ハウンズ美少女概念の世界線で重い感情を向けられる話 作:CVn-α:コル・カロリ
??「シュナイダーは登場したのにまだウチが登場していないメリねぇ?」
コル「いやだってお前ら全部爆発オチに持っていきそうで怖いし……」
??「良いからつべこべ言わずに出すメリ!ださないとわかってるメリな?」
コル「その語尾に"な"を付けたら別ゲーのキャr」
??「出さないなら毎朝のアラームを耳鳴り砲に変えてやるメリ。確実に起きれるメリな!」
コル「寧ろ周りの住民も巻き込んで永眠だろうが!!」
??「確かに、罪のない人間を巻き込んだ爆発は美しくないメリな。」
コル「ん?それだと私に罪があるような言い草じゃないか。」
??「更新が遅い罪メリ。タルコフにタルコフにポケポケに……随分と楽しそうにしていたメリなぁ?!」
コル「……ごもっともでございmちょっと待って両肩3連耳鳴り砲を向けないで!……おあーーっっっ???!!!」
side 612
前回の話の通り、交渉によって中央氷原でも安定的な補給線を確保することができた。
補給線は大事だ。前世の地球でさえも枚挙に暇がない。ましてや、兵器が高度化して大小どころか高価安価様々なパーツが必要とされる今の戦いでは、下手をすればネジ1本が届かなかったせいでACに武器を1つ取り付けられずに出撃、そのせいで敵を倒しきれず押し込まれて、そのまま戦線が崩壊する……なんて可能性も0ではないのだ。
ミシガンも武装船団の指揮官をしていたが、船団であれば補給は容易い*1。そして敵の兵站線をBU/TTAした後に各個撃破……これが良く使われていた。
……"前世の地球"に、"今の戦い"と言うあたり、私もすっかりこの世界の住民になったようだ。もしも私が621としてこの世界にやって来ていたのなら、未だにゲーム気分が抜けていなかったのかもしれないな。
ん?前回の話って何だ?
いかんな。ウォッチポイント・アルファ襲撃のために色々と根を詰めすぎたのかもしれない。早めに休息を取らねば……あっ、丁度いい所に620が。*2*3*4
「さて、これからウォッチポイント・アルファ攻略のブリーフィングを行う。質問は随時受け付ける。」
「まず初めに、周知の通りルビコン解放戦線とは話を付けてある。彼らには補給拠点の維持を頼んでいる。もしも補給拠点が落とされ、補給ラインが残り2ルートになった時点で撤退を開始する。」
「次に段取りだが……まずは外縁部の敵を撃破、その後に内部に突入。618にはドローンの運用ステーションを装備してもらい、ドローンで内部の調査を行う。」
「恐らくだが、重要施設の入口だ。何らかの大型固定兵器が配置されていてもおかしくない。もしもあれば、その対策をするために出直す。」
621によって"これまでの3周"はある程度共有されている。そのため、ここに異論は特段無かった。しかし、ウォルターが後ろで聞いている以上"前世"の存在なんかは悟られないようにしなくてはならない。
特に、621を筆頭に妹たちは私の"前世"をハウンズの一員だったと勘違いしている。……この世界が作り物の中の話だったとは知って欲しくない。少し違うが、二重スパイのようなものだ。だがやり切るしかない。
せめて、ルビコンでの"仕事"が終わるまでは隠し通さねばならない。
「もしも無ければ……ドローンで先行偵察、発見した敵の撃破、地上との通信経路並びに補給経路確保のサイクルを繰り返しながら進んでいく。」
「リペアキットを1個消費したらシェルパを呼んで都度補給する。ここまで来たんだ。出し惜しみは無しだ。それに、資金も十二分に溜まっている。遠慮はするな。」
「それと、パーツ欠損などの重度の損害が出た場合には、直ちに帰還する。」
これまでに無いほどに慎重策を提示しているからか、妹たちの緊張感も一段階上がっている。
……こんな事態にはなって欲しくないが、ここはゲームの中の話なんかでは無い。不測の事態には備えねばならない。
「仮に私が戦闘不能、又は通信途絶状態になったときは、その瞬間から指揮権を619に譲渡する。619の次は621、その次に617とする。」
妹たちの顔が苦痛に歪んだ。
……そうだろうな。これまで、私が指揮能力を喪失する事態を最初から考慮した作戦行動は無かった。
「お兄様!不吉なことは言わないで下さい!」
「無論死ぬつもりは無い。……だが、敵はそんなことはお構い無しだ。」
「これまでに何百……下手をしなくても千に届いているだろうな。とにかく、殺してきたんだ。"次"が自分たちの番では無い保証はどこにも無い。」
「ましてや、次は敵の重要拠点……それどころか最重要拠点の可能性も高い。備えられる事態には備えるべきだ。」
「……わかりました。」
すまない617。だが、こうせねばならぬのだ。
"ウォルターの目的は達成する" "妹たちも全員生きて帰す"
"両方"やらなくっちゃあならないってのが"お兄様"のつらいところだな。覚悟はいいか?私はできてる。
あっちょっと待って。本当に死ぬつもりは無いから!ウォルターも曇らないで!!
「今回は敵の戦力が予想できない。事前に観測しても様々なところから増援がやって来て計画が狂うかもしれない。だからこそ、今回は撤退ポイントと進み方のみを設定して、後は現地で判断する。」
「戦闘などの余裕が無い場面以外では、疑問は必ず私に聞くように。目的、それを達成するための道筋、使えるリソース……これらに認識の齟齬があれば、作戦行動の足並みが揃わず窮地に陥るだろう。」
「我々は封鎖機構に対して6人だけで真正面から戦いを挑むことになる。誰一人として欠かさないためにも、最善を常に尽くすように。以上だ。」
こうしてウォッチポイント・アルファ襲撃の当日を迎えた。
ルビコニアンデスワームによる襲撃を避けるために、敵を撃破しながらもウォッチポイント・アルファ内部へと速やかに侵入した。
そこで一度臨時の防衛戦を行い*5、内部偵察のフェーズへと移行した。
……無論、ネペンテスは鎮座しており、一度撤退して作戦の練り直しとなった。
「エア、ネペンテスの諸元はわかるか?」
「はい。……端末に送信しました。」
「助かる。」
ふむ……ゲームのときは降下してから攻撃して破壊していたが、今回は安全策を取ろう。
事前に策定していた計画はあるが、必要なものが手元に無い。ならば作れるところに掛け合うしかない。
……メリニット社かぁ。なんか要らんことしそうで怖いんだよなぁ……
もう既に話の場を設けている(と言うよりも来てくれる)以上、後には退けない。
それに、頭のネジが外れた奴らの相手を少しだけして、それで妹たちの安全が買えるなら安いものだ。
「メーリメリメリメリ!ウチに直接の依頼とは……囀りを耳鳴りに変えたくなったメリか?」
「……いや、今回は特殊作戦のために特注品を依頼したい。」
「話を聞きましょう。」
うわぁ!急に真面目になるな!!
「すみません。自己紹介が遅れましたね。本日担当させて頂く下瀬ヒバナと申します。」
「下瀬……なるほど、メリニットらしいな。ピクリン酸の名を冠する企業だけに、ピクリン酸の呼び方から付けたか。」
「そこまでご存知とは……やはりあなたも心の中では爆発を望んでいるのでしょう?!さあ!是非メリニット社に!!爆発が!あなたを!!待っています!!!」
やっぱりこうなるのか(呆れ)。
これだから変態企業は……いや、しかし変態企業の力を借りないとやっていけないのも事実。上手く付き合うより他はないのだ……
「それよりも、仕様説明に入らせてもらおうか。」
「はい。どうぞ。」
もう驚いたりはしないぞ。
「意図せぬ起爆をしないように安全対策がされていること、この仕様のヘリに搭載と投棄が可能なこと。この2つを守れば、予算は50万COAMまで出そう。爆発力は好きなだけ盛れば良い。」
「機密事項に抵触しないのであれば、使用用途をお聞きしても?」
「ウォッチポイント・アルファの内部にある固定砲台を吹き飛ばす。ACで降下して叩く策にすれば甚大な被害が出る可能性がある。そのため、攻撃の届かない遠距離から一方的に爆破する。」
「対象は入口から見て真下にあるため、自由落下させればそれだけで近くに落ちるだろう。」
「惑星封鎖機構を相手にぶちかます花火をご所望と……良いでしょう。」
「予算は50万COAMと言いましたが、固定砲台を破壊する1回のために使い捨てる前提で、ですよね?」
「そうだ。安全を買うための必要経費と割り切っている。」
「……おおよその見積もりです。」
ミサイルなどでの迎撃を防ぐためにチャフとパラシュートを付けて滞空時間を長くしたフレアをばら撒く。その後にEMP発生装置を先行させて電子機器の動作を妨害し、その後ろから本命の爆弾が落下していく仕様か。
「これで1セット20万COAMか。爆発力は……なるほど、これなら充分そうだ。これを2セット頼む。」
「お買い上げありがとうございます。既存の装置の組み合わせなので、納期は4日後を見込んでおります。」
「それと、可能であれば我々から随伴員を出したいのですが……」
「目的は?」
「これほどまでに大掛かりな爆発……参考資料として記録しないでどうするというのですか!我々の爆発魂に火を着けるような案件なのです!」
「爆発だけに火を着けるという訳か。……すまないが、その随伴員の命は保証できない。断る。」
「そんなぁ……まあ、あなたのそのユーモアセンスに免じて諦めるとします。ただ、映像を提出して頂ければそれなりのお値段は付けさせてもらいましょう。」
待て、なんでこちらが悪いみたいな言い方をした。
「頭に入れておこう。」
こうしてメリニットとの交渉は成果を得られた。
それにしても、メリニット社に社員の命を大事にする価値観が備わっていたとはな。*6
「さて、前回は固定砲台の存在が確認されて撤退した訳だが……今回はその対策について話す。」
「メリニット社に特注品を頼んだ。ネペンテス……名前についてはエアに調べてもらったが、あれは大穴を降りた先にある。故にやることは単純だ。邪魔する封鎖機構を排除して、爆弾を放り込む。」
「予備として2発を購入したが、これで破壊できなかった場合は再度プランを練る。撤退だ。」
「破壊できれば、前回と同様の手順で探索を行う。」
「異論は無いな?」
こうして依頼の品が納入されてから再び襲撃し、ネペンテスは無事に破壊できた。
さらに下へと続くルートも埋まってしまったが、SONGBIRDSで無理やり瓦礫を吹き飛ばして開通させて事無きを得た。
余った予備の一発はどうしようか……
いざとなれば、アーキバスの補給拠点にでもぶち込んで混乱させるか。
あっ、爆発のデータのお買い上げありがとうございます。……10万COAM?!ただのド派手な爆発の映像なのにこのお値段……やはり頭のネジが5本くらいは外れている。
……いや、爆砕されていると言った方が良いのだろうな。*7
これでシュナイダーもメリニットも登場させられた……
ちなみに、
下瀬……下瀬火薬から。
メリニット社の名前の由来(と言われている)メリナイトは、2,4,6-トリニトロフェノール(ピクリン酸)のフランス語表記。下瀬火薬は、日露戦争などで日本が使ったピクリン酸を用いた火薬。
ヒバナ……もちろん、火薬に点火するため()
今の火薬(と言うよりは爆薬など)はそう簡単に爆発しないようになっている(ものを主に使用している)ので、火花で爆発させられるかと言うと微妙なところなんですが()
それと、戦闘描写は今回は無しでした。
今回は原作ミッションのPart1相当、次回からはPart2以降を扱うので、そこで戦闘描写マシマシにする予定です。
ACの二次創作小説に求められているのって、戦闘描写なのか人間的な部分での描写なのか、はたまたストーリー的な部分の描写なのか……
ハウンズシスターズで1番好きなのは?(1位になると、お兄様との単独添い寝権が(お兄様に無断で勝手に)与えられます。)(あらすじにイメージ画像があるので是非参考にして下さい。)
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