ハウンズ美少女概念の世界線で重い感情を向けられる話 作:CVn-α:コル・カロリ
久しぶりにお兄様機体でランクマッチに潜りましたが……時期も相まってまっっっっったく勝てないですね(15連敗でポイントを溶かした顔)
せめて……S昇格戦に1回挑むところまでは行きたい……せっかくA3スタートで下駄は履けているんだ……(なお現在はA2())
もしかして、ABBOTじゃなくてP05かTALBOTの方が良かっ……た???
Side 617
レッドガンと合同で行った戦闘訓練の翌日。私たちはエリーとの戦闘訓練に臨んでいます。
……お兄様に"使われて"いる憂さ晴らしをしようとは考えていません。ええ、これっぽっちも考えていません。
さて、エリーの機体構成は……なるほど?
※この図は617には見えていません。NESTでの対戦前の画面と同じ感じです。
| PILOT NAME:ELLIE AC NAME: SLAG | |
| R-ARM UNIT | SG-027 ZIMMERMAN |
| L-ARM UNIT | SG-027 ZIMMERMAN |
| R-BACK UNIT | BML-G1/P20MLT-04 |
| L-BACK UNIT | BML-G1/P20MLT-04 |
| HEAD | HS-5000 APPETIZER |
| CORE | CS-5000 MAIN DISH |
| ARMS | AS-5000 SALAD |
| LEGS | 2S-5000 DESSERT |
| BOOSTER | BST-G1/P10 |
| FCS | FC-006 ABBOT |
| GENERATOR | VP-20D |
| EXPANSION | PULSE ARMOR |
カーラの使っている重量級フレームに、重ショ二丁、4連ミサイルを2基ですか。
ミサイルで引き撃ちをしつつ、接近してきたら重ショで追い払う戦法でしょうか。4連ミサイルにしているのは、回転率を上げて相手に圧力をかけるためと考えれば納得が行きます。それか、重量の問題でこれしか積めなかった可能性もありますが。
そして、機動力を捨てたフレームなのは、本人の潜在意識……死への恐怖を硬いフレームで守ることの表れでしょう。
それならば、取るべき方針はただ1つ。私のFCSの一番の得意距離から叩き込むだけです。強いていえば、硬いフレームなので距離管理がシビアなものになるはずです。*1
対戦が始まりました。……なるほど、空中で浮かず、地上での立ち回りをメインにしますか。それは寧ろ好都合です。
私のガトリングの有効射程圏内に入り……ABで突撃?!まさかミサイルメインの立ち回りはブラフで、本命は突撃してのショットガンですか!!
ならば私は引き撃ちに徹しましょう。重2のスピードであれば追いつけ……追いつかれる?!ただのABではなくAQBを多用することで、無理やり速度を確保していますか!!
落ち着きましょう。焦ってQBを多用すれば、ガトリングの射撃に支障が出ます。なので、落ち着いて盾で重ショをIG。右腕のガトリングをメインの火力にしましょう。
……AQBでのまとわりつきが随分と執拗です。ジェネレーターも間違いなくVP-20Dでしょう。
お兄様のことですから、可能な限りパーツを揃えているはずです。20Dであれば618が、フレームはカーラが。恐らく、FCSはお兄様と同じABBOTでしょう。ブースターはわかりませんが。
何となく呼吸は読めてきました。AQBを7,8回使ったら小休止。またAQBを7,8回。そしてその合間合間に重ショを差し込む。こんなところでしょう。
タネと仕掛けがわかればこちらのものです。さて、反撃の時間です。
エリーのAB始動に合わせて私もAB。そのまま蹴ってAQBによる機動を阻止します。直後に慌てたように重ショを撃ちますが、それを読んで盾でIG。
距離を80m程度空けて、そこからガトリングを撃ち込む。エリーのAQB中で多少見辛くはありますが、重ショのリロード完了を確認してガトリングの射撃を中止。盾でのIGに集中します。
片腕しか上がらないのを確認して、1発目は盾でIG。2発目はQBで回避。また射撃を再開。
流れを私に引き寄せることができました。スタッガーレースでギリギリ勝ち、エリーがPAを張るモーション中にSONGBIRDSとガトリングで一斉射撃。そこそこPAを削ることができました。
ただ、私は衝撃値が溜まっているのでABで逃げます*2。もちろん、ミサイルの射線は障害物で切り、衝撃値を完全に冷やすことができました。
さて、このまま第2ラウンドと行きましょう。今のペースで進めば、リペアキットを使い切ってAPほぼフル残しで勝てるでしょう。
『2人とも、まずはお疲れ様だ。さて……少し講評と行こうか。』
あの後は私の狙い通りに試合が進み、APを7000程残して勝つことができました。……予想より少し多めに削られました。多分ですが、エリーがブランクから復帰しつつある分でしょう。
『まずは617から。序盤はエリーの型を読み違えたようだが、そこからの立て直しは良かった。自分の得意な距離を維持して、相手の得意な距離に入ったときは盾で上手く凌ぐ。その基本に忠実だった。』
『ただ、PAを貼られた後は即座にABで逃げるべきだったな。理想は、背後からパルスの奔流が見えた瞬間に反応することだ。』
『次はエリーだが……私から言うことは特に無いな。まずはその機体と、戦い方に慣れろ。基本が体に染み付くまで100回だろうが1000回だろうが戦え。少なくとも、今の段階で矯正が必要な部分は無い。』
お兄様がそう講評したということは、少なくともまだ伸び代は残されているということでしょう。……完全に伸び切れば、1対1の戦いはかなり厳しくなるはずです。私もPAを使った上で、ギリギリ勝つか負けるかになるでしょう。
それにしても、エリーは元々メランダーシリーズの典型的な射撃機体を使っていたはずです。どうしてそこから大きく方針転換を……
『お兄、エリーに入れ知恵したでしょ。多分だけれども、私たちと相性が悪い機体を組ませた。』
お兄様?!?!
『……入れ知恵の部分は正解だ。』
『だが、相性の部分は違うな。ハウンズは基本的に軽量寄りの機体だ。AP1万超えがいないからそれは明らかだろう。よって、1対1の戦闘を耐久でこじ開けるタイプの人員が欲しかった。最前線で殴りに行く係だな。』
私たちへのカウンターと言うよりは、私たちに不足している型を補うためでしたか。でしたら仕方ありませんね。
とは言え、何だかモヤモヤはします。お兄様を後で吸って解消するとします。
『ちょっと?!私を最前線に?!』
『安心しろ。敵"軍"の中に突っ込めとは言わん。お前に任せる相手は、精々LC3機同時までか、HC1機までだ。裏から周りこもうとする奴への迎撃だな。』
ここ最近は、お兄様に『だまして悪いが』を良くされている気がします。……しっかりと目的である戦力補強はできていますが。
『ああ、それと。くれぐれもその機体でHC2機以上か、AC2機以上を同時に相手しようと思うなよ?鈍重さからすぐにスタッガーを取られて撃破される。周辺確認は常に怠るな。』
『……わかったわ。』
この後は618たちとも戦わされていました。618には完封されて、620と619には相性差で勝っていました。
620は至近距離での火力がダケットしか無く、ミサイルとSONGBIRDSを上手く使えずにスタッガーレースに敗北。
619は、垂直ミサイルがAQBで躱され、至近距離まで詰められて敗北していました。
621?AQBで突っ込んできたところにカウンターの置きチャージパイルを差し込んだりして勝っていました。お兄様も、
「なるほど。そういう対処法もあるのか。……いや、621以外に真似できる奴はいないだろうが……」
と呟いていました。なんであんなことができるのか不思議でした。
Side 618
あれから、エリーも含めたハウンズの戦闘訓練が日課になった。途中で休憩を挟みながら8時間くらいは毎日のようにやっていて、エリーは
「なんで そんなに しゅうちゅうりょくが きれないの……」
と息も絶え絶えになっていた。この程度で音を上げるなんて情けない。しばらくの間、シミュレーターも含めてACに触れていなかったから多少は仕方ないだろうけど。
もちろん、私たちの中だけで模擬戦をしていると"互いの対策"しかできないから、HCを数機まとめて相手にしたり、大量のMTを相手に私たちが全滅するまで何機壊せるか挑戦したりしてバリエーションを確保している。
とは言っても、MT撃破数チャレンジの方は大体先に時間が切れて終わっちゃうけど。訓練はしっかりやるけど、その後のお兄たちとの時間は譲れないから。
「それで、お兄に訓練をつけて貰っているんだって?」
「ええ……そうよ……」
今日も息絶え絶えになっている。お兄に徹底的に扱かれたのかな。
「その きたいなら
「ひどいわ……
床に倒れ込んでいる。そこだと邪魔だから脇にどけようかな。そんなことを考えながら脇腹を足でゲシゲシしてやる。
あっ、お兄もシミュレーターから出てきた。
「お兄、何をやったの?」
「なに、同じ両手ZIMMERMANの機体で基本を叩き込んでいただけだ。」
「兄さんが機体を変えて戦うのって結構珍しいわよね。」
621の言う通り。特に、実戦で機体構成が変わったのは、621が加わる前に封鎖機構の大型兵器を相手にするとき*3か、アイスワームの専用兵装を付けたとき……くらいのはず。
「ハッキリ言って、1ヶ月でまともなパイロットに育て上げるのは……無理だろうな。だから、付け焼き刃で何とかするしかない。」
「だから、"タイマン特化機体"というアドバンテージを持たせた上で、タイマン特化の動きを仕込む。それが一番手っ取り早いと判断した。」
即席の戦力に仕立て上げるためにあの機体を組んで、それで訓練メニューまで考えたんだ。……ふ〜ん?
「でしたら、私もその機体に乗ったお兄様と戦ってみたいです。」
「私もお願いしたいですね。」
「私も。」
「……兄さん、私も良いわよね?」
「まぁ構わないが……やってる事は全くもって
明日の訓練が楽しみになった。
「なんで……なんで もう あしたの くんれんの はなしを しているの……?」
「このひとたち こわい……あたま ふろいと……」*4
「うぅ……お兄に滅茶苦茶にされた……これはもう責任取ってもらうしかない……」
今日の戦闘訓練で、お兄は昨日のエリーと同じアセンで戦っていた。普段は軽量逆関節だから動き方は綺麗さっぱり変わるはずだけれども、何故かものすごく強かった。
私と617,620はリペアキットを使わせられずに撃破。621も珍しく*5、お兄に負けていた。……お兄もリペアキットを使い切ってかなり追い込まれていたけれども。
「待て、誤解しか産まないような言い方をするんじゃない。確かに私はリペアキットをギリギリ使わずに済んだからと言って。」
「……お兄様は責任をとって下さらないのですね?(ハイライトオフ)」
620が目のハイライトをオフにしている。もしかしてだけど、好きなタイミングでオフにできるようになっているんじゃないかって思えてきた。
……あれ?620ができるのなら、私も多分できるよね?次に機会があったらやってみよう。
「待ってくれ620。そもそも私たちは兄妹なんだ。そんなことをしなくても取るのは当たり前だろう。」
「……お兄様///」
「だが、兄妹なのにどうやって責任を取れば良いんだろうか……」
「お兄?(ハイライトオフ)」
あっ、できた。意外とやってみるものだった。
「話はさておき、これはあくまでも"絶対に横槍が入らない状況での1対1"に特化したアセンだ。……次は617と618の2人をまとめて相手にしてみよう。この意味がわかるはずだ。」
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「……617と618に滅茶苦茶にされた……責任を取ってもらうしかない……」
「わかりました。それでは今から取ります。」
「ん。じゃあこっちに来て?」
「待て待て、さっきの意趣返しだ。本気にしな*6……訓練が終わったら好きにしてくれ。」
良し。言質は取れた。(アホゲ ブンブン)
「何……この甘ったるい空間……コーヒーが欲しいわ……」
いくらお兄とは言えども、衝撃値レースに勝てず、かと言ってAB逃げで冷やすこともできずにスタッガー。せっかく貯めた衝撃値も、お兄がスタッガーしている間に617とスイッチして対応。ほとんど完封と言っても良い勝利だった。
完封に近いとは言ったけれども、私の武器は衝撃値が少ないから、617が後衛で私が前衛の陣形になっているときはかなり危なかった。もし、私が衝撃値レースに1回でも負けていたら、もっと追い込まれていても不思議じゃなかったはず。
なるほど。文字通り、タイマン特化の機体だった。
「さて、それでは……エリー、次はお前の番だ。私がHCを操作する。今日はHCとのタイマンだ。」
「……あぁ、617たちはタイマンならHCに確実に勝てる。1対2は厳しいが、4対6でなら勝てるだろうな。」
あの機体のエリーとHCのお兄で戦闘訓練では、お兄がシールドで的確に重ショをガード。返しのシールドバッシュとエネルギーランスで返り討ちにしていた。APは3割も削れていなかったはず。
繰り返すごとに攻防が高度なものになっていったけれども、それでもお兄の優勢は覆らなかった。一番追い込まれた時でも、APが約半分は残っていた。
「動きは昨日より大分マシになっている。このまま戦闘訓練を続けろ。ここから先は各自好きにやってくれ。」
その後はいつも通りの訓練をして、終わった後にお兄は約束を守ってくれた。……約束をしていない619たちも加わったけど、仲間外れにするのは良くないから当然受け入れた。
お兄は、
「脳みそ……ぱちぱち弾けて幸せだ……」
って言っていた。やっぱり私たちのことがどうしようもないくらい好きみたい。
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──
なるほどね。あれが"兄"としての殻を纏った姿。
随分と硬いみたいだけれども……裏を返せば、壊される時は一気に全部が崩れるはず。やっぱり私の見立ては間違っていなかったわね。
あの子たちも、彼が"兄"であることを良しとしていて、それに甘えている。強くなってその負担を減らそうとはしていても、精神的な部分ではおんぶにだっこのままでしょうね。
そして何より、彼がそれを受け入れて……いえ、寧ろ積極的にそうしている。それが負担になっていたとしても……いえ、"やるべきこと"で自分に負担をかけて、そこに自己証明を見出しているわ。元の自己肯定感がとてつもなく低いからそうなっているのでしょうね。
どこまでも歪んだ共依存。それが彼と彼女たちの本質。
家族を喪い、自分を赦していない彼。
記憶を喪い、脳を焼かれた彼女たち。
その歪んだ2つの心は、綺麗に噛み合ってしまった。
あれ?彼が彼女たちの脳を焼いた結果がこれなのよね?
……じゃあ諸悪の根源は彼ね
自業自得だわ。
「それで、今日もこっちに来たのね?」
「……あぁ。」
どこかバツが悪そうに目を逸らす。私を"使って"いることへの罪悪感からなのか、はたまた彼女たちを半ば"裏切って"いるようなことへの罪悪感からなのか。
「別にあの子たちなら、貴方が求めたとしても拒まない……寧ろ喜ぶんじゃないかしら。」
「それは……まぁそうだろうな。」
「それをわかっているのなら……どうして?」
きっと、普段の彼なら答えをはぐらかすでしょうね。でも、今は彼女たちにナニカをされて、揺らいでいるはず。
「……兄としての矜持……いや、単なる私のエゴだ。」
「あの子たちが望んでいるのに?……それと、多分だけれども実際に血の繋がりは無いんでしょう?なら、何も問題は──
「いや、繋がってないからこそだ。」
──へぇ?」
多分、これは彼の
何の関係も無い"他人"……それこそ、何かあれば"消しても"惜しくない人間にだからこそ見せられる一面。
「血が繋がっていないからこそ、"兄としてかくあるべし"、それから外れた瞬間に、私は"兄"でなくなる。そして……今の私は、それを容認できない。」
彼は、焼かれた脳にも関わらず感情を取り戻した……訳ではない。
例えるのなら、焼けた大地に植物を植えて、昆虫や動物を外から連れてきて無理やり置き、雨の代わりに水を撒いているだけ。些細なキッカケ1つで崩れてしまうほどに脆いもの。どこか人工的で、"不自然な自然"。
彼は"普通の人間"に戻れてなんかいない。ただ、その理性で以て普通の人間っぽく振る舞えているだけ。本質は、脳を焼かれて感情を失った強化人間から変わっていない。
「……そう。なら、いらないものは全部私に"捨てちゃえば"良いわ。」
「ほら……来て?」
でも、私は……そんな彼に依存しているのよね。惚れた弱みってやつかしら。
AC 機体名:SLAG
ショットガン2丁持ちの機体であり、ショットガンの弾薬の1種である「スラッグ弾(スラグ弾)」から。
……というのは表向き。
意味は「
機体カラーは、#06c4b8。お兄様機体カラーの"補色"。
うぉっ……(機体も感情も)おっっっも……
なんと言うか……ヒロインレース(?)をこうして駆け上がってくるとは、このアーレア海のリハクの目を以てしても……
エリーにはPBT(もどき?)を使ってもらうことになりました。採用理由はお兄様が語った通りです。タイマン特化のメンバーが1人は欲しかったんですね。
パーツの選定理由も、ハウンズのアセンに掛かっている縛りとほぼ同じです。
BST-G1/P10と重ショが新規購入(まだ実機は組んでいないので購入予定)パーツになります。P10は初期ブースターでお兄様のお下がりとかが余っていそうですが、改良型が出されたりしているのでそちらを買っている感じになります。
ジェネレーターはホクシ,サンタイと迷いましたが、パーツの一貫性や8回AQBからの爆速EN回復が魅力に感じたのでこちらを採用しました。
ハウンズシスターズで1番好きなのは?(1位になると、お兄様との単独添い寝権が(お兄様に無断で勝手に)与えられます。)(あらすじにイメージ画像があるので是非参考にして下さい。)
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C4-617
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C4-618
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C4-619
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C4-620
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C4-621