不良男子の生活記録   作:全智一皆

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■  ■

 ○月▽日

 また変な奴と出会った。前に蹴り飛ばした金髪女とは別の奴で、羽を生やした黒髪の女だった。ついでに神父服を来た男も居た。

 なんでも、俺が蹴り飛ばした金髪女は黒髪女の部下だったらしい。知った事じゃねぇよ、最初に仕掛けて来たのは向こうだっつの。

 神器を渡せば許してあげるわ、だとよ。上から目線と謝罪が無いのに腹が立ったので、纏めて蹴り飛ばしておいた。誠意を以て物渡すのはてめぇ等の方だろ、巫山戯んな。

 大人の癖に常識がない奴は嫌いだ。食欲もねぇし、さっさと寝よう。

 

 

 ○月Q日

 兵藤から魔法陣が書かれたチラシを渡された。

 何でも、悪魔達は欲深そうな人間にこの召喚用のチラシを渡して契約やら代価やらの事を済ますらしい。

 これだいぶ失礼だろ。誰が欲深そうだ、別に欲深くねぇよ。どちらかと言えば浅い方だっつーの。

 兵藤に羽が生えた黒髪の女に昨日会ったと伝えると、そのまま部室に連行されて話を聞かされた。堕天使と言うらしい。堕天使って全員あんな格好してんの? と聞いたら姫島がイラついた。なんでだよ、何もしてねぇぞ。

 よく無事だったわね、とグレモリーが驚いていた。蹴り飛ばしたと伝えると、全員が驚いていた。特に兵藤。結構面白い間抜け面だった。

 

 

 ○月W日

 前に蹴り飛ばした金髪女と出会った。なんかビビられた。いや、俺悪くねぇぞ。お前が先に手出そうとしてきたんだからな、自業自得だっつーの。

 別に取って食うつもりねぇのに。つか堕天使なんだよな。人間相手にビビんなよ、それでも堕天使か。

 なんもして来なければ別に殴らねぇし蹴らねぇよ。そう言うと逃げる様に走って行った。堕天使ってのは意外とビビりなのか。そう思った。

 

 ○月E日

 気になってのでチラシを使ってみる事にした。

 木場が出て来た。爽やかイケメンの木場祐斗、兵藤と同じ2年生で後輩になる奴だな。

 呼んだはいいものの、別に何か願いとかがある訳でもなかったし、適当に雑談をした。グレモリー達とはどういう活動をしてるのか、とか、木場の能力はカッコイイな、とか。

 カッコイイよな、剣を造るって。俺もそういうのは嫌いじゃない。小さい頃は親父に剣とか銃の玩具を強請ってたし。

 木場と少しだけ仲良くなれた様に思う。話してもイメージが崩れない限り、やっぱイケメンなんだな。

 

 

 ○月R日

 今日もチラシを使った。姫島が来た。

 なんだ、塔城じゃないのか…と、残念そうにしたら俺の心を読んだのか、遠慮なく雷ぶっぱなしてきやがった。

 取り敢えず(はた)き落としてやった。お陰で床がボロボロだ。文句の一つでも言ってやろうと思ったら、いつの間にか帰ってた。

 アイツ許さん。絶対に床代請求してやる。

 そういや、俺って普通に雷(はた)き落としてたけど、なんで出来たんだ?

 

 

 ○月T日

 姫島の機嫌が悪いらしい。多分昨日のやつが原因だろうな。

 兵藤からどうにかしてくれと頼まれたが、知った事じゃねぇな。そもそもあのチラシの欠陥の所為だ、俺は知らん。つか同じ部員だろ、自分(てめぇ)でどうにかしろ。

 兵藤から何を願ったのかを聞かれた。別に何も願ってないし、床を壊されたと言っておいた。まぁ、朝起きたら床は直ってたんだがな。どうなってんだろ。

 帰り際、塔城からチラシを幾つか渡された。正直もう要らなかったんだが、塔城から貰ったもんだし断らなかった。

 

 ○月Y日

 久々にチラシを使った。兵藤が来た。

 なんで姫島先輩じゃないんですか!? と切実に言われた。いや知らねぇよ、チラシに文句言ってくれ。

 ぶっちゃけ俺は姫島呼びたくねぇし。ついでにグレモリーもだ。彼奴等揃って強引だからな、人の話を全然聞かん。そんな奴等を誰が呼びたがるんだ。

 そんな事話してたら、いつの間にか性癖の話に広がっていた。と言っても、兵藤が俺に色々と語ってただけだが。

 興味が無いとは言わんが、別にそこまでだ。よくそこまで熱心になれるなと、逆に感心した。

 

 

 ○月U日

 ようやく塔城を呼ぶ事が出来た。普通に嬉しかった。

 木場と並んで常識人だし、何より礼儀正しい。接していて全然苦にもならん。俺でもこの子は良い後輩だと思う。

 いつもの如く願いは特になかったので、木場や兵藤と同じく雑談をした。今回はお茶と菓子を用意した。丁度昨日買ったやつだ。

 姫島がピリピリしているのは相変わらずらしい。原因は俺だが。だから何だと言う話ではあるがな。

 そうやって雑談をして今日を終えた。久々に有意義な時間を過ごせた気がする。

 

 

 ○月I日

 チラシで姫島が来た。俺は会いたくなかったよ、くそったれが。

 姫島は巫女服を着ていた。どうやらこっちが正装らしい。お前巫女だったのか、初めて知ったわ。そう驚くと何かドヤッてた。何なんだアイツ。

 夕食前だったので、夕飯を作ってくれと頼んだ。普通に美味かった。そっから姫島はご機嫌で帰っていった。

 マジで何なんだ、アイツ……?

 

 

 ○月O日

 もうさっさとチラシを使い切りたくて使ったら、兵藤が来た。だが、酷く落ち込んでいた。

 いつも明るい此奴が落ち込むってのは珍しいなと思い、先輩として話を聞いてやった。何でも、あの金髪シスター……アールジェントの事で悩んでるらしい。

 女関連かよ、俺は力に慣れそうにねぇな。悪いが他を当たってくれ、なんて言えたら良かったんだが……こうも悩んでやる奴を放っておくってのも、後味悪い。

 つっても、俺は『助けたいと思うなら、助ければいい』としか言えなかったが。上手い事は言えなかったよ、悪かったな。

 まぁ、そんな言葉でも兵藤に何かを決心させる切っ掛けになったらしいが。

 後の事は知らん。俺は寝る。

 

 

 ○月P日

 金髪堕天使が死に掛けていたので助けたら、居候する事になった。

 さて……親父達にはどう報告したもんか。堕天使が同居人になりました、イェーイってか? 喧しいわ。

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