不良男子の生活記録   作:全智一皆

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 ○月○日

 今日から日記を付ける事にした。理由は特に無い。ただ、その時の自分がこういう事をやっていたんだな、とか、こういう事を思ってたんだな、とかを確認するなら、日記っていうのは丁度良いなと思う。

 文を書くのは好きだから、特に苦ではない。初日なんだ、日記っぽい事を書いていない事を気にするなよ、俺。

 まぁ、気にする様な柄でもねぇか。

 

 

 ○月‪×日

 今日もクラスの奴等からは距離を置かれていら。特に気にしている訳じゃないが、そんなに怖いかね。ただ制服を気崩してるだけなんだが。

 まぁ、気にはならない。寧ろ丁度良いと思う。一人は気楽だし、静かだ。バカ騒ぎするのも悪くはないが、俺は静かな方が好きだ。

 そういや、今日も後輩が女子に追い掛けられてたな。兵藤だっけか? 彼奴も懲りねぇな。無事を祈っといてやろう。

 

 

 ○月□日

 クラスメイトに制服の気崩しを指摘された。学生として服装はしっかりしろ、との事だ。もちろん断っておいた。

 こっちの方が楽なんだ、仕方ないだろ。人間なら誰しも楽な格好の方が良い筈だ。俺はそう思う、だからその通りに気崩してる。

 ピアスとかしてる訳じゃないんだから、それくらいは許してほしいもんだ。我が校の生徒会長様は、やっぱり真面目だな。良い事だ、従うつもりはねぇけど。

 

 

 ○月☆日

 放課後の帰り道、変な女に話し掛けられた。マトモな人間の格好ではなかったな、露出狂かと思ったわ。

 セイクリッド何とかがどうとか、レイ何とかの邪魔だとか、よく分からん事を口走っていた。宗教的な人間だったのかね。どっちにしろ、マトモじゃなさそうだったし取り敢えず蹴り飛ばしておいた。先手必勝、逃げるが勝ちってね。

 しかし宗教か。ゲームとか小説とかでもよく目にするが、心底興味が無いな。神様に縋る暇があるなら、自分のやりたい事をやる方が良いぜ。

 とは言え、蹴り飛ばしたのはやり過ぎだったか。学校の制服着てたし、通報されたら面倒だな。

 ま、最悪休めばいいよな。飯食って寝よう。

 

 

 ○月□日

 朝がめっちゃダルかった。休むかと考えたが、俺としては普通に高校は卒業したいのでしっかり登校した。やっぱ疲れてんのかな、あんな変な奴と会っちまったから。

 まぁ、登校したけど何ら問題はなかった。通報とかも特に無く、教師に呼び出される様な事もなかった。良かった良かった、面倒事に巻き込まれずに済んだぜ。

 そう思ったのも束の間で、学園の有名人2人が俺のクラスに訪れて、連れ出された。リアス・グレモリーと姫島朱乃。名前と顔は知ってる。俺が通う駒王学園で一番とか言われてる美女だ。

 クラスの奴等が何か言ってたが、そう言うなら是非とも代わってくれ。面倒事に巻き込まれる気配しかしなかっただろうが。

 何でも、『オカルト研究部』とか言う部活の部長と副部長をしているらしい。学園一の美女がオカルトに熱心とは、何とも意外なもんだ。つい吹き出しちまったら、笑うのかって驚かれた。

 俺を何だと思ってんだ。人間だぞ、笑うっつーの。そもそも不良ですらねぇんだよ。

 そんな感じで適当に進んでたら、此奴等もよく分からん話をしだした。嘆かわしいな、全員オカルト狂いか。

 俺は窓から逃げ出した。

 

 

 ○月△日

 放課後になると、1年の後輩が来た。昨日のオカ研の教室に居た小さい白髪の女子だ。名前は塔城小猫と言うらしい。部長の命令で、俺を連れて来て欲しいんだと。

 グレモリーと姫島とは違い、塔城は礼儀正しかった。強制させるつもりも無いらしい。1年がこんなに良い子なのに同級生の彼奴等があれか、酷いもんだ。

 俺を連れて来れず、塔城が何か言われるのも悪いし、再びオカ研に行く事にした。わざわざすみません、と塔城に謝られた。気にするなと言っておいた。本当に良い後輩だ、見習えよ3年生。

 そんで部室に行くと、グレモリーに兵藤が骨抜きにされていた。すぐに帰りたくなったが、話だけでも聞いてやる事にした。

 悪魔だの何だの言っていた。大半は聞き流していたが、途中からは普通に聞いた。

 証拠を見せるとかで、2年の木場がいきなり剣を出したり、姫島が雷を操ったりしたのを見て、マジかと思った。オカルトって実在すんだな、世界は広いわ。

 塔城は何かないのかと尋ねると、腕相撲をする事になった。何でも力が凄いらしい。普通に勝っちまったんだが、全員が唖然としていた。

 まぁ、体格の割には力が強いとは思ったが、別に強いって感じではなかったな。拗ねた塔城は猫みたいで可愛いと思った。

 

 

 ○月◇日

 グレモリー達は関わって来なくなった。何がしたかったんだろうな、彼奴等。よく分からんが、まぁ世界が広いってのを知れたし良かったと思おう。

 しかし、彼奴等が言うには俺にも『神器(セイクリッド・ギア)』とか呼ばれる力があるとの事だが、俺はそんなもん持った憶えはねぇし使った事もねぇ。

 塔城との腕相撲に関しちゃ、男と女だから力量あって当たり前だろとしか言えん。まぁ、そういう特殊能力があろうがなかろうが知った事じゃねぇけどな。

 そういや帰り道、兵藤がシスターの格好した女と歩いてたな。偶々鉢合わせたので挨拶された。アーシア・アルジェントと言うらしい。本当にシスターって居るんだなと思った。

 悪魔とシスターが一緒に居るってのは、何とも不思議なもんだな。

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