ハウンズ美少女概念の世界線で重い感情を向けられる話   作:CVn-α:コル・カロリ

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Sランク昇格戦で、Sランク相手に勝率4/6(うち1敗はS11位なので実質4/5で8割)叩き出せたのに……燃え尽きたぜ……
3敗の内訳は、S11位、Sの重2重ショ(2回対戦して1勝1敗)、A4引き軽2Wランセツでした。
累計6勝までは……行けたのに……
俺も Sランクの称号が 欲しかったなぁ…


それと、ハウンズのアセンを少し変えました。あの頃の私は、「そのパーツの… 何を知っているのだ…」状態でした……
いや、SPDのパーツ説明文に「耐久性能で状況を打開する機体と相性が良い」って書いてあったのに……
ABやQBでのスピードも満遍なく確保できるALULAが便利……やはり空力は全てを解決する……



身内にダイナマイト

 

Side 619

 

 お父様から惑星封鎖機構による襲撃の可能性を伝えられ、私たちはそれを迎撃することになりました。"コーラルリリース計画*1"は解放戦線とRaD、レッドガンのMT乗りたちが主軸となって作業を進め、私たちハウンズは戦闘訓練に専念しています。

 

 

「先の襲撃で強襲艦を全て撃破してしまったのは失敗だったかもしれないな……鹵獲した強襲艦を利用して上空で敵艦を撃破できれば、中にいるLCやHCを低いリスクで対処できたかもしれない。」

 

「ですが、あの場面ではリリースプラントの防衛が最優先でした。あの時に下した判断としては最善だったと思いますわ。」

 

 

 強襲艦を上空で撃破……ですか。確かに、それができれば相手にする敵の数が減るので楽にはなりますわね。

 ただ、そこまで空中機動戦に特化したACをハウンズは所有していませんわ。アイスワームキャノンで撃ち抜くのが正攻法ですが……お兄様はYABAなのに撃墜していましたわね。

 

 

「今から強襲艦をリバースエンジニアリングして新造しても間に合わないだろうしな……とは言え、何らかの形で制空権争いに関わる手段は欲しいしな……」

 

「でしたら、ザイレムを起動させるのはどうでしょう?」

 

 

 620に言われて思い出しましたわ。確かに、"恒星間入植船"ザイレムであれば飛行能力、自衛用の対空能力は持っているはずですわ。

 ですが、一つだけ問題がありますわね。お兄様も何かを言おうとしていますが、その前に周りをサッと確認して……恐らく、お父様が近くにいないか見ましたわね。

 

 

「それも候補として考えたが……ウォルターからすると、ハウンズがザイレムのことを知っているとしたら辻褄が合わなくなる。あくまでも、私と621の"記憶"でしかないからな。」

 

 

 お兄様と621は……言わば"周回者"ですわ。ただ、その時の記憶から大きく逸れているので最近は意識することはありませんでしわ……どこかでボロを出してしまわないように気を付けないとですわね。

 

 

「取り敢えず、私の方から空中での迎撃を具申しておく。そうすればウォルターの方からザイレムの利用を言い出してくれるかもしれない。」

 

 

 その路線で行くしか無さそうですわね。現状、ハウンズはフリーなのでザイレム確保に回されても問題は無いはずですわ。

 

 

 


 

 

 

──という事で、何らかの形で対空戦闘能力……理想を言えば制空権の確保に繋がる手段を有しておきたい。」

 

「空中での迎撃か。案としては悪くないが……例えばそうだな、強襲艦のリバースエンジニアリングは時間が足りない。モノは完成しても、動かす人員の教育もある。」

 

「やはりそうか……だとしたらアイスワームキャノンの増設で対応するか?」

 

 

 この流れは先程の通りですわね。

 強襲艦のプランはダメそうですが、裏を返せばザイレムに話を繋げられる可能性が増えたとも考えられますわ。

 

 

「心当たりならある。だが、強襲艦が隊列を成して攻めて来た場合、押し切られる可能性がある手段になってしまうが……」

 

「聞かせて欲しい。」

 

「……恒星間入植船"ザイレム"だ。」

 

 

 お父様からザイレムの情報を引き出せましたわ。ここまで来れば一安心ですわね。後はお兄様が上手いことやってくれるはずですわ。

 

 

「入植船か……つまり、図体の割には搭載武装が少なく、迎撃に向かないということか。」

 

「そうだ。」

 

 

 あれ?確かにザイレムの搭載武装は少ないですが、お兄様はそれをどうやってカバーするつもりなのでしょう。621の"1周目"では、ENが無限になるところで戦闘して全艦撃墜していたと聞かされていますけれども……

 

 

「それならば……シュナイダーのLAMMERGEIER(軽量4脚AC)を使う。YABAなら空中戦もギリギリこなせる。ザイレムには、その"足場"になってもらいたい。」

 

「待て、あのACは……いくらなんでも脆すぎる。」

 

「ターミナルアーマーを積めば、不意の撃破は避けられる。いざとなればザイレムに逃げ帰る。」

 

 

 お兄様?!あのLAMMERGEIER(空力バカ共のバカの結晶)を?!お父様の反応もそうなりますわ!!あんなアーマードコア……いえ、アーマー"レス"コアに乗るなんて……正直、いくらお兄様と言えど不安しかありませんわ。

 YABAは焼き切り運用で、およそ2秒で1000の回復です。空中戦は……QBを使わずにAB主体で立ち回ればと言ったところですわね。4脚のホバー形態と上手く組み合わせて、できるだけ下降せずに長距離を巡航すれば戦えはするはずですわ。

 

 

「……わかった。ハウンズにはザイレムの確保で動いてもらう。確保と言ったが、現地調査と警備機体の排除が目的になる。」

 

「了解した。明日にでも出撃は可能だ。」

 

「少し待ってろ。データを送る。」

 

 

 ザイレムの調査……強力な機体は配備されていないはずですから、お兄様と私たちでのデートのようなものになりそうですわ。

 普段からべったりくっ付いているから今更意味は無いだろうって?風情を理解していませんわね。普段と違う場所なだけでも色々と捗りますわ!!……別にいかがわしいことをする訳ではありませんよ?

 

 ……したいかしたくないかで言えばしたいに決まっていますわ!!(心の声)

 

 

「ECMフォグで満たされているのか……離れないようにしないとだな。」

 

 

 お兄様とべったりくっ付く理由もセットですわ!!……いえ、AC越しなので体温を感じることはできませんわね*2……

 

 

 


 

 

Side 620

 

 

 翌日になり、私たちはザイレムへと出発。無事に確保することができました。……確保の様子ですか?既に58話の『ルビコンと過去の自分には…ウンザリすることが多すぎる』で描写されています。

 ……ハッ?!私は一体何を言っていたのでしょうか。恐らく、お兄様成分が足りなくて正常な判断ができていないのですね。帰ったらお兄様を吸いましょう。いえ、ここはザイレムの制御室で安全は確保されていますし……今ここで吸ってしまいましょう。

 

 

「これだけ広ければ、建造物を取り壊して武装を積むのもアリだな。」

「……っと、619、後ろと左右が埋まっているからと正面から抱きつくのは待ってくれ。画面が見えない。それと、621、後で時間は確保するから恨めしそうな目をしないでくれ。」

 

『そうだな。……アイスワームキャノンは電力の都合で厳しいが、対空ミサイルであれば問題無い。……チャティが到着するまで2時間はかかる。それまで時間はある。』

 

 

 お兄様がLAMMERGEIER(あのアーマーレスコア)による強襲艦隊の迎撃をする予定ですが、お兄様の出番が無い方が好ましいです。アーマーレスコア(LAMMERGEIER)ですから。

 私の武装では遠距離からの攻撃はできません。ですので、619のミサイル辺りが主な攻撃手段になるでしょう。……対空ミサイルの増設は必須のようですね。

 私たちは、ザイレムの甲板でLCやその他機体を迎撃するためにスタンバイすることになるでしょう。お兄様の帰ってくる場所を守ると考えれば、やる気が出てきますね。

 

 

「流石に、ハウンズが直掩として待機しているザイレムを墜とせるような機体は出てこない……だろう。HC6機をまとめて相手にして勝てる機体があるらしいが……情報が不明だからなんとも言えないな。」

 

 

 そうでした。その謎の機体もありましたね。上空で強襲艦諸共撃破できれば楽ですが……

 私たちの戦闘訓練にもHC機体との戦闘を取り入れていますが、617,618,619と私の4人がかりであればHC6機をまとめて相手にしても勝てるようになりました。お兄様と621は、一人で3機をまとめて相手にできていましたが。ですので、私たち4人、あるいはお兄様と621の2人のいずれかでソレを相手取ることになるはずですね。

 

 

「そうだ。エア、衛星砲をハッキングで乗っ取れたりは……流石に厳しいか?」

 

『衛星砲ですか?……ルビコン内の惑星封鎖機構がいなくなった今であれば、何とかなるかもしれませんが……』

 

 

 お兄様が随分と悪い笑みを浮かべています。……まさか、衛星砲で封鎖機構の艦隊を撃墜しようと……??

 

 

「なら、今はバックドアシステムの作成だけに留めておくとしよう。奴らが制御を取り戻して、自分たちの戦力として使おうとしたら……敵味方識別信号を改竄。同士討ちだ。」

 

「お兄様……随分とえげつないことを考えていますね?」

 

「あるものは活用しないとだ。……それと、このプランが失敗した時に備えて、砲身の接続部分に爆薬でも仕掛けておこう。遠隔で爆破して、最悪でも無力化は確実にできるようにする。」

 

 

 お父様も一瞬苦笑いを浮かべましたが、手段の有効性を認めざるを得ないのか納得したような表情にすぐに変わりました。

 

 

『わかった。爆薬、衛星砲まで移動して取り付ける手段はカーラに頼んでおく。エアは、衛星砲の掌握が可能かどうか今のうちに試しておいてくれ。』

 

『わかりしました。』

 

「お兄の罠に引っかかる封鎖機構がもはや可哀想に思えてきた。」

 

「そうですね。それもエアのお陰ですが。」

 

『そうでしょう!もっと褒めてくれても良いんですよ?*3

 

 

 これには621が苦笑いをしています。……後でエアに"ご褒美"をねだられるのでしょうね。そしてそのしわ寄せがお兄様に向かうと……

 

 

「ねぇ、兄さん……」

 

「……ああ。言わなくてもわかってる。エアの後に……だな?」

 

「そうよ!*4

 

「私たちもお願いしますね?」

 

「もちろんだ。」

 

 

──────

────

──

 

 

『チャティ、コーヒーを淹れてきてくれないか?ああ、濃いのを頼むよ。ウォルター、あんたもいるかい?』

 

『……そうだな。俺も同じのを貰おう。』

 

 

 お父様とカーラが何か会話している様子を最後に、通信が終わりました。

 

 

 


 

 

 

 チャティがザイレムの完全な制御権を得て、私たちは基地へと帰還しました。ザイレムも基地から近い沿岸へと移動させて、メンテナンスや改造を迅速に行うようです。

 探索途中の特異なコーラル反応は、どうやらコーラルジェネレーターだったようです。お兄様は、それをLAMMERGEIERに積むつもりのようですね。……いえ、YABAよりも空戦適正があるジェネレーターなので、ここで見つかったのは幸運と言うべきでしょう。

 

 エアは凄く複雑そうな表情をしていましたが、

「……ルビコンの未来のためなら仕方ないですね。……レイヴン、わかっていますね?」

と言っていました。……お兄様へのしわ寄せがまた増えてしまいましたね。もちろん、私たちもその時に混ざれるので大歓迎ですが。

 

 

「これでザイレムは確保できた。後は、可能な限り封鎖機構の情報収集と、それに合わせた訓練をするだけだ。私もLAMMERGEIERの運用に慣れておきたい。」

 

 

 その後、お兄様はLAMMERGEIERでフルミサイル機体や両手ハリスに肩ミサイルなどを色々と試していました。617たちの機体は巡航速度が350付近(私はKIKAKUブースターなので例外ですが)の機体なので、足並みを揃えて詰めればしっかり倒せました。正直、いつもの機体の方が数段強いですね。使い慣れていない機体だから仕方ないとは思いますが。

 ですが、強襲艦隊を想定した戦闘訓練ではLAMMERGEIERを使う方が良い結果になりました。ホバー移動でENを節約しつつ、スピードでミサイルや艦砲射撃を回避できたからでしょう。

 

 

「お兄様、その機体で対ACは……」

 

「ABで追いかけられるとやはり辛いな。それなら、軽量2脚で詰められたらAB逃げをする方がまだマシかもしれん。」

 

「どうするの?正体不明の敵がACみたいな兵器だったら。」

 

「ザイレムに、いつもの機体とLAMMERGEIERの両方を積む。状況に応じて使い分けるつもりだ。いざとなれば、使っていない方をエアに操作してもらうのも良いかもしれないな。」

 

 

 エアが随分と働かされることになりそうです。

 お父様は政治的な方面で。カーラは技術的な方面で。お兄様は軍事的な方面で。そして、エアが情報的な方面で。この4人*5が、現在のオーバーシアーの中核と言えますね。

 とは言っても、お父様とカーラ、そしてエアが全く戦えないかと言うと違います。私たちとの1対1では勝てないかもしれませんが、少なくともレッドガンの中位ナンバー程度の実力はあるはずです。多少機体相性で上下することはあるでしょうけれども、これで大きく間違ってはいないはずです。

 全員がザイレムでACに乗って待機すれば、今は無きヴェスパー勢揃い以上の戦力となるでしょう。

 

 あっ、そう言えば……まだ1人だけACに乗れる人間が残っていましたね。

 

 

「……それとあの"女狐"はどうするつもりですか?SGやLC程度の相手ならできそうですが。」

 

「エリーか。」

 

 

 こうして話題にするのは随分と久しぶりな気がします。今は部屋での軟禁は解かれ、基地内の清掃といった家政婦のような扱いになっています。

 

 

「……正直に言えば、前線に出して恐慌状態になったら困る。無抵抗に撃破されるだけならただの戦力損失だが、変に逃げ回ったりして陣形を乱される可能性が捨てきれない。」

 

 

 実に全うな理由でした。お兄様が変な情を向けたりはしていないようで安心です。精々、"見知った顔を無駄死にさせたら後味が悪い"程度の感情しか持ち合わせていないでしょうね。

 

 

「そう言った理由なら仕方ありませんわね。……時々"使って"いるようでしたから、変な情でも湧いたのかと心配になりましたわ。」

 

「私たちとしては、お兄様なら歓迎ですが……」

 

「うぐっ……」

 

 

 気が付けば、617たちのハイライトがオフになっていました。多分、私もそうなっているでしょうね。

 

 

「もう今日やることは終わったし……お兄、良いよね?」

 

「……好きにしてくれ。」

 

 

 ……別に不健全なことはしていませんよ?お兄様がそれを望んではいませんし。ただちょっと、耳元で囁いたりして私たち以外を考えられないようにしようとしただけですね。

 

 

 


 

 

 

「ウォルター、あの様子で"爛れ"てはいないんだよね?」

 

「……ああ。」

 

 

 正直な話、あのクソボケを筆頭にハウンズの独占欲は分かりやすすぎる。

 あのクソボケが"兄"としての立場を選んでなかったら……砂糖の生産プラントが要らない事態になっていたはずさ。どうやら、最初の頃は"先輩"って呼ばれていたみたいだしね。そのままだったら……それを考えるだけでも追加のコーヒーが欲しくなる。

 

 

「早いところあのクソボケに責任を取らせた方が良いんじゃないのかい?」

 

「それは……あいつらの選ぶことだ。」

 

「このまま変にズルズル引き摺るより、スパッと決めた方が良い。選ばない奴とは……いや、何だかんだで曖昧な関係を楽しみそうだね。ホントに感情を失った強化人間だったとは思えないよ。」

 

 

 少なくとも、血縁関係的な面で見れば"セーフ"だ。だから、後はあの幼気(いたいけ)な少女たち──いや、もう随分と成長したからレディと呼んだ方が良いかもしれないね──の脳を焼いたクソボケ次第か。

 …………農業プラントに"ささげ"*6でも追加しておこうかね。これだけ焦れったい思いをさせられたんだ。このくらいの仕返しはしたって良いはずさ。

 

*1
もちろん地中にリリースする方

*2
シナシナ

*3
フンスフンスドヤムフー!!

*4
カオ ペカー!!

*5
果たしてエアは「人」で数えて良いのでしょうか……

*6
縁起物として炊くときは、小豆だと割れやすいのでこちらが使われる……らしい。





あの……ラインの乙女の幻覚(?)を受信した人間がシュナイダー社に入る小説を書いていたので遅れました。(切腹済み)
可能なら、こちらも向こうも日曜日までに1本ずつ上げられるようにしますので……


久しぶりにハイライトオフなシスターズを出せたので満足です()
ごめんねエリー。ACに乗って戦闘をこなせないから、こうしてシスターズのダシにされるのが久々の出番で……(しかも本人は登場していない)

いい感じの幻覚を見れたらキチンと登場します()



今回のサブタイトルですが、元ネタはチャージマン研の「頭の中にダイナマイト」です。

封鎖機構→自分たちの兵器(封鎖衛星)に爆弾が
お兄様→エリーを"使って"いることによりシスターズがハイライトオフ
のダブルミーニングとなっていました。

お兄様もお兄様で、シスターズにくっ付かれて色々と大変なんでしょうね……

早くルビコンでの"仕事"を終わらせて責任とれ♡全員幸せにしろ♡

ハウンズシスターズで1番好きなのは?(1位になると、お兄様との単独添い寝権が(お兄様に無断で勝手に)与えられます。)(あらすじにイメージ画像があるので是非参考にして下さい。)

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