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△日K日
最近は悪魔として修行する事が多くなった。
朝のランニングは、やっぱり結構キツイ。でも、オカ研の中だと俺が一番弱いのは事実だし、頑張らないと。
ランニングの途中で、ゴミ出しをしてるミッテルトと会った。何でも、今は家事を頑張って覚えている最中らしい。
「一緒に住まわせてもらってるからには、せめてこれくらいはしないとっすからね!」
健気だなと思った。ミッテルトも頑張ってるんだな。よし、俺も頑張って強くならないと!
△月L日
先輩の家にお邪魔した。
先輩の家って、こう……なんだろう。他人の家って感じがしない。雰囲気が落ち着くというか、何というか。仲のいい親戚の家みたいな。
まぁ、先輩は「なに平然と上がってんだよ、てめぇ……」みたいな顔してたけど。さりげなくお茶出してくれたけど。
そういえば、先輩が俺の神器について聞いてきた。『赤龍帝の篭手』だと教えると、カッコイイなって言ってくれた。
△月Z日
今日は部長とアーシアも一緒に、先輩の家にお邪魔した。
「なんで増えてんだよ」ってツッコミを入れられた。ごめんなさい、先輩。でも休憩したくて……。
アーシアが、先輩から出されたお茶をごくごく飲み干す姿は可愛かった。でも先輩、俺と部長も頑張りましたよ? お邪魔しといてあれですけど氷とか……
「てめぇらに氷はねぇよ。ちったぁ遠慮しろ」
ご尤もな事を言われた。はい、その通りです……。
△月X日
廊下を通ってたら、先輩が段ボールを運んでるのを見掛けた。重たそうなので手伝う事にしたら、感謝された。素直に嬉しかった。
本来は文化委員が生徒会まで運ぶやつらしいんだけど、その文化委員は女の子らしく、持つのも辛そうだったから代わりに持っていく事にしたとの事。
先輩は優しいですねって言ったら、
「別にそんな事ねぇよ。誰だってやる事だろ、これくらい」
って謙遜してた。
でも、優しいのは本当の事だ。いつか皆にも知って欲しいと思う。
生徒会まで持って行った後、会長から感謝された。先輩は「不良が居ちゃ、役員の奴らも落ち着かねぇだろ」って言ってすぐ帰っちゃったけど。
やっぱり不服だ。会長も同じ気持ちだったと思う。
△月V日
メイドさんが来た。部長の義姉さんで、部長のお兄さんのお嫁さんらしい。
めっちゃ綺麗だった。こんな美人でおっぱいが大きい人がお嫁さんだなんて、めっちゃ羨ましい。
先輩も綺麗な人だなと言ってた。けど、それだけ。
なんでメイド服なのかが気になってただけだった。魔王のお嫁さんって聞いても、
「へぇ、そりゃすげぇ。ラノベみたいだな」
って、余裕な感じだった。
本当、事ある毎に先輩の事を凄いと思う。
△月B日
言っちゃあれだけど、やっぱ先輩って普通じゃないと思う。
今日、ライザーっていう悪魔が来た。部長の婚約者で、フェニックスっていう悪魔の家系のやつだ。
ハーレムを作ってて羨ましいって所で、先輩がオカ研にやってきた。チラシにはお世話になってるからその差し入れだって言ってた。
けど、ライザーはそれを自分への献上品だって勘違いしちまって、寄越せって先輩に言った瞬間、先輩がライザーの顔面に蹴りを叩き込んだ。
「これはグレモリー達の差し入れだ。てめぇのじゃねぇよ」
ライザーが派手にぶっ飛ばされてた。皆が驚いてたし、俺も勿論びっくりしてたんだけど、正直怖い方が勝った。
俺、先輩だけは絶対に怒らせないようにしよう……絶対殺される。
後日、部長の婚約を掛けてレーティングゲームを行う事になった。先輩は差し入れを渡して「頑張れよ」って応援してくれた。
部長が嫌がってるし、先輩が応援してくれたんだ。絶対に勝ってやる。
△月N日
休憩してると、グレイフィアさんがレーティングゲームに先輩が観に来るって教えてくれた。
サーゼクス様が先輩に興味があるらしく、観に来ないかって誘ったそうだ。暇だし行くと言ったらしい。
先輩らしいなと思った。でも、先輩が観に来てくれるなら、やっぱり負けられない。
もっと修行を頑張らないと。
△月M日
木場は速い。これが『騎士』なのかって思い知らされる。
手数も多いし、目で追うのも難しい。パーフェクトゲームで負けた。
△月^日
先輩の所為で感覚が麻痺してたんだと思い知らされた。『戦車』なだけあって、小猫ちゃんの身体能力は凄い。小柄だけど、俺より圧倒的な力と防御力があった。
何も出来ずに負けた。
△月~日
今日も先輩がおかしいと認識させられた。
朱乃先輩の雷を叩き落とすって何!? あんなのどうやって叩き落とせってんだよ!
そもそも避けるのだって厳しいのに、それを真正面から迎え撃つとか無理にも程がある。先輩って何者なんだろう、もう人間だと思えなくなりつつある自分が居る。
火傷しちゃったけど、アーシアに治してもらった。アーシアの労いの言葉が身に染みた……
皆と戦って分かったけど、やっぱり俺は弱い。赤龍帝の篭手だけじゃ、宝の持ち腐れだ。
もっともっと、強くならないと。俺は部長の『兵士』なんだから。
△月;日
部長の修行を終えて、やっと帰ってきた。
丁度よく先輩が居て、「お疲れ様」って言ってくれた。もうその言葉だけで凄く嬉しかった。
でも、気を張るのはここからだ。本番で修行の成果を出せなきゃ、意味がない。
△月)日
レーティングゲームに負けた。俺たちは、負けた。
あんなに頑張ったのに……先輩に応援までしてもらったのに、負けてしまった。
悔しい。くそっ、くそっ……!
「このバカ野郎が」
打ちひしがれてたら、先輩に蹴られた。めっちゃ痛かったけど、先輩は、
「負けたなら後の事を考えろ。まだ出来る事はあるだろ」
って言ってくれた。全部を言ってくれた訳じゃないけど、そこまで言われたら馬鹿な俺でも分かった。
そうだ―――まだ、出来る事はある。
アーシアの時と同じだ。俺は、部長を助けたい。
助けたいと思うなら助ければ良い。先輩が教えてくれた事だ。
△月(日
赤いドラゴンと喋った。ドライグって言うらしい。
今から、部長を
部長の『兵士』である俺は、部長を守り、そして部長に勝ちを持って行く為の存在なんだ。
だから、部長の笑顔の為に何だってやってやる。
助けたいから、助ける。そんな素直な気持ちが大事なんだって、先輩に教えてもらった。
簡単な事だけど、本当に大切な事だと思う。ありがとうございます、先輩。俺、また助けに行ってきます!
(次のページに続く)
勝ったぞー!
ライザーに勝って、部長を助ける事が出来た。めっちゃ嬉しい。
あと、会場には先輩も居た。ルシファー様とレヴィアタン様と一緒にお酒飲んでた。正直めっちゃびっくりした。なんで居るんですか!?って言わなかった俺は偉いと思う。
俺の左腕を犠牲にして至った『
ドライグは、出力の最適化だと言っていた。
『10秒という時間で決着がつくように、お前の体が壊れない程度に抑えながらも、全力を出せる様に出力を最適化した』
との事だ。
ただ、それが全貌ではないだろとも言ってた。
もっと奥が深く、もっと規模が広く、もっと強力で恐ろしい―――敵に回したくないタイプの力だって。
まぁ、先輩と戦うなんて事はないだろうけど。戦っても勝てる気しないし。
最後に先輩に手を振って感謝したら、呆れた様な顔をしながらも手を振ってくれた。
やっぱ、先輩はカッコイイ。そう思った。