ハウンズ美少女概念の世界線で重い感情を向けられる話 作:CVn-α:コル・カロリ
サブタイトルから全てを察したのなら 私の友人も同然です
察せていなくとも ここまで読み進めて下さっただけで
私の友人も同然です
どのような展開を予想したのか 感想で書いて下されば… 感激だ…
Side 612
アイビスとの死闘を繰り広げてから数日経った。
自主的な訓練くらいしか予定は入っていなかったが、オールマインドから呼び出しを受けた。
……まさかもうコーラル(宇宙に)リリースの方の目処を付けられたか?と心配したが、頭部パーツの基礎設計が終わったため、シミュレーターで使用感を教えて欲しいとのことだった。
シミュレーターのコントロールルームに到着すると、オールマインドの幻覚(実体)がそこにいた。
……いや、『幻覚(実体)』とはどういうことだ。*1
まあ良い。カーラ辺りがエアの義体の技術を流用して作ったんだろう。受け入れよう。
「お待ちしておりました。以前言っていた姿勢安定性能を重視した頭部パーツのプロトタイプができましたので、試験をお願いします。」
「わかった。その前に予想されるスペックを確認させてくれ。」
重量とEN消費は確かに増えたが、全体的に防御性能は向上している。重量増加も、頭部パーツだからそれほど気にはならない。*2
「スペックはわかった。……で、安定的な生産は可能なのか?」
「安定的な生産……ですか?これはハウンズのみで使うパーツだと想定しています。ですので、量産性は度──
「それなら、パーツの調達はどうだ。エルカノやBAWSでも作成可能なパーツ……理想を言えば既存品の流用が好ましい。」
──いえ、使用されているパーツのうち、6割程度が新規設計のパーツになっています。」
なるほど。なら、私が下す判断は……
「ならば却下だ。」
「なななな、なっ、なぜですかーーーーーー???!!!」
何故か白目を剥いて驚いた顔をしている。
確かに、話題に出したときには「姿勢安定性能が高い頭部パーツが好ましい」とは言った。だが、その他に求める要件やバランスなど、事前に相談してから進めるべきだった。これはオールドンマイだな。
「私の方針は理解しているか?1に調達性、2に調達性。3,4が整備性。5に量産性だ。」
「いえ、理解はしていますが……それを差し引いても余りある性能のはずです。」
食い下がってくるか。……やはりオールマインドに全部やらせるとオールドンマイになる。人間の補佐として働けば高い評価は得られるだろうに……
いや、今はオーバーシアーで囲っている以上は、指示を出さなかったこちらの落ち度か。……と思ったが、「開発しろ」と指示を出した覚えは無いので独断専行か。
「……性能が多少落ちても構わない。既存パーツの流用で生産性を高めてくれ。」
「ですが、性能が落ちればパイロットの生命に直結します。」
「パーツが入手できず、性能が大きく低下すればそれも同じだ。寧ろ、普段の"良い性能"に慣れている分、"粗末な性能"になった場合は目も当てられん。」
ACでの戦闘と同じように、(正論の)
……いや、なんでそんな機能を実装したんだ。
「仮に新規設計パーツを使いたいのなら、エルカノやBAWS、RaDの機体でも採用させろ。そうすれば様々なところで生産されるようになり、"調達性"はクリアしたことになる。」
「グスッ…わかりました。スビッ…その2社との協議は私の方で行っ──
オールマインドに 一から十までやらせるのは… やめておけ…
「私も出席する。」
──そんなに信用ならないですか?」
「ああ。」
また白目を剥いた。だが、ここで変に情けをかけたりしてガバられても困る。気は抜かない。
……下手をすれば、こうしてポンコツなのは演技で、裏ではコーラル(宇宙へ)リリース計画を進めている可能性もある。監視は厳しく行わねば。
「それと、2社と協議をするのなら、
・既存パーツから乗り換えられそうなもの
・乗り換えたときのメリット,デメリット
・乗り換えにかかる費用の見積もり
・生産機材のうち既存設備で流用可能なもの
のリストを作っておけ。」
「……かなりの手間になります。設計変更などに少なくとも1ヶ月はかかりますが。」
ACのパーツ開発の現場は知らないが、少なくとも目の前に敷かれたレールを走る能力だけは一流か。単独(人ではなくて(恐らく)AIだから別かもしれないが)でこのスピード感なら優秀な部類に入るだろう。
「構わん。やれ。」
「……わかりました。」
一応フォローは入れておくか?完全に凹ませて、その恨みからコーラル(宇宙へ)リリース√を爆進されても困るからな。
「だが、新規設計の腕は認めている。」
顔が急に明るくなった。……さてはチョロいな?
いや、これも演技かもしれないんだ。騙されるな。
「少なくとも、ヴェスパーのハイエンドパーツよりも高性能であることは間違い無い。EN負荷や重量を鑑みても、性能だけでみれば最高峰なのは私が保証しよう。」
実際、ゲームだった頃の私は頭β,腕BASHO,コアα,脚
「まずは新規設計パーツだろうと好きなだけ使ったプロトタイプ、次に量産品に置き換えたタイプを作って擦り合わせをすれば良い。」
「私から言うことは、とにかく、勝手に動くな。誰かに……わからなければとりあえずウォルターに相談しろ。誰かの指示で動いている間の失敗は、悪意ある失敗でもない限りは指示を出した人間の責任だ。」
「わかりました。最善を尽くしましょう。」
「……手始めに、センサー類からリスト作成を始めます。様々な機体──ACのみならずMT、果ては民生用機材など──に恩恵があるため、比較的受け入れやすいはずです。」
「それで良い。このプロジェクトに関しては、私が責任を持とう。」
これでポンコツマインドのオリチャーからのガバは防げるな。
それはそれとして、さっきの涙目になった姿は……正直に言えばちょっと唆られたな。617たちにそんな姿をさせたら罪悪感で押し潰されそうだが、オールマインドなら気にせずできる。
「……なんだか嫌な予感がしたのですが。」
「気のせいだろう。少なくとも、私の指示で動いている限りは、その"嫌な予感"を見抜けずに進めた私が悪い。注意して進めてくれれば文句は言わない。」
「……丸め込まれた気がしますが、そういうことにしておきましょう。」
いっそのこと、「コーラル(宇宙へ)リリース計画を起こしそうになったら止める」から、「(略)計画を起こす気力を無くす」方に舵を切るか?
いや、だがそれをやろうと思ったら、オールマインドの精神を圧し折る(エリーのように*3)ことになる。その結果として依存されたりするような事態になったら目も当てられないな。だからやめておく方が良いだろう。きっとそうに違いない。
その後、ベイラムが出したアーキバスや惑星封鎖機構を叩く依頼、ルビコン解放戦線の出したベイラム,アーキバス,惑星封鎖機構を叩く依頼をこなしながら過ごした。もちろん、ベイラムを叩くときはレッドガンを削らないように留意したが。
正確には、レッドガンにも被害は出ている。人ではなく物資にだが。スペアパーツを強奪()して、ルビコン解放戦線に売り渡している(ということにした)訳だ。
そんなこんなでエルカノ、BAWSとの交渉を迎え、様々なパーツの共通化を図ることができた。
センサー類の技術は苦手だったらしく、この提案は向こうからも喜ばれた。下請けメーカーに補助金を出して生産設備を変更させるプランがトドメの一撃になったな。
とは言え、大元の製造設備はRaDが作っているので、オーバーシアーの資金繰りには貢献している。それに加えて、資源から工場に納入する素材までの加工もRaDでやっているのでこれもプラスされる。
ある程度パーツの共通化なども実現できたので、MIND ALPHA*4が新製品として世に送り出された。
ちなみにだが、途中でオールマインドにもACの訓練をさせた。
そのときは、
「ACパーツ開発者の身分で出歩くのなら、ACを操縦できる方が良いだろう。ある程度戦闘もこなせれば、机上の空論や頭でっかちではなく、パイロットとしての視点も反映された良い製品だと思わせられるだろう。」
と言いくるめた。
もちろん、拳とパイルバンカーだけで何度も何度も何度も何度も沈めた。涙目が唆られるからね。仕方ないね。
近接特化機体をやめて欲しいと言われたので、軽四引き撃ちミサイラー機体(パルスシールド装備)で何度も(略)粉砕した。
今度は、全く使ったことの無い機体……ガチタンを使って欲しいと言われたので、お望み通り圧倒的な火力で粉砕した。
涙目に唆られちゃったからね。仕方ないね。
恨みを買ってコーラル(宇宙へ)リリース計画に進まれるかもしれないが、
・コーラル(宇宙へ)リリース計画を企てても、私が敵に回っただけで勝てないと思わせる
・そもそも企てていたとしたら、「いつでもお前は捻り潰せる」と釘を指しておくため
以上の2つが実務的な理由として考えられるのでやった。
反省も後悔もしていない。
Side ?????
「例の計画の進捗を。」
「本社への工作は終わった。奪取とその後の密輸に関わる人間の選定も終わり、前金を支払って協力させるところまで完了した。」
「情報漏洩対策は?」
「関わった外部の人間は全員"口封じ"する。」
「……それなら良いでしょう。彼にも伝えてありますが、私への報告と指示を待てない程の緊急事態であれば、あらゆる独断専行を追認します。」
「わかった。そこまで整えられれば失敗のしようがない。」
「頼みましたよ。」
「コーラルを独占すれば、その利益で以て頭の悪い上層部を駆逐できる……私こそが企業に相応しい!!」
「ストレス発散の頻度が明らかに増加しているな……とは言え、手腕は健在か。」
「何か言いましたか?」
「いや、良くもまああんなプランを思い付けたものだなと。……特に保険のプランは。」
「ええ。あの駄犬共を駆除するために色々と考えましたから。第1のプランは絶対に失敗できませんが、第2のプランは失敗してもまぁ良いでしょう。その時は保険のプランで追い詰めるだけです。」
ハウンズの機体構成が変わりました。
これまでは、あの可愛らしい頭でしたが、これからは(ゲーム内での)MIND BETAになります。
それと、5周目の構想が決まりました。
ただ、そのせいでボツになった√の冒頭部分(1000文字をちょっと超えるくらい)が生まれまして、外伝未満の安いオマケで供養しようかなと考えています。
ただ、そのボツ√の続きを書く確率はスウィンバーンが621を返り討ちにしてその後の六文銭も始末するくらい低い確率なので、無駄に期待させるだけになってしまうと… 不憫だ… ということで公開するか迷っています。
6周目の最後の方もさらに書き進められて(+3000文字)、現在1万3000文字くらいになっています。
えっ、5周目はって?……気にしないでください()
筆が進んで一気に書き上げられたな〜と思って外を見たら明るくなっていたので、眠気で推敲作業が雑になって誤字が多かったら 申し訳… も… (スヤァ)
ハウンズシスターズで1番好きなのは?(1位になると、お兄様との単独添い寝権が(お兄様に無断で勝手に)与えられます。)(あらすじにイメージ画像があるので是非参考にして下さい。)
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