不良男子の生活記録   作:全智一皆

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■  ■

 □月QO日

 最悪の気分だ。

 体調が悪い。マジで悪い。酷く悪い。立つのはおろか寝転ぶ事すらキツイ。何度吐いたかも覚えてない。よくもまぁ、そんな状態なのに日記を書こうと思ったもんだ。

 記憶すら朧気だ。絶対にこれ風邪とかじゃない。もはや新種のウイルスか何かだろ。

 

 あー……マジで気持ち悪い。これは日記は当分書けそうにねぇわ。

 ミッテルトには、迷惑を掛ける事になりそうだ。ごめんな。

 

 

 □月QS日

 眠りから覚め、気が付けば3日という時間が経過していたなんて誰が思う。流石にヤバすぎねぇか、おい。

 ミッテルトがガチ泣きしていた。なんだかめちゃくちゃ申し訳ない気持ちになってしまった。

 ごめんな。あと心配してくれてありがとう。オカ研の奴等も見舞いに来てくれていたらしい。彼奴らにも御礼言っとかないとな……あー、世話されるなんて柄じゃない。

 あと、ベッドの上にはよく見掛けていた黒猫が居た。なんで? と思って聞いてみると、どうやらよく家を訪ねて来たらしい。心配してくれたのか?

 なんて良い奴なんだ。やっぱりお前感情持ってんじゃねぇの? 是非とも飼いたい。

 

 そんなに心配してくるなら、いっその事一緒に住むか?って言ったら鳴いて俺の頬を舐めてくれた。よし、お前は今日からうちの子だ。はい決定。

 色々準備をしないとな。って動こうとしたら、ミッテルトに怒られた。うん、これは俺が悪い。ごめん。

 

 

 □月QF日

 数日ぶりに学校に行ったら、クラスの一部の奴等から喜ばれた。

 一部つっても、文化委員と支取だけだが。そんなに心配される程の交友関係あったか? まぁ、素直に嬉しかったけど。

 あと、クラスの奴等の目線も少しおかしかったな。前まで異物を見る様な感じだったのに、それが少し優しくなっている様な気がする。

 何があったんだろうな? 今更、俺への視点が変わる訳もなかろうに。

 

 あと、オカ研の奴等にも喜ばれた。んだよ、別にそんなに喜ぶ程じゃねぇだろ。嬉しいけど。

 

 

 □月QG日

 木場と塔城が一緒になって、わざわざ俺のクラスまであのおっさんの事で礼を言いに来た。やっぱ良い後輩だよ、コイツら。

 でもなぁ、俺そのおっさんの記憶曖昧なんだよな……蹴り飛ばしたのは憶えてるんだが、そっから先の事はマジで曖昧で、正直憶えてるとは言えない。取り敢えず、気にするなとは言っておいたが。

 塔城に関しては、俺じゃなくてミッテルトに言ってやってくれ。

 

 まぁ、これからも頼ってくれ。俺みたいな奴に出来る事は、少ないだろうけどな。

 

 

 □月QH日

 黒猫が机の上にある紙をペタペタ触ってた。黒歌と書いてあった。

 何これ。お前の名前か?って聞いたら鳴いた。やっぱコイツ頭良いわ、絶対に俺の言葉を理解してる。

 つか、名前あったんだな……もしかして捨て猫だったんだろうか? こんなに良い猫を捨てる飼い主が居るとか世も末だな。

 

 黒歌って名前を呼んだら、膝に乗ってくれた。愛くるしいやつめ。

 

 

 □月QJ日

 猫はやっぱり自由なんだな、と思う。

 黒歌は基本的に家に居るが、偶に居なくなる。でも猫ってそういうもんだよな。首輪した猫が外出歩いてるなんて、別に珍しくねぇし。

 

 そういや、学校で塔城に着いて回られた。雛鳥みたいで可愛かったが、どうしたんだろうな?

 

 

 □月QK日

 数日も寝てた所為で、今日の休日がめっちゃ久しぶりな気がしてならない。マジ何なんだったんだろうな、あれ。

 ウイルスかと思ったら全然そんな事ねぇしな。今とかめっちゃ元気だし。

 一応、あれから病院に行ったりしたけど、俺は至って健康体だった。俺って健康体だったんだなって自分でもびっくりしたわ。

 

 ちなみに、今回買ったのは首輪だ。勿論、黒歌の。うちの子になってくれたんだし、首輪くらいは良いだろう。

 帰って付けてやったら、また舐めてくれた。ミッテルトが羨ましそうにしてた。ミッテルトとも仲良くしてくれたら良いな。

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