ハウンズ美少女概念の世界線で重い感情を向けられる話   作:CVn-α:コル・カロリ

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コル・カロリは週1投稿ラインを死守!

馬鹿な……週1投稿が
こんなふざけた奴ら(大学、バイト、その他ゲーム)に……


ちなみに、当作品内でのハウンズのアセンでエアちゃんと殺し愛をしてみましたが、618のアセンがキツかったです(と言うよりも賽……じゃなくて匙を投げた)。617のガトガトはかなり楽で、意外と619も行けましたね。

621のアセンのときは、トドメを近接にカウンターパイルで刺せました。ただ、ダメージは貰ってしまっていたのでもうちょっと振りを早くすれば良かったのかなと反省ですね。



お兄の前世は一体何だったのだろうか。618は訝しんだ。

 

Side 618

 

ウォッチポイント・アルファの入口を守っていたネペンテスが爆発四散し、中への道が切り開かれた。(爆発させたら"切り"開くのは不適切?)

……ともかく、ここからがハウンズ一番の山場になるはず。

お兄は自分が"指揮能力の喪失状態"になることも視野に入れてプランを組んでいた。敵地においてそれがどんな状態かは言うまでもない。

 

前回の探索(襲撃だけで終わったから探索とは呼べない)と同じように、肩には探査用ドローンのポート、腕には通信ケーブルとかの機材を入れた箱を持っていて戦闘力は無い。

正確に言えば無くはないが、腕に持っている機材をパージした上で殴る蹴るをすることになる。

お兄は、"ルビコン神k……空t……拳さえあれば、2脚MTのみの小規模な部隊なら単独撃破は余裕だろう"と言っていた。

確かに、ハウンズとして買われた……いや、新たな人生を始めた最初の頃の訓練で、引き撃ちを覚えるために拳だけのお兄と戦ったことがあった。あの時は操縦も覚束なかったとは言え、ブースト移動で射線から逃れながらABキック、隙を見せれば拳の強制のけぞりで倒されていた。

あれ?もしかして拳って強い?*1

 

そんなこともあり、ハウンズの訓練のときに拳だけで戦うメニューが私には追加されていた。

617が一番厄介で、ガトリングの引き撃ちをされると半分も削れずに終わることが多かった。619はダケットのリロードタイミングに上手く差し込めば勝てることがあった。*2

時々お兄と同じ条件で戦った(シミュレータだから機体も揃えてくれた)けれども……拳に合わせての後方QB、左右へのQB、3発目を背後へのQBで躱されて逆に私が拳6発のフルコンボを叩き込まれることが多かった。なんで拳も強いのお兄は……

 

……いけない。ちゃんと仕事に集中しないと。

 

 

まずは肩からドローンを発進させて、縦穴をどんどん降ろしていく。

隔壁は閉じられていたけれども、エアがハッキングで開けてくれたみたい。私は義体の姿でしか知らないけれども、コーラルに生まれた意識なだけあって電子戦には強いみたい。

……どのくらい強いのか知りたくて、お兄の秘密のフォルダの中身を教えて欲しいと頼んだのはしょうがない。"レイヴンを盗られた八つ当たりです。"と言って本当に教えてくれるとは思わなかった。

 

破壊されたネペンテスはそのままになっていて、完全に戦闘能力を喪失していた。根元がポッキリと折れていたら、どう足掻いても起動することすらできない。

周辺の安全も確認して、縦穴を降り始めた。

 

縦穴を降りて、出入口のようなところから坂を下って、そこを一時的な補給拠点にすることにした。

 

『ウォルター、こちら612。ネペンテスの先に補給に使えそうな空間を発見した。スキャンした地形データを送信する。』

 

『……受け取った。これより数回に分けて補給シェルパで補修パーツと弾薬を送る。』

 

『了解。』

『617と618はここで待機。他のハウンズで周辺に敵が潜んでいないことを確認し、安全を確実なものにする。スキャンではなく目視……カメラ越しだが。とにかく、確認を徹底するんだ。』

 

 

 


 

補給シェルパの到着を確認してから再び進み始めた。

途中で遭遇するのは4,5機で1グループになったSGばかりで、ハッキリ言って私たちの敵ではなかった。

ただ、こんな重要施設ならどこかに迎撃用のスペース……数で圧殺できるような空間が設けられているはずだとお兄は言っている。

 

 

『この先は……見取り図によれば熱交換室か。ある程度の広さがあるな。待ち伏せには適していそうだ。警戒しながら進むぞ。』

 

「お兄、そしたらエアのハッキングでドアを開けてドローンで偵察しよう。」

 

『そうだな。エア、頼めるか。』

 

『わかりました。少し待ってください……いつでも開けられます。タイミングの指示を。』

 

『618の指示で開けてくれ。』

 

「……ドアの前にドローンが到着。エア、開けて。」

 

ドアが開いて……3秒も経たずにドローンとの通信が途絶えた。

直前に見えた光景から、SG2個小隊*3程度が出待ちしているみたい。

 

「お兄、ドローンが破壊された。映像を共有する。」

 

『なるほど……だがこの程度なら通路の影からSONGBIRDSを叩き込んでチマチマと数を減らせば問題無いな。』

 

この後は通路の手前まで向かって、SONGBIRDSを交代交代で撃ち込んでいった。敵も通路から直接射線が通らないところまで引っ込んだけれども、スキャンからのミサイルで次々と破壊された。

最後の方は埒が明かないと判断したのか突撃してきたけど、ハウンズの敵……どころか邪魔な小石にすらなれなかった。

 

この先もドローンで偵察、進行で順調に進んでいた。

だけど、やっぱり強力な防衛兵器は待ち構えているみたいで、

 

「お兄、レーザー砲台みたいなものがある。」

 

『……ただの砲台にしては稼働部と見られるパーツが多いな。それと、ただの通路の中央を塞ぐようにしているのもおかしい。』

 

621から聞いた話が正しければ、コイツは"エンフォーサー"とか言う奴のはず。

 

……やっぱり、お兄はお父さんに"前世"のことを知られたくないみたい。

私はスッラとかいうよく分からないやつに、617たちはカタフラクト(と基地防衛のレーザー砲台とか)に、そしてお兄はミシガンとナイル、おまけのMT部隊に殺されていた。それでも今回はお兄が生き残ってくれたからここまで来れた。

……お兄は621と同じように何周もしているのかもしれない。その中で、私たちには想像もつかないような仕事をして、その果てに力尽きたのかもしれない。

お父さんが"前世"のことを知って、"前世"でしてきたことまで背負い込んでしまわないように。

 

この仕事が終わって、お父さんも私たちも自由になったら、そのときには話してくれると嬉しい。

私たちは家族なんだから、何でも受け止めるから。

 

 

『618、自爆ドローンを出せ。それを迎撃させてチャージしている間に距離を詰める。』

 

「わかった。……爆弾を詰んだ補給シェルパの手配完了。到着まで1分。積載作業は3分で終わらせる。」

 

『急がなくても良い。事故だけは起こすなよ。』

『……この間に色々と確認をするぞ。各員、弾薬や損傷は。』

 

『617、弾薬はSONGBIRDSのみ残り7割。それ以外は9割以上です。損害極めて軽微。』

 

『619、ランセツとダケット残り9割、ミサイルは消費無し。損害極めて軽微。』

 

『620、ダケットとミサイル8割、SONGBIRDS7割。損害軽微。』

 

『621、ランセツとミサイル9割、SONGBIRDS8割。損害無し。』

 

「SONGBIRDSの弾薬も詰んである。作業している間に補充して。」

 

『気が利くな。助かる。……ウォルター、地上の様子はどうだ?』

 

『……広域レーダーに反応無し。その他勢力の監視も行っているが、不審な動きは見られない。ルビコン解放戦線の補給部隊との定時報告も全て異常なし。』

 

『わかった。時間をかけても大丈夫そうだ。今後も慎重に進む。』

 

この確認作業の間にも、SONGBIRDSの弾薬の補充を終えたりしてエンフォーサー(多分)と相対する準備が整った。

 

「自爆ドローン、発進。」

 

やっぱり撃墜された。けれども、2機同時に出したから高出力の拡散レーザーを撃ってきた。これならチャージに時間がかかるはず。

 

『今だ。行くぞ。 』

 

お兄たちが突撃すると、エンフォーサー(合っていた)は人型形態になって後方へ下がり、そのままどこかへと消えていった。

 

『……逃げられたか。だが、ここなら逃げ続けるのにも限界はあるはずだ。隠し通路を使っての後方からの奇襲は警戒するべきだが、あの巨体ならその心配は薄いだろう。』

 

今度は渓谷のような場所に出た。かなり深そうに見える。

 

『……ドローンで索敵するには限界があるな。通路に沿って索敵、追加で監視用センサーも設置する。万が一後方を取られたとしても早急に察知できるようにするぞ。』

 

「わかった。設置用のドローンも出す。」

 

こうして監視用センサーの設置と索敵を並行して進めていると、再びドローンが撃ち落とされた。

 

「お兄。またあのエン……変な機械。」

 

危なかった。うっかり"エンフォーサー"と言ってしまいそうになった。

 

『今度は渓谷の地形を利用して迎撃する算段か。障害物が少なく詰めにくいな。……618、壊されない位置でいい。できるだけドローンを人型レーザー砲台に近づけてくれ。』

 

私がその指示に応えると、お兄がエンフォーサーがいるであろう方角を向いて、斜め上を狙ってSONGBIRDSを撃った。

弾は軌道を下向きに変えて……エンフォーサーが潜んでいるであろう通路入口に着弾した。

 

「……人型レーザー砲台には損傷を与えられていない。少し奥に引っ込んだから爆風も当てられていない。」

 

『いや、それでも構わない。弾道データを共有した。617と620と621はこの弾道で継続的に砲撃を。奴が通路上に出て来れない状態にして、その間に私が詰める。』

 

お兄はそう言ってABで渓谷へと飛び出し、エンフォーサーが潜む通路の方へと向かって行った。

通路に到達して直ぐに通信が入り、

 

『……また逃げられた。今度はご丁寧にシャッターも閉めている。エア、ハッキングは。』

 

『……いえ、電源系統を物理的に切断したようです。こうなると手が出せません。』

 

なるほど。621の話の通り、もっと奥に進んだ大広間で迎撃するつもりみたい。

 

『とはいえ、助かったぞ。やはり砲兵は戦場の女神だな……』

 

そんな、私たちが女神だなんて*4……*5

今の発言は脳内に永久保存するとして、今回の探索でアレを撃破してしまいたい。

 

『ひとまずは迂回路を探さないとな……』

 

『兄さん、こんなに大掛かりな施設なら換気用ダクトがどこかにあるんじゃないかしら。』

 

『そうだな。618、ACも問題なく通れそうなダクトを探してくれ。』

 

ああ。お兄が私を頼ってくれている。こんなに嬉しいことは他にあるだろうか。(お兄やお父さん絡みのことを除いては)いや、無い。

 

五分くらい探しているとかなり大きなダクトを見つけた。そこまでの足場も頑丈な岩場になっていて崩れ落ちる心配も無さそう。

 

「見つけた。経路を共有する。」

 

『足場も……問題は無さそうだな。修理用の小型作業機械がチラホラいる程度か。良し、進むぞ。』

 

途中で小型作業機械が電撃を放ってきたりしたけど、ランセツ一発で壊せるので問題にはならなかった。

もしかして、惑星封鎖機構は思っていたよりも弱かった?それともここが重要拠点じゃないから警備が薄いだけ?

 

ダクトを通り、制御盤を見つけてアクセスしてみたけど、やっぱり隔壁を開けることはできないみたい。

 

『隔壁へのアクセスはできませんでしたが、リフトは制御出来るようになりました。このリフトで上がれば先程の場所まで直ぐに行けます。』

 

『……いや、ダメだ。面倒かもしれないが来た道をもどる。』

『私が防衛責任者なら、リフトに爆薬を仕掛けてそこで爆殺する。……リフトの大きさからして2機か3機が限界だろう。1回目はそのまま通して、2回目に爆破すれば確実に始末できるだろうしな。』

 

『それもそうですね……わかりました。』

 

エアが少ししょんぼりしているように見える。(いや、聞こえる?)

もしかしたら自分が良かれと思ってしたことで首を絞める結果になるかもしれなかったから……だと思う。

 

来た道を戻って、再び隔壁の前までやって来た。

 

『621、パイルバンカーで壁のここを壊してくれ。ジェネレーターから電力を供給して無理やり開ける。』

 

『わかったわ。』

 

『……良し、これで先に進める。だが、ここまで徹底的に進ませないようにしているとなると、この先に頑強な防衛線が構築されている可能性が高い。ドローンを先行させて偵察するぞ。』

 

今回は私が大活躍している。……戦闘じゃないのが少しだけアレだけど。

それでも、お兄に頼ってもらえる方が何倍も嬉しいから良いか。

 

「ドローンを侵入させる……熱交換室と同じ。SG推定2個小隊が待ち構えてる。」

 

『またか。自爆ドローンを流し込んで数を減らす。そこからSONGBIRDSで減らして、最後は直接殴り込む。』

 

自爆ドローンも高い訳では無いが、気軽に使えるほど安い訳でも無い。それでも、敵地での機体損傷を抑えるために惜しみなく投入する。

資金はこれまでの依頼で余裕はある。リソースを惜しんで誰かが怪我をする……最悪、死ぬのは避けないといけない。確か、"ラストエリクサー症候群"?だっけ。そんな感じだと思う。

 

 

『ここの防衛ラインは死守しろ!もう後ろには退けないぞ!』

 

『……嘘だな。まだあの人型レーザー砲台を破壊していない。油断させるためのハッタリだな。だが、全員始末するぞ。』

 

さっきと同じようにしてやっぱり蹴散らされた。

うん。もはやSGの寄せ集め程度じゃ私たちは止められない。……エンフォーサーは別として。

ん?621は1人でエンフォーサーを倒したんだよね?……それなら、油断してミスをやらかさない限りは大丈夫なはず。

 

『各員、APとリペアキット、弾薬を最大まで補充しろ。リペアキットで回復できない損耗があれば報告を。』

 

エンフォーサーを壊す準備は整った。……とは言っても私は後方での警戒に回るから戦うわけじゃないけど。

……拳でも良いから参加したかった。身体が闘争を求めているのがわかる。

 

*1
実際は、手の関節や装甲に大きな負担がかかるので多用は禁物。ちゃんと取り替えて適切な整備が必要。

*2
本来は連携相手がいる前提で戦っている遠距離ポジションの私が訓練相手になることが間違いのはずですわ!ノーカンですわ!ノーカン!

*3
およそ20機

*4
テレテレ

*5
実際には戦争における格言のようなものなので、私たちを指して女神と言った訳では……このお兄様ならその通りですわね。(テレテレ)(By:617)





おかしい……今回でエンフォーサーをフルボッコだドン!にする予定だったのに……
原作のルートを確認して、ちょっと思いついた要素(隔壁の物理的な電源遮断による完全ロック、エレベーターでの爆薬トラップ)を入れたりしたけれどもこうなる(5500文字超え)だなんて……

あっ、エンフォーサーは次の回で無惨に爆散します(ネタバレ)
618がフラグっぽいことを言いましたが、回収されずに済みますので。
これを言っておかないと618たちの安否が心配で夜も7時間しか眠れなくなる人が出てきそうなので……()

ハウンズシスターズで1番好きなのは?(1位になると、お兄様との単独添い寝権が(お兄様に無断で勝手に)与えられます。)(あらすじにイメージ画像があるので是非参考にして下さい。)

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