒りが国民の間で広がった。資料として流された海斗がこっそり撮っていた映像もそれを後押しした。

 

 

 

 

 

 

 中央暦1639年7月1日 渋谷スクランブル交差点付近

 

 

「相変わらず、すごい人だな」

 

 

「ええ」

 

 

 彼女の目の前に広がる道路を埋め尽くすほどの人、人、人。それに圧倒されているのはエンタープライズ(ア)。彼女は休暇を利用して日本をまわっていた。前回の休暇はニュージャージー(ア)とサラトガ(ア)によって見かけたからと適当な理由で鈴鹿サーキットに連行されて休暇が潰されたことがあったが、ある程度楽しめていた。ちなみに、観客席からオープニングをサラトガ(ア)が那珂(艦)と歌っているのを見て目を疑ったのは別の話。

 

 話を戻すが、彼女は前世界で戦いに明け暮れていたことから休暇はだいたい東京をブラブラしている。要するに何で暇を潰せば良いのか分かっていないのだ。基本はホーネット(ア)やヨークタウン(ア)を筆頭としたKAN -SENと一緒に出かけているため暇つぶしに困ることはなかった。だが、今回はエンタープライズ以外全員仕事で休暇が合わなかった。戦いに明け暮れていて暇つぶしということ自体、前世界であんまりやってこなかった彼女は暇つぶしに休暇を返上して働こうということを思いつくほど、末期であった。まぁ、いくら返上しても基本仕事がないので鎮守府内で暮らすというだけになるため、結局暇つぶしになる何かが必要なことには変わりないのだが。

 

 早速、休暇を返上しようと都心までやって来たはいいものの、途中でベルファスト(ア)と遭遇していた。ベルファスト(ア)は珍しく私服姿であり、メイド喫茶なる店を探していたとのこと。ベルファスト(ア)はロイヤルメイド隊の1人なので気になるのは仕方ないが、そのメイド喫茶なる店に嫌な予感がしたことは心の奥底に仕舞い込んだ。

 

 

「ところでエンタープライズ様はこんなところで何をやっているのですか?ヨークタウン様とホーネット様といるのではと思ったのですが………」

 

 

「その2人とも仕事だ。ヨークタウン姉さんは艦娘の瑞鶴相手に訓練、ホーネットは艦娘のホーネットと訓練している。休暇は私だけだ」

 

 

「そうなのですか?なら、少し付き合ってもらえませんか?」

 

 

「ああ、ちょうど暇してたところだ。ところで何に付き合うんだ?」

 

 

「渋谷駅に沢山飲食店が建ち並んでいると聞きまして。今後の料理の参考になればと思った次第でございます」

 

 

 エンタープライズ(ア)はベルファスト(ア)の仕事の熱意に感心していた。私服ということは休暇なのだろう。それでもメイドの仕事に繋がることをしているのに彼女は感銘を受けていた。

 

 彼女たちは渋谷駅に向かおうとした。その時だった。

 

 

『速報です!!たった今パーパルディア皇国の外交交渉から帰ってきた特別外交官の船橋氏から速報が入りました!!パーパルディア皇国はフェン王国にいた日本人観光客約200人を虐殺したとのことです!!繰り返します!パーパルディア皇国はフェン王国にいた日本人観光客約200人を虐殺したようです!!』

 

 

 突如発表された速報は巨大モニターに映し出され、そこには、それを普段スルーしている人たちが立ち止まるほどの衝撃を持った情報が流れていた。これはKAN -SEN2人も例外ではなかった。

 2人は日本国籍となってから日本について学んでいた。日本の歴史、文化、軍事………様々なことを学んでいた。学びながらも日本の生活に慣れていった。そこで驚いたのが日本の治安だった。ユニオンよりも良いのではなかろうか、そんなことを思うほど治安は良かった。それに加えて前世界みたいに人々から避けられることはなく、普通に接してくれる。例外として有名人みたいな扱いをされることがあるが、避けられたり迫害みたいなことはなかった。仕事中は軍人として接してくれるし、休暇中は自由に過ごすことが許可されている。ずっとこの国にいたい、この国を守りたい。そう思えるような国だった。

 そんな国の民が違法渡航したとしても虐殺された。その事実はこの場にいる2人に怒りを抱かせるには充分だった。だが、これは2人だけではない。このことは瞬く間に全国民に知れ渡り、反パーパルディア皇国という世論を築きあげた。休暇中だった艦娘・KAN -SENは鎮守府に戻り、仕事中の艦娘・KAN -SEN含めて出撃待機状態に自ら進んで移行した。

 

 待機中の鎮守府の作戦司令室では長門(艦)、長門(ア)、大和(艦)、赤城(艦)、三笠(ア)、エンタープライズ(ア)、プリンツ・オイゲン(ア)、クイーン・エリザベス(ア)らがネクロマンス本部からの司令を今か今かと待ち構えていた。

 

 

 

 

 

 中央暦1639年7月2日 日本皇国ネクロマンス本部

 

 

「今回は同時攻撃ではなくフェン王国から順に攻撃する」

 

 

「パフォーマンスですか……」

 

 

 ゆかは頷く。彼は徹底的にパーパルディアのプライドを折ろうとしていた。いや、もしかしたら折るで済まないかもしれない。彼はプライドを粉々にするつもりだ。2度とこのようなことをしないように、日本を怒らせるとどうなるか判らせるために。

 

 宣戦布告後、すぐに初撃はフェン王国侵攻部隊を攻撃、これを殲滅。その後に会談を設ける予定だ。これに対して海斗はこれだけでは向こうは降伏しないと、逆に攻撃的になると踏んでいた。この考えはネクロマンス全員一致していた。 

 

 向こうの性格からおそらく降伏は頑なにしないだろう。だが、それは日本にとってチャンスでもあった。

 

 フェン王国救援が完了して会談も終了したら、すぐさまアルタラス王国方面に艦隊を派遣する。そこにいるパーパルディア艦隊を全て沈め、アルタラス王国内にいるパーパルディア属領統治軍を撃破する。こうしてアルタラス王国を解放した後、アルタラス王国王女ルミエスによって独立を宣言してもらう。ひとまずここまでがパーパルディア本土侵攻までの道のりだ。

 

 

「こちらから宣戦布告後、フェン王国にいるパーパルディア軍全てを潰す。陸海空全てだ。未来、白旗以外は全員殺れ」

 

 

「分かったよ〜。参加部隊全員に通達しとくね。作戦は?」

 

 

「今回は速やかに日本人を救出する必要がある。よって、未来。敵陣ど真ん中に転移してアマノキに進軍中のパーパルディア軍をゴトク平野にて蹂躙しろ。その間に『鎌鼬』で艦娘・KAN -SENを海上に空挺降下させ、確認されているフェン王国付近にいる艦隊324隻を殲滅させる。その後、ニシノミヤコ沿岸から艦砲射撃の支援のもと5万人が上陸。さらにゴトク平野に5万人を転移させ、10万人でニシノミヤコ守備隊を包囲殲滅する」

 

 

 ゆかはフェン王国の地図を取り出して机に置く。そこに赤と青の駒を置いて作戦内容を説明していた。

 説明が終わると、一息ついて声を大きくして言う。

 

 

「このフェン王国救援作戦を多数の日本人を逃した英雄である予備役軍人『田中雅史(たなかまさし)』の名を借りて『田中作戦』と名付け、同作戦を発動せよ!!彼の無念を晴らすのだ!!」

 

 

 この宣言から数十分後、日本皇国は戦時体制に移行した。

 

 

 

 

 

 

 中央暦1639年7月3日 パーパルディア皇国第一外務局

 

 

「これからお伝えすることは日本皇国政府の正式な決定事項だとお考えください」

 

 

 この場にはあの時と同じメンバーがいる。日本側は海斗と未来、パーパルディア側はレミールというメンバーだ。

 海斗は手に持っている公文書をレミールに渡す。その公文書の紙の質は当然パーパルディアより高かった。レミールはそれに気付かないのか、もしくは日本を見下し過ぎているのか、公文書を持ってきたことで譲歩を引き出すために交渉しにきたと思っているのか、傲慢な態度のまま渡された公文書の内容を見る。

 

・パーパルディア皇国は現在フェン王国に展開している全ての軍を即時撤退させること。

・パーパルディア皇国はフェン王国に対し被害を与えたため、フェン王国政府に公式の謝罪を行い、賠償を行うこと。尚、賠償額に関しては実被害額の10倍とし、金で支払うこと。

・今回の日本人虐殺に関し、パーパルディア皇国は公式に謝罪し、賠償を行う。賠償額に関しては1人あたり1兆パソ(パーパルディア皇国通貨)とし、金に代えて支払うこと。

・今回の日本人虐殺に関して日本皇国の刑法に基づき処罰を行うため、この一連の虐殺に関わった者の身柄をすべて日本に引き渡すこと。尚、これにはパーパルディア皇国皇帝ルディアス及びレミールが含まれているものとする。

・日本皇国は先日パーパルディア皇国からの要求書について、断固として要求に応じない。

・上のどれも確約できない場合、日本皇国は如何なる手段を用いる用意がある。

 

 

 要約すると以上のことが書かれていた。内容は明らかにパーパルディアと日本が対等で、今回の事件は全面的にパーパルディアに非があるとしていた。パーパルディア皇国はプライドの高い国だ。この公文書を見たレミールは案の定、憤慨した。

 

 

「な、なんだ!?これは!!」

 

 

「それに書いてある通り、この公文書の内容全てを確約できなければ我が国は如何なる対応をするでしょう」

 

 

「ふん。やはり、貴様ら蛮族だな。

いいだろう。貴様らの望み通りにフェンのアマノキを落としたら、そこにいる日本人全てを皇帝陛下の名のもと殺処分するとしよう。それで我が皇国の力を思い知ることになるだろう。

今後の会談が楽しみだな」

 

 

「えぇ、こちらこそ楽しみですよ。それにしてもそちらの皇帝は随分と属国を増やすのにご執心のようで…」

 

 

 ここで海斗がレミールを煽り出す。

 

 

「もっとも、()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()だからこそできるのかもしれないですね」

 

 

「き、貴様、なんて言った…」

 

 

 海斗が強調しながら言ったその言葉はレミールを激怒させるのには充分だった。海斗が言ったのはパーパルディア皇帝ルディアスに向けて言った言葉であり、ルディアスに好意を寄せているレミールがブチ切れるのは明白だった。

 

 

「おのれぇ!!!恐れ多くもルディアス様を侮辱するとは!!!近衛兵!!不敬罪で其奴らを殺せ!!!1人たりとも逃すな!!」

 

 

 レミールが大声をあげた瞬間、近くに待機していた近衛兵が部屋に入ってきて、手に持っているマスケット銃の銃口を海斗と未来の2人に向ける。普通ならここで慌ててたり、眼前で迫る死に怯えてたりするものだが、2人は変わらない様子のまま席を立った。近衛兵から銃を突きつけられているのにそれを無視するかのように近衛兵の横を通り過ぎていく。それを見たレミールはより大声をあげる。

 

 

「何をしている!!早く奴らを殺せ!!」

 

 

「無駄だよ〜」

 

 

 未来の声が聞こえる。海斗は立ち止まって、持ってきたある物を空間倉庫から取り出そうとしている。

未来の声を同時に近衛兵は一斉に倒れた。倒れた近衛兵の顔は真っ青になっており、紫色にも見えなくはない。

 近衛兵の謎の死に動揺しているレミールだが、海斗は彼女に向けて空間倉庫から取り出したある物を投げ付けた。

 

 

「それじゃ、せいぜい今を楽しむんだな」

 

 

 海斗がそう言い残した後、2人はその場から消えた。その場に残ったのは近衛兵の死体と海斗にある物を投げつけられたレミールだった。

 2人が消えたすぐにレミールは投げつけられたある物を手に取る。それは公文書のような高品質な紙であり、彼女はすぐにそれを破ろうとした。だが、いくら力を入れても中々破れず、彼女は一度力を抜いて書いてある文字を見た。

 

 

「なっ!?これは!?」

 

 

 レミールはさらに憤慨した。

 

 

 

 

 

 

 海斗が投げ付けた紙には要約すると以下のようなことが書かれてあった。

 

 

『我が国は貴国による国民の虐殺、野心を持った他国侵略、さらに我が国を植民地にするような要求に対し大変遺憾に思います。

 つきましては、貴国から我が国を守るため、友好国を守るため、日本皇国はパーパルディア皇国に宣戦布告することをここに明記する。

 

追記:降伏する際は白旗をあげること。それ以外は認めない』

 

 

 それは明確な宣戦布告であった。

 

 




補足:近衛兵が倒れたのは未来の能力によるもの。動きが止まっていたのは海斗と未来の能力の連携によるもの。

まず、海斗が近衛兵を洗脳して黙らせる。その間に未来は銃を使い物にならないようにする。それらが終わったら未来の能力で近衛兵の口元の酸素をなくす。結果、酸欠になり死亡する。

対パーパルディア皇国戦にて参加するネクロマンス首脳部は?(大和ゆかは参加確定)

  • 黒岩煉
  • 小野未来
  • 船橋海斗
  • 冬花雪
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。