ハウンズ美少女概念の世界線で重い感情を向けられる話   作:CVn-α:コル・カロリ

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後半の会議パートは、アルコーラルを摂取した状態で書いていました。
……予約投稿でこの時間(6:19)に投稿されていますが、起きたあとの私が読んで後悔しないことを願っています。

アルコールよ、人間と共にあれ。
アルコールよ、許容量の内にあれ。
そのトイレは、駆け込むべからず。

あっ、アルコールは1缶しか摂取していないので、ちゃんと警句は守っています。これにはサム・ドルマヤンとセリアもニッコリ。



Revealing feeling

 

Side 612

 

前回の会議で、私が落ち着いて戻ってからは以下の方針が決まった。

 

・噴出状況の継続的な観測と最終的な噴出量の予測

・高濃度コーラルに汚染されるであろう地域の予測、並びにその地域への避難勧告

 

また、避難の手伝いとして、封鎖機構の強襲艦をリバースエンジニアリングして避難用の艦船(とは言っても宇宙まで行ける仕様)を建造することにもなった。

 

ウォルターとカーラが言っていた訳では無いが、何となく雰囲気で『アイビスの火』も最悪の選択肢に入れている……そんな気がする。

無理は無い。噴出した後に自己増殖する分も考慮すると……有効な対策を実行できなければ、コーラルが宇宙空間にまで進出する可能性がある。

 

……正直に言おう。私だって、8割くらいは『アイビスの火』を再び起こすことになると思っている。ただ、今回は事前にルビコニアンを避難させて、犠牲者を減らせそうだからまだマシだが。

 

 

 

あ"〜…………妹吸いしないとやってられない……

あっ、621……ちょっと吸わせてもらうぞ。*1*2

 

 


 

 

 

「お兄様……ごめんなさい。私たちの力不足でした。あの陰険クソメガネをもっと早くに始末していれば……」

 

「いや、そんなことは無い。……どうせあのクソ野郎のことだ。自分が死んだら勝手に発動するようにしていたはずだ。」

 

 

今は617たちが全員集まっている。……621を吸っていたら全員集合した。

……もしかして、618のアホ毛がレーダーになっているのか??*3

 

 

「……それもあるけど、お兄に……お兄に622を……」

 

「……良いんだ。あれは……兄である私がやらないといけないことだったんだ。人としての尊厳すら奪われたとしても、622として……"家族"の1人として見送ってやれた。」

 

 

「……毎回、お兄様ばかりが傷付いていますわ。私たちは妹であることに甘んじて、お兄様にばかり危ない役目を任せ続けて……。お兄様の力になれていない自分が不甲斐な──

 

「619、そこまでだ。……私がそうしたくてやっていることなんだ。お前たちに傷付いて欲しくは無いからな。」

 

 

617たちに傷付いて欲しくないと思っているのと同じように、617たちも私に傷付いて欲しくないと思っているのは理解している。

……だから、"死人を出す可能性が一番低い"かどうかを判断基準にしている。それに適うものが、私が矢面に立つようなプランになっているだけで。

 

 

「私たちだってそう思っていますよ?今回は外傷こそほとんどありませんでしたが……戦闘が終わった後、意識を失っていましたよね?」

 

「……そうだな。」

 

「それに、戦闘ログも見ましたし、戦闘の途中で鼻血が出たことも知っています。……本当に傷付いたのは、お兄様のカラダ……正確に言えば、目に見える場所ではないはずです。」

 

 

……確かに、脳にかなりの無理をさせた自覚はある。だが、別に傷付いているかと言われると……

 

 

「……なら、兄さん。シミュレータに入って。これが一番手っ取り早いはずよ。」

 

「わかった。」

 

 

〜612,621 対戦中〜

 

 

「……兄さん、ほんの少しだけど反応が遅れているわ。油断や不意を突いたからとかは関係無しに。」

 

「いつもよりAPが削れなかったから……本当かもしれないな。」

 

 

脳にダメージが残ってしまったか。だが、大きな脅威は消え去った今、僅かにACの腕が落ちるくらいなら許容範囲だ。

……これが622を"622に戻した"代償だとすれば……そして、622の尊厳を取り戻した代償だとすれば安いものだ。

 

 

「……お兄様がこれ以上傷付くのは容認できませんね。やっぱり、お兄様を監禁して、私たちで全部片付ける方が良いのでしょうか……

 

「……620、聞こえているぞ?」

 

「コホン…何も聞かなかったことにして下さい。」

 

 

普段なら「妹たちの重い感情が実に可愛いな!ヨシ!!」で流せるが、私の行動が発端となって精神的に傷付いて出てきた言動だ。……流石にそんなことは言えない。

 

……本音を言えば、617たちに監禁されるのなら大歓迎だが。

 

 

 

「……あ〜…もう!まどろっこしいですわね!最初っからこうすれば良かったんですわ!!」

 

 

そう言って619に押し倒される。……621を吸っているときに全員集合したから、ベッドの上にだ。

……大丈夫だよな?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

これからお兄様が傷付いたら、私も自分で同じ箇所を同じように傷付けますわ。

 

 

 

 

 

待ってくれ。それは……それだけは……

 

 

 

 

 

お兄様の体に銃弾が撃ち込まれたのなら、同じ箇所を自分で撃ってやりますわ。

お兄様の手や足が吹き飛ばされたのなら、同じ箇所を自分で切り落としますわ。

お兄様のその目がえぐり取られたのなら、同じ目を自分でえぐってやりますわ。

 

 

お兄様が──

 

 

 

 

その先は言わせてはいけない。

そう頭でわかっていても……619の目が……青空のように輝いていたはずの瞳が、星を塗り潰した夜空のように黒く濁り、昏い瞳になったその目が私に何も言わせない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

お兄様が死んでしまったのなら、同じ死に方で私も後を追いますわ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「6…1…9……それ…は……それだけ…は……」

 

「こうでもしないと、お兄様は私たちのために頑張り続ける……いえ、身を削り続けますわ。」

「私だって、後を追った後に残されるお父様のことを考えれば乗り気ではありませんわ。……ですが、お兄様はこうでもしないと止まらないでしょう?」

 

 

619の言う通りではある。

……私が"兄"であろうとする限り、最も有効な手ではある。

 

これは私の負けだな。

 

 

「わかった。……兄として、妹の心情を慮れないようじゃ失格だからな。」

 

「……こんなやり方が間違っている……卑怯なやり方なのはわかっていますわ。」

 

 

私が619に押し倒された格好だったが、このまま619を抱き寄せる。

 

 

「それもわかった上で認めたんだ。……すまないな、619。心配をかけて。」

 

「本当に……ほんとうにじんばい(心配)じだんでずよ(したんですよ)……おにいざま(お兄様)……」

 

 

このまますすり泣いている619の頭を撫でてやっていると、619はいつの間にか寝ていた。

 

 

「……少し早いが寝るか。ちょっと狭いかもしれないが……上手くやれば全員で寝られるな。」

 

 

何とかベッドに6人乗り切れた。……あんなことがあったんだ。こうなっても仕方ないな。

 

それに……私も1人では寝られそうに無かった。

アレが兄としての責務だとは思っている。だが、まだ他に打てる手は無かったのか。防げる手は無かったのか。そう思うと途方も無い罪悪感に駆られる。

 

617たちは、私に依存している。……ウォルターに対してはどうかわからないが、少なくとも同じくらいの大きさの感情は抱いている。多分、依存ではなく、庇護欲とかの別方向なだけで。

そして、私も617たちに依存している。自覚は前からしていた。だが、622の件を経て、さらに強まった自覚もある。

 

……本来なら、共依存は避ける方が良いのはわかっている。どちらか片方が倒れれば共倒れになる可能性が高いからだ。

だが、それでも……それでも今は、この黒くドロドロとしていて……それでいて暖かいこの共依存の沼(愛情)に沈みきってしまいたい。

 

だが、そんなささやかな願いすらも、今のルビコンの状況が許してくれない。

だから、せめて今は……今この瞬間だけは、全身を委ねてしまおう。

 

 

 


 

 

 

翌日になり、ルビコン解放戦線を含め、様々な組織の重要人物が出席する会議が開かれた。

ベリウス地方にいる人間はビデオ通話──それもコーラルの影響で使える回線の確保に苦労したらしいが──での出席だが、それでもかなりの大所帯になった。

 

 

「さて、定刻になったし始めさせてもらおう。RaDの……いや、ここルビコンでコーラルの研究をしていた通称"技研"の生き残り、"シンダー"・カーラが音頭を取らせてもらう。」

 

 

序盤にいきなりぶっ込んできたな。だが、コーラルによってこの惨状が引き起こされている以上、"コーラルのことを知っている"立場を取れるのは大きなアドバンテージになる。

 

 

「最初に言っておくが、この状況は私たち……オーバーシアーの望むものでは無い。寧ろ逆さ。恐れていた事態を引き起こされた。」

「コーラルを地中で管理し、ルビコンの外に僅かな一欠片だろうと持ち出させないようにする計画……"コーラルリリース計画"の詰めの段階でアーキバスが全面攻勢を仕掛けてきた。……結末は配った資料の通りだ。」

 

 

流石にここで会場からは戸惑いの声が上がった。

それも無理は無い。

これまで、"ルビコンにて最強のAC乗り"と思われていたV.Ⅰフロイトの撃破並びに死亡、クソ野郎含めその他ヴェスパー隊長の戦死*4と、アーキバスが壊滅したことを意味しているからだ。

 

 

「シュナイダーの者です。つまり、アーキバスは極少数のMTや基地要員を残して壊滅したと。そう解釈して構わないのですね?」

 

「その通りさ。だから、ここにアーキバスの人間はいない。……シュナイダーは解放戦線の"裏のパトロン"だから最早アーキバスじゃないがね。」

 

 

それを聞いて、一同は納得したようだった。

 

 

「さて、ここに至った経緯の説明はお終いだ。ここからは……今後の話をしようじゃないか。」

「とは言っても、ルビコン各地で噴出し続けているコーラルをどうするか。それを解決できなければ……」

 

 

カーラがここで一度溜める。

……一同の注目が完全に集まり、緊張感が高まるタイミングを見極めようとしている。

 

 

「……このルビコンが、コーラルに沈む。予測は早くて2ヶ月、遅くて5ヶ月。」

 

 

参加者の……特に、サム・ドルマヤンの顔が歪んだ。

 

 

『この状況で、"賽"を投げる者が現れれば……人間世界の悲惨に至るやも知れぬのか……』

 

 

その発言に、一同が詳細の説明を求めた。……真のコーラルリリースが知られる結果になるが、まぁ良いだろう。

 

 

『コーラルを一処(ひとところ)に集め、コーラルの声を見る者が解放する……さすれば、遍く人間の意識はコーラルに溶け、人を逸脱したナニカとなる……それが"コーラルリリース"……。』

『……奇しくも、オーバーシアーの進めていた封じ込め計画と名前が一致するとはな。やはり技研の中でもコーラルの扱いは一枚岩ではなかったか……』

 

 

話のインパクトが大きすぎる。修正が必要だ。……このままでは、会議の主導権をドルマヤンに……延いては解放戦線に取られかねない。一度渡せば、解放戦線のパトロンになっている企業も追随する可能性がある。

 

 

「発言良いか。」

 

「あんたかい。構わないよ。」

 

「このままではどちらのコーラルリリースなのか区別が付かない。我々オーバーシアーが主導で進めていたものは"地中へのコーラルリリース"、帥父サム・ドルマヤンが語ったものは"意識のコーラルリリース"と呼んで区別してはどうか。」

 

「……その通りだね。そうさせてもらおうか。」

 

 

一度注目を私に移せた。特に情報を増やした訳では無いが、何か発言をして各自が思考する時間をぶった切らないとまずかった。

 

 

「"地中へのコーラルリリース"計画の現状を説明しよう。技研の残した遺産……旧名バスキュラープラントだが、あれはコーラルに侵食されて原型を留めていない。もはや蓋としての役割は微塵も期待しない方が良い。」

「……つまり、新しく蓋を準備しない限りルビコンのコーラル漬けは避けられないって訳さ。」

 

 

良し。議論を"コーラルが噴出してまずい"から、"新たな蓋を準備すれば何とかなる"と見込みがありそうな流れに持って行けた。これで主導権を喪失しかけることは起こりにくくなるだろう。

 

 

「そこで、だ。このルビコンにある、ありとあらゆるヒト,カネ,モノ,残された時間を全部注ぎ込んで蓋を作る。……"地中へのコーラルリリース"計画改め、"コーラルクローズ(close)"計画と言ったところかね。」

 

 

……ここだな。ここで今後の流れを誰が握るかが決まる。

 

さて、ルビコンには様々な勢力がいるが、壊滅したアーキバスを除いて、それでも尚ここには呼ばれていない勢力がいる。

仲間外れにするのは良くないよな?

 

ハウンズに、"索敵警戒用"レーダーの出力を最大にする指示を送る。広域レーダーも含めてだ。

 

別に私は"招待状"を渡したりはしていない。重要人物が集まるとなれば、招待されなかった勢力は仲間外れにされたと感じるだろう。

そしたら……何をしているのか覗きに来ても不思議では無いよな?

 

 

『こちらハンドラー・ウォルター。会議中すまない。レーダーに惑星封鎖機構の強襲艦を捉えた。ハウンズ、直ちに出撃しろ。』

 

「……ということだ。すまないが私は行かせてもらう。要人の皆様方は直ちに地下シェルターに避難を。ここで死なれては、組織の引き継ぎだののゴタゴタで我々との足並みが揃えられなくなるでしょう?」

 

 

そう。惑星封鎖機構も仲間に入れて差し上げないとな???

 

 

「ハウンズリーダー、ウチのレッドガンからは要るか?」

 

「強襲艦との戦闘に適した機体はいるのか?」

 

「……4脚ならG3がいる。俺が出てやっても良い。」

 

「重量4脚だからダメだ。艦底部レールガンの餌食だ。ACに乗ってこの周辺までノコノコとやってきたSGやLCを狩ってくれればそれで良い。……ハウンズが全員食い散らかすからそれも無いだろうが。」

 

 

もちろん、封鎖機構の皆様方とは友達になるつもりだ。

 

ああ、それと。「ボールは友達」とも言うだろう?

つまり、

ボール=友達

封鎖機構=友達

よって、封鎖機構=ボールという訳だ。

 

 

この会議に参加してくれた面々の仲を深めるためにサッカーしようぜ!ボールはお前(封鎖機構)な!!

 

 

 

やっぱり私はこっちの方が性に合っているな。ACを駆り、敵を倒す。やることがシンプルだ。

 

 

「ハウンズ、仕事の時間だ。出撃するぞ。」

 

 

 

 

 

 


 

 

〜付録:622(くんorちゃん)のアセン再現〜

 

 

C4-622

R-ARM UNIT VP-66LH

L-ARM UNIT VP-66LH

R-BACK UNIT WUERGER/66E (Back hanger)

L-BACK UNIT WUERGER/66E (Back hanger)

HEAD VP-44D

CORE IA-C01C: EPHEMERA

ARMS NACHTREIHER/46E

LEGS IA-C01L: EPHEMERA

BOOSTER IA-C01B: GILLS

FCS IA-C01F: OCELLUS

GENERATOR VE-20A

EXPANSION PULSE ARMOR

 

技研パーツを使っていますが、そこはアーキバス先進開発局の新型パーツに(脳内で)置き換えてください。

 

戦い方は、QBでギュンギュンしながらレーザーハンドガンとレーザーショットガン。スタッガーを取れそうになったら片手レザショをチャージして、キックor武器でスタッガーしたら叩き込む感じです。

 

また、実際にはジェネレーターが2基搭載されているので、使用感的には回復遅延がすごく早くなったNGIを搭載している……くらいの感じになっています。

*1
兄さん……

*2
やっぱりシスターズは全員集合した。

*3
実際は、"シスターズのプラン"の会議中に確保()されたので、そのまま皆やって来ただけである。

*4
ラスティは解放戦線に復帰(?)したため除外





後書きの裏話です。

本来は、619の深化シーンを書くつもりは(本話だけでなく、今後の話でも含めて)ありませんでした。
『ハウンズの火』の考案者として、"素が既に愛情の積載過多"という感じにする予定だったんです。

なんか深化シーン、生えてきちゃいました

「なんか」で生やしていいモノではないと理解してはいるんです。……ただ、頭の中にコーラルリリースをされちゃったら……もう、ね??

619ちゃんは何タイプのヤンデレなのでしょうか……
依存で良いのでしょうか。それとも、ヤンデレな時点で依存しているも同然だから、別のナニカなのか……


それと、惑星封鎖機構で「サッカーしようぜ!お前がボールな!!」も、急にアルコーラル()が脳内リリースされて湧いてきたものになります。
いくら酔ったとは言え、数学の三角関数の加法定理をスラスラ言えるくらいには理性や判断力は残っているので大丈夫なはずです。
……えっ?そもそも普通の判断ができるのなら酔ったまま書かないって?

そっかぁ(納得)

ハウンズシスターズで1番好きなのは?(1位になると、お兄様との単独添い寝権が(お兄様に無断で勝手に)与えられます。)(あらすじにイメージ画像があるので是非参考にして下さい。)

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