不良男子の生活記録   作:全智一皆

4 / 62
04(リアス日記)

 

■  ■

 ○月Y日

 今日はイッセーが呼ばれた。

 「なんで姫島先輩じゃないんですか!?」って言ったら、「いや知らねぇよ」の一言でばっさり切り捨てられたらしい。もしかして自覚ないのかしら……?

 イッセーも彼と雑談をして終わったらしい。と言っても、イッセーが上原君に色々とスケベな事を語って、上原君が相槌を打ちながら聞いていたのが殆どらしい。彼を相手にそこまで話せるイッセーは凄いと思うわ。

 イッセーから聞いた話だと、上原君も興味が無い訳ではないらしい。本当に凄いわね、イッセー。

 何かご褒美を考えておきましょう。

 

 

 ○月U日

 上原君は、小猫には気を許している様に思える。

 小猫が召喚されたら、かなり喜んでいたらしい。彼は……小さい方が好きなのだろうか? 人の趣味に口を出すつもりはないけれど、かなり意外だ。

 小猫も雑談をして終わったらしいけど、イッセーや祐斗と違って茶菓子を出されたとの事だ。やっぱり小猫には気を許しているのだろう。

 よく出来た、良い後輩だと言われたらしい。言われ慣れていないのもあって、少し照れていた。可愛いかった。

 

 

 ○月I日

 朱乃の機嫌が良かった。部室の空気も重苦しくなく、いつもより紅茶が美味しく感じた。本当に良かった……。

 何でも、夕飯を作ってほしいと頼まれたらしい。普段は自炊をしているが、今回は作り忘れたのだと。

 彼にも抜けている所があるのが知れたのと、夕飯が美味しかったと言われて、朱乃は機嫌を良くしたみたいだ。

 上原君は飴と鞭を使い分けている気がする。Sなのかしら…? 朱乃をああも簡単に転がすなんて、彼は逸材かもしれない。

 

 

 ○月O日

 「教会」の堕天使達と争い事になった。イッセーを殺した堕天使と、その仲間達だ。

 その内の一人は、一番最初に上原君に蹴り飛ばされた堕天使だった。ミッテルトと言うらしかった。

 朱乃が張り切り過ぎて、私が出る幕は殆どなかった。ねぇ、朱乃。部長って私よね? 一応、これでも皆の『王』なんだけど。

 イッセーの事を馬鹿にしていたので、滅びの力を使った。私の大切な眷属を馬鹿にしたんだもの、生かして返すつもりはない。

 ただ…慈悲を掛ける必要もないと思っていたけど、祐斗の制服を見てトラウマが刺激されたのか、顔を青くして震えていたミッテルトは、見ていて少し可哀想だと思った。

 

 ただ、ミッテルトはそれで死ななかった。私の『滅びの力』を使ったにも関わらず、消滅する事なく原型を留めたまま生き延びた。

 

 

 ○月P日

 ミッテルトを拾ったと、上原君から報告があった。

 まさか上原君が助けるとは驚きだった。何せ、彼女を蹴り飛ばした張本人だし。

 

「確かに変な奴だが、だからって見殺しにして良い理由にも、助けない理由にもならねぇだろ」

 

 そう言って、彼は彼女を助けた。その傷を治癒して。

 彼は、いったい何者なのだろう……?

 悪い人でないのは確かだけど、やっぱり警戒した方が良いのかもしれない。

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。