ハウンズ美少女概念の世界線で重い感情を向けられる話   作:CVn-α:コル・カロリ

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前話の前書きで「回線タイプの問題(PS4でNAT3判定)でランクマッチに潜れない」と言いましたが……

自分で契約して新しいのを引っ張ってきたので解決しました()
AC6のランクマッチとかにストレス無く潜るために課金したようなものですね()
様子を見て配信を再開します。ただ、ランクマッチ中に1回私の回線不調で落ちてしまったので、そこが… 心配だ(CV:様子のおかしい人)



仕事を増やすんじゃねえ 殺すぞ

 

 

Side ???????&????

 

 

ルビコンを"最悪な結末"から守るために協力……いや、"利用"している相手からの定期報告を受けている。

 

 

「君が言っていた──だが……進捗はどうなんだ。」

 

「はい。──には、コーラル汚染下でも耐えられる装甲と、作業時間を短くするために高速を発揮することを要件として依頼しました。あなたであれば、慣れるのに時間はかからないはずです。」

 

 

なるほど。カバーストーリーはしっかり作ったか。そして、今のルビコンでは────ではなく、MT乗りの方が寧ろ必要とされている。その背景も踏まえると、人材の有効活用という点ではどちらの陣営にとっても魅力的な提案だろう。

 

 

「流石に武装はこれまで通りか。」

 

「いえ、アーキバスや封鎖機構の兵器などのデータを解析して、新たなものを開発しています。……データはこちらになります。」

 

 

……なるほど。アーキバスのレーザードローンに影響を受けているが、秘密裏の開発が故にかなり変わっているな。

カテゴリーとしては……EN属性のオービットと言ったところか。

 

 

「この武器は独立したEN出力系統を内蔵しているため、アーキバス以外のジェネレーターでも安定した威力を確保できます。」

「……特に、エネルギー武器に対する耐性が低いエルカノ製コアに対しては有効打になると見積もっています。」

 

「なるほど。君もそれだけ本気ということか……」

 

「はい。この武器の開発については、コンセプトを《ACに搭載して遠隔操縦による溶接を行うもの》としているため、"────"の──からも開発承認が降りました。」

 

 

表向きは"コーラルクローズ"計画に役立つものだが、少しの改造で軍事転用ができるようにしているということか。

そして、何事も無く"コーラルクローズ"計画が進んだであれば、そのまま役に立つ。どちらに転んでも有用ではある。

 

それにしても、"────"の人材は、数こそ少ないものの一人一人の質が高いな。

政治的な面では───が。研究・開発は──と、目の前にいる────が。諜報については、────の──が。

 

何より、戦闘面では……

──のうち、───から───までなら、1対1なら確実に勝てるだろう。2対1なら、組み合わせ次第だが辛勝……最悪でも生きて帰れるだろう。

だが、───と……特に────には勝てる未来が見えない。

 

その点は────にも伝えているが、

「我々の計画を表舞台に出すときは、────の存在をリークし、彼らには"ルビコンの敵"になってもらいます。」

と言っていた。

 

ルビコンの総力で彼らを潰せるかと言われれば……極めて多大な犠牲の上に成し遂げることはできるだろう。

ACパイロットは良くて半数。MTパイロットも同等かそれ以上。その他の兵器は戦いの土俵にすら上がれないはずだ。

そこに、向こうが保有しているAC以外の兵器による損害も含めれば……8割程度に抑えられれば御の字といったところだろうな。

 

 

「君が、あくまでも"コーラルクローズ"計画の成功を放棄していないことはわかった。"コーラルクローズ"計画を成功させる意思を君が持っている限り、協力し続けよう。」

 

「はい。これからも────をよろしくお願いします。」

 

 

だが、ルビコンの全ての生命が失われるよりはマシだ。それに、私が強くなれば損失も減らせる。

何より、まだ"この計画"を発動すると決まった訳でもない。

 

 

 

……ルビコンの夜明けを、拓いてみせる。

 

 

 

 

 

 


 

 

Side 612

 

 

今の私は、グリッド解体工事に来ている。

現場監督という訳では無い。それどころか雑用係だ。

 

現場で切れてしまった細々とした物を、近くの倉庫から現場へと運ばされている。ACの機動力を活かしている形だ。

なので、両腕と両肩には武器ではなく、物を入れるための箱が付けられている。

 

 

解体された細々とした鋼材は、スマートクリーナーが溶かして、運搬や加工がしやすいように鉄板(板とは言っても、厚さは数十cm単位だ)にしている。

メインの床材や天井については、そのままの形で使える部分が多くなるようにオールマインドが設計している。手間や工期の短縮だな。

カーラの監視にも引っかかってないとなると、このオールマインドは有能なオールマインドだったのかもしれん。

 

いや、ガバを防ぐためにも私が一度監査に入るか?だが、カーラに任せた以上、私が直接介入する良い言い訳が……

 

とは言え、動くとしても"コーラルクローズ"計画が完了してからのはずだ。ここで問題を起こして"第2のアイビスの火"を起こすことになったら本末転倒だ。

いや……オールドンマイならやらかしかねないか?

 

ううむ……

 

まあ、いざとなれば叩き潰せばどうとでもなるだろう。

協力者は……いたとしても数人程度か、下手をすれば"ゲーム"のときと同じように、誰かを取り込むしかないだろう。そして、ヴェスパーの人間を取り込もうにも、それはもう不可能なはずだし、あの時にも不可能な*1はずだ。

 

大丈夫……な……はず……だよな?

 

 

 


 

 

 

あれから計画は進み、コーラルの破綻まで残り30日と少しとなった。この頃になると、コーラルの噴出も僅かにだが落ち着きを見せた。

それでも破綻を回避するには遠く及ばず、"コーラルクローズ"計画の完遂が急がれている。

 

グリッド解体は続けられているが、それと同時並行して"蓋"の運搬と組み立ても進められている。

強襲艦(運搬仕様に改造済み)やザイレムを使って、コーラルが噴出している大穴の周囲に円形の土台を設置するところまでは完了した。

土台の設置工事は高濃度コーラル環境下で行われているのだが、エルカノが急造したコーラル耐性をそこそこ確保したACと、そのACの武装スロットに搭載できる溶接用ドローンで作業が進められているそうだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

待てよ?エルカノの新型AC?!

 

 

……凄く、凄まじく嫌な予感がする。

 

恐らくだが、オールマインドはポンコツではなく有能な方だろう。

それを……コーラルリリース計画のために発揮している訳だが。

 

 

「エア、今大丈夫か。」

 

『……はい。何かありましたか?』

 

「エルカノの新型ACだが、開発の経緯を洗いざらい……いや、オールマインドが関わっているのかだけ調べてくれ。溶接用ドローンもだ。痕跡は……できるだけ残さないで欲しい。」

 

 

オールマインドがALBAとレーザーオービット(に転用可能な武器)を開発させていたとしたら、ほぼ"黒"と見て間違いないかもしれない。

動かせる人員は、ALBAを開発させているのであればラスティ辺りだろう。それと、Cパルス変異波形を独自に入手するためにイグアス辺りとも接触しているかもしれない。おまけに、エアのことをリークすればドルマヤンも動く可能性がある。

 

 

『……オールマインドが依頼主でした。設計要件を送ります。』

 

ALBAの設計要件

・コーラルに耐えるためにある程度の堅牢さを有していること

・コーラルに晒される時間を短くするために高機動であること

・既存ACの操縦系統から大きく変えず、人員の配置転換が容易であること

 

溶接用ドローンの設計要件

・ACの肩部武装スロットに搭載可能なこと

・グリッド床部の鋼板材を溶接可能な出力を確保していること

・制御システムについてはオールマインドが提供する

 

 

……これはまっっっっっ黒の可能性が極めて高い。

ALBAだから実弾オービットを積むかと思ったが、エルカノコアのEN耐性の低さに目を付けてレーザーオービットを積もうとしているとも見て取れる。

 

 

「新型機体には誰が乗っているかわかるか?」

 

『……ラスティ、イグアス、レッド、その他解放戦線AC乗り5名の計8名です。』

 

 

オールマインド、仕事を増やすんじゃねぇ 殺すぞ(ヴォルタ並の感想)

 

 

「オールマインドがラスティやイグアスとコンタクトを取っていた形跡があるのなら教えてくれ。……今後取った時もだ。」

 

『わかりました。可能な限り痕跡は残さないようにします。……"3周目"はあんなにポンコツだったのに、今回はまともな可能性が高いのですね。』

 

「"有能な人間"と関わって、そこから学習されたのかもしれないな。……だとしたら残念だが、我々の撒いた種だ。刈るしかない。」

 

 

さて、(意識の)コーラルリリース計画のために動き出すとしたら……いつだ?

コーラルを焼き払われないようにするために"コーラルクローズ"計画の後だとは思うのだが……

 

 

いや、待てよ?

 

今の段階でもコーラルリリースはできるかもしれないのか??

 

既に大量のコーラルが地表には溢れている。今の段階で着火しても、ルビコンは確実に死の星になる。周辺星系までの被害は出ないが……他の地域から噴出しているコーラルにも連鎖的に引火して、ルビコン全域が炎に包まれる。

これだけあれば、1箇所に集める手段を確保すれば相変異を起こせてもおかしくはない。

惜しむらくは、その辺りのデータが無いところか。集めようにも、今からでは遅いし、何よりカバーストーリーが作れない。

 

 

こうなったら、多少強引にでもオールマインドの周りを調べるより他は無いか。

……万が一、億が一綺麗なオールマインドだったら、その時は全力で謝り倒せば良いか。

 

 


 

 

Side ????&????&???????

 

 

「……少々良くない事態になりました。」

 

 

開口一番、────が悪い報せを持ってきたようだ。

 

 

「"────"の一員である────の──が、私の周りを嗅ぎ回っています。特に、エルカノに依頼した新型機体、レーザーオービットに転用可能な溶接ドローンの詳細スペックが抜かれています。」

「恐らくですが、現状のペースでは"コーラルクローズ"計画の成功率は五分五分。この成功率では破綻のリスクを許容できず、───を起こす計画を実行に移す前触れだと思われます。」

 

 

確かに、あの時の────は"コーラルの管理"のために動いていると言っていた。そうなると、制御不能なレベルで噴出する……つまり、破綻を起こす前に───を再び起こして解決するのは考えられる。……いや、解決ではなくて"解消"と言うべきだな。

 

 

「そうなると、アイツらを始末して止めるか、───を起こす手段をぶっ壊して止めるかしか無ぇってコトか。」

 

「はい。ですが、想定される手段が──を用いたものである以上、あなたの言う"始末する"ことでしか解決できないものと思われます。」

 

 

確かに、彼らが本気で───を再び起こすつもりなら、そうするしかないだろう。

だが、目の前の────の方が禄でもない計画を立てていて、その邪魔になる彼らを消させようとしているのかもしれない。

 

 

「そして……───を起こすことを既定路線にした証拠があります。」

 

 

待て。そうなると話は別だ。

その証拠が本当かどうかは私の目でも確かめる必要があるが……本当ならば、目の前の────が禄でもない計画を立てていたとしても、私が彼らと戦わねばならないだろう。

 

 

「まずは、──に積み込んだ物資の目録です。」

「食糧に関しては、現在使用している人数に換算すると1年分は持ちます。"────"の人員とその他数人であれば、およそ10年分。これは他の星系に移動するには不十分な量ですが……」

 

「農耕プラントも積み込んでいる以上、長期間の宇宙航海も想定している……そう言いたいんだな?」

 

「はい。」

 

 

今の計画を進めるだけなら、これだけの設備を積み込む理由は無い。そして、本当に積み込んでいるかどうかの確認であれば、私が作業中に立ち寄ることで確認できる。

 

 

「次に……こちらは──の爆薬生産プラントですが、現在フル稼働しています。」

「表向きはグリッド解体工事で使用するものとなっていますが、必要と推測される量を大きく上回る生産ペースです。そして、大量の爆薬が既に保管されています。」

 

 

爆薬は、雷管を差し込んだ後に然るべき手順を踏まなければ起爆することは無い。だが、それでも安全管理の観点から、貯蔵することは避けたいものではある。

 

 

「最後に……現在の──はグリッド解体工事に従事していますが、問題は帰宅後の行動です。」

「戦闘訓練は日課なのでそれ自体は問題ありません。ですが……シミュレーションにてエルカノに依頼した新型機体と戦っています。」

 

「おい……それってお前の計画が筒抜けってことじゃねぇだろうな?」

 

 

その通りだ。だが、何故すぐに私たちを排除する方向で動いていないのか……これがわからない。

 

 

「まだ私たちの会合には気付かれていません。ですので、泳がせて協力者を炙り出そうとしているものと思われます。」

 

「つまるところ、私たちに決断する時間はほとんど残されていないと。違うか?」

 

「はい。ですので……今この場で、それが無理なのであれば可及的速やかに協力するかしないかを決めて下さい。」

 

 

覚悟を決める時が来たようだ。

……確かな証拠を私の目で見ることができたのであれば、────の案に乗るしかない。

 

 

「俺は最初から乗るつもりだ。……アイツらを始末できるのならそれで良い。」

 

「私は……──に積まれたものが本当なのであれば協力しよう。幸い、明日に確認できる。返事はその後だ。」

 

「わかりました。……それと、農耕プラントは──の中枢近くにあります。私の方でその近辺に不具合を発生させて、あなたがACで駆けつける流れになるよう仕組みます。」

 

「頼んだぞ。」

 

 

さて、鬼と戦うか蛇を捕まえるか……

私の次の敵はどちらになることか。

 

 

*1
コーラル噴出口の近くなので誰も近寄れなかった





オーバーシアー「万が一の最悪の事態に備えて、念の為に準備はしておこう」

???????「ルビコンを焼く準備をしています。もはや確定事項なのです。」


う〜ん……認識の齟齬を上手く使った有能ムーブ!!
まさかポンコツではないだなんて……

正直、私の立てていたプロットではここまで有能なムーブをする予定は無かったんです。
ただ、"有能な人材に囲まれた"結果、学習してこうなってしまったという事で納得していただければ……

ハウンズシスターズで1番好きなのは?(1位になると、お兄様との単独添い寝権が(お兄様に無断で勝手に)与えられます。)(あらすじにイメージ画像があるので是非参考にして下さい。)

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