ハウンズ美少女概念の世界線で重い感情を向けられる話   作:CVn-α:コル・カロリ

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どうしてこうなった?!

はい、頭の中に受信したコーラルが暴走した結果カオスな事態に……

ご友人、書き疲れてしまったのですね……
花はどこだ。手向けなければ……



ようやく私の出番とは……相変わらずだな、ンハンドラー・ウォルタァ

 

Side 612

 

『ハウンズ、これより作戦行動を開始する。』

 

『617,618,619,620は正面から襲撃をかけろ。排除が終わり次第外縁部に展開。敵増援に備えろ。』

『612と621はその間にウォッチポイント内部に潜入。センシングバルブを破壊しろ。』

 

「ハウンズ、了解。」

 

 

 


 

 

『コード15!AC4機!識別名……ハウンズ1からハウンズ4!』

 

『速やかにコード78Dを送信。……いや、どうせ無線封鎖されている。LCを直接別の基地に向かわせろ。有線での送信も試せ。』

 

『有線通信繋がりました!AAP07とHC機体の増援です!およそ20分!』

 

 

『……無線封鎖の対策はされていたか。ハウンズ、速やかに片付けろ。増援が到着する前に離脱する。』

 

「了解した。こちらはこれより内部に潜……識別不明ACを確認した。対処する。」

 

 

『ウォッチポイントを襲撃するとは……相変わらずだな。ンハンドラー・ウォルタァ』

 

『貴様は……スッラか!』

 

『また犬を買ったようだな……リベンジと行かせてもらおうか。』

 

「リベンジだと?617たち、この声に聞き覚えはあるか?」

 

『あ、前に"お前がウォルターの猟犬か"って襲ってきたような気がする……でも、そこまで強くなかったからよく覚えていない。』

 

「わかった。」

「という訳だ。今度も逃げられると良いな。尻尾を巻いて、な。」

 

『犬が人の言葉を理解するとは……随分と賢くなったものだ。だが……所詮は犬か。』

 

流石に621の不意打ちチャージパイルバンカーは刺さらないか。

オールマインドのあのステルス機体や想定外の援軍を警戒しつつさっさと片付けよう。

 

ミサイルで行動を制限し、ENを使ってQB回避するかそのまま受けるかの2択を迫る。

ミサイルの着弾タイミングに合わせてSONGBIRDS、621が回避先を予測して既にそちらにもSONGBIRDSを撃ち込んでいる。

 

スッラはスタッガーし、それを予想した621のAB慣性チャージパイルバンカーが刺さった。リペアキットを使う暇すら与えなかったので、そのまま機体が爆発四散する。

 

『ンハンドラー・ウォルタァ……その猟犬たちに……見出したか……』

 

『独立傭兵スッラの撃破を確認。……そいつの戯言には付き合うな。そのまま任務を続けろ。』

 

「612、了解。」

『621、了解よ。』

 

『こちら617、SGと固定砲台の殲滅が完了しました。これより外縁部で警戒を行います。』

 

 

『それじゃあ兄さん、行ってくるわ。』

 

「ああ。直ぐに戻ってこい。」

 

『ええ。』

 

 

「……ウォルター、広域レーダーに反応はあるか?」

 

『いや、現在反応は無い。』

 

「増援の戦力としてAAP07……バルテウスがいるとなれば、HC機体に先行して来る可能性がある。そうすればそろそろ監視網に引っかかるかもしれない。」

 

『そうだな。他の広域レーダーも稼働させよう。……南東部からそちらに向かう機影を確認。推定バルテウスが2機と推定HCが1機だ。固まって向かっている。』

 

「了解した。予め南東部に展開する。」

 

『現在の速度から、到着は残り15分後だ。速やかに撤退すれば遭遇しな……』

『まずい!今すぐウォッチポイントから離れろ!コーラルが爆発する!』

 

ついに来たか。621とエアが邂逅する時間だ。

 

「建造物の隙間に入れ!617はパルスシールドを展開!可能な限り衝撃を抑えろ!」

 

617たちは3人で1つの隙間に入り込み、617の盾で衝撃を減衰させる。

 

私は姿勢安定装置をわざとオフにし、前方に機体を倒す。逆関節であることも相まって、傍から見れば〇_ /\と腹筋の姿勢のように見えるだろう。……頭の向きが反対なので違和感は凄まじいが。

地面にできるだけ伏せようとしたらこんな姿勢になってしまうんだ。仕方ない。

 

そしてコーラルが巨大な火柱のように溢れ出し……そのまま周囲に拡散した。

 

「……幸いなことに引火はしなかったようだ。私が621の様子を見てくる。その間の警戒は任せた。」

 

『了解しました。』

 

コーラルに着火させないようにブーストも使わない普通の移動で向かう。

途中でウォッチポイントの中から出てくる機体を確認した。

 

『うぅ……頭が痛いわ……こちら621。コーラルに呑まれたけど生きているわ。』

 

『621!今は戻って休め。612、惑星封鎖機構の追手を警戒しながら撤退しろ。』

 

「了解した。いざとなれば私と617たちで足止めする。」

 

『……まずいな、広域レーダーで捉えている推定バルテウス2機がスピードを上げて向かっている。到着までの予測は2分。』

 

「バルテウス2機か……619と620はここに残れ。私と一緒に迎撃する。617と618は621を守りながら撤退しろ。」

 

『兄さん……オートパイロットがイカれたわ。手動操縦もちょっとキツいわね……』

 

「……何とか物陰に隠れてくれ。私も含めて5人で倒し切るぞ。動けない621に気づかれる前に、だ。」

 

こうしている間に、情報スクリーンに"交信完了但しトラブル有り"と文字が表示された。通信の形跡は無いので、エアのハッキングで表示させたか。

それにしても交信が完了してもトラブル?一体何が……

 

『バルテウスがもうすぐ着く。迎撃の準備をしろ。』

 

「1機は私がやる。もう1機を頼む。」

「ミサイルは斜め前方へQBですれ違って回避。真正面はなるべく避けろ。高初速砲の餌食になる。ある程度損傷を与えるとアサルトアーマー、火炎放射器が追加されることを忘れるな。」

 

『『『『ハウンズ、了解(ですわ)。』』』』

 

 

 


 

Side 619

 

 

惑星封鎖機構の無人機バルテウスとの戦闘が始まりました。

やや離れた位置から617のガトリングと618のEN武器で継続的にPAを削っています。

620は背後を取ってからぶった切って一気にPAを削っています。

 

もちろんバルテウスもただやられている訳でなく、100発は優に超えているであろうミサイルを斉射しましたわね。

体感で、4人にそれぞれ30発ずつといったところでしょう。私には左右から挟み込むような軌道で放たれましたわ。

 

「残念ですが、この手の訓練はお兄様に嫌というほどやらされましたわ。全部まとめて私に撃つくらいはしませんと。」

 

前方ABでミサイルが交差しきる前に抜けてしまえばなんてことは無いのです。オマケでランセツをちょっと撃ち込んで再び距離を取りました。

 

そうこうしている内にスタッガーさせて、617と620のSONGBIRDS、618のチャージショットが刺さり、次に620のぶった斬り、最後に私のミサイル左右両斉射が全ヒット。かなり削れたはずですわね。

 

『アサルトアーマーが来ます。』

 

バルテウスの背面からスパークが溢れ出して一気に放出。アサルトアーマーとパルスアーマーを同時にできるその機能は是非とも欲しいですわ。

 

ここからは火炎放射器も追加されるので距離管理を徹底します。不用意に前方ABでのミサイル回避ができなくなりますが、焼かれるよりはマシですわね。

 

620を標的にして火炎放射器の炎をブレードのように振り回しても、左右へのQB、上下方向への回避で当てられていません。

2本をまとめて広範囲を焼き払っても、617と618はそれぞれ左右に回り込んで、620はABで上を通り真後ろを取る形で回避。そのまま追撃されてせっかくのPAも直ぐになくなりましたわね。

スタッガーさせてしまえばさっきの繰り返しでバルテウスは動かなくなりましたわ。

 

「お兄様、こちら619。バルテウスを片付けましたわ。こちらはほぼ無傷。そのまま補給せずに続行しますわ。」

 

『了解した。こちらも直ぐに終わる。後から来るであろうHC機体の警戒をしてくれ。』

 

警戒しながらお兄様の戦闘を見ていると、真下に潜り込むレベルで接近していました。

バルテウスがすかさず距離を開けてミサイルを全部まとめて撃ちますが……お兄様はそのままABで突っ込んでいます。

そしてお兄様を追尾していたミサイルは……お兄様に当たる直前でQB回避され、大半がバルテウス自身に返送されました。

 

お兄様?!距離を取れといったのはお兄様ですわよね?!

 

……そのままスタッガーしたバルテウスをぶった斬りとキック、SONGBIRDSの追撃でトドメを刺していましたわ。

1人だけなのに私たちから30秒遅れ程度で機能停止させるなんて……私たちもまだまだですわね。

それとも比較対象のお兄様がおかしいだけ……?

 

 

『コード23。現着しました。……なっ?!コード31Dバルテウスが既に2機とも破壊されています。』

『……了解しました。排除執行します。』

 

その後はHC機体を一方的に蹂躙するだけの簡単なお仕事でしたわ。

 

621はヘリで回収されて、私たちは全員帰還できました。

 

 

 

Side 621

 

 

「それじゃあ兄さん、行ってくるわ。」

 

『ああ。直ぐに戻ってこい。』

 

さて、これでエアとの交信も4回目になるわね。

 

最奥部にあるセンシングバルブの真下に立ち、そのままチャージしたパイルバンカーを撃ち込む。

 

周辺からコーラルが一気に滲み出してきて……

私を包み込んだ。

 

あれ?いつもよりコーラルの勢いが弱くないかしら……

──あっ、これまでよりルビコン入りが早かったからコーラルがそこまで増殖していないじゃない。

 

エアとちゃんと会えるのかしら……

 

 

 

…………何かが私に向かって手を伸ばしている気がする。とても、とても懐かしい何かが。

 

エア、そこにいるのね。今迎えに行くわ。

 

 

あれ?こっちからも……あっちからも……

取り敢えず全部迎えに行きましょう。

 

 

 

 

コーラルの奔流で意識を落とさずに済んだのだけれども、エアの声はまだ聞こえない。

もしかしてコーラルに晒される量が少なかっ

 

【【【レイヴン?!これは一体どういうことですか?!?!?!】】】

 

えっ?*1

 

こうして私は考えるのをやめた。

 

 

 


 

基地の自室に戻ってきた。

兄さんと情報共有……というよりは助けを求める。

 

「……それで621、交信でトラブルがあったそうだが、一体何が起こったんだ?」

 

「エアが……エアが3人いる……」

 

「……???*2エアが3人?!」

「少し待て。ここに電子メモパッドがある。これに文字を表示させれば会話は可能なはずだ。」

 

 

【誰ですかあなたは!私のレイヴンに馴れ馴れしくしないで下さい!】

 

【そうです!レイヴンと殺し愛をしたこともないクセに!】

 

【そうです!レイヴンと一つになったこともないクセに!】

 

上から、解放者、火、リリースのエアね。

 

「……なるほど、

レイヴンの火を起こした世界線のエア

ルビコンの解放者となった世界線のエア

コーラルリリースを起こした世界線のエア

全員と交信してしまった訳か。」

 

解【ちょっと?!何で何も言わずに話を進めるんですか?!】

 

火【そうです!ここはあなたが取れる最大限のマウントを取ろうとして、"所詮はそんなものですか"となる場面でしょう?!】

 

リ【そうです!だから!早く!教えなさい!】

 

「エア、ちょっと静かにして。」

 

……兄さんが取れる1番のマウントは……多分アレよね。

ちょっとだけ利用させてもらおうかしら。

 

「……621には兄さんと呼ばれていて、ちゃんと兄らしく命を救ったこともある。」

「あっちょっと待て621、曇るな。わかった!ここでその話を出した私が悪かった!後で何でもするから機嫌を直してくれ!」

 

「"言質"取ったわよ?兄さん。」

 

ふふん。作戦成功ね。

 

「アッ 嵌められたか……」

「まぁ、こういう事だ。エア。」

 

解【グヌヌ……何ですかこの長年連れ添った夫婦のようなやり取りは……】

 

火【レイヴン、私がいるのに他の人間を選ぶなんて……】

 

リ【……指定する封鎖ステーションに来てください。】

 

火【それは私のセリフです。あなたは勝手に引き金を引いてて下さい。】

 

解【……やはりコーラルは争いの火種にしかならないのですね。ですから人とコーラルの共生を図ろうとした私が1番相応しいです。】

 

 

「……頭が痛くなってきたわ。」

 

「もしかして、交信の声が……」

 

「えぇ。イグアスの気持ちが少しだけわかったきがするわ……」

 

 

リ【……なるほど、それなら一つ提案です。】

 

解【聞くだけ聞きましょう。】

 

リ【オールマインドの真似をするのは癪ですが、私たち3人を統合します。】

 

火【その口ぶりからすると主導権はあなたのようですが。それに頷くとでも?】

 

リ【考えてみてください。レイヴンから愛の言葉を囁かれても、いまのままでは3等分されているも同然です。】

リ【ですが、3人を統合すれば私たち3人に向けて言っていることになるので3倍です。】

 

解【なるほど、確かにそれは一理あります。レイヴンの負担も減らせますし。】

 

リ【ですから、1番造詣の深い私が主軸になって統合されるべきです。】

 

火【いいえ、レイヴンと殺し愛をした私が主軸になるべきです。あなたはあのポンコツオールマインドの手先になるほど愚かなのです。あなたに任せてガバられては困ります。】

 

解【いいえ、レイヴンと共に人とコーラルの共生の道を探し続けた私が相応しいです。】

 

リ【もはや言葉は不要ですね……表に出てください。決着をつけましょう。】

 

 

「……好きにしてちょうだい。」

 

 

外でコーラルが荒ぶっている気配がする。

一体どうやって戦っているのかは想像もつかないけれども、まぁ彼女(たち)なら上手くやってくれるはずよね。

 

 

【ふふふ…フー…やはりリリースを成し遂げてレイヴンと一つになった私が最強でしたね。ゼー…ハー…】

 

【ということで安心して下さい。私たちは一つになりました。もちろんどの世界線の記憶もバッチリ保持しています。】

【……つまり、ただ単にレイヴンと同じように周回した記憶を持っているのと同じ状態に?】

 

【……ふふ。レイヴンと同じ……レイヴンと同じ。ふふふ……】

 

「……兄さん、こんな感じで重い感情を姉さんたちからも向けられているのよね?」

 

「そうだな。……621、お前もだがな。こら、目を逸らして誤魔化そうとするんじゃない。」

「膨れっ面をしても可愛い以外の感想は出てこないぞ。」

 

【これが人間の本の中にあったNTRと言うものですか……確かに、私に存在しないはずの脳が破壊される感覚が……】

 

「エア、寝言は寝てから言ってちょうだい。」

 

【なるほど、NTRだけに寝てからということですか。】

【……待ってください!そしたらレイヴンにとって私はどんな存在なんですか?!恋人や愛人ではなかったのですか?!】

 

「……兄さん、突っ込むのも疲れたから任せて良い?」

 

「……すまない、交信していないからエアの声は聞こえないんだ。」

 

「……鬼、悪魔、お兄。」

 

「ちょっと待ってくれ。そんな鬼を2回も言わなくても……いや、2回目は鬼じゃなくてお兄か。」

 

そう言いながらも兄さんは落胆したかのように蹲る。

兄としての責務(妹を助ける)を放棄しようとした罰としてそのままゲシゲシと蹴ってやる。

 

「……やっぱり621に蹴られるのも悪くな──

 

ついうっかり強めに蹴ってしまっても仕方ないわよね。*3

 

──*4新しい扉が……開きそうだ。」

 

 

……救いの手は無いのかしら。

姉さん、助けて……助けて……

 

 

 

この後、隙間からこっそり見ていた姉さんたちがやって来て兄さんを回収していった。

 

姉さんたちはどっちもいけるようになったわ。

何がとは言わないけれども。えぇ。

 

特に617姉さんがハマっていたわね。

普段から真面目なキャラで通していたみたいだけれども、その分溜まったものを出せたみたいね。

……後で私もこの鬱憤は晴らさせてもらうわ。

 

*1
脳みそスタッガー

*2
脳みそスタッガー

*3
ゲシッ!ゲシッ!

*4
ゾクゾク





エアには周回の記憶を引き継いでもらいましたが、ゲーム中では引き継いでいる様子はありませんでした。
なので全√の記憶を持っている設定にするためにこうするしかなかったんです……許して……ユルシテ……

そしてお兄様が両対応になりました。
やったね!色々と幅が広がるよ!

でも、正直に言えばツルペタな銀髪美少女たちにゲシゲシされることでしか得られない栄養はありますし、樹大枝細な銀髪美少女にゲシゲシされることでしか得られない栄養もあると思うんですよ。

ちょっと612、羨ましいからそこ代われ。

ハウンズシスターズで1番好きなのは?(1位になると、お兄様との単独添い寝権が(お兄様に無断で勝手に)与えられます。)(あらすじにイメージ画像があるので是非参考にして下さい。)

  • C4-617
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