ハウンズ美少女概念の世界線で重い感情を向けられる話 作:CVn-α:コル・カロリ
土日は体をアイビスの火(熱)が襲って書けませんでした……
金曜日の夜に買った鶏肉が消費期限切れで無駄になりかけたので、腹いせにスウィンバーンを再教育センターにぶち込みます()
……ルビコニアンデスコケコッコーではありませんよ?
Side 621
オープン回線で通信が入ってきた。……兄さんからね。
『各員に伝達、私の方は…終わった。後は……頼んだ。』
……兄さんは勝ったのね。なら、後は私もフロイトを倒して終わりにしましょう。
『アイツは勝ったのか……!どこまでも俺の想像を超えてくる!!』
……ここまで来ても、フロイトの頭には兄さんと戦うことしか詰まっていないのね。
今の兄さんは疲れているだろうから向かわせるつもりは毛頭無いけれども。
兄さんが勝ったとなると、私が急ぐ必要は無くなった。だから多少時間をかける戦い方もできるようになったわね。
『アイツと戦う前の前座だと思っていたが……本気を出したアイツとは万全なときに戦いたい。その前の慣らし程度に思っていたが……ウカウカしていると俺がやられそうだ。』
これまでの引き撃ちから一転、今度はフロイトから距離を詰めてきた。
強化人間としての反応速度で強引に回避、レーザードローンを主軸に戦う形に切り替えてきたわね。
レーザードローンも1機か2機だけを手動操作にして、機体操縦に意識を割くようにしている感じかしら。さっきまでと比べて、攻撃をかなり当てにくくなったわね。
ABで接近してきて蹴り……回避した次の瞬間にはチャージしていないレーザーブレード。レーザーブレードはチャージが強いからそっちばかりに気を取られていたわね。
これを後方QBで回避したら、追撃で拡散バズ。ギリギリ回避が間に合って一発喰らうだけで済んだわ。
ミサイルで動きを牽制して、SONGBIRDS。QBで発射をキャンセルして、今度こそ撃つ。
これもQBで躱されるけど、チャージしていないパイルバンカーとKIKAKUブースターで詰める。
QBで回避されて、またパイルバンカーで詰めてくる読みの拡散バズ。パイルキャンセルのためのQBが拡散バズ回避にも使えて一石二鳥になったわね。
これで一番の脅威だった拡散バズを吐かせたから、本命に移る。
ABからの慣性チャージパイル……は当然のように躱されるから、それを見越してQBでキャンセル。そのままチャージしていないパイルバンカーを狙って、もう1回直前でキャンセル。
ここでマニュアルエイムに切り替えてSONGBIRDS。パイルキャンセルに意識を向けさせていたから刺さった。
『パイルバンカーをただの見せ札にしたか……!人間の心理ですらも戦い方に組み込む……アイツのやりそうなことだ。』
確かに、兄さんと戦うときはこうでもしないと当てられなかったわ。……ここまで兄さんのことを当てられると、気持ち悪いを通り越して怖さすら覚えるわね。
そしてランセツでスタッガー……の寸前にパルスアーマーを貼られたから、QBで接近してアサルトアーマー。QBで逃げられたけれども、ある程度は当たっていたようね。パルスアーマーを剥がしきれて、衝撃値も半分くらいは入っている。
パルスアーマーは吐かせきったから、ここからは1回でもスタッガーを取れれば私の勝ちね。
ここからは、ミサイルとランセツで衝撃値を維持し続ける。
フロイトもそれをわかっていて、建造物を遮蔽にして射線を切ってくる。……これ、アレよね。
SONGBIRDSはパージよ、パージ。*1
残りの衝撃値ならランセツで十分ね。
そしてスタッガーを取り、チャージパイルを叩き込んで……
『動け…
『まだだ…! アイツとならもっと面白く…』
……危なかったわね。
最後の最後に、同時スタッガー狙いで拡散バズを撃ってきたけれども、アレをまともに喰らっていたらどう転んでいたかわからなかったわ。
さて、617姉さんたちに報告をしましょう。
「こちら621、V.Ⅰを撃破したわ。」
Side 619
あの陰険クソメガネを何があっても殺す……いえ、ただ殺すだけでは足りないですわ。殺してくれと懇願するような苦痛を未来永劫与えても足りないほどの所業を聞かされましたが、怒りに身を任せて撃破されては元も子もありませんわ。
……ふぅ。落ち着きましたわ。
ハウンズの戦闘支援に集中しますわ。
相手の武装の中で一番ダメージが大きいのは……スウィンバーンのEARSHOTですわね。あれを上手くプラントに当てるように立ち回れば良さそうですわね。
スウィンバーンと戦っている618の援護がやりにくくなるような、それでいて陰険クソメガネとオキーフへの援護には向いている位置を取ります。これなら後でお兄様が見ても、脅威度の高い陰険クソメガネとオキーフを優先したと判断して不自然にはならないはずです。
陰険クソメガネの方に多めにミサイルを撃って、617が完全に詰め寄られないようにします。いくらパルスシールドがあると言えども、チャージしたレーザーキャノンやレーザーランスを喰らえば危険なことには変わりませんから。
そして618は……上手くスウィンバーンを誘導していますわね。
冷却のために距離を離したタイミングでEARSHOTが発射されて……プラントに命中。
……残念ながら大きな損害にはなりませんでしたわね。
今更ではありますが、重要施設が砲弾1発程度で機能喪失するようなら破綻した設計ですわね。
果たしてEARSHOTなら何発で機能喪失……そしてコーラルの噴出を引き起こせるのかわからないですわね。
これは、誰がどこからどう見ても破綻した計略の妥当な末路*2ですわね。
かと言って戦う場所をプラント寄りにするのは不自然ですし……困りましたわね。
近くに何か使えるものは……
そう思ってレーダーを見てみると、強襲艦が接近していますわね。
はっ?!……これ、今撃墜したらプラントに突っ込んでくれるかもしれませんわね。
「カーラ、強襲艦が来ましたわ。アイスワームキャノンでも何でも構いません。撃墜を頼みますわ。」
『確かに上を取られたまま戦うのはマズイね。チャティ!あのデカブツを頼むよ!』
『任された。』
……ふぅ。ガバ回避ですわ。
今の私ができることは……チャティが落とす場所を制限して、上手くプラントに突っ込んでくれることを期待するだけですわね。
「ハウンズ、できるだけ散開して戦いましょう。実力では勝っていますから、砲撃やミサイルの流れ弾のような不確定要素を避ける方が賢明ですわ。」
『……!617、了解。』
『なるほどね。618了解。』
『……その通りですね。620了解。』
思惑は伝わりましたわね。
ここでオープン回線での通信が入りました。……お兄様からですわね。
『各員に伝達、私の方は…終わった。後は……頼んだ。』
『なっ!ゲルニカの生体反応が消失しただと!フロイトですら4割削れば上出来だと言うのに?!』
お兄様がやってくれましたわ。
ですが、私たちの弟、あるいは妹になるかもしれなかった存在……それをお兄様の手に掛けさせてしまいましたわ。
……お兄様との通信が途絶状態になりましたが、エアのハッキングで「612は疲れて休んでいます。」と表示されましたわ。
きっと、622の"最期"に寄り添っている……そう確信していますわ。
そんなお兄様の期待を裏切るようなことをしている自覚はありますし、胸が痛まないかと言えば嘘になります。
ですが、例え期待を裏切り、私たちの5年以上の努力を無駄にするとしても……お父様とお兄様の"自由"のためならやってやりますわ。
『今から強襲艦隊の迎撃をする。落ちてくる破片には気を付けろ。』
この弾道は……アイスワームキャノンをチャティが撃ってるようですわね。
『強襲艦が一撃で……?!』
『3番艦全推力喪失!墜落します!』
流石はアイスワームの装甲を想定しただけはあります。強襲艦如きは相手になりませんわね。
『封鎖機構から鹵獲した強襲艦までもが……。もはや大敗は避けられないか。』
『全艦に通達。速やかに指令書Kを開封し、その指示に従いなさい。』
……陰険クソメガネが何かを仕込んでいたようですわね。場合によっては"私たちのプラン"を放棄して、お父様やお兄様の安全確保に回ることも考えないとですわ。
『指令書Kを開封。……コードKAを入力?……入力完了しました。』
『第一艦隊、第二艦隊共に入力完了。残存している強襲艦全艦で入力完了です。』
『認めましょう。もはや我々に勝ちの目は残されていない。』
『だが、封鎖機構がほとんど壊滅した今、星外から戦力を投入することは容易い。』
あの陰険クソメガネが負けを認めた?
2000%ロクでも無いことを企んで*3いますわね。
『推進ベクトル固定?!クソッ!操作を全部弾いてやがる!!』
『ふざけんなあのクソメガネ!!
俺たちをプラントに突っ込ませる気だ!!』
『"今回は"アーキバスの負けで、まぁ良いでしょう。だが、最終的に勝つのはアーキバスでなければならない。』
……コレ、私たちが悪巧みをしていなくても同じ結末を迎えていたかもしれないですわね。
私たちのガバを敵にカバーされる……随分と屈辱的ですわ。ですが、この状況は利用してやりますわ。
「お父様、私たちでは強襲艦を止められません。……幾分かの猶予の間に敵を撃破できるだけ撃破、その後速やかに撤退することを進言しますわ。」
『今すぐ撤退しても構わない。……戦闘を続行するとしても2分が限度だ。』
「それだけあれば十分ですわ。ハウンズ!1分30秒で片付けますわよ!」
これまでは、損失を無くすために"慎重に立ち回って"いただけですわ。多少の被弾を許容すれば、コイツらを一掃することなんて朝飯前でしてよ?
『なっ、急に動きが変わって… これまでは一体… おあーっ?!』
『618、V.Ⅶを撃破。』
まずは618がやってくれましたわね。……私はあの陰険クソメガネへの"お礼参り"を兼ねて、617の支援に専念することにしましょう。
『君たちがヴェスパーだったら… 良かったのにねぇ…』
『こちらラスティ。V.Ⅴ ホーキンスを撃破した。』
「こちらハウンズ3。強襲艦がプラントに突っ込んできます。撤退を。」
『……了解した。君たちの撤退路は確保しておこう。』
残りはV.ⅢとⅡ。どうとでもなりますわね。
この通信は……621からですわね。
『こちら621、V.Ⅰを撃破したわ。MT程度なら良いけど、AC相手は避けたいわね。』
「わかりましたわ。それと、お兄様のところに向かってください。……強襲艦がプラントに突っ込んできます。退避を。」
『……!わかったわ。兄さんを回収できるまで護衛しているわ。』
次々に入ってくる撃破の報告。
アーキバスは崩壊し、私たちの"目的"も達成される。随分と都合が良い展開になりましたが……勝ちは勝ちですわ。
ⅡとⅢは合流して最後の悪足掻きをしていますが、私たちの前では……大火に雫を1滴垂らすようなものですわね。
『打てる手は全て打った。後は無能な上層部でも何とかなるでしょう。決して貴様らの勝ちにさせてなるものか……うあ"あ"あ"あ"あ"ぁ"ぁ"ぁ"あ"あ"あ"!!』
こうして私たちはヴェスパーを壊滅させ……
『こちら617。ハウンズ全員の撤退が完了しました。』
『すまない。撃墜ペースが間に合わない。……7隻がプラントに衝突する。』
リリースプラントは強襲艦によって致命的な損傷を負わされ、地中に押しとどめていたコーラルが一気に噴出しました。
Side 612
622との戦いの後、私は1日程度意識を失っていたようだ。
その後の経過を伝えられたが……あの陰険クソメガネ(故)の陰湿さにはウンザリさせられる。
勝機がないと見るや、ベリウス地方で鹵獲していた強襲艦を使ってプラントに特攻。全てをひっくり返して行(逝)った。
「ウォルター、カーラ……プラントの状況は。」
「……最悪だね。工期短縮のために地中へ還すルートも同時に進めていたのが仇になっちまった。大規模なコーラル集積洞を刺激して、噴出が止まる様子がまるで無い。」
「解放戦線やその他勢力にも協力を依頼して工事を試みてはいるが……周辺のコーラル濃度が高く、並の重機では現場に着く前に侵食されて機能停止した。」
……正直に言えば天を仰ぎたい気分だ。そしてそのまま中指もおっ立ててやりたい。
企業に地力で敵わないことは最初からわかっていた。
だから、体力を削ぐような作戦を何度も実行して、使えるリソースを地道に削った。
だから、こちら側の勢力を増やすために利益で釣り、内部から変革させ、危機感を煽って寝返らせたりもした。
そんな企業の力を、"今の勝ち"を放棄して盤面を掻き乱すためだけに使われればそうもなる。
運の悪いことに、その盤の中には特大の爆弾が仕込まれていた訳だが。
「悪い知らせはそれだけじゃない。コーラル噴出のせいで周辺の地盤が刺激されて地震が頻発……今は中央氷原近傍に留まっているけど、最悪の場合はルビコン全域の各地でコーラル噴出が起こりかねない。」
「地震の影響で、地下に閉じ込められていたコーラルまでもが地表に噴出しつつあるのか……」
あのクソ野郎、次に会ったら有無を言わさず殺……もう死んでるんだったな。
「……すまない一旦席を外させてくれ。……感情的になってまともな話し合いができなくなりそうになってる。」
───
「……これが普段の状況なら、"忠犬1号にも理性を失うくらい感情が戻った"って言えたんだけどねぇ……」
「……そうだな……今の612には精神的な負担は大きいだろう。……特に、622の件があるからな。」
「"アレ"かい……本当に"笑えない"ことをしやがったからね。それと、あんたは今のうちに消毒液を取ってきな。下唇はさておき、人差し指の横なら使えるだろうさ。」
「……気付いていたか。」
「612がああなったんだ。あんたも冷静に振舞ってはいても内心は似たようなものだろう?」
「……そうだな。俺も少し席を外す。」
流石スネイル。汚い。
ハウンズシスターズで1番好きなのは?(1位になると、お兄様との単独添い寝権が(お兄様に無断で勝手に)与えられます。)(あらすじにイメージ画像があるので是非参考にして下さい。)
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C4-617
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C4-618
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C4-619
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C4-620
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C4-621