ハウンズ美少女概念の世界線で重い感情を向けられる話   作:CVn-α:コル・カロリ

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あぁ、俺も……全休が……欲しかったな……

戦闘描写は、始まる前の作戦会議と大まかな流れ(戦線の移動する様子)が決まればスルスル書けてしまう……

もっと、ハウンズの皆が重い感情を向ける描写をしたいけれども、嫉妬させるかお兄様がピンチになるかのどちらかじゃないと思い付かないんだ……許してくれ、セリア……

「セリア?誰ですかその女は?ちょっとこっちで"オハナシ"しますよ?」



美味いメシは命よりも重い……

 

Side "シンダー"・カーラ

 

「なるほどね、ウチで食糧生産プラントを作れってことかい。面白そうじゃないか。」

「ただ、肉に関しては難しいね。」

「企業の上役共が独占してるのもあるが、攫ってきた数頭を元にしたとしても遺伝的な多様性に欠ける。遺伝子が原因の病気が発生したら目も当てられない。」

「あとは、育てられる人材もいないね。ミールワームなら簡単に育つが、牛やら豚やらとなると皆目検討がね。」

 

「やはり、612の予想していた通りか。安く使われているであろう技術者を引き抜き……もとい、まとめて連れ去って高待遇で迎え入れるプランも考えているようだ。」

「それと、遺伝的な多様性についてはかなり強引な解決策を見込んでいるようだ。」

「中立進化説に基づいて、かつては機能していたと思われる遺伝子部分を改変することで形質には影響を与えずに遺伝的多様性を確保する……とのことだ。」

「正直に言えば、俺はその方面には明るくない。」

 

「……ウォルター、あの忠犬1号は本当に第4世代の強化人間で、強化人間にされる前の記憶は無くなっているんだね?」

 

「あぁ。俺が買ったときには指1本動かすことすらできなかった。」

 

「……ある程度の記憶は引き継いだまま、脳を焼かれて真っさらな……それこそ赤子みたいな脳みそを手に入れたのかもしれないね。吸収がいくら何でも早すぎる。」

 

「あるいは本人に元から才能があったか……どちらにせよ、有難いことには変わりない。」

 

「……技研の研究員としていたら違う"今"も有り得たのかもねぇ……」

 

「そうかもな。あるいは、612がオーバーシアーを継いでくれるのならば不安は無い……が、コーラルの被害者である612にそれを望むのは酷だろう。」

 

 

さて、植物系の栽培プラントなら作れそうだから計画を練るとするかね。

あのビジターが食に拘っているだけかもしれないが、実際理には適っているからねぇ。

 

しかし食に拘るとしたら……ウォルターの手料理で脳をまた焼かれでもしたのかね。

 

 

 


 

「ハウンズ、依頼が入っている。ブリーフィングを確認しろ。」

 


 

 

『独立傭兵集団ハウンズ、あなた方に引き受けてもらいたい作戦がある。』

 

『内容は…ガリア多重ダム防衛。』

 

『我々はベイラムのレッドガンによるガリア多重ダム襲撃の計画を入手した。襲撃にはレッドガンの下位ナンバーが複数投入されることになっている。』

 

『農耕プラントの維持に大きな電力が必要な今の時期に同地を失陥すれば、温室を維持できずに全て枯れてしまう可能性が高い。そうなればあなた方との約束も守れなくなってしまう。』

 

『あなた方の助力が得られることを願う。』

 

 


 

 

「妹たちよ、出撃前のブリーフィングだ。」

 

「今回確認されているACは、レッドガンとその取り巻き計9機。他にはMT部隊も4脚10機を筆頭に2脚も80機程度。ベイラムらしい物量作戦だ。」

 

「予想されるナンバー持ちは、以下の3名」

 

G8 ドニエプル

タンク脚にパルスシールドを積んだ防御寄りの機体

 

G10 ライン

両腕のガトリングによる弾幕機体

 

G11 ワジ

ARとミサイルの標準的な構成。

 

「この中で一番の脅威は……G8のドニエプルだな。防御に徹した上で残りのACから攻撃されれば撃破に時間がかかり、それだけ被弾が増える。」

「タンク脚を活かすために積んでいる肩の耳鳴り砲も警戒だ。」

 

「G10 ラインについては、機体構成が617と似ているため特に言うことは無い。」

 

「G11 ワジについては……情報が少ない。ただ、半年前の任務中に大怪我を負ってから今まで任務に出た形跡が無かったため、今回が久方ぶりの出撃なのだろう。一応、油断はするな。」

 

 

 

「恐らくだが、この前の星外輸入作戦で仕入れたものを新兵器の現物あるいは開発資料など技術関連のものと見積もったのだろう。」

「新兵器なら、慣熟訓練が終わる前に実戦に引きずり出して撃破する。」

「技術であれば、実用化前に大きく力を削いで運用に支障をきたすようにする。」

「凡そ、そんな狙いだろう。」

 

「だが、ブリーフィングでもあった通り、今後の食糧事情のためにも防衛は成功させねばならない。さらに、頭数だけなら向こうが上だ。気を引き締めてかかるぞ。」

 

 

 


 

 

 

『こちらハウンズ、ガリア多重ダム近傍に到着した。IFFの信号交付を要求する。』

 

『こちら多重ダム防衛責任者、インデックス・ダナムだ。ハウンズ6名にIFF信号を交付した。確認してくれ。』

 

『……信号の交付を確認した。正常動作も確認。これよりガリア多重ダム防衛任務に就く。』

 

『感謝する。侵攻計画ではG11 ワジとG10 ラインがダムの下流側から遡上するように、少し時間を空けて防衛部隊を釣り出してからG8 ドニエプルが上流側の制御センターを襲撃することになっている。参考にしてくれ。』

 

『了解した。』

 

 

『割り振りだが、617,618,620で下流側を防衛。G10,G11とその取り巻き計AC6機とMT部隊を相手取ることになる。数的劣勢をカバーする立ち回りを常に意識しろ。特に617はパルスシールドを上手く使い、618と620の被弾を抑えられるようにするんだ。』

『以降、617たちをケルベロス2と呼称する。』

 

『『『ケルベロス2、了解。』』』

 

『619と私でG8に対処する。619はミサイルをG8に向かって断続的に発射。相手タンクにQB回避を常に強要させ続けろ。残りの2機を私が落としてからG8を叩く。』

 

『621は別働隊として中域に待機。付近には解放戦線の4脚MTに率いられた部隊もいる。MT部隊までであればその4脚に任せて、追加のAC出現に備えろ。』

 

『以降、619と621、私をまとめてケルベロス1と呼称する。』

 

『『ケルベロス1、了解(ですわ)(よ)。』』

 

 

『インデックス・ダナム、敵ACが率いている部隊と交戦している間は固定ミサイル発射台の標的指示権限を貰いたい。可能か。』

 

『ACとの直通リンクが形成できていないためラグが発生するが可能だ。そちらから送られてきた指示をこちらの手動で最優先目標に割り込ませる形になる。』

 

『構わない。装填済みだった場合はこちらの指示からどの程度のタイムラグでの発射になる。』

 

『レーダーや座標で位置が指示されていれば10秒。それが無い場合はこちらの観測班が観測してからの発射になるためおよそ20秒。』

 

『……了解した。アテにさせてもらうぞ。』

 

『元より助力を願っているのはこちらだ。存分に使ってくれ。』

 

 

 

Side 617

 

『こちらインデックス・ダナム。ガリア多重ダム防衛部隊全隊に伝達。広域レーダーが敵部隊と思わしきものを捉えた。総員戦闘準備。』

 

 

『ケルベロス2、準備は良いか。』

 

『各部異常ありません。』

『戦闘準備完了。』

『問題ありません。』

 

『解放戦線のミサイル掃射に合わせて攻撃開始。理想的な攻撃開始タイミングはミサイル弾着直前。火力を集中して撃破、4脚やACのスタッガーを狙え。』

 

『『『了解。』』』

 

 

 


 

 

 

私たちはベイラム部隊の侵攻経路……を見下ろせる場所に潜伏しています。

解放戦線のミサイル攻撃を後方に退避して避けようとしたところに火力を叩き込む算段です。

 

『こちら解放戦線ミサイル部隊。これより下流側部隊に向けてミサイルを発射する。弾着予測時刻も合わせて伝達する。』

 

こちらの存在に気づかれないように、無線での応答はせずに沈黙を貫きます。

 

『……60発を発射した。弾着まで残り10秒。』

 

私のジェネレーター起動に合わせて618と620も起動します。

 

『レーダーに反応有り!解放戦線からのミサイル攻撃です!』

 

『残り5、4、3──

 

ここでQBで木を薙ぎ倒しながら飛び出し、

 

『んなっ?!奇襲!後方に敵AC!』 ──2、1、』

 

『『今!』』

 

ガトリングの弾幕、私たちのSONGBIRDS、解放戦線と620のミサイルが満遍なく降り注ぎます。

 

私たちはもはや連携のために言葉を交わすことも無く、次々と敵を撃破していきます。

620の近くにいる敵ACがスタッガー直前なので右手のガトリングで射撃。スタッガー。

620がそのACをぶった斬ったところに618からのチャージショットでの追撃。リペアキットを使わせる間もなく撃破。

618のチャージショットを狙ったMTのキャノン砲を私のパルスシールドで防御。

斬り込んだ620を狙っているMTをガトリングのダブルトリガーで蜂の巣に。

防御が疎かになった私を狙った4脚のブレード攻撃は618のキックで軌道をそらし回避。

620が退避したのを確認してからマニュアルエイムで散らしたSONGBIRDSでMTを4体撃破。

 

 

『コイツらは……ハウンズだ!敵ACはハウンズ3機!』

 

『G11、少し下がってミサイルでの牽制に専念しろ。対AC射撃陣形を立て直せ。固定ミサイルは味方への誤爆を恐れて使えないはずだ。』

 

 

 

『ハウンズリーダーよりミサイル発射要請、そのまま下流側の戦場に無誘導直進で撒き散らしてくれ。617たちならタイミングを合わせて回避してくれる。心配はするな。間違って当てても私の責任だ。』

 

『了解。指示の通りミサイルを発射します。』

 

『ケルベロス2了解。弾着と弾道予測に合わせて回避します。』

 

 

『っ?!またミサイル!誤爆が怖くないのか?!』

 

『MT!チャフとフレアをばら撒け!』

 

『ダメです!無誘導で真っ直ぐ突っ込んできます!』

 

『上昇して回避!』

 

MTのブースターでは上昇力が足りず、ある程度のMTを巻き込めました。また事前にENを回復できていた私たちとは違って向こうはEN切れの機体が続出しました。

 

そこに再びSONGBIRDS。最後まで残っていた取り巻きACがスタッガーし、620にぶった斬られて撃破される。

 

 

『ケルベロス2、こちら612。上流部強襲部隊を捉えた。これよりミサイル支援は頻度が落ちる。』

 

『ケルベロス2了解。ミサイル支援は無くても撃破は十分可能です。』

 

『了解した。』

 

 

 

Side 619

 

『621、上流部強襲部隊を捉えた。MTの数だけで言えば下流側よりも多い。こちらに合流してくれ。』

 

『621了解したわ。』

 

 

 

『G8ドニエプル、ハウンズとの交戦を開始します。』

 

『猟犬のリーダーのお出ましか!手下もいると来た。お前だけでは荷が重すぎる。味方との連携を忘れるな!さもなくば喉笛を噛みちぎられるぞ!』

 

『了解です。総長。』

 

 

『ミサイル支援要請。大グリッド5-C、1-Fブロックから2-Cブロックにかけて直線状。』

 

『ミサイル支援受諾。発射まで15秒。』

 

 

お兄様は最前線で戦いながらも、ケルベロス2の動向把握とミサイル支援の要請を同時にこなしています。

 

お兄様曰く、

「戦闘は体が勝手に動く。せいぜいが衝撃値管理くらいだ。後は時々別の画面に映したデータを確認するくらいで済む。」

とのことですが、私には真似できそうにありません。

それをお兄様に言ったところ、

「619はミサイルで支援する都合上、弾着までのタイムラグからその間の戦場の変化を考慮して撃たないといけない。そっちに脳の大部分を割いて欲しいからできなくて当たり前だ。」

と言われました。

適材適所というのはわかりますが、後方に位置していて機体操縦量が少ない私が司令塔を務めるべきではあるはずですわ。

 

……まだまだお兄様の背中は遠いですわね。ですが、いつかは追いついて、追い越さないといけないのもまた事実。

お兄様の負担を少しでも減らさないと……前線での一瞬の判断遅れが命取りになりかねない以上、そのリスクを減らさないといけませんわね。

 

ただ、前線は末っ子の621が成長目覚しく、近接なら620にも勝てるようになってきました。

お兄様と同じところまで成長すれば、お兄様が後方からの指示に専念できるかもしれませんわね。今後に期待ですわ。

 

 

『G8、現在の損害推移だと攻略は不可能だ。撤退しろ。』

 

『……了解です。自分が殿を努めます。』

 

 

『ケルベロス1、追撃戦だ。左右に散ってMTを削れ。防御力の高い4脚は無視しろ。引き続きG8は私が引きつける。』

 

『『ケルベロス1、了解(ですわ)(よ)。』』

 

 

621がABとQBを使いながら突っ込んで、AAでまとめて消し飛ばしましたわね。

お兄様の真似ではありますが、回避を徹底していてスタッガーに陥ることはありませんでした。

 

お兄様は逆脚の跳躍力を活かして、耳鳴り砲を地面に撃った爆風も回避しきっていますわ。

お兄様の「タンクよりも、浮かんでいる4脚が積んでいるグレの方が怖い」とはこのことですわね。

直当ては弾速の関係上難しく期待できない以上、地面に当てて爆風に巻き込むのが一般的……ですが、地上を走っているタンク脚だと、僅かな上下方向の角度のズレが着弾地点の大きなズレを生んでしまいます。4脚のホバリングで上から撃ち下ろせばそのズレを少なくできます。

とは言っても、タンク脚は圧倒的な積載量と、それに裏打ちされた耐久力の高さは厄介ですわね。

 

お兄様がブレードキャンセルを使ってG8に接近し、パルスシールドだけでなくパルスアーマーも展開されたところでAAでスタッガー。

ぶった斬った後に621の方に蹴り飛ばしてチャージパイルバンカーで撃破。

ベイラムのACをベイラムのパイルバンカーで撃破するのは何とも皮肉を感じますわ。

 

『ミサイル要請。大グリッド4-C、4-Cブロック、3-Dブロック、4-Fブロックの計3ブロック。弾着は60秒後。』

 

『ミサイル要請受諾。指示通り発射可能です。』

 

撤退中の敵の退路を塞ぐようにミサイルの支援要請。これは文字通りの全滅がほぼ現実的になりましたわ。

 

こうして取り巻きのACも全て撃破され、上流部強襲部隊の残りが4脚MT1機と2脚MT6機だけになり、インデックス・ダナムとミシガン総長の間で現地部隊の降伏交渉が行われることになりましたわ。

 

 

『独立傭兵集団ハウンズ、ガリア多重ダム防衛の協力に感謝する。』

『こちらの損害に関しては、捕縛したベイラム人員の身代金だけでもお釣りが来る程度には少なかった。』

 

『報酬は感謝の意も込めて上乗せさせてもらった。今後もルビコン解放戦線に助力してくれることを願う。』

 

 

 

 

損害レポート

 


ベイラム側


 

AC 撃破9機 帰還0機

4脚MT 撃破8機 帰還2機

2脚MT 撃破68機 帰還12機

 


ルビコン解放戦線側


 

固定ミサイル発射台 5基

固定砲台 7基

4脚MT 4機

2脚MT 26機

 


ハウンズ


 

612 リペアキット1個使用

619 リペアキット不使用

621 リペアキット1個使用

 

617 リペアキット2個使用

618 リペアキット2個使用

620 リペアキット2個使用

 


 

報酬

基本報酬 600,000 COAM

追加報酬 400,000 COAM

 

 

 


安いオマケ

 

G8 ドニエプル

防御寄りの機体→防衛ラインとして有名な川から採用しよう→Hoi4民の私にはドニエプル川が真っ先に思い浮かんだ

 

G10 ライン

ガトリングで弾をばら撒く→工業力に裏付けされた生産設備ありきの戦略→工業地帯→ルール工業地帯を流れているライン川

 

G11 ワジ

怪我からの復帰→ある時期のみ出現する川→ワジ川

 




早いところウォッチポイント襲撃とか大きくストーリーが動くミッションをやりたい……
けれども原作にあるミッションはできるだけ出していきたい……

ハウンズの皆に拉致監禁されたい……

IF√も書きたい……

亜光速航行している宇宙船に乗れば、地球時間に対してゆっくりと時間が進む状態でいろんなことができるから解決できるのか(おめめぐるぐる)

ハウンズシスターズで1番好きなのは?(1位になると、お兄様との単独添い寝権が(お兄様に無断で勝手に)与えられます。)(あらすじにイメージ画像があるので是非参考にして下さい。)

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