比企谷くんと坂柳さんが行く実力主義の教室へ   作:黒男

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だいぶ空きましたが第1話投稿です。
主人公組との会話になります。


第1話

 

入学式後の予定が入ってしまったことに若干の億劫さを感じながらDクラスに向かって歩いているわけだがBクラスを目立たないように見てみるといかにも陽キャといった集まりの感じのクラスである。

 

うん。このクラスに自分は絶対馴染めないな。気を使われて話しかけてくれたけど会話が続かず気まずい雰囲気になってそのまま関係もフェードアウトしていくのが分かる。

俺のように陰の者には眩しすぎる。

 

次にCクラスを覗いてみる。どう見ても不良の集まりです。本当にありがとうございました。デカい黒人までいるし。

 

うん。このクラスもやっていく自信がない。

ちなみにAクラスはいかにも優等生という集まりだった。

 

Aクラス=優等生

Bクラス=陽キャ

Cクラス=不良

Dクラス=???

 

しばらく歩いて自分のクラスであるDクラスに到着した。

頼む!Dクラスはマトモで普通であってくれ!

深呼吸をして扉を開ける。

そこで比企谷八幡が見たものとは!?

少し騒々しいが普通の高校のクラスといった感じの教室だった。

普通だな。少しうるさいがまぁいいか。席はどこかな。

 

周囲を見渡し自分の席を探す。窓際近くの後ろの方に[比企谷 八幡]と書かれたネームプレートを見つける。席はいいがカップルの前か。カップルが楽しそうに話している。見せつけるんじゃない!リア充爆発しろ!

 

平常心を保ちつつ自分の席に着席する。そして誰にも話しかけられないようにするためイヤホンをして鞄から文庫本を取り出して読み始める。完璧だな。

 

「なぁ、少しいいか?」

「・・・・・・」

「なぁ・・・」

「・・・・・・」

「無様ね。おめでとう綾小路くん。これで3年間ボッチ確定ね」

「まだ、ボッチが確定したわけじゃない。イヤホンをしているから聞こえていないだけだ。そうだ、そうに違いない」

 

なんか後ろのカップルの男が話しかけても無視されているみたいだが早く返事してやれよ。かわいそうだろ。

そう思っていたらトントンと肩を叩かれた。誰だ?

 

後ろを見るとカップルの男の方が子犬のような感じに瞳を潤ませていた。そんな目で見つめないでくれ。俺が泣かせたみたいじゃないか。やめろ。黒歴史を思い出してしまうだろ。

 

「俺のことだったか。すまん。他のやつかと思っていた。何せコチラはボッチ歴が長いもんで」

「いや、いいんだ。ワザとされていないと分かっただけでも嬉しい。オレは綾小路清隆。よろしくな。こっちは堀北鈴音だ」

「綾小路くん勝手に紹介しないで」

「俺は比企谷八幡だ」

「・・・・・・」

「・・・・・・」

本の続きでも読むか。

 

「比企谷、オレと友達になってくれないか?」

「断る!」

そんな捨てられた子犬みたいになるな。俺が悪いみたいじゃないか。また封印していた黒歴史が掘り起こされるだろ。

 

「なぁ、綾小路。友達ってなんだろうな。一緒に登下校したら友達か。飯を共に食べたら友達か。話をしただけで友達か。他者に迎合して忖度し合う存在が友達というなら俺は友達なんてモノはいらない」

「・・・比企谷。目から鱗だ。オレは今お前の言葉に感銘を受けた。そうだな。そんなモノは友達じゃないよな。無理に友達なんか作らなくていいよな」

 

「滑稽ね。友達ができないただの言い訳じゃない。いいこと教えてあげるわ。綾小路くん、比企谷くん。そう言うのを世間一般では屁理屈って言うのよ。良かったわね。一つ賢くなって」

 

「屁理屈も立派な理屈の一つだ。綾小路、お前の彼女毒舌家だな」

「失礼なことを言わないで。彼とはそんな関係ではないわ。怖気が走るわ。悍ましいことを言わないでちょうだい。目が腐っていると考え方も腐っていくのかしら」

 

「比企谷。泣いていいか?」

「綾小路。俺もだ」

「ボッチ同士で傷の舐め合いでもしてたら良いんじゃないかしら」

 

堀北と言ったか。中学の同級生だった雪ノ下に一部を除いて非常によく似ていらっしゃる。ツンドラ具合とか。

 

「あまりジロジロと見ないでちょうだい。不快だわ。通報してもいいかしら?」

「やめてください。ていうかお前も通報するのかよ」

「あら、もうすでに通報されたのね。短い高校生活だったわね。さようなら。来世に期待しましょう」

「通報されてたら今この場にいない。今世は期待しちゃいけないのかよ」

 

「おい、綾小路俺の心が粉砕したぞ。堀北は親切心ならぬ心折心の持ち主だな。不登校になりそうだ」

「安心しろ比企谷。お前が来る前にオレも心がすでに砕け散っている」

「2人していい度胸ね。そこまで言うのならそれ相応の覚悟があるということでいいかしら」

「「ごめんなさい」」

 

高校生にもなって泣きそうだ。これからの3年間無事に生活できるか不安だ。お家帰りたい。

 

「そういえば比企谷」

「なんだ綾小路」

「一緒に登校していた女子は比企谷の彼女なのか?」

「違う」

「そうなのか?仲良さそうに登校していたからてっきり彼女かと思ったぞ」

「友達もいない比企谷くんに彼女なんているわけないじゃない。傷口に塩を塗るのはやめてあげなさい。綾小路くん。彼がかわいそうよ」

 

「傷口に塩を塗っているのはお前だ堀北。確かに友達はいないけど。中学からの知り合いなだけだ。断じて彼氏彼女の関係じゃない」

「そうか。悪かった」

「彼も謝っているから許してあげて比企谷くん」

「一番謝罪しなければいけない人物がいるんだが?」

 

「綾小路くん以外に謝罪する人物がいるとは思えないわ。私は事実を言ったまでよ」

「事実は時に人を傷つけるんだぞ堀北。俺じゃなかったら泣いてるぞ」

「見苦しいから泣かないでちょうだい」

「綾小路、俺はもうダメかもしれない」

「すまん比企谷、オレは無力だ」

 

「美しい友情ね。これがおホモ達というものかしら」

「「俺(オレ)はノーマルだ」」

その後も綾小路達と会話をしていると始業を開始するチャイムが鳴った。




短いですが許してください。次回も遅くなるかもです。堀北さんが原作よりも毒舌な気がする。
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