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○月Y日
今日はイッセーが呼ばれた。
「なんで姫島先輩じゃないんですか!?」って言ったら、「いや知らねぇよ」の一言でばっさり切り捨てられたらしい。もしかして自覚ないのかしら……?
イッセーも彼と雑談をして終わったらしい。と言っても、イッセーが上原君に色々とスケベな事を語って、上原君が相槌を打ちながら聞いていたのが殆どらしい。彼を相手にそこまで話せるイッセーは凄いと思うわ。
イッセーから聞いた話だと、上原君も興味が無い訳ではないらしい。本当に凄いわね、イッセー。
何かご褒美を考えておきましょう。
○月U日
上原君は、小猫には気を許している様に思える。
小猫が召喚されたら、かなり喜んでいたらしい。彼は……小さい方が好きなのだろうか? 人の趣味に口を出すつもりはないけれど、かなり意外だ。
小猫も雑談をして終わったらしいけど、イッセーや祐斗と違って茶菓子を出されたとの事だ。やっぱり小猫には気を許しているのだろう。
よく出来た、良い後輩だと言われたらしい。言われ慣れていないのもあって、少し照れていた。可愛いかった。
○月I日
朱乃の機嫌が良かった。部室の空気も重苦しくなく、いつもより紅茶が美味しく感じた。本当に良かった……。
何でも、夕飯を作ってほしいと頼まれたらしい。普段は自炊をしているが、今回は作り忘れたのだと。
彼にも抜けている所があるのが知れたのと、夕飯が美味しかったと言われて、朱乃は機嫌を良くしたみたいだ。
上原君は飴と鞭を使い分けている気がする。Sなのかしら…? 朱乃をああも簡単に転がすなんて、彼は逸材かもしれない。
○月O日
「教会」の堕天使達と争い事になった。イッセーを殺した堕天使と、その仲間達だ。
その内の一人は、一番最初に上原君に蹴り飛ばされた堕天使だった。ミッテルトと言うらしかった。
朱乃が張り切り過ぎて、私が出る幕は殆どなかった。ねぇ、朱乃。部長って私よね? 一応、これでも皆の『王』なんだけど。
イッセーの事を馬鹿にしていたので、滅びの力を使った。私の大切な眷属を馬鹿にしたんだもの、生かして返すつもりはない。
ただ…慈悲を掛ける必要もないと思っていたけど、祐斗の制服を見てトラウマが刺激されたのか、顔を青くして震えていたミッテルトは、見ていて少し可哀想だと思った。
ただ、ミッテルトはそれで死ななかった。私の『滅びの力』を使ったにも関わらず、消滅する事なく原型を留めたまま生き延びた。
○月P日
ミッテルトを拾ったと、上原君から報告があった。
まさか上原君が助けるとは驚きだった。何せ、彼女を蹴り飛ばした張本人だし。
「確かに変な奴だが、だからって見殺しにして良い理由にも、助けない理由にもならねぇだろ」
そう言って、彼は彼女を助けた。その傷を治癒して。
彼は、いったい何者なのだろう……?
悪い人でないのは確かだけど、やっぱり警戒した方が良いのかもしれない。