ハウンズ美少女概念の世界線で重い感情を向けられる話 作:CVn-α:コル・カロリ
ようやく皆さん大好きポンコツAIちゃんの登場です。
ポンコツと言われていますが、実働部隊の裏側を支えるポジだったら有能だと思うんですよ。つまり自分で0から考えるよりも、5を10に底上げする役割なら輝けると思うんですよね。
なので途中までは利用するだけ利用して、最後に余計なことをされないように終盤でポイってしちゃえばそれが1番効率的だとおもうんですよね(ゲス顔)
ちなみにですが、全てのタイトルに1個はネタ(ギャグなり何かしらの構文なり)が含まれています。
Side 621
『こちら612。これより惑星封鎖機構の人工衛星データ管理センターへの襲撃を開始する。』
『事前のブリーフィングでも確認したが、惑星封鎖の要である衛星砲の機能に大きく関わっている。警備もそれなりに厳重なはずだ。』
『無理に強行する必要はない。ルビコン入りが少し遅れるだけだ。危険を感じたら撤退しろ。』
『了解した。カーラの援護もあるからそこまで心配はしなくても良い。』
『そうか。612、作戦を開始しろ。』
『612、了解。』
『ハウンズ各員、612が作戦を開始した。』
『ここからはポッド内での電気使用を最低限にしろ。』
『事前の打ち合わせ通り、612の作戦が失敗した場合には自動で小惑星帯基地に帰還する設定になっている。今のうちにテスト用信号で正常に動作するか確認しろ。』
『こちら617。電源系統の切り替え完了。現在618がテストを実施中。……正常動作を確認。』
『良し。あとはそのまま待機するんだ。』
『こちら612、人工衛星データ管理センターの破壊が完了した。増援として来た敵戦力が多いため、殲滅はせずに撤退する。』
いよいよルビコンへの密航をする時がきた。
これまでと同じように、スペースデブリに偽装して大気圏に突入する手筈ね。
『今だ。』
手動で主電源を入れて、ロケットブースターに点火。
今回は衛星砲の心配をすること無く、安全に余裕を持って降り立つプランを立てられたわ。
QBの時よりは多少緩やかな加速度が体を押さえつける。高度計が所定のラインを下回ったら飛び出し、後はACのメインブースターで減速。
『誤差は許容範囲内だ。このまま汚染市街に向かい合流地点の確保、または612たちとの通信回線の確保に務めろ。』
衛星砲(の照準に関わるシステム)を612先輩が直前に無力化していた影響は大きく、今回の密航は汚染市街郊外から10kmほど離れた山間部に着陸する形で危なげなく成功。
けれども、汚染市街では戦闘が起こっているのか爆発音などが時折聞こえてくるわ。
ウォルターはまだポッドの内部にいるから、617先輩と618先輩が護衛として残ることになったわ。
汚染市街に到着し、4機1組で作戦行動中のMTを通信で報告される前に両方とも倒す。定時報告が無くなったことを不審に思われるまでではあるけれども、気取られずに戦力を減らせる。とは言えどもいつかはバレる訳で。
『所属不明ACが3機!』
『我々が独立傭兵を雇った記録は無い。このタイミングなら企業に雇われた独立傭兵だろう。とにかく撃破して中身を引きずり出すぞ!』
どうやら、汚染市街の状況はそこまで変わっていないようね。正確に言えば、暦の上では汚染市街を巡る争いはこれまでよりも早くに起こっていて、私たちがルビコンに来た時期も早まってトントンになっているってところかしら。
けれども、これまでと大きく違う点もある。先輩たちが惑星封鎖機構を強めに叩いた影響か、企業の力が強くなっている。レッドガンはG1からG12までACパイロットが埋まっていて、ヴェスパーはV.Ⅹまで確認されている。勿論、MTもそれ相応に増強されていて、兵站周りも充実しているみたい。
『所属不明AC!』
『パーツが土着企業のものだ!アイツらが雇った独立傭兵集団だろう!潰せ!』
『レッドガンはいなくとも俺たちだけでできるってことを見せてやれ!』
619,620先輩と私で雑多なMTを片付ける。
カーラの拠点であるグリッド086にはヘリを複数台手配して向かうことになっているけれども、この際MTを全滅させて安全を確保してしまいましょう。
『なんだコイツらは……強すぎる……』
『お父様、こちら619ですわ。汚染市街に展開していたMT群の排除が完了。レーダーにも反応はありませんわ。』
『わかった。612とルビコンでの協力者カーラの撤退も完了している。現在位置を維持して輸送用ヘリの到着を待て。』
『619、了解。3機は分散して警戒範囲を広げますわ。』
汚染市街と言えばルビコプターが出てきそうなものだけれども、今回はどうなのかしら。
「……っ!こちら621。レーダーに大型の反応あり。速度250。少なくともAAP07ではないはず。」
『619,620、直ちに621の元へ向かえ。その速度では……恐らく惑星封鎖機構の大型武装ヘリの可能性が高い。誘導ミサイルと高火力な無誘導ロケット砲に警戒しろ。』
『『619(620)、了解(ですわ)。』』
さて、ここでルビコプターと戦うのは4度目ね。速度が250と少し遅めなのが気になるところではあるけれども。
『こちら619。惑星封鎖機構の大型武装ヘリを確認。既に機体各部から煙を上げていて手負いの模様ですわ。』
『ソイツとやり合えるだけの何かが近くにいる可能性がある。不意の横槍に警戒しろ。』
『了解。ハウンズ、交戦を開始しますわ。』
手負いのルビコプター如きに負ける訳もなく、619先輩のミサイルでスタッガーしたところを私と620先輩でぶった斬る作業を2回ほどしたら墜落した。
『こちら619。レーダーに反応あり。……IFFに応答あり!お兄様ですわ!!』
『久しぶりだなハウンズ。こちら612。ルビコンでの協力者カーラを連れている。』
『存外敵の援軍が多くてな……撤退した後に隠れて、そのまま撒こうとして無線封鎖をしていたところだ。正直助かった。』
『ウォルター、アンタの目利きはどうなっているんだい。この忠犬1号は。』
『このビジターはバルテウスとLC1機を同時に相手してリペアキット1個で処理していたよ。』
『バルテウス?何だそれは。』
『アイツだよ。ミサイルを大量に積んでるアイツ。』
『あぁ、AAP07のことか。』
『なるほど、型番は知っていても名前を知らなかったって訳かい。』
『で、その間私は周りをウロチョロしていたSGを削ったくらいさ。』
『話を聞いている限りは撤退する程のことが起こったようには聞こえないが。』
『……強襲艦隊が出てきたのさ。10隻でね。』
『どうやら、星系内の中継基地を滅茶苦茶にされて帰れなくなった強襲艦を、公転軌道の反対側にある中継基地経由で何とか返そうと起動させたタイミングに被ったらしくてね。流石に肝が冷えたさ。』
『まさかとは思うが、612をルビコン入りさせるために襲撃した時のことか。』
『十中八九そうだろうね。』
『すまない。不測の事態とはいえ俺の予測ミスだ。』
『いや、あの基地を襲撃していなかったら、私は今ごろスペースデブリの一部になっていたかもしれないんだ。必要経費だと割り切ってる。』
『……おや、ウチのヘリが来たみたいだね。ウチらの拠点に案内するよ。』
グリッド086に到着してコックピットから降り立ち……617先輩たちは612先輩のところに群がっていた。
618先輩がうなじの辺りを吸っているように見えるけれども、きっと気のせいよね。そうに違いないわ。
久しぶりにコックピットの外で体を伸ばせるのもあり、開放感に浸る。さらには宿舎エリアにあるお風呂にも浸かる。
あっ、お風呂上がりで椅子に座って休んでいた612先輩がまた揉みくちゃにされているわね……。頭頂部辺りを吸っているであろう617先輩の目がキマっているように見えるのは、さっきと同じできっと気のせいよ……。コーラルに浸かった訳でもないし。
ゆっくりとベッドで睡眠を取って体を休める。うん、619先輩と620先輩が612先輩の両脇を固めていても何も驚かないわ。これはいつもの光景だったもの。えぇ。
目のハイライトが消えて、腕をガッチリとホールドして、そのまま首筋を吸っているけれども、それでもいつものことよ。……いえ、ハイライトはいつもは消えていなかったわね。
もしかして612先輩からはコーラルに似た精神に作用するナニカが出ている……?
翌朝からは、工房でパーツの交換をした。
612先輩はことあるごとに部品の共通化を考えていた。実際、私たちの頭部パーツは全てあの頭で統一されている。
今回は技術屋集団であるRaDの全面協力で、内部の部品を可能な限り共通化して、ついでにアップグレードできる部分はしてしまおうという魂胆のようね。
各企業のパーツ情報については、612先輩がデータ媒体を持って行っていたらしく既に揃っているようで。それどころか、生産設備の図面なども多数含まれていて、1年も経てばBAWSやエルカノと並ぶことすら夢では無いと言っていたわ。特に、ジェネレーター周りは星外企業の先進的な技術を取り入れて追い越すことも十分現実的だとも。
ただ、カーラ曰く量産品で揃える考え方は「笑いどころに欠ける」らしいけれども、そこは612先輩が
「実験実証用でなら好きすれば良いが、実際に乗る身からすれば信頼性が無い製品はただのゴミだ。敵ではなく味方を殺す最悪なゴミだ。」
と言い放ったみたい。
……もしかすると、頭のおかしい試作武器(AM製のあのKRSVとか)に恨みでもあるのかもしれないわね。
ただ、その後に
「量産品なのに他を寄せつけないほど圧倒的に強いのも、それはそれで一種のロマンで笑えるポイントじゃないのか。」
と言われてカーラはそれで納得したようね。
612先輩元技研職員説は薄くなったわね。
あそこの職員ならロマンを追い求めてとんでもないことをしていそうだし(偏見)。
Scene ハウンズの会議
これからの大まかな方針を説明する。
現状、コーラルの大規模な集積地が分かってない今は企業の力を利用する必要がある。
しかし、最終的には出し抜くために共倒れを狙う必要もある。
そこで、最優先はアーキバスグループとし、ベイラムグループと拮抗させることを狙う。
そのため、当面はベイラム、解放戦線からのアーキバス系列に損害を与える依頼が中心となる。
しかし、アーキバスを削りすぎてルビコンから撤退されるのも不都合だ。そのため、適度にアーキバスグループからの依頼も受ける。ただし、惑星封鎖機構に対する依頼がメインとなるだろう。
これによって解放戦線も含めて戦力を均等になるように削り、長期的に安定した膠着状態を作り出す。
……こうして最終的にはコーラルの大規模な集積地を巡って全勢力が共倒れするように調整し、コーラルによって莫大な利益を得る。
この利益を使い、望まずに強化人間とされてしまった何百、何千の者たちを救うことができるはずだ。
Side ???
独立傭兵集団"ハウンズ"の戦力見積もりを開始。
アーキバスグループのサーバーよりデータの収集を……完了。
現状の戦力、C4-612がV.I フロイトと同等かやや劣勢。C4-617からC4-620はその他上位ナンバーと同程度。C4-621はデータ不足……下位ナンバーと同程度と推定。
ベイラムグループと組まれた場合は"計画"が頓挫する可能性が……大きすぎる。
計画の変更を検討……
ハンドラー・ウォルター並びに"シンダー"・カーラの情報を収集。
……惑星封鎖機構が保管している技研のデータベース内に情報あり。ルビコンでの活動目的をコーラルに関連するものと推定。
ハンドラー・ウォルターの経歴から、コーラルの根絶と仮定。コーラルについての研究再開、強化人間のケアに関する情報収集を次点の有力な目的として仮定。
……行動指針決定。
「独立傭兵支援システム、"オールマインド"へようこそ。」
「本システムは、独立傭兵に対して依頼の掲示並びに仲介、パーツ販売や整備場貸し出しなどの形で支援することを目的としています。」
「あなた方独立傭兵集団"ハウンズ"は、木星戦争を筆頭に、様々な戦闘情報を通じて一定以上の能力を保有していることに疑いの余地はありません。」
「特例として、独立傭兵としての戦闘能力評価をランカーFから開始します。」
「ランカーは、ルビコンにおけるACパイロットの中でも、優れた技量を有すると認められる者に付けられる評価です。」
「具体的には、ルビコンにおいて普及しているBAWS製MT20機と同等以上の戦力を正面戦闘時に見込める場合に付与されます。」
「現在は、アーキバスグループより9名、ベイラムグループより12名、ルビコン解放戦線より4名、RaDより1名、その他7名の計33名がランカーとして認められています。そこにハウンズ全員6名が加わります。」
「しかし、公平性維持のためにランカーの中では最下層のFランクからになることはご了承ください。」
「ですが、あなた方であれば、優れた実績を以って適正なランク帯まで速やかに上がることができるでしょう。」
「今後、独立傭兵支援システム"オールマインド"をよろしくお願いします。」
10月からは大学が始まるので更新ペースはかなり落ちます(白目)
今日中に書き溜め作れるだけ作らなきゃ……
ハウンズシスターズで1番好きなのは?(1位になると、お兄様との単独添い寝権が(お兄様に無断で勝手に)与えられます。)(あらすじにイメージ画像があるので是非参考にして下さい。)
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C4-617
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C4-618
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C4-619
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C4-620
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C4-621