ハウンズ美少女概念の世界線で重い感情を向けられる話 作:CVn-α:コル・カロリ
……次には登場するので。93.79(100-6.21)%の確率で。
それはそれとして、可愛い娘の嫉妬って良いですよね。今はまだ効きませんが、ガンや焼かれた脳みそにも効くようになるはずです。
Side 612
V.I フロイトとの死闘を乗り越えてから、何かこう……617たちの態度が変わった気がする。
具体的には
『お兄様、カタフラクトのお出ましですわ。』
『そうか、なら私が片付k』
『619、ミサイルで上の砲台を潰して下さい。その後620がブレードでスタッガーを。その隙に私がコアMTを破壊します。お兄様の手を煩わせるまでもありません。』
『619、了解ですわ。』
『620、了解。』
惑星封鎖機構の基地襲撃、対カタフラクト、このやり取りってもしかして……
617と620が至近距離に張り付き、カタフラクトからの弾幕をきっちりイニシャルガードも交えて捌いたり機動力を活かして回避したりしている。
617をシールド諸共削りきろうと収束レーザーをチャージしたところに619の垂直ミサイルが次々と命中する。内部の電気回路がイカれたか、主砲から眩い光と炎が溢れる。
一部は銃身を通り攻撃として出力されたが617がやはりイニシャルガードで凌ぐ。
そして617をABとQBで追い越した620がぶった斬りでスタッガー状態にさせる。
この間にも617はカタフラクトに接近し続けていて……コアMTにガトリング接射をお見舞いした。しかもただのガトじゃない。両手だからガトガトだ。
うわぁ……コアMTの頭と胴体部分が悲惨な事に……
あっ、そこのレーザー砲台、お前はなに妹たちを狙っているんだ。オラっ!消えろっ!*1。
『お兄様がレーザー砲台の気を引いてくれていたので楽に片付けられました。』
『ん、お兄。エクドロモイを片付けてきた。』
「618、良くやった。617たちも、カタフラクトを仕留められるまでになったか……成長したなぁ……」
『あんなただ大きいだけの棺桶なんかよりも、ABで攻撃を躱しながら突撃してくるお兄様の方が100倍は怖いですわ。』
「アレをでかい棺桶呼ばわりか……自信を持つのは良いが、慢心はするなよ?」
『勿論ですわ。』
そう、「お兄様」や「お兄」呼びに変わっていた。……はっ!やっぱり私は617たちのお兄ちゃんだった?!*2
あとは寝ているといつの間にか誰かが潜ってきていたり。
あとは、任務中に『どうせウォルターには安くこき使われているんだろう?どうだ?こちらに乗り換えないか?』なんて言ってきた奴は徹底的にボコボコにして跡形も無く消し飛ばしていたし。
あっ、ボコボコにしたのは617たちだったけど最後にムカついてSONGBIRDSを叩き込んだのは私だったな。テヘペロ。
うん。パーツを回収して売りさばいたりできなくなってしまったのと無駄な弾を撃ってしまったのは反省している。しかし後悔はしていない。
──とりあえず、感情の大部分を取り戻せたのは確実だろう。ちゃんと喜怒哀楽が─いや、哀の場面は無かったから喜怒楽だけか*3─ハッキリと分かるようになった。
それはそれとして、ベイラム系列の企業からの依頼で独立傭兵を付けられることがあるのだが、
『あなたがあの"ハウンズリーダー"ね。私はベイラム寄りの独立傭兵だからあなたの噂は色々と聞いているわ。』
『今日の依頼ではよろしく頼むわ。』
『……私の出る幕も無かったかしら。まぁ楽に稼げたからありがたいわ。そうだ、今度私がよく使ってる基地に来ない?お礼代わりに、私が口利きしてベイラム系列の製品を"お友達価格"で買えるようにしてあげられるかもしれないわよ?』
これ、遠回しにベイラム系列からスカウト*4かかってきていませんかね?
ウォルターの目的からすると企業と完全に手を組むのは相容れないだろうから*5、精々甘い汁を吸うだけに留めさせてもらうが……
ということで、パイルバンカーが欲しかった(あとは、621加入を見越して余剰パーツを作りたかった)こともあり、件の独立*6傭兵の誘いを受けた。
「……ふ〜ん、パイルバンカーを買うのね。チャージすると近接ブースターの移動が乗らないから買う人はかなりの物好きだけと聞いているわ。シミュレータがあるけど試してみる?」
─Simulator Now Loading……─
(……えっ何その動きこっっわ。ABのスピードを乗せたままにしてチャージしながらスライド移動してそのまま当てた……??)
(今日初めて使う武器なのにどうして使いこなせてるの……??*7)
(……これ、もしもハウンズがベイラムと敵対するのなら、私もベイラムから縁を切る方が良さそうね。大豊娘娘のコスプレで無理やりイベントに参加させられた恨みってことにして。)
(もしもレッドガンに加入させることができたら私もオマケでレッドガンに入れてもらえる約束だけれども……リスクリターンが見合ってないわね。)
「……面白いものを見させて貰ったわ。また依頼で共闘することになったら宜しく頼むわ。もし敵になったら……私のカラダで見逃してちょうだい?結構自信はあるのよ?」
((……なんか急に背中に途轍も無い寒気が…!!))
「お兄様!こんなところにいらしたのですね!……で、その女は誰なんですか?(ハイライトオフ)」
「617か。依頼で共闘した縁でね。ベイラム寄りだからか、コイツ(パイルバンカー)を買うのに口利きしてくれたんだ。*8」
「……620が展示品のパーツとアセンブリで悩んでいるのでお兄様の意見が欲しいと言っていました。」
「わかった。直ぐに向かおう。連れて行ってくれ。」
「わかりました。それでは……"誰だか存じ上げませんが"、ご機嫌よう。」
……あれ?とんでもないレベルで嫉妬されてる?
まぁお兄ちゃんを取られたくない妹と考えれば可愛いな!ヨシ!*9
ん?あそこにいるのは618と619か。自販機コーナーで地球から仕入れられたであろう飲み物を楽しんでいるようだ。
流石に遠くて会話の内容は聞こえないな。
オニイサ…ポ……ギツネニトラ……ウデスワ!!
ロクイチナ……イッタカラダ…ョウブ…ョ。
パイル…カー…ワヨ?!……ンカー!キッ…イサマノパ…ンカーデアン……ナコトヲサレ…ソウヲシテ……イアリマセンワ!
ン、ダイ…ウブ。イザ……ニイヲオソ…イイ。オニイナ……キニントッテ……。*10
「あ、お兄様。機体構成で相談が……」
……なるほど、コキレットから改良されたダケットへの乗り換えか。
「そこのベイ太郎さん、このダケットの説明を聞きたいんだが良いか?」
「えぇ、喜んで……あなた方の高名はベイラムにも届いております。そんなあなた方の目に留まるとは、とても光栄です。」
「そうか……それで主に聞きたいのは反動と衝撃力辺り──
──次弾装填機構の動作時間から炸薬量を見直した影響で威力も上がっています。元より連射速度が遅かったにも関わらず、反動軽減機構が動作する時間がそれに見合わず短かったのです。それを改善することで反動を抑えるのに必要な力が小さく──
──なるほど、反動軽減機構の改善は内部部品の材料特性見直しのみで行われていて、部品の形状や数自体は変わっていな──
──通りです。随分と工学に詳しいようで。これもウォルターの教育の賜物でしょうか。*11
あぁ。やりたいと言ったのは私だが、必要な物を取り揃──
「……すまない、大分長く話し込んでしまったな。暇を持て余した617たちのためにシミュレータまで貸してもらって悪いな。」
「いえ、あなた方が我が社の製品を使って活躍すれば我が社の名声も高まるというもの。この出会いは互いにとって吉兆となるでしょう。」
「そうだな。私の方からはハウンズで使っているコキレットを2丁とも買い換えた方が良いと伝えておく。」
「それは有難い。……それと、お使いのコキレットはこちらの方で買い取らせて頂きたいのです。百聞は一見に如かず。百見は一触に如かず。実戦での消耗データは値千金ですので、保管してある消耗して交換した後の部品などもお値段は付けさせて頂きます。」
「それも伝えておこう。有意義な時間だった。感謝する。」
「えぇ。こちらこそです。是非、今後もベイラムをご贔屓に。」
さて、シミュレータでダケットと拳だけで戦っている妹たちを迎えに行くとするか。
「総長、あれが煮え湯を飲まされた猟犬ですか。」
「そうだ。……お前から見てアイツはどうだった。」
「味方となればこれ以上にないほどの吉兆。……敵となれば、吉穴が全くと言っていいほど見えません。」
「脳を焼かれた強化人間とは思えない思慮深さも持ち合わせています。深謀遠慮で負けるつもりはありませんが……あの手合いは利益や名声といったものをかなぐり捨てることに躊躇いが無い。私のような"利"と"理"で動くものにとっては想定外の因子であり続けます。」
「つまるところ、敵に回したくない。ということだな?」
「……えぇ。その通りです。」
「本来であれば"あんな若造に何を弱気になっている!"と叱責するところだが、アイツを前にそんな無茶は言わん。」
「総長を以てしてもそう言わしめますか。」
「言っただろう。死ぬほど煮え湯を飲まされたと。」
「今の訓練が生き延びることを重視しているのもアイツからの教訓だ。……あの時のアイツはリペアキットを使い切った上で残りAPは半分。そこからリペアキットを1個残していたナイルを撤退させ、俺にリペアキットを2個も使わせた。」
「なんと……それは初耳です。7と8に率いられたMT部隊を9割撃破した話は聞きましたが。」
「……俺はアイツからかなり強く恨まれているはずだ。飼い主の手綱が放されれば何をするかわからん。少しでもこちらに牙が向かないように根回しをしろ。本社の口うるさいヤツらは俺が黙らせておく。」
「仰せのままに。」
Side 612
暇を持て余した神々……ではなくて女神たち……でもなくて妹たちを迎えに行った。いや、妹たちは女神だな。うん。
すると、そこにはあの独立傭兵と拳,キックで戦っている……いや、もはや蹂躙していると言ってもいい620とそれを眺めている617たちがいた。
「620……何をしている?」
『お兄様、この
「なるほど、だから武器を持っていないのか。」
『はい。その通りです。』
「……パイルバンカー持ちを相手にした感想はどうだ?」
『チャージされなければブレード未満。
「そうだな……使い慣れた人間なら、ABの速さを残したままチャージして、未来位置を予測して踏み込んでくるかもしれない。それも警戒しておくように。」
『わかりました。お兄様。(それができるのは多分お兄様だけです。)』
「それよりも、ダケットのテストはしてみたのか?」
『はい。連射速度が遅くなりましたが、反動が体感小さいので芭蕉腕でも扱いやすいです。命中率の上昇と合わせれば、時間辺りのダメージや衝撃値はトントンかやや向上と言った感じです。』
「それは良かった。ウォルターには2丁とも買い換えるように進言しておく。まぁ確実に認めてもらえるだろうが。」
『ありがとうございます。』
Side ウォルター
612から武器更新の進言があった。それについてはACに乗るのが612たちである以上、資金繰りに悪影響を及ぼさず本人たちが納得しているのなら断る理由は無い。
ルビコン3に密航する準備をしていることを612に伝えると、ハウンズをもう1人増やすことを提案された。
スリーマンセルを2組、ツーマンセルを3組にして同時多発的な作戦を可能にするためと言われると、確かにメリットはあるように思われる。特にツーマンセル3組にすれば、不測の事態で1人だけになった組*13が撃破されてしまうことも防げる。最悪撃破されたとしても回収して生還できる可能性が残される以上戦術的には合理的であると言える。
ただ、補修パーツの管理やメンテナンスなど、補給,整備や事務作業的な面での作業が回らなくなる可能性が高い。
これについては612がある程度作業を負担してくれているため回せているが、もう1人加わったときにどうなるかが未知数だ。
……いや、伝手はあるにはあるが、ルビコン入りしてからでないと頼ることはできない。
ひとまずは相談してみるとしよう。
オーバーシアーのもう1人のメンバー、"シンダー"・カーラと。
Side カーラ
「何だいウォルター。急に連絡してきて。大破したパーツの補充依頼かい?」
『いや、少し相談したいことがある。』
「相談、ね。今はまだRaDに入ったばかりであまり力にはなれないと思うんだがね。」
『いや、単に人手不足になりそうなだけだ。』
「人手不足?既にハウンズは5人もいるんだろ?しかも全員が名の売れた独立傭兵と来た。ハッキリ言って、その辺のちょっとした中小企業くらいなら潰せるくらいの戦力じゃないのかい?」
『いや、もう1人追加できるのであれば追加したい。"同時多発的な作戦"を考えると、ツーマンセル3組にする戦術的な恩恵が大きい。しかし、それだとメンテナンスの人手やパーツ管理の手が回らなくなる。』
「なるほどね……アンタがその"6人目"になるつもりは無いのかい?」
『"アレ"は俺たちが使える最後の切り札だ。……破綻が目前に迫った時、あるいは確実に破綻を回避する方法を見つけるまで易々と動かせない。』
『それに……年は取るものでは無いな。シミュレータを使ってみたが、目と意識が追いつかない。』
『あとは、俺まで前線に出たらオペレーターがいなくなる。』
「なるほどね。それなら……1年、いや、半年待って欲しい。」
「RaDの連中は腕はまぁまぁ立つがコーラルをキメているのが玉に瑕でね……裏を返せば、"灰被り"の腕があればトップに立つことも不可能じゃない。アレはアレで技術狂いの連中なのさ。」
『わかった。……ハウンズを送り込んでその乗っ取り計画を早めることは可能か?』
「乗っ取るだなんて人聞きの悪いことを言わないで欲しいね、ウォルター。実力と人望でトップにのし上がるだけさ。……"猟犬たち"に来られると私の実力が霞んじまうだろ?」
『……乗れるのか?』
「なんだい、あんたと同じで歳をとったってバカにしたいのかい?……強化人間程じゃないにしろ、ACに乗るためにちょいと体はいじったさ。……かかった費用は若く見せる方がちょっと多かったりしたが……ね。」
『……いや、自分で納得しているのなら俺からは何も言わない。だが、わかった。こちらはルビコンへ安全に行けるように、企業や惑星封鎖機構を叩いておこう。』
『そうかい。叩くのなら最優先は惑星封鎖機構、次にアーキバスにした方が良いだろうね。』
『今はアーキバスが優勢か。』
「"今は"じゃなくて"これまでずっと"、さ。ベイラムはレッドガンを派遣しようとしたが、派遣されたのはG7からG12だけ。あぁいや、末席のG13は封鎖機構にやられて流れ星になったんだったね。」
『なるほど、物量を送り込もうにも封鎖機構のせいで送り込めず……か。一方アーキバスはある程度担保された質によって兵站線はベイラムよりも太いと。』
「話が早くて助かるよ。その通りさ。」
「ルビコン解放戦線は、コーラルの売却を担保に星外企業と手を組んでいるかもしれない。ハッキリ言って、この4つには共倒れになってもらわないといけない。傭兵をやるならコウモリなんて目じゃないことになると思いな。」
『……カーラ、ライセンスの偽造は可能か?』
「ライセンスの偽造?ハウンズの名前があれば企業からも解放戦線からも名指し依頼が入るだろうに何をするつもりだい?」
『6人いれば、アーキバス寄り、ベイラム寄り、解放戦線寄りに2人ずつ割り振ろうかと思ってな。』
「なるほど、悪くないアイデアかもしれない……が、戦い方だったりで直ぐにバレるものさ。やめておいた方が良いだろうね。」
『そうか……ならば評価は悪くなるかもしれないが、コウモリになるしかないのか。』
「それか、いっそのことどこか1つの勢力に肩入れして土壇場で裏切る……なんてのもアリかもしれない。まぁ少なくとも半年はあるんだ。ゆっくり考えな。」
『そうさせてもらおう。目処が立ったら教えてくれ。』
「あぁ、それと。別に今6人目を加えても構わないんじゃないかい?機体がないならシミュレータで訓練させたりすれば良いだけだろうしね。」
『……その手があったか。617たちも2ヶ月弱は訓練だったからな。感謝する。』
「良いってことよ。……そろそろこの回線も惑星封鎖機構に気付かれそうだ。切るよ。」
『あぁ。』
……ハウンズが1人を除いて死んだ時はどうなるかと思ったが、生き残った612が良い働きをしているらしい。
「さて、"笑える"未来のために笑えるオモチャを作るとしようか……まずは──
今回で原作のトラウマ(?)シーンを1つ乗り越えることができましたね。この調子で他の障害も乗り越えていきましょう()
─612が聞き取れなかった会話の内容─
619「お兄様がぽっと出の女狐に取られてしまいそうですわ!」
618「617が止めに入ったから大丈夫でしょ。」
619「パイルバンカーですわよ?!パイルバンカー!きっとお兄様のパイルバンカーであんなことやこんなことをされる妄想をしているに違いありませんわ!」
618「ん、大丈夫。いざとなったらお兄を襲えば良い。お兄ならきっと責任とってくれるはず。」
ハニートラップを仕掛けてくるベイラム仕込みの独立傭兵の案は、埋まる系グフ様のアイデアをお借りしました。
この場を借りてお礼を申し上げます。ありがとうございました。
ちなみにですが、カーラのセリフを考えるためにYouTubeでセリフを聞いていましたが……こう、色気がありますよね。耳元で囁かれたいです。
オールマインドの声もかなり好きですよ?
……あっちょっと待って617たち、そんなに引っ張らなア"ア"ア"ア"ア"!!
ハウンズシスターズで1番好きなのは?(1位になると、お兄様との単独添い寝権が(お兄様に無断で勝手に)与えられます。)(あらすじにイメージ画像があるので是非参考にして下さい。)
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C4-617
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C4-618
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C4-619
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C4-620
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C4-621