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▽月QM日
グレモリー達から、旧校舎に連れて行かれた。
これどうせ面倒事だろうなと思いながら行ったら、やっぱ面倒事だった。とは言え、無視出来る様なものでもなかったが。
旧校舎の『開かずの間』と呼ばれる教室には、一人の女子生徒が居た。いや、正確には男子生徒だったんだけども。
ギャスパー・ヴラディと言うらしい。『時間停止の邪眼』っていう目に映るもの全ての時間を停止する神器を持っているらしい。
なんだそのチート神器。言っちゃ悪いが、ドライグさんの奴より強そうなんだけど。
人見知りなのか、グレモリー達の時間を停止して逃げていた。おー、マジで止まるんだなと思った。
でも俺の時間停止しなかったんだよな。何でなんだろ。
まぁ、すぐ塔城に捕まえられたが。すげぇ早ぇな塔城、流石は猫の妖怪。
その後でクァルタがヴラディを追い掛け始めたんで、ヴラディの為にも止めてやった。まぁ、蹴り飛ばそうとしたらクァルタが止まっただけなんだが。
あと兵藤も震えてた。そういやコイツも蹴ってたな。
▽月^~日
ミッテルトが掃除をしてくれていたら、久しぶりにチラシを見付けた。
そういや最近使ってなかったし、グレモリーから使ってくれって言われたから使ってみたら、兵藤とダンボール被ったヴラディも来た。何してんだよ。
兵藤が言うには、ヴラディはどうやら対人恐怖症らしい。あー……まぁ、そりゃそうなるよな。
だって、目に映しただけで全部の時間が止まるんだぜ。そんな制御のしょうもない能力の所為で、人に迷惑を掛けるかもしれないって考えたら対人恐怖症にもなるよな。
で、今はその対人恐怖症を克服する為に兵藤と一緒に活動してるんだと。だがそれに俺も含まれるのは何故だと思った。けど、提案したのは兵藤らしい。
まぁ、別にいいけど。後輩が悩んでるなら、喜んで協力するぜ。
今日は色々と話を聞いて終わった。少しは仲良くなれたと思う。
▽月;:日
今日も兵藤とヴラディが来た。今回はお菓子も出した。俺が焼いたやつだ、兵藤もヴラディも美味そうに食ってた。
あと、兵藤からなんで俺を召喚出来るんですか?って聞かれた。なんでも、兵藤は魔力が足りないから完全には召喚出来ないらしい。
いや、俺が知るかよ。つか今更過ぎんだろ。そう言ったらそれもそっすねって納得してた。何なんだお前。
ちなみにヴラディは吸血鬼らしい。でも半分は人間なんだと。ハーフ? クォーター? まぁ、どっちにしろ大変だったんだろうなと思う。
神器の所為で友達も出来なかったらしい。じゃ友達なるか?って言ったら喜ばれた。まぁ、俺は動けるみたいだし。俺もあんま友達居ないからな、分かる話もあるだろ。
▽月)(日
ヴラディから、どうして動けるのか聞かれた。
いや、俺も知らないし分からない。色んな奴から神器について聞かれるけど、俺マジ自分の神器の事全然知らねぇんだよな。
名前はおろか姿形すら知らねぇんだぜ? だからぶっちゃけ、俺も自分の神器を制御出来てるかって言われたらそんな事はないんだよな。
兵藤とか木場は、自分の神器を扱える様になってるんだよな。先輩としては、ちょっと情けないなとは思う。神器を上手く扱えないって意味だと、俺とヴラディは似てるかもしれない。
同じ神器を上手く扱えてない者同士、頑張っていこうな。俺もやれる限りなら協力するからよ。
▽月/]日
兵藤が俺を神社まで連れて来た。随分と人気がない神社だなと思ってたら、姫島が居た。
そういや結構前に召喚した時、巫女服着てたなと思い出した。そっからは予想通り、この神社は姫島が管理している神社らしい。
巫女服は様になっていた。後は落ち着きがあれば、十分なんだがな。
表面上は普通だったが、なんか雰囲気は弱々しかったな。いつもみたいな凛々しさを感じなかった。元気も無さげだったんで、悩み事があるなら聞こうとしたんだけど、なんか天使が降りてきた。
ミカエルさんらしい。いや、とんでもない大物来てんぞ? 兵藤めっちゃ普通にしてたけど、お前ミカエルってすげぇ天使だぞ?
熾天使ミカエル。守護を司る大天使であり、大魔王サタン……要するにルシファーの兄であるとされた天使達の長だ。
天使といったらミカエル。そう言っても過言じゃないくらい有名な天使だ。そんな天使が、何故だか俺の事を知っていた。なんで?
サーゼクスさんが色んな奴に言いふらしてるらしかった。プライバシーの侵害とか知らねぇのか? 知らねぇんだろうな、悪魔だから。取り敢えず今度会ったら絶対蹴り飛ばす。誰に何を言われようと蹴り飛ばす。
そっからは兵藤とかと色々話した後、なんか聖剣みたいなやつを授けて帰っていった。三大勢力の会議でって言ってたな。
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遮られたので、改めて姫島の話を聞く事にした。
なんでも、姫島は堕天使との事だ。ミッテルトと同じ堕天使で、けど駒で転生したから悪魔でもある。
過去に両親関連でいざこざがあり、レイナーレと色々あって堕天使に良い想いをしていなかった兵藤以上に複雑な感情を抱いてるとの事だ。
だからこそ、それが原因で鬱になり掛けていた。
俺も堕天使に良い思い出がない事を姫島は知っていたから、もし自分が堕天使だと知られたら嫌われるのではないか? と。
ムカついたのでデコピンしてやった。何をバカみたいな事言ってんだ、お前。んな事で嫌う訳ねぇだろ。
お前はお前だ、姫島朱乃だ。堕天使だろうが悪魔だろうが、姫島朱乃が姫島朱乃である事に変わりはない。
オカ研の副部長で、俺の同級生。堕天使だからなんだ。それもお前の一つだろ。それを拒絶する訳がない。俺も、勿論兵藤だってそうだ。
そりゃ確かに、俺はお前が苦手だが……でも、別に嫌いじゃない。寧ろ色々助けてもらう事が多くて、感謝してる方だ。
だから、これまでと同じだよ。お前が堕天使だって知っても、お前は俺の同級生で、友達だ。お前がそう思ってくれてるかは分からねぇけど。
今までみたいに変わらず絡めばいい。普通の無茶振りくらいなら、出来る限り応えてやるよ。
▽月[_日
まーただよ、何も覚えてねぇ。今回は朧気とか曖昧とかじゃなくて、マジ何も覚えてねぇ。
会議が始まって最初の頃辺り以降の記憶がまったくないんだが。なんか気が付いたら会議も終わって解散する所まで進んでた。
マジでどうなってんだ……? もしかして記憶障害とか持ってんのか、俺?
しかも、また体が怠い。風邪の前兆みたいな感じ。また寝込む事になるかもな……ごめん、ミッテルト、黒歌。