ハウンズ美少女概念の世界線で重い感情を向けられる話   作:CVn-α:コル・カロリ

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20万UAの甘美な調べ コル・カロリも喜んでいます
感激だ…

はっ?!意識を乗っ取られていただと?!

まさか100万UAに到達したら某レス艦長に……??



美少女戦記(本話では登場しない模様)

 

Side 612

 

この6日間で解放戦線のAC乗り12人はそこそこ使える程度の練度になった。

1人がカラテに走りだしたので片腕をアタッシュからBASHO腕と導きの初期ブレードに変えたが、それ以外はあのアセンのままだ。ここからどう改造するかは彼ら次第だが……とりあえず、アセンに関してはドルマヤンの忠告は聞くようにと釘を指しておいた。

 

「さて……これで貴様らは初心者から新兵程度にはなれた。」

「では、新兵が最初にやることは何だ?……そうだ。実戦だ。」

 

ここで12人がざわめき出す。いきなり実戦と言われてもピンと来ていないだろうからな。

 

「諸君、解放戦線の任務は何だ?」

 

「役人共や企業共の殲滅だ!一機残らずの殲滅だ!

 

そうだそうだと声が上がる。戦意は大丈夫そうだな。

 

「よって、明日は訓練の仕上げだ。封鎖機構の駐屯地を1つ潰す。」

為すべきことはただ1つ……地獄を作れ!!

 

"ラインの悪魔"と呼ばれていそうな軍人のセリフ(?)を使わせてもらったが、士気の高揚には効果覿面なようだ。

……待てよ?

・前世が男で転生している

・前世は戦いとは無縁で、転生後に戦場に放り込まれた

・高い戦闘力(指揮能力も)

つまり私は実質幼女だった……?!*1

いや、そこまで自惚れるつもりは無い。フロイトに落とされかけたこともあったし、ゲルニカに落とされたこともあったしな。

……何より、613たちを死なせてしまっている。

 

いかん。まずは目の前の事態*2を静めねば。

 

「……静粛に。訓練の仕上げとは言ったが、相手は"敵"だ。お前たちを殺すのに一切の情け容赦は無い。だが安心しろ。私が控えとしてスタンバイする。」

「これで1人でも死んでみろ。訓練を1ヶ月延長してやる。」

 

「万全の体調で臨むように。……解散!」

 

 

 


 

 

 

今日行った封鎖機構の駐屯地襲撃だが、結論から言えば予想以上の戦果となった。

 

リペアキットを2つ使い、その上で耐久が半分を下回ったら撤退。これを守ったことで被撃墜者は0だった。

 

与えた損害は

・SG30機程度

・(普通性能の)LC4機

・HC1機

となった。

 

LCやHCはミサイルに対してフレアを焚いて回避を試みたが、それでも誤魔化しきれないほどのミサイルと弾丸の雨に撃たれて撃破されていった。

SGは所詮少し高性能になったMTだ。基本的な立ち回りとカバーさえできていれば落とされる方が難しい。

 

しかし、勝ちは勝ちでも完膚無きまでに叩きのめした快勝という訳では無かった。

被撃墜は0と言ったが、撤退ラインを下回り撤退した機体は8機に及び、ほとんどがHC機体によるものだった。その落とされた8機のうち1機*3はエネルギーパイルに貫かれ、ターミナルアーマーのお陰で命拾いをしていた。

ターミナルアーマーの発動を見てからは流石に私も参戦してHCを沈めた。とは言えどもそれまでに7割は削れていたので、私が参戦せずとも、撤退ラインを無視して戦闘を続ければ落とせていただろう。……その場合は1人か2人は死んでいただろうが。

 

ここまで聞くとまだまだ粗はいくらでも見つかるが、それでも戦いは数こそ正義だ。そこそこの質の戦力を多数用意して、適切なタイミングでぶつける。これに限る。

問題は、"そこそこの質"のラインを見極めることだ。歩兵のみの部隊を相手にするならMT数機で十分だが、ACを相手にするのなら心許ないように。

この観点で言えば、ベイラムはその"そこそこの質"のラインを見誤ったとなるだろう。まぁ、大体は封鎖機構とアーキバスのせいだが。*4

 

 

解放戦線のガレージに帰還し、〆の訓示を行う。

 

「諸君、封鎖機構駐屯地襲撃ご苦労。」

「HCが想定外の戦力として出てきたが、私の参戦無しでも撃破できていた見込みはあるだろう。」

「だが、その場合には下手をすれば1人は死んでいてもおかしくなかったがな。」

 

HCが想定外〜の件では顔が明るくなったが、次には暗くなっていた。そうだ。それで良い。

油断した奴から死んでいく。油断していなくても死んでいく。ウンザリするが、それが戦場だ。

 

「1週間に渡る訓練の仕上げとしては上出来だ。だが、戦局を打開し得るほどの戦力として……つまり、上層部の期待する戦力としてカウントするには赤点も赤点だ。少なくとも単独でLC機体とお供のSGを排除できなければな。」

「つまるところ、まだ貴様らはAC乗りとしてスタートラインに立てただけに過ぎない。今後も訓練は怠らないように。」

「"勝って兜の緒を締めよ"だ。以上。解散!」

 

 

 

ハウンズの基地に帰るためにACへ向かおうとしたところで声をかけられる。……ミドル・フラットウェルからだ。

 

「帰り際にすまない。少し良いか。」

 

「大丈夫だ。」

 

「まずは……新兵の訓練に感謝する。これまではACを調達しても費用対効果で優れなかったために諦めていたが、この練度の部隊を用意できるのであれば今後も追加で導入する。」

 

追加導入を検討しているのか。今回の成果を見れば当然だろうな。

だが、これまで費用対効果で劣っていたのであれば、"上"の人間に──正確に言えば、運用体制に──問題があったはずだ。

 

「追加導入とは言っても、教官や機体構成の相談役はどうするつもりだ?」

 

「今後もハウンズに頼り切る訳には行かないのは承知している。故に離反したレッドガンのACパイロット、それと帥父が担う手筈だ。」

 

レッドガン部隊が離反すればミシガンが教官になるだろうな。少なくとも人心掌握とカリスマ性は本物だ。

ドルマヤンについても、ルビコニアンから半ば英雄視されているような状態で、戦力としても申し分無い。……教官役に向いているかは全くの未知数だが。

 

「そこで、だ。部隊編成に関することでも星外企業との取引でも何でも構わない。私が重視するべきことがあれば意見が欲しい。」

 

なるほど。やはり上層部の運用に問題があったことは自覚していたか。その芽を潰すために動いたようだな。

 

「1番基本的なことで言えば、整備性と入手性だな。可能な限りパーツを共通化し、どこでも同じ状態で戦闘に臨めるようにする。」

「次は、やるべきことは可能な限りシンプルに。新兵には、適切な距離を維持すること、遮蔽を使うこと、自分の機体APを見ることしか教えていない。誤射や誤爆も心配しなくて良い機体構成にしたからな。」

 

ただ、これは教官が気にするべきポイントであり、フラットウェルに必要なのはさらに"上"の人間が持つべき視点だろう。

 

「とは言え、お前が気にするべきポイントはそこでは無いな。それは教官になったミシガン辺りが徹底的に仕込むだろう。」

 

「フラットウェル、お前のやるべきことは解放戦線を戦争に耐え抜ける組織にすることだ。」

「……戦争の本質は昔から何も変わっていない。強いて言えば、地球で起こった二度の世界大戦が参考になるやもしれんな。」

 

「戦争は"組織"としての体力を削り合う消耗戦だ。生産体制を整え、前線に送り出し、戦わせて敵の体力を削る。」

「お前の立場は、"武装組織のトップクラス"ではなく、もはや"国家元首"として考える方が適切だ。……ドルマヤンは武勲を上げて国民からの人気がある王様とでも思えば良い。」

 

思いもよらない方向からの意見だったのか、眉を少し上げてやや驚いたような表情をしている。

 

「もっと上からの視点を持てということか。」

 

「そうだ。レッドガンが離反し我々ハウンズが協力するようになった今の状況なら、生産設備のような工業面と福祉なんかの社会面どちらも拡充する余力は捻出できるはずだ。」

 

「……わかった。参考にさせてもらう。」

 

解放戦線がそのまま惑星統一政府に変わってくれれば、新たな組織に"コーラルの輸出禁止"を呑ませる必要も無くなる。

……どうして私が政治的なところにも首を突っ込んでいるのかはこの際気にしない。ウォルターの"仕事"を終えた後に、ウォルターや617たちと穏やかに暮らせるように尽力する。その一環だ。

ルビコンでどこか人里離れた土地を買い、コーラルの監視や星外からの侵入者を撃破しながら、ゆっくりと暮らす……いい響きだ。

 

おっと。まだフラットウェルとの会話中だ。意識を戻さねば。

 

「ハウンズは強力な切り札になる。だが、少数精鋭が故に"面で支える"ようなことはできない。どこか一点を抜いて傷口を拡げる……それが限界だ。あるいは敵の切り札に対するカウンターか。」

「数の上では解放戦線がほぼ全てだ。そこは忘れないでくれ。」

 

「わかった。私から以上だ。」

 

「そうか。……余裕ができれば、またアイツらを鍛えに来る。」

 

 

 


 

ハウンズへの基地に帰還し、ウォルター(我らがごす)に顛末を報告した。

 

「解放戦線のAC乗りにウォッチポイント・アルファの入口を防衛させても問題ない練度にはできた……か。」

 

「ああ。現在確認されている戦力なら、奪還のために大規模な戦力を動かせば察知して迎撃できるはずだ。」

「とは言え、予想よりも奪還の動きが鈍すぎる。隠し通路を通って再び防衛体制を整えたか、さらに強力な防衛兵器が待ち構えているかのどちらかだろう。油断はせずに調査を続行する。」

 

「強力な防衛兵器か……少し待て、心当たりがある。」

 

これは……アイビスのデータが予め得られた状態で調査に臨めるか?

 

「シミュレータにデータを追加しておくが、技研製の兵器だ。」

 

エフェメラと……アイビスか。

アイビスのデータは助かる。下手をすれば後方支援型の619を守りきれない可能性があったかもしれないからな。

 

「エフェメラはACの範疇だから、複数機で襲いかかってこない限りは大丈夫だな。問題は……アイビスか。」

 

「ウォッチポイント・アルファの最深部が技研都市に繋がり、技研都市に集積コーラルがあれば間違いなく戦闘になるだろう。どこまで正確なデータかは不明だが、ある程度の参考にはなるはずだ。」

 

「……調査開始を3日遅らせたい。コイツに備える必要がある。」

 

「わかった。その間に解放戦線のAC部隊で入口の防衛を頼めないか交渉しておこう。」

 

さて、621はともかく、617たちにはアイビスの動きを覚えてもらわないとな。

私もそうだ。あくまでも知っているのは"ゲーム内での動き"だ。……それもほとんど覚えていないが。

 

例え万が一、億が一の可能性だろうとハウンズの損失は許されない。

 

目安は……ツーマンセルなら確実にアイビスを撃破できるようになるまでにしておこう。

*1
様子のおかしい人です …ですが百合になるのならこれはこれで…?(錯乱)

*2
武器を上に掲げながらワーワー言っているAC12機

*3
先述のブレード持ち

*4
"大体は"なので、残りはハウンズのせい





と言うことで解放戦線強化フェーズのうち、61ニーサンが介入する分に関しては終わりました。

サブタイトルは序盤のネタ(?)をやりたかっただけです。

様子のおかしいエアがいた気がしますが、なんていませんでした。良いですね?
……ハァ 残念です。

ハウンズシスターズで1番好きなのは?(1位になると、お兄様との単独添い寝権が(お兄様に無断で勝手に)与えられます。)(あらすじにイメージ画像があるので是非参考にして下さい。)

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