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▽月QL日
あのパチモン聖剣使いの一人が、グレモリーの眷属になっていた。彼奴マジか、自分の眷属バカにしてた奴を眷属にするとか度胸凄過ぎんだろ。
ゼノヴィアとか言ったっけか? アルジェントと同じく、この駒王学園の生徒として編入されるらしい。しかも二年生。まぁ、あんま関わらんだろうがな。
まぁ、アルジェントにはしっかり謝ってたし、部外者である俺がどうこう言うのは野暮だ。馬鹿にされてたアルジェントが許すなら、俺からは何も言えねぇし。
ぶっちゃけパチモンの聖剣振るってる印象に変わりねぇしな。言わねぇけど。
そういや、グレモリーがあのおっさんの事を教えてくれた。コカビエルって言うおっさんで、堕天使の中でも古参なんだそうだ。それ蹴り飛ばしたのか、すげぇな俺。なんで出来たんだよ。
コカビエルって、確か旧約聖書の外典か偽典かに出てくる堕天使じゃなかったっけか? 人間に天体の兆を教えたとか言う。詳しくは覚えてねぇけど。
んで、そのおっさんを回収したのはヴァーリ・ルシファー。アザゼルっていう堕天使達の総督をしてる人の部下で、サーゼクスさんより前……要するに初代のルシファーの子孫で、ドライグさんとは対になる存在―――無垢を象徴する白い竜『アルビオン』を宿しているらしい。
この目で見れなかったのが残念だ。俺、アルビオンの方が好きだからなぁ。勿論ドライグも好きだけど。
しかし世界は広いな、伝承とか神話だけだと思ってたドラゴンが沢山だ。
……もしかして『
▽月QZ日
ミッテルトが黒歌とじゃれていた。
なんて微笑ましい光景なんだと、ついジジイみたいな感じになっちまった。お茶が美味かった。
いやー、平和ってのは良いもんだな。最近は色々巻き込まれたりしてたから、やっぱこういう日常は良いよな、平和は謳歌してなんぼだ。
仲良くしてくれて、俺としても嬉しい限りだ。ミッテルトの明るい性格は、誰とでも仲良くなれる良い長所だ。正直で、純粋で。ある意味、無垢と言える。
見ているこっちも楽しい気持ちになる。可愛いやつと可愛いやつが遊んでるのは様になるな。
▽月QX日
サーゼクスさんがグレイフィアさんと一緒に遊びに来た。
いやなんでだよ。アンタ魔王だろ? 魔王ってこう、忙しいんじゃねぇのかよ。なんでわざわざ俺の家まで来んだよ。
なんでも、妹であるグレモリーが管理してる町の下見をしているらしい。で、丁度俺の家を見付けたから休憩がてら寄ったんだと。
悲報。我が家、遂に魔王様からも休憩所扱いされる。兄妹揃って巫山戯んなマジで蹴り飛ばすぞ。
まぁ、来た以上、しっかり
まだ残ってたからライザーの紅茶をお出しした。美味いと言ってもらえた。ありがとうライザー、お陰で助かった。
あと、コカビエルの件でお礼をされた。いや、だから俺あんま憶えてねぇんだって。
それと、今度駒王学園で大事な会議があるらしい。天使、堕天使、悪魔の三大陣営のボスで話すんだとか。
だから何故それを俺に言うんだ。部外者だからな、俺?
▽月QC日
今日、俺にしては珍しく文化委員の奴と一緒に話したりした。俺から話し掛けたんじゃなくて、向こうから来たんだけど。
俺とあんま話さない方が良いつったんだがな……本当によく分からん奴だ。孤立したいのか?
俺は気にしてないからあれだけど、別に気分が良いもんでもねぇぞ、孤立。
担任から生徒会まで書類運ぶ様に頼まれたから行ったら、珍しく支取が頭を悩ませていた。コイツも大変だな、流石は生徒会長。
俺が文化委員のやつと一緒に居るのを見て驚いていた。まぁ、だろうな。多分お前じゃなくてもびっくりしてただろうよ。
ちょっと顔色が悪そうだっんで、あんま根を詰めすぎんなよと言っておいた。
生徒会長だから大変だろうが、倒れたらダメだからな。俺みたいになるぞ。
▽月QV日
スーパーの帰りで、話に聞くヴァーリ・ルシファーと出会った。くっそイケメンだった。
ありゃスゲェな。赤龍帝の兵藤とは比べ物にならんわ。圧倒的美男子だった。
アルビオンさんに挨拶したら、アルビオンの事が分かるのかって驚かれた。まぁそりゃ、話聞いてるし。ドライグさんにだけ挨拶してアルビオンさんに挨拶しないのは失礼だろ。
なんか強いかどうかみたいな話をされたけど、正直よく分からなかった。別に興味ねぇからな。
まぁ、強い方ではあるじゃねぇの? 人を蹴り飛ばせるくらいの力は持ってるしな、俺。
だからって戦いたいかと言われたらそうじゃないが。誰かを殺すのも、誰かを死なせるのも御免だ。
せっかく会えた訳だし、お近付きの印としてお菓子を上げた。びっくりされたけど、受け取ってくれた。良かった良かった。
▽月QB日
半日をソファで昼寝して過ごしてしまった。めっちゃ懐かしい感じがしたわ。
そんで起きたら、胸に黒歌が座ってて、腹にミッテルトが顔を伏せて寝てた。すっごい状況だったよな、あれ。
いつの間に……まぁ良いけどよ。暖かったし。
その後暫くは黒歌とミッテルトを撫でてた。起きたミッテルトは恥ずかしそうにしてた。うん、可愛い。
なんでも、俺が3日も目を覚まさなかった事を思い出して不安になってしまうらしい。
罪悪感がすげぇな、これ……今度から無理しないようにしないとな。
まぁ、だいたい覚えてない事が多いからあれなんだけど……
▽月QN日
今日は授業参観があった。公開授業とも言うな。
セラフォルーさんが来て、支取の眼鏡に罅が入ってた。つい噴き出してしてしまった。
マジやべぇなセラフォルーさん。授業参観なのにあの格好で来るのか、普通? ありえんありえん、あれが親なら俺は学校を休む。
しかもその後にサーゼクスさんまで来るし。なんでアンタが来るんだよ、グレモリーの所行けよ。
授業終わり、俺が飲むつもりで買ってたジュースを支取にやった。大変だろうけど、頑張れって言ったら泣きそうになっていた。
マジ頑張れよ、支取……。
まぁ、支取はソーナたん呼びされて逃げて行ったんだけど。可哀想だった。
俺? 俺は名前を呼ばれる寸前で窓から飛び降りて別の階まで逃げた。この歳で、しかも男なのに『たん』付けとか勘弁しろよ。