不良男子の生活記録   作:全智一皆

43 / 62
43

 

■  ■

 ☆月.?日

 4日も寝込んでたとかマジ冗談抜きでヤベェよ。よく死ななかったな俺。人間って3日も水分取らないと死ぬんじゃなかったか?

 水分どころか食事すらマトモに摂ってなかったのに生きてる俺は一体何者だよ。実は人間じゃありませんでしたってか? バカ言ってんじゃねぇ、俺は人間だっつーの。

 4日も寝込んでた所為で、またミッテルトを泣かせてしまった。本当に申し訳ない。無理しない様にしようと思ってたんだが……まずその記憶が無いってのがヤベェよな。

 黒歌も、いつもよりも元気のない声で鳴いていた。罪悪感が半端じゃなかったので、しっかり撫でてやった。

 

 最近は居る事が少なかったから心配したんだぞ。まぁ、猫だから仕方ないんだろうが。

 けど、もうお前はうちの子だ。此処がお前の家だ。だからちゃんと帰ってこいよ、何時でも待ってるからな。

 

 

 ☆月,!日

 久々に学校に登校したら、またクラスの雰囲気が変わっていた。今度は文化委員と支取だけじゃなく、他の奴等からも心配されていた。

 俺が居ない間に何かあったのか? それとも、兵藤か支取が何かしたのか。まぁ、悪い気はしなかったが、何があったのかは気になったな。

 放課後にオカ研に行くと、オカ研の奴等からもまた喜ばれた。今回も見舞いに来てくれていたらしいし、その事で礼を言ったら力足らずでごめんと謝られた。

 何を言ってんだコイツら。お前らが居なかったら色々と片付いてなかっただろうに。十分力あるだろお前ら。

 

 まぁ、そう思ってるならもっと頑張ってくれとしか言えないが。

 あと、姫島が俺の事を名前呼びになっていた。別に嫌ではなかったが、どうしたんだろうな?

 

 

 ☆月A@日

 姫島も一緒に暮らす事になった。

 は?ってなっちまったよね、でも仕方ないだろこれ。いきなりグレモリーから「朱乃の事、お願いね」なんて言われて、姫島の方も嫌気無く宜しくお願いしますなんて頭下げるからびっくりするだろ。

 グレモリーが言うには、あの会議で俺は大胆に動き過ぎてしまったらしく、悪魔だけでなく天使や堕天使にも注目される様になってしまったらしい。

 そうなってくると、悪魔だけでなく天使や堕天使までも俺に接触する可能性が一気に高くなってくる。

 俺一人だとまた無理をして倒れるかもしれないし、ミッテルト一人だとあまりにも負担が掛かるから、護衛の意味も含めて姫島も一緒にとの事だった。

 

 姫島は姫島で乗り気だし……何なんだお前。まぁ、俺の事を気遣ってくれているのはありがたくはあるんだが。

 ミッテルトも別に嫌がってはなかったし。黒歌は今日も居ないから、帰ってきた時が少し大変かもだな。警戒されなきゃ良いんだが。

 

 

 ☆月S#日

 支取から、この学園にアザゼルさんが来る事を伝えられた。なんか申し訳なさそうだったけど、アレか。あの会議の事で俺に気を遣ってくれたのかね。素直に嬉しかった。

 しかし、アザゼルかぁ……これまた大物が来たな。

 通称『神の如き強者』。荒野の悪魔の名も持つ堕天使で、神に復讐する為に人間に武具や装飾品などの知恵を伝えたのはアザゼルだとされている。

 その伝承通りか、そのアザゼルさんは神器に精通している様で、俺の神器についても興味を持っているとの事だ。しかもオカ研の顧問になるんだと。

 

 つってもなぁ、俺自分の神器出せねぇしな。どうにもならねぇわ。

 

 

 ☆月D%日

 アザゼルさんがわざわざ自宅訪問してきた。なんでも、学園の教師になるに当たって学園の悪魔や神器持ちに挨拶して回っているらしい。

 わりと律儀なんだな、流石は総督。まぁ、スーツ着崩してたけど。とは言え俺も普段から制服着崩してるし、何も言えねぇんだが。

 会議の時の事で御礼を言われた。グレモリー達が言う通り、俺は随分と派手に暴れたらしい。生憎と俺にはその記憶一切ねぇんだよなぁ……マジで欠片もねぇから反応に困ってしまった。

 どういたしましてとは言ったものの、あんまり実感はない。

 ミッテルトは畏まってたが、気にしなくて良いとアザゼルさんは言っていた。グレゴリと言うよりは、完全に俺の物扱いらしい。いや物じゃねぇよ、家族だっつってんだろ嘗めてんのか。

 

 その後は俺の神器だったりミッテルトの神器だったりを話して、アザゼルさんは帰って行った。

 姫島が淹れてくれたお茶が美味かった。

 

 

 ☆月F・日

 アザゼルさんはオカ研の顧問になったらしい。凄い人が顧問になったもんだな。

 堕天使と悪魔って仲悪いんじゃねぇの? まぁ、あの人は別にそういうの気にしない感じだったが。つか、あの会議って確か和平交渉みたいなやつだったし、今更か。

 アザゼルさんから、ミッテルトの神器について改めて質問された。いや、質問されても俺知らねぇし。そもそもミッテルトが神器を持った事も先日知ったんだぞ。

 ミッテルトは、夢の中でバカみたいにデカイ龍と話したと言っていた。名前はヴォーティガーンだとか。

 ヴォーティガーンって、確かアーサー王の前の前のブリテンの王様だよな。ユーサーに倒された王様で、確かアルビオンの象徴になってた人だった筈だ。

 アルビオン関連である事しか分からないと濁しておいた。俺にもそれくらいしか分からんし。

 

 まぁ、ミッテルトが強くなれるのは嬉しいけどな。頑張ってほしいと思う。

 

 

 ☆月G*日

 支取からクッキーの様な何かを渡された。前のクッキーの御礼と、快復祝いとの事だ。

 ありがたいよ、結構嬉しいよ。だがよ、あれを果たしてクッキーと呼んで良いものか……? ぶっちゃけダークマターとでも名付けてた方がまだ納得出来たぞ。いや、見た目は全然良かったんだよ、普通にクッキーだった。でも肝心の味がとんでもねぇんだよ、あのクッキー。

 家に帰ってからミッテルト達と一緒に食べたが、全員良い顔はしていなかった。だろうな。申し訳ないけど俺も顔を顰めちまったし。とは言え折角くれたものだから残す訳にはいかねぇし、全部食ったけど。

 

 アイツ……料理音痴なんて属性あったのかよ。ちょっと意外だ。今度クッキーの作り方ちゃんと教えてやるか…?

 

 

 ☆月H+日

 ミッテルトが前のオカ研みたく山に行った。神器を少しでも扱える様にする為に修行するとの事だ。

 ちなみに、修行の相手はグレイフィアさん。魔王様の奥さんが相手って、マジでラノベみたいな展開だな。まぁ、ドラゴンの神器だもんな。グレイフィアさんぐらいじゃないと相手にならないんだろ。

 確か、神器の名前は『卑龍公の具足(フォーリングロスト)』とか言ってたな。厨二病感満載だな。ミッテルトにあげたの俺らしいけど。

 

 姫島と二人で話す機会はそんなになかったので、これを機に色々と話した。オカ研で話してたのは、基本的に兵藤か塔城だったからな。

 少なくとも、前よりは仲良くなれたと思う。

 

 

 ☆月J-日

 ミッテルトが居ないというだけで、何処か明るさが無い様に思える。

 やっぱミッテルトはうちの太陽だな。アイツの明るさにはいつも助けられていたのだと実感するばかりだ。姫島も頷いていた。

 オカ研だと兵藤、俺の家だとミッテルトがムードメーカーって感じだな。まぁ、兵藤と違ってミッテルトには邪なもんが一切ねぇからその分もっと明るいんだが。

 とはいえ、ミッテルトはミッテルトの為に頑張ってる。なら彼奴が帰ってきた時に、頑張った分だけ労うのが俺達の役目だ。

 

 ミッテルトが帰ってきたら、夕飯はちょっと豪華なものにするか。姫島との合作にしよう。

 

 

 ☆月K_日

 最近は黒歌が帰ってこない。猫だから自由なのは知っているが、やはり心配になる。

 車に跳ねられたりしてなければ良いんだが……まぁ、彼奴は頭が良いし、そういう事にはならないとは思うが。

 

 まぁ、きっとその内に帰ってくるだろう。俺は彼奴の事を信頼してるからな。

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。