ハウンズ美少女概念の世界線で重い感情を向けられる話 作:CVn-α:コル・カロリ
今回は後編の話となっています。
後半には安いおまけとしてハウンズのアセンブリを掲載しています。
表の形式にしていますが、ハーメルンでこの表を作る時のテンプレを公開しておきますので、私の投稿小説一覧からそちらの方に飛んで下さい。
使った時に報告などはしなくても結構ですが、報告して頂けると非常に嬉しいです。
(小説ではないものの投稿になりますが、「チラシの裏設定」かつ「特殊タグ練習を付けている」場合には例外的にOKと公式の記載あり。)
Side 612
『フロイト、無断出撃とはどういう了見です。』
『猟犬*1?ハウンズが全員来ているぞ。親も子犬もまとめてな。』
『何?となると他の基地へ増援を分散させたのは間違いでしたか……まぁ良いでしょう。今回に限ってはその無断出撃に救われました。』
『速やかに敵を撃破しなさい。そちらに増援が1人向かっています。5分程で着く見込みです。30分ほど時間を稼げば更に3人が到着します。』
『そうか了解した。ブチッ さて、続けようか。』
状況は想定以上に悪いようだ。ヴェスパーと対を成すルシファー部隊も複数いるとなれば撤退すら怪しくなる。とは言えども残り30分程度であれば時間に余裕はまだまだ残されている。
ここからはABで617たちに追撃を入れようとするフロイトと、それを阻止するために位置取りが制限されながら戦う私の構図になっていた。
拡散榴弾を回避するために跳躍すれば、それに合わせて溜めレーザーブレードのなぎ払いを、後ろに下がれば617たちに近づく上に5発中最低1発は喰らう。前に出て避ければABで617たちの方へ向かわれる。
ハッキリ言って最初の通信施設破壊の際の消耗に加え、イーブンな状況で戦えていない以上、ここからの勝機は絶望的なまでに無い。
後方からの火力支援として619を残していればとも思ったが、接近戦に対抗する手段としてコキレットのみでは心もとないため、やはり向こうに向かわせて正解だったはずだ。
……617たちが増援のACを素早く片付けてこちらに合流するのを待つか、どこかでAAを吐いてスタッガー、そこからぶった切ってリペアを使わせずに撃破する賭けに出るしか無さそうだ。
遅滞戦闘をしながら、フロイトが残りAP半分+リペア1個、こちらが残りAP8割でリペア無しまで追い詰められた。歌鳥と肩ミサイルの残数も心許なく、今溜まっている衝撃値を回復されると大きな賭けに出るしか無くなる。
フロイトのENが残り少なくなり衝撃値も8割程度溜まったそのとき、PAを吐き出すモーションに入った。
──ここしかない。カウンターのAAでスタッガーを取っ
違う!PAの発生モーションを完全手動で再現しただけで吐き出されることは無かった。こちらはそれに吊られてAAを吐いてしまった。
残っていたENでフロイトはAAの範囲から前方(つまり617たちのいる方)にQBで逃げていて、こちらはAAのモーションのせいで硬直している最中だ。
フロイトのENがフル回復してABで617たちの方へ向かい始める。
こちらも即座に追うが、フロイトはそれにもレーザードローンによる後方への追撃をすることで対抗される。それに加えてAB中の腕が空気を受け流すために後ろに流されていることを利用して、アサルトライフルでの射撃も絡めてくる。
こちらはランセツで射撃しようとすれば空気抵抗の悪化で速さが出せず追いつけない。SONGBIRDSの射撃など以ての外だ。……邪魔だな。パージだパージ*2。
『ハウンズ!フロイトに逃げられた!後2分もしないうちに合流される!』
Side 619
私が4脚ACに垂直ミサイルを打ち込んでいる時に、612先輩からフロイトに抜けられたと通信が入りました。
4脚ACと合流されれば、先輩がフロイトを受け持とうにも火力を集中されて落とされる。4脚を私たちで囲んで連携を断とうとすれば、不意に突撃してきたフロイトに撃破される……と非常に良くない状況です。
つまりは、フロイトに合流される前に目の前の4脚ACを撃破すればこちらの勝利はほぼ確実。
デッドラインまで攻めるのであれば、合流されても先輩が撃破されるまでに2機とも撃破できればまだこれも勝ちと言って良いでしょう。
とにかく、「合流される」「先輩が落とされる」この2つともを達成させなければ良いのです。
どんどんとフロイトを表す光点が近づいてきます。
一時的にEN補充のために立ち止まり、また接近。恐らくこのABで完全に接敵するはずです。
『行 か せ る か あ" あ" あ" あ" !!』
私に向かってABで突撃してくるフロイト。
そしてそこから少し遅れて……これまでに聞いたこともないような叫びを上げながらブレードを振りかぶる先輩。その距離からでは確実に届かないはずなのにどうして……??
Side 612
本来であればAB速度はこちらの方が上なはずだが、戦闘による損傷やレーザードローン、アサルトライフルによる妨害で400m近くの距離を保つのが限界だった。
もう617たちの機体がハッキリと見えて、フロイトが最後尾の619に接敵するまで残り20秒も無い。互いにEN回復のために着地し、またABでの追いかけっこが再開される。
──このままでは確実に間に合わない。
これだけは確信できていた。
このまま合流されれば4脚ACの最後の抵抗とフロイトの同時攻撃で私が落とされて全滅。
かと言ってフロイトの圧力を620に任せても、リペアキットを使えずに落とされる可能性がある以上それは容認できない。
──そうだ、メインブースターは出力が低下していても、近接攻撃用のスラスターならまだ残っている。
まだENが半分近く残っているが着地して完全に回復させる。
大丈夫、ゲームの中でよく使っていたものだし、今は強化人間になっている。この機体と武装は自分の手足のように扱える。
「行 か せ る か あ"あ"あ"あ" !!」
ABを一瞬だけ吹かし、そのまま前方に逆脚QB。その勢いが最高地点に到達した瞬間にブレード起動。途中でまた前方QBを挟みブレードの攻撃モーションをキャンセル。そしてまたQBからのブレードキャンセル。これを繰り返せば……瞬間的に最高時速は1200kmを超えていた。
これまでのAC操縦歴の中で初めて経験するレベルの加速度に一瞬視界がブラックアウトしかけるも気合いで耐える。
500m近く離されていた距離を2秒で詰め切り、そのまま背後に一閃して、『フロイトに集中砲火!』よろめいたところに追撃で蹴りを入れる。
617と620のSONGBIRDSが刺さる。スタッガーになるが、619の垂直ミサイルが着弾する直前で復帰され残り1割のAP*3を削りきることができなかった。
『なんだその動きは!……いや、ここで死んだらその楽しみも味わえない。そこの4脚、撤退するぞ。』
『増援が逆に助けられるとは……えぇ、ここまでボロボロにされてはもはや勝ち目は無いです。面倒なので撤退しましょう。』
『ハウンズ、ミサイルで追撃!』
620の双対ミサイルが4脚に、私の双対がフロイトに向かう。
619の垂直ミサイルはリロード中だったためワンテンポ遅れての発射。
あろうことかフロイトは、前方QBで4脚の前に出て、フロイトを追尾したミサイルを4脚に押し付けた。
『……あぁ、死ねば面倒なことから解ほうされる…と……いいなぁ……』
この隙にフロイトはPAを張り、そのまま垂直ミサイルはPAに阻まれて逃げられた。
損害報告
アーキバス側
AC 3機撃破 1機大破
4脚MT 9機撃破
2脚MT 56機撃破
その他 汎用兵器,固定砲台多数
ハウンズ側
612 大破
617以下 小破
Side 617
今回の任務は、本来であればここまで苦戦するはずではありませんでした。
この苦戦については、ウォルターも、612先輩も悪い訳がありません*4。
……悪いのは、612先輩の足を引っ張ることしかできない私たちでしょう。
先輩だけであればフロイト相手に立ち回りを制限されることなく戦って、少なくとも目的の達成と撤退はできたはずです。
それに、最後にフロイトに追いつかれたとき、先輩には私と620にフロイトを任せて確実に削りきる戦術も選べたはずです。ただ……それをしていたら、最悪の場合は切り込み役の620がスタッガーからリペアキットが間に合わず殺されていたかもしれません。
つまり、今私たちが全員生きているのは先輩だけが危ない橋を渡り続けていたからです。
──あぁ、一体誰が612先輩を守ってくれると言うのでしょうか。
それは本来私たちの役目であるべきです。
お前たちが先輩を殺そうとするのなら、私たちがその芽を刈り取ってやりましょう。
お前たちが先輩を侮り軽んじるのなら、私たちが恐怖を植え付けてしまいましょう。
私たちにもう一度生きる意味を与えたウォルターに報いるために、邪魔するものは全て排除しましょう。
私たちに自らの身を犠牲にする程の愛情を注ぐ先輩を守るために、邪魔するものは全て排除しましょう。
もはや私の天秤に左の皿は残されていませんでした。
─本編に付けられた安いおまけ(アセン紹介コーナー)─
(アセンブリには縛りを設けており、それは後書きに記載しています。)
| C4-612 | |
| R-ARM UNIT | MA-J-200 RANSETSU-RF |
| L-ARM UNIT | HI-32:BU-TT/A |
| R-BACK UNIT | BML-G2/P08DUO-03 |
| L-BACK UNIT | SONGBIRDS |
| HEAD | HC-2000 FINDER EYE |
| CORE | EL-TC-10 FIRMEZA |
| ARMS | AA-J-123 BASHO |
| LEGS | KASUAR/42Z |
| BOOSTER | AB-J-137 KIKAKU |
| FCS | FC-006 ABBOT |
| GENERATOR | AG-E-013 YABA |
| EXPANSION | ASSAULT ARMOR |
近距離〜中距離担当。(と言うよりは、613たちを喪って単独出撃が増えたためやらざるを得なくなったのをそのまま引き摺っている。)
ブースト速度311。AQBは焼き切り7回。AQB6回+通常QBでABキャンセルをするとENがミリ残りする。
軽逆の機動性で相手を翻弄し、ブレードを叩き込むアセン。
リーダー機と分かるように、色はこの赤(カラーコード#c40612)がベースカラーとなっている。
| C4-617 | |
| R-ARM UNIT | DF-GA-08 HU-BEN |
| L-ARM UNIT | DF-GA-08 HU-BEN |
| R-BACK UNIT | SONGBIRDS |
| L-BACK UNIT | SI-24:SU-Q5 |
| HEAD | HC-2000 FINDER EYE |
| CORE | CC-2000 ORBITER |
| ARMS | AC-3000 WRECKER |
| LEGS | AL-J-121 BASHO |
| BOOSTER | BST-G2/P06SPD |
| FCS | FCS-G2/P05 |
| GENERATOR | AG-E-013 YABA |
| EXPANSION | PULSE ARMOR |
ガトガトで中距離から弾幕を張るアセン。
トレーラームービーのようにぶった斬りを持たせるか検討しましたが、やっぱり印象的なのはガトリング接射なのでガトガトに。
(反動制御に優れたレッカー腕の近接適性がYABAいのをカバーしたかったのも理由の一つ。)
積載超過によりBASHO脚に。
基本的にサテライト戦法気味の立ち回りを想定して、ブースト移動速度重視のSPDを採用。ALULAを積むには積載量が……大きすぎる。
ブースト速度は342。AQBは焼き切り5回。AQB4回からのスティック後方入力は少し余裕を持って間に合う。
| C4-618 | |
| R-ARM UNIT | VP-66LR |
| L-ARM UNIT | VP-66LR |
| R-BACK UNIT | Vvc-706PM |
| L-BACK UNIT | Vvc-706PM |
| HEAD | HC-2000 FINDER EYE |
| CORE | EL-TC-10 FIRMEZA |
| ARMS | EL-TA-10 FIRMEZA |
| LEGS | 2C-2000 CRAWLER |
| BOOSTER | ALULA/21E |
| FCS | FCS-G2/P05 |
| GENERATOR | VP-20D |
| EXPANSION | ASSAULT ARMOR |
ハウンズのEN火力担当。
ブースト速度353。連続QB焼き切り7回、ENミリ残し6回。実用的には5回が事故を起こさずに使える上限。
VP-20Dの圧倒的なEN出力により、焼き切りにさえ気を付ければEN回復は爆速。
ハウンズが皆実弾や爆発に偏っているので、EN火力役を。
| C4-619 | |
| R-ARM UNIT | HG-003 COQUILLET |
| L-ARM UNIT | MA-J-200 RANSETSU-RF |
| R-BACK UNIT | BML-G1/P07VTC-12 |
| L-BACK UNIT | BML-G1/P07VTC-12 |
| HEAD | HC-2000 FINDER EYE |
| CORE | CC-2000 ORBITER |
| ARMS | AC-3000 WRECKER |
| LEGS | 2C-2000 CRAWLER |
| BOOSTER | BST-G2/P06SPD |
| FCS | FCS-G2/P12SML |
| GENERATOR | AG-E-013 YABA |
| EXPANSION | TERMINAL ARMOR |
遠距離からの火力支援担当。
レッカー腕を採用しているのは、ミサイル持ちACとの撃ち合いを考慮して耐爆防御を上げたかったから。(頭もレッカーやBASHOにしていない理由は後述。)
ブースト速度は365。SPDを採用したのは、位置取りをブースト移動でする前提(ABで移動すると視線を逸らす→ミサイルのロックが外れてしまう)であるため。
| C4-620 | |
| R-ARM UNIT | HG-003 COQUILLET |
| L-ARM UNIT | HI-32:BU-TT/A |
| R-BACK UNIT | BML-G2/P08DUO-03 |
| L-BACK UNIT | SONGBIRDS |
| HEAD | HC-2000 FINDER EYE |
| CORE | EL-TA-10 FIRMEZA |
| ARMS | AA-J-123 BASHO |
| LEGS | 2C-2000 CRAWLER |
| BOOSTER | AB-J-137 KIKAKU |
| FCS | FC-006 ABBOT |
| GENERATOR | AG-E-013 YABA |
| EXPANSION | PULSE ARMOR |
近距離火力担当その2。
逆脚を使っていないのは、ハンドガンの射程に貼りつこうとした時に跳びすぎで離れるのを防ぐため。
612が中距離戦闘も視野に入れている(ランセツ持ち)のに対し、620は完全に近距離に特化させている。
ブースト速度は316。AQBは焼き切り7回。6回で止めるのはそこそこシビア。
アセンブリにおいて、以下のような縛りを設けています。
1:技研製、AM製のパーツの使用禁止
2:ベイラム、アーキバスのハイエンド仕様パーツの使用禁止
3:可能な限り使うパーツを共通にする
それぞれの縛りについてですが、理由は以下の通りです。
1:いくらカーラがルビコンにいるとは言え、技研都市を見つけられていない以上入手不可能と考えられるため。
2:強力なパーツは精鋭部隊に配備する"切り札"のようなものであるため独立傭兵には売ってくれない、仮に撃破機体から鹵獲してもパーツが安定的に入手できず、補修や維持が不可能と考えられるため。
3:5人が全て別のパーツを使っていたら計59種類にも及び、弾薬や補修パーツの手配などが死ぬほど面倒になると考えられるため。
特に、3の縛りはかなり苦労しましたが、結果的に以下のようになりました。
腕武器:5種(10個)
肩武器:5種(10個)
頭:初期頭のみ
胴:2種
腕:3種
脚:3種
ブースター:2種
FCS:3種
ジェネレーター:3種
拡張機能:3種
合計:30種類
最高で59種類(EXPが4種類しかないため、単に12×5にはならない)、最低で10種類(腕武器と肩武器共通のアセンで全員統一)と考えると、MAXとminの中間をやや下回っているのでかなり部品管理の手間を減らせているでしょう。
ハウンズシスターズで1番好きなのは?(1位になると、お兄様との単独添い寝権が(お兄様に無断で勝手に)与えられます。)(あらすじにイメージ画像があるので是非参考にして下さい。)
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C4-617
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C4-618
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C4-619
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C4-620
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C4-621