ハウンズ美少女概念の世界線で重い感情を向けられる話   作:CVn-α:コル・カロリ

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Bランクに昇格&B1まで上がれました……
ただ、器用貧乏さがさらに際立って辛いですね(白目)
Sランクの人と当たって引き撃ちされたときは1割削ってぼろ負けでした(白目part2)
今後もお兄様目指して精進します。

それと、YouTubeを観ていたときに脳にコーラルリリースをされました。お兄様に降りかかる試練が 大きすぎる… 修正は必要無いが()



愉快な遠足の始まりだ!

 

Side 612

 

 

アイスワーム討伐の日になった。

 

ミシガンと五花海、私と621が作戦領域で待機している。

アイスワームの誘導は無人機(シュナイダー社製)で行っている。無人機は便利だな。落とされてもCOAMがあれば補充できる。

 

 

『アイスワームが指定の区域に到着した。アイスワームキャノン、メイン及び補助の全システムオールグリーン。』

 

「こちらハウンズリーダー。全武装異常無し。アイスワームとの交戦を開始する。」

 

 

やはり"実物"の大きさには圧倒されるな。ゲームの時はAPが6000程度削られるだけで済んでいたが、あのドリルの群れを見るに当たれば即死だろうな。

 

 

『手始めに対象の行動パターンを解析する。少しの間攻撃を凌いでくれ。』

 

『聞いていたな、G3!まずはあのバケモノを弄ぶぞ!』

 

『本来私は前線に出るような駒ではないのですが……全力は尽くしましょう。』

 

 

さて、エアのお陰で地中に潜っている間でも頭部の位置はわかっている。そのため、地中からの急襲を喰らう可能性は無いに等しい……と思うかもしれないが、実際は違う。

 

 

「各員に伝達。着地してENを回復する時は、アイスワームが耕した部分を避けるように。避けられない場合は砕かれた岩盤などを探すのが賢明だろう。」

 

 

最悪のケースは、脚部パーツが岩盤の破片に挟まれて抜け出せなくなることだ。そのときは離脱するしかない。

……離脱できたとしても、アイスワームに轢かれればひとたまりも無いが。

 

こうは言ったが、ミシガンと五花海も場数は踏んでいるはずだ。着地する場所を判断する程度の余裕は持てているだろう。621は言わずもがなだ。

 

 

「チャティ、可能であれば早めに撃って欲しい。地面が耕されて、着地しやすい場所が減らされている。」

 

『了解した。現段階での行動予測的中率は9割を超えている。指示があれば射撃準備に移ろう。』

 

「頼もしいな。こちらの誘導ランチャーの命中を確認次第射撃してくれ。」

 

 

私の方でも動きは大体読めた。

アイスワームの機動力を削ぐためにも、最初は顔部に当てよう。これでドリルの刃が欠損してくれれば御の字だ。

 

 

「621、狙いは顔部だ。ドリルの刃を欠損させたい。」

 

『了解よ、兄さん。』

 

「ミシガン、五花海、これより射撃準備に入る。アイスワームキャノンの射線、体側装甲による跳弾に気を付けろ。」

 

『ようやくか!バケモノ退治の1発目に相応しいパンチをお見舞いしてやれ!』

 

 

さて、今回の行動パターンは……高度を取ってからの叩きつけか。チャンスだな。

……ここ!

 

 

「誘導ランチャーの顔部着弾を確認。射撃を頼む。」

 

『了解した。コンデンサー充電率……90,95,100%。絶縁装置異常無し。弾道計算システム異常無し。』

 

 

再びアイスワームが顔を出す。

 

 

『予測通りだ。』

 

 

顔部にドンピシャで命中。姿勢制御ユニットに大きな衝撃が加わったのか、スタッガー状態になった。

 

 

「総員、顔部中央に火力集中!!穴を掘れないようにしてやれ!!」

 

 

私もパイルバンカーを持っているので攻撃に参加するが、狙いは中央から外れている。

直接ドリルの刃をぶち抜きに行く。

 

ABからの慣性チャージパイルで……文句無しのクリーンヒットだが、刃の一部が抉られた程度で欠損させることはできなかった。

 

 

「やはり硬いな……アイスワームキャノンでズタボロにするしか無さそうだ。とは言え、向こうに行かせないためにもこちらで気を引き続けるしかない。効果は極めて薄いだろうが、攻撃続行だ。」

 

『動きを止めているとは言え、あの巨体に臆せず突っ込みますか……随分と豪胆な立ち回りです。』

 

『G3、貴様もあれくらい肝を据わらせろ!座り仕事が続いて恐怖心が肥え太ったのか!』

 

『私は格闘武器を持っていませんが……』

 

『つべこべ言うな!……俺が手本を見せてやる。』

 

 

待て、ミシガンが持っている近接向けの武器と言えば太陽守だ。だが、それだけで終わるような男ではない。

まさか……な?

 

そうこうしている間にアイスワームはスタッガーから復帰し、再び潜って行った。

 

 

『前線各員、嬉しい報せだ。潜行スピードが約2%低下した。程度はわからないが、有効打であることは確実だ。』

 

「気が利くな。流石だ、チャティ。」

 

『その賛辞には結果で応えよう。』

 

『G4、G5!聞いていたな?大口を叩くだけで結果を出さない貴様らとは大違いだ!帰ったらやるべきことはわかっているな?』

 

おいおい……こっちにまで飛び火してくんのかよ……面倒臭ぇ。

 

 

イグアスがボヤいている途中から、今後の展開を予想してミシガンの通信をミュートにした。

案の定、音量バーがMAXを示すところまで一気に上がった。

……敷地100周でも言い渡されているのだろうな。

 

さて、誘導ランチャーの方は……621が顔部に再び当てたか。良い調子だ。

 

 

「ミシガン、説教は後回しにしろ。2射目だ。」

 

『わかった。アーキバスが撤退してから腑抜けた奴らにもう一度教えてやる。レッドガンの流儀をな。』

 

『コンデンサー充電率……90,95,100%。連続稼働による異常無し。』

 

 

再びアイスワームが顔を出し……今回は地面を這うような動きか。

 

 

『それも読んでいた。』

 

 

顔を出している時間は短い行動パターンのはずだが、チャティはしっかり当ててくれた。流石だ。

 

 

『貴様ら!もう一度レッドガンの流儀を復唱しろ!』

 

ミシガンが腕部ガトリングをパージした。

 

『"泣きを入れたらもう1発"だ!』

 

グレネード、ミサイルの後に続いてミシガンも突撃。無論、私もABで突撃している。

私が狙うべきは……さっきチャージパイルを打ち込んだところだ。

 

 

『……まさか本気でやるとは。』

 

『有言実行したまでだ。一番の手本は不言実行であることを忘れるな!』

 

 

さて、私のチャージパイルは……結構抉れたな。運が良ければ、次でこの刃を欠損させられるかもしれない。

無数にある刃の1つである以上、効果の程度はわからないが。

 

 

『解析完了。交戦開始時と比べて潜行スピードは約10%低下。このまま進めば残り3回で機能停止に追い込めるはずだ。』

 

 

あと3回か。この調子なら問題無い。まあ、子機の展開とコーラル暴走状態を残している以上、気を抜くことは許されないが。

……早速展開してきたか。

 

 

「ミシガン、五花海、子機の処理を頼む。」

 

『承知しました。作戦に参加したのにも関わらず逃げ回っていただけ……となれば、体面が宜しくないですから。この程度でしたらお任せ下さい。』

 

『G3、楽な仕事が回ってきてその舌も回るようになったか。不言実行が一番だと言ったのを忘れたのか!ゴタゴタ言わずさっさと蹴散らせ!』

 

 

2人がミサイルや射撃で子機を落としている。……ミシガンは腕部ガトリングをパージしたから射撃はしていないか。

あの程度の数なら問題にはならないだろう。それよりも、チャティの方に向かわれないように気を引くことを考えねば。

 

ふむ……私の真下から来るか。

逆関節の高い跳躍を活かして、予め高度を取っておく。

顔を出した瞬間に……誘導ランチャーを撃って当てる。向こうから突っ込んでくれるから楽な仕事だ。

 

 

「チャティ、3発目を頼む。」

 

『了解した。コンデンサーに異常無し。……充電完了。』

『……随分と楽な仕事だな。』

 

 

3度目の射撃も見事に命中。待てよ?命中させた箇所は……まさかな?

 

 

「チャティ、まさか全弾同じ箇所に命中させるつもりか?」

 

『気付いたか。"内側"を破壊するのなら、その方が効率が良いはずだ。』

 

「射手をチャティに任せて正解だった。一番の功労者だな。」

 

 

私も負けじとパイルバンカーをぶち込む。2回のパイルバンカーで大きく抉れた箇所を狙ったので、さらに傷口を広げることができた。

 

 

『報告だ。潜行スピードは30%低下。運が良ければ次の射撃で機能停止するかもしれない。』

 

「了解した。……私も刃を1枚くらいは吹き飛ばしたいものだ。」

 

 

さて、子機の展開は終わった。ならば次は……来たか!

 

 

「前線総員、離れろ!」

 

 

コーラルが活性化し、暴走状態に入った。アイスワームキャノンで撃ち抜けば、アイスワーム内部のコーラルを爆発させて撃破できるかもしれない。

 

潜行スピードが低下した影響か、潜らずに地上を這い回ることが増えた。チャティも当てやすくなっただろう。

 

そして、621がすかさず誘導弾ランチャーを命中させた。

しかし……

 

 

『残念な報告だ。コーラルの影響で、薬品の化学反応が一瞬で終わっている。アイスワームキャノンの誘導機能は封じられたものだと思ってくれ。』

 

「了解した。だが、それでもチャティなら命中させられるだろう?」

 

『命中だけなら可能だ。顔部中央からは少し外れるが。』

 

「構わない。誘導ランチャーの命中を待たなくても良いとポジティブに捉えよう。」

 

『そう捉えるか。面白いな。……すぐに次弾を命中させる。少しだけ待っていてくれ。』

 

 

誘導できないとわかってもチャティの頼もしさは健在だな。

さて、巻き込まれないようにアイスワームから距離を取っておこう。

 

 

『準備完了。次に顔を出したら撃つ。』

 

「前線各員、ここからはアイスワームキャノンの準備ができ次第撃つ。射線には常に注意しろ。」

 

『……射撃用意。巻き込まれないでくれよ。』

 

 

アイスワームが顔を出した3秒後には着弾していた。顔を出した瞬間に、アイスワームの行動予測と弾道計算を同時に終わらせないとできない芸当だ。

だが、顔部中央に着弾しなかったのは流石にしょうがない。……裏を返せば、誘導ランチャーの有用性が示された訳でもあるのだが。

 

チャージパイルバンカーを打ち込むのもこれで4回目だ。3回目まで打ち込んでいた箇所は……おっ、潜行の負荷で千切れたか。それなら、チャティが打ち込んだ箇所に追撃するとしよう。

 

 

『潜行スピードは……32%低下。やはり同じ箇所に当てないと効果は薄いな。』

 

「アイスワームキャノンの方はどうだ?銃身の摩耗やその他は。」

 

『問題無い。交換無しで50発は撃てる設計だ。』

 

「分かった。今後もチャティのタイミングで好きに撃ってくれ。」

 

 

そこからは、およそ30秒に1発のペースで発射され続けた。顔部には命中しているが、少しバラけているので致命的な欠損は与えられていない。

それでも有効打であることに変わりは無い。9発目で蓄積したダメージが一気に効果を発揮し始めた。

 

 

「チャティ、見えているだろうが朗報だ。顔部メインドリルの1つが吹っ飛んだ。」

 

『こちらでも見えている。次にそこに撃ち込めば、内部から破壊できるはずだ。』

 

「トドメの一撃、頼んだぞ。」

 

『任された。』

 

 

EN補充のために着地できる場所も少なくなってきた。横にズレながら戦って誤魔化してはいるが、事故を防ぐためにも早期決着が望ましい。

 

さて、次の攻撃パターンは……薙ぎ払いか。顔を出した瞬間は体側装甲で顔部を守れているだろうが、チャティの計算能力の前には悪手中の悪手だ。

 

 

『お前は決定的なミスを犯した。敗因はそれだけじゃないが。じゃあな。』

 

 

メインドリルが欠損して穴が空いたところに命中し……内側からコーラル爆発を起こして機能を停止した。

 

 

「アイスワームの機能停止を確認。……再起動しないとも限らない。再利用もできなさそうだ。チャティ、このまま破壊できるだけ破壊して欲しい。」

 

『だ、そうだ。ボス、構わないか?』

 

『構わないさ。顔部を破壊しても体側装甲は残る。分析して新素材の参考にさせてもらうさ。』

 

 

前線組は少し離れたところから、アイスワームの顔部メインドリルが全て欠損するまで見張っていた。

 

 

「……作戦は終了だ。レッドガン各位、協力に感謝する。封鎖機構の増援を撃破してもらった礼もある。後でRaDのプラント産食糧を届けよう。」

 

『バケモノ退治は終わりだ!足元に気を付けながら基地へ帰投しろ。途中で転んで死んでみろ。受け身の訓練を嫌という程してやる。』

 

 

さて、これで封鎖機構は大きく戦力を減らした。これでルビコンに存在している勢力は、オーバーシアー(ハウンズ+RaD)を基準の100とすれば、

 

封鎖機構:500

アーキバス:400

ベイラム(レッドガン含む):300

解放戦線:150

オーバーシアー:100

 

くらいの見積もりになるだろう。そして、レッドガンが裏切れば

 

解放戦線:250

ベイラム:200

 

と、解放戦線(単独)とベイラムの戦力が逆転する。しかし、星外からの戦力補充が難しいベイラムは急速に戦力を低下させ、コーラル争奪戦からは早々に離脱するだろう。

つまり、少し時間が経てば、

 

封鎖機構:500

アーキバス:400

解放戦線:250

オーバーシアー:100

 

となり、解放戦線+オーバーシアーでほぼ三つ巴の構図になる。

ハウンズでヴェスパーの隊長格を潰せれば、アーキバスも蹴落とせる。だが、その前に惑星封鎖機構には撤退してもらわねばならない。

……何か良からぬ計画を進めていそうだが、放置するのが正解か?しかし兵器を鹵獲されるのもダメだ。

かと言ってハウンズをベリウス地方に戻すのもな……

 

ぐぬぬぬぬぬ……

あっ、617たちが全員揃っているな。吸わせてもらおう。

 

 

 


 

 

Side ?????

 

 

「入るぞ。」

 

「ノックをしな──

 

「保険のプランだが、1回目で成功例ができた。」

 

──本当ですか!……"性能"の方は。」

 

「今はフロイトと戦わせている。初めはフロイトが優勢だったが、凄まじい勢いで学習している。今は7-10でフロイトの負け越しだ。」

 

「素晴らしい。これで、駄犬共に対する切り札を1つ確保できました。」

 

「ただ、1つ問題がある。」

 

「何でしょうか。」

 

「性能を十分に発揮できる機体が無い。」

 

「……確か、封鎖機構から鹵獲したHCが一機あったはずです。あれを改修して載せれば良いでしょう。」

 

「それもあるが、先進開発局から提案されたものがある。」

 

「……ほう。軽量ジェネレーター*1を2機搭載することで、擬似的に尽きることの無いENを再現すると。そしてブースターはQB特化。武装は空冷機構を強化したEN武装により、寒冷なルビコンの気候であれば従来の3倍近い連射性能……」

 

「既存の技術の組み合わせで再現可能な機体としては到達点に近い。ただ、ジェネレーターを無理に2つ……正確に言えば、機体制御システム辺りを安定稼働させるために極小タイプも積むことになる。そうなると、コアと脚を新規開発する必要がある。」

 

「わかりました。試作の結果が良好であれば、そのまま完成まで進めさせるように。」

 

「わかった。」

 

「それと……その機体の名前は私が付けます。」

 

「何か案でもあるのか?」

 

「ええ。"1回目"で成功したとなれば、恐らく──は──のはずです。この機体と対峙したときに、駄犬共がどう顔を歪ませるかが楽しみです。」

 

 

機体名は……

 

──Einäugige Walküre

──隻眼の戦乙女

 

 

*1
VE-20A





今回Side ?????の悪巧みで言及された機体ですが、
EN供給:VE-20A一基で供給可能
重量:IB-C03G:NGI 000 を積載可能
という縛りの中でアセンを組んで調整したので、"現実世界"であれば可能……ということで納得をお願いします()

アセンだったり、"成功した保険プラン"の予想ができた方がいらっしゃいましたら、胸の内に留めておくか(感想欄だと展開予想がNGなので)、感想欄ではなくTwitter(自称:X)で呟いて頂ければなと。「この人の予想いい線行ってるな〜」とか「ドンピシャで正解……?!もしや平行世界の私……?!」と楽しませていただきますので。

ハウンズシスターズで1番好きなのは?(1位になると、お兄様との単独添い寝権が(お兄様に無断で勝手に)与えられます。)(あらすじにイメージ画像があるので是非参考にして下さい。)

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