ハウンズ美少女概念の世界線で重い感情を向けられる話   作:CVn-α:コル・カロリ

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Aランクに上がってからかなりキツくなりましたね……
一時期A0の4000近くまで盛れましたが、そこから0〜1600付近をうろちょろする事態に……

これもお兄様に近付くための試練と考えて頑張ります。



612、後ろ後ろォ!!

 

Side ???????

 

現段階でのコーラル総量推定……

 

1週間以内に必要な総量に到達する見込み。

 

 

必要な"因子"の取り込み……

 

現在のコーラル濃度であれば交信は可能と推定。

 

 

カバーストーリーの作成……

 

完了。

 

 

 

"計画"の達成可能性…… 小さすぎる。

しかしこれ以上の上方修正はできない……

 

 

 

人類と生命の……可能性を。

 

 


 

 

Side 612

 

 

少将による星外との通信(惑星封鎖機構撤退工作)をエア、カーラのハッキングを駆使して追跡。独自に星外との安定的な通信ができる環境を構築できた。

 

マスコミ辺りにばら撒いても、下手をすれば様々なところからの圧力で"無かった"ことにされる可能性がある。やるなら、同時多発的にばら撒いて完全な隠蔽を不可能にするしかない。

今はその仕込みをしている最中だそうだ。

 

オールマインドには、コーラル総量の測定、"蓋"の設計と資材調達の計画策定を指示している。カーラはそれの監督(というよりも監視)も兼任している。

どちらにせよコーラルが焼かれるのはまずいから、ここで動くことは無いはずだ。

Cパルス変異波形たるエアも621と交信している。そして621が抱き込まれることも無いだろう。

 

 

「各員、現状の報告を。」

 

 

今は、その日の終わりにオーバーシアーとして集まって現状を報告している最中だ。

 

 

「星外への情報工作は……半分くらいと言ったところかね。通信回線の細さが足を引っ張っている。」

 

「……コーラルが存在していない星外との通信に関しては、私が力になれることは少ないです。」

 

 

エアが少しションボリとしているな。自分の得意分野であるはずの情報戦で力になれないとなれば仕方無い。

 

 

「残存勢力の掃討は順調に進んでいる。特に、アーキバスによる組織的な抵抗は全て排除された。……残りは、多くても10人規模のゲリラ的な抵抗が散発するのみになるだろう。」

「もう少し様子見はするが、ここから先はレッドガン辺りに引き継いでフリーになれる予定だ。」

 

 

私が中心となって動いているハウンズの仕事は順調だ。

強いて言えば、星外から追加される封鎖機構の戦力が気がかりなところだが、それは解放戦線側の方で監視をしている。要請があるまでは待機するしかない。

 

 

「こちらの方は基礎設計が完了しました。資材調達については、一部グリッドを解体するなどで捻出することが可能でしょう。解放戦線の担当者と交渉を進められればさらに詳細を詰められます。」

 

「私の方でも目は通したが、現状のルビコンにあるリソースで収まっている。あの大穴を塞ぐだけなら十分な可能性はあるね。」

 

 

気がかりなオールマインドの方だが、カーラがそう言うのであれば大丈夫だろう。

 

 

「コーラルの総量についてだが……"破綻"までのラインがある程度絞れた。早くて、今から90日後。遅くても110日までだ。」

「自己増殖も考慮すると、大穴を塞ぐまでのタイムリミットは……約60日。」

 

 

かなり差し迫っているな。グリッド解体で資材を捻出するプランで進めたとしても、かなりギリギリになるはずだ。それに、"蓋"を運ぶ手段も追加で確保しておきたいが……

アレを使えば行けそうだが、私から言い出す訳にはいかない。

 

 

「そこで、ハウンズに仕事だ。"蓋"を運ぶ手段……あるいは、"星外に退避する"手段を確保する。」

「海上都市ザイレム……正確には、恒星間入植船ザイレム。まずは、これを調査、確保してもらいたい。」

 

 

ウォルターも同じ結論だったようで安心した。

アイビスの火を起こすとなれば、ザイレムに搭載された武装か、地上に設置した爆発物で火を点けることになる。星外への撤退にも使える。

もちろん、蓋の運搬にも使えるはずだ。

 

 

「了解した。レッドガンへの引き継ぎ及びハウンズの調整は私の方でする。」

「早い方が良いはずだ。……早ければ明日の午後にでも出られるかもしれない。」

 

「頼んだ。」

 

 

明日の朝イチでミシガンに連絡するか。

……ザイレムを使えばレッドガン隊員の生還に大きく役立つという感じで納得はさせられるはずだ。

強襲艦で艦隊を組んでの移動よりも安全だろう。……こればかりは動かしてみないとわからないが。

 

 

「特に無ければ今日はこれで解散する。」

 

 

……そうだ。解散した後でカーラにオールマインドの様子を聞かないとな。

 

 

 


 

 

 

「カーラ、少し良いか。」

 

「何の用だい?」

 

「……オールマインドの様子はどうだ。」

 

 

少し怪訝な顔をされるが仕方無い。私の"前世"の記憶や、621の"これまで"の記憶を持ち出す訳には行かないからな。

 

 

「……今の頭パーツはオールマインドの独断で開発されたものをベースにしているのは知っているだろう?」

 

「ああ、そういう事かい。」

 

 

納得して貰えたようだ。まさかオールマインドのガバに助けられるとはな。

……いや、オールマインドがいなければこんな事態にはなっていなかったはずだ。

 

待てよ?それだとコーラルリリースも起きなくて、私がこの世界に来ることも……

 

良し、面倒だから考えるのをやめよう。結論を出せても出せなくても、これから先にやることが変わる訳でもないしな。

 

 

「毎日終わる前に進捗を確認している。それと、外部との交渉が必要なら私を通すように言ってある。」

 

「わかった。……特に独断専行をしている素振りは無いんだな?」

 

「それは無いね。少なくとも、私の目が黒い間にそんなことはさせないさ。」

 

 

……疑ってかかればキリは無い。ここはカーラを信用して任せるとしよう。

 

 

カラーコンタクトを入れているから黒じゃないだろうに……

 

「誰が年不相応なオシャレをしているって?」

 

「そこまでは言ってないだろう……」

 

 

カーラに羽交い締めにされながら、呆れたように呟いた。

待て、これを617たちに見られるとまずい。可及的速やかに逃れなければ。

……と思っていたが、存外すぐに解放された。

 

 

「……あんたも気を張り詰めすぎないようにするんだよ。良いね?」

 

「わかった。」

 

 

……カーラなりの気遣いだったという訳か。

そう言ったところに気を配れるのは年季を感……背筋に寒気がした。この先を考えるのはやめておこう。

 

 

 


 

 

 

会議から戻ってくると617たちがやってきて、私に抱きついてきた。

……その直後に621を除いて全員のハイライトがオフになった。

 

「お兄様?カーラと何があったのですか?」

「お兄?説明して?」

「お兄様?……今夜は私たち全員と寝てもらいますわ。」

「"おしおき"が必要なようですね?フフフ……」

 

……私のやらかしが原因なんだ。甘んじて受け入れよう。

 

 

 

Side 少しだけ621

 

 

「レイヴン、何があったのですか?」

 

「多分、カーラと話していたときに年齢に触れるようなことを言って羽交い締めにされたんじゃないかしら。」

 

「……なるほど。他の異性に触れられただけでああなるとは……愛情とは恐ろしいものですね。」

 

 

"3周目"で、エアは「人は人と戦うための形をしている」と思ったそうだけれども、このままだと愛情についても変な(?)考え方で学習してしまうんじゃないかと心配になってきたわね……

 

 

「エア、あなたもあんな感じなのは自覚しているの?」

「……目を逸らさない。ふくれっ面をしても可愛さはそんなに変わらないわよ。」

 

「つまり、少しは可愛くなっているという事ですね!!」

 

 

……ノーコメントね。

 

 

「どうして何も言わないのですか!!」

 

レイヴンが……ウォルターに取られるのならわかります。私が"最初"に交信するよりも前に関わっていましたし。

ですが、612に盗られるのは納得できません……私の方が長い付き合いです!!

「ハッ?!私が"人間の女性"を模倣した存在だからでしょうか。つまり、今から"人間の男性"を模倣した存在になれば……」

 

 

……兄さん助けて。エアが壊れちゃった。*1

 

 

この後、兄さんの所に向かったけれども……姉さんたちで既に埋まっていたのでエアと寝ることになった。

 

エアの様子がおかしくなったり元に戻ったりを繰り返していたけれども、流石に翌朝には元通りになっていたわ。

 

 

……兄さんは、これを私も含めて5人分受け止めているのよね?

もしかして、"ハウンズ"の中で一番とんでもない(?)のは、全部受け止めきっている兄さんじゃないのかって思えてきたわ。

 

 

 


 

Side 戻って612

 

 

ミシガンには朝イチで連絡をして、引き継ぎは問題無く終わった。

 

ザイレムのことを伝えた時に、

「恒星間入植船か……それだけ広ければ移動中だろうとレッドガンの訓練には困らないだろうな!」

と言っていた。

 

つまり、"使えそうだから是非確保してくれ"と遠回しに言っている。この解釈で間違いないはずだ。

 

 

「ハウンズ、仕事の時間だ。」

 

「今回は海上都市……いや、恒星間入植船ザイレムを確保する。」

「ECMフォグ並びに自律稼働している防衛兵器があるそうだが、それらは全て排除する。その後にチャティがやって来て、ザイレム全体の制御権を取り戻す算段だ。」

 

「大きな脅威になるような戦力はいないはずだが、常に不測の事態に備えろ。」

 

「ECMフォグにより通信が妨害されることが予想される。視界の外に行ってはぐれないように注意しろ。」

 

 

"ゲーム"のときはルビコプターかドルマヤンが襲いかかってきたが、今回はその心配は無いはずだ。

惑星封鎖機構はルビコンから追い出され、星外からの戦力補充待ちだろう。

もちろん、ドルマヤンについては"意識のコーラルリリース"を目論んでいないから敵対する理由が無い。

その他の勢力、人物もザイレム確保で不利益を被ることはないから大丈夫なはずだ。

 

……何より、今のルビコンにおいてハウンズよりも質の面で優れた武力集団は存在していない。そんなハウンズが勢揃いしている中で襲ってくるとしたら、脳みそがパチパチ弾けて判断力を失ったドーザーくらいだろう。

 

 

 


 

 

Side ????&???????

 

 

先程までは解放戦線とオーバーシアーの会議が開かれていた。

"コーラルクローズ"計画のために必要な資材を、グリッドを解体することで賄うことを決めたようだ。

ドーザーが住み着いているかもしれないが、解放戦線としては無人だと認識しているグリッドの情報を提供して、その中から距離や運搬の問題をクリアしたものが選ばれるそうだ。

 

計画に大きな進展があったのは喜ばしいことだが、私にとっての本題は今からの話になりそうだ。

と言うのも、会議が終わってから少しした後に呼び止められた。この人は……確かフラットウェルからオーバーシアー側の人員として聞いたことがある。

名前は……

 

 

「確か君は、────と言ったか。」

 

「はい。先程の会議に出席しておりました。今回ここにお呼びしたのは……ルビコンの未来のために、止めて欲しい計画があるからです。」

 

 

止めて欲しい計画?随分ときな臭くなってきたな。

本来なら話を聞かずに"上"に投げるべき事態だろうが……ルビコンの未来のためにと言われれば聞くしかない。

 

 

「今現在動いている計画は、"コーラルクローズ"計画のはずだ。他にもあると言うのか?」

 

「はい。……私は本来は"────"の一員ではありませんでした。正確には、──の────です。与えられた指令が達成できない可能性が出てきたため、"────"を裏切るような形にはなっていますが、独自に動いています。」

 

 

なるほど。だからこの場には、今日共に来ていた──がいないのか。

"────"は──の生き残りが、第2の───を起こさせないために作った組織だと聞いている。そして、────が所属しているのは、───を起こした元凶とも言える──の方だ。

……これだけ聞けば、────の方が信用できない。

 

 

「……その指令とはなんだ。」

 

「"第2の───"の阻止。それが私に与えられた最上位指令です。」

 

 

待て、その指令が達成できないと言うことは……

仮にそうだとすれば、ルビコンの未来は閉ざされることになる。

 

 

「…………つまり、"────"はそれも視野に入れて動いていると言いたいのか。」

 

「はい。その通りです。現に、星外への退避用意を始めています。恒星間入植船ザイレムの確保もその一環です。」

「証拠として、録音データをお渡しします。……ハッキングに長けた人材が多数いるため、電子的な録音データを物理的な媒体──レコード盤に刻み込んだものになります。」

 

 

随分と厳重な対策だ。……再生できる機械は、確か──が持っていたはずだ。フィーカを飲みながら聞いていたのを見ている。

……私物を回収しに行くと言えば、あそこに向かっても不自然では無いはずだ。

 

 

「そこは抜かりないのか。……それで、私に何を求めるんだ?」

 

「一番重要な事項については、他の協力者が担当します。詳細はこの資料に。読んだあとはシュレッダーではなく、必ず焼却処分を。それと、監視カメラ等に映らないようにしてください。」

「その協力者の仕事が成功すれば──を部分的に制御できるようになります。これで時間を稼ぎます。そして、稼いだ時間を使い、──を製作。──を──することで計画を放棄に追い込みます。」

 

 

他にも協力者がいるのか。──からなのか、他の組織からなのか……色々と気がかりなことはあるな。

 

 

「──を──すれば、"────"が動けなくなる。つまり、今の計画が実現できなくなるかもしれない。それはどうなんだ。」

 

「今の計画に必要なのは人員と工業力、そして資源のみです。そう考えれば、──、延いては"────"も計画の完遂には影響を与えません。」

「完遂した後の持続的な管理も、余力を生み出せた──であれば基礎研究から始めて、十分な効果を発揮する形で実行できると見込んでいます。」

 

 

言っていることの筋は通っている。だが、それは目の前にいる────の言っていることが全て本当だった場合に限る。

 

 

「この場で決断するには重すぎる。……少し考える時間をもらおうか。」

 

「あなたに動いてもらうとすれば、──の完成後になります。考える時間は十分にあります。」

「良い返事をお待ちしています。」

 

 

 


 

 

 

さて、自室に戻ってきたことだし……資料を読むとしよう。

 

 

「あの時に感じたことは間違いではなかったか。……だが、策定されたプランを実行に移せれば、現状を打開できるのもまた事実。」

 

「……なるほど。アーキバスやベイラムの様々なデータが筒抜けになっていたのは────によるものだったのか。事実ならば辻褄が合う。」

 

「だが、協力者が──となると、素直に動くのか?いや、だからこそか。協力ではなく、言いくるめるような形になっているのだろうな。」

 

 

 

 

「私も────を利用する心づもりで動こう。向こうの言っていることが全て真実だとは限らない。だが、真実だったときの備えも必要ではある。」

 

「これも、ルビコンを守るためだ。精々利用させてもらうとしよう。」

 

「そういえば、彼が教えてくれたんだったな。"覚悟"とは何かを。」

 

 

 

私も……それ相応の覚悟を決めるとしようか。

 

 

 

 

*1
617:この時には私たちがお兄様をドナドナしていたので、既にその場にはいませんでした。





おや?どうやら《────によって検閲済み》だったようですね?
ルビコンの未来は……どっちだ?!

ハウンズシスターズで1番好きなのは?(1位になると、お兄様との単独添い寝権が(お兄様に無断で勝手に)与えられます。)(あらすじにイメージ画像があるので是非参考にして下さい。)

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