ガノタがニケになっちゃった   作:砂岩改(やや復活)

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本日は解説回となりますのでストーリーは全然進みません。
 ニケの設定資料集が欲しい…。



統合整備計画

 

「いやぁ、壮観ですね」

 

「あぁ、これで真の意味で我々はアークから解放されたわけだ」

 

 サイド3所属のニケたちのボディを一新し、サイド3基準の新規ボディに換装する計画、通称《統合整備計画》が発動し次々と新しいボディを手に入れたニケたちが現れる。

 

 5年前、ソーンにプレゼンをしたペーアは統合整備計画の責任者としてソーンの教えの基で奮闘し計画を実現に導いた。

 

 アークでニケを製造しているエリシオン、ミシリス、テトラの三大企業によって製造されたニケたちは基本的な構造は同じだが細部に至るところは企業の特色を反映した設計が施されている。

 だかその差異はサイド3にとっては整備効率の悪化を招く原因でしかなかった。それをなくし、全てのサイド3所属ニケのボディを共通規格化するための計画が統合整備計画である。

 新ボディによる換装により性能も格段に向上しエネルギー兵器の携行が可能となる他、様々な性能向上が図られた。

 同時に開発された戦闘用強化装備、通称《モビルスーツ》も開発され部隊に応じて様々な装備が配備された。

 

「しかし予想より顔を変える人は少なかったですね」

 

「同じ顔が居るとはいえ慣れ親しんだ顔だからな。そう言うものだろう」

 

 ボディ転換のついでに希望者には指定した顔に変更するサービスを行ったがほとんどの者は変更しなかった。だがその代わりにとある風習が流行った。

 

「レン、その首の炎カッコいいな。青なのがセンス良い」

 

「トーナこそ、その蝶のデザイン凝ってるわね。自分でデザインしたの?」

 

 それが刺青文化である。

 慣れ親しんだ顔は代えたくないが自分達なりに特色を出したいと言う願望を叶える1つの方法として顔や首、手などの見えやすい所に派手な刺青を入れるニケたちが増えた。

 居住区には刺青屋なんてものも出来る程であった。

 アークでも特化型のニケ(クロウ、ブリッド)が入れているのは確認できるがサイド3では基本的に量産型ニケのオシャレアイテムとして流行することになるのだった。

 

ーー

 

「一段落着きましたねぇ」

 

「そうだな」

 

 ソーンの邸宅の裏庭には専用の温泉が設けられ、いつでも好きなように湯船に浸かることが出来る。

 人工竹に囲まれた隠れ家的な温泉はソーンもお気に入りであり、湯船に浸かりながら酒を飲むのが彼女の日課になりつつあった。

 

「ここまで来るのに14年もかかってしまった」

 

「私から見れば上等だと思いますがね」

 

 なぜか当たり前のように一緒に温泉に入っているナユタに酒を注いで貰うとじっくりと味わう。

 

「年々、美味しくなるな」

 

「ソーンに献上するために作られた酒ですから当然でしょう。貴方の好みに合わせて米も品種改良を続けているそうです」

 

「そいつはありがたい話だ。そう言えばこの前出してくれた計画書な…読んだよ」

 

 ソーンは思いだし、桶に入っていた防水タブレットを取り出す。

 

「どうですか?」

 

「お前の気持ちは良く分かるが俺の事を買い被りすぎだよ。俺は万能ではなく、やや万能なだけだ」

 

「違いが分かりませんし、意味もわかりませんが」

 

「仕方ないな」

 

3

 

2

 

1

 

ドカーン!

 

ーなぜなにソーン!!ー

 

「それはガンダムではなくナデ…」

 

「こんにちは、お久しぶり、初めまして。元ゴッデス部隊開発担当、現サイド3元首のソーンです。ソーン産、開発品の現状とエイハブリアクター稼働に伴う巨大ラプチャーコアの取り扱いについて説明していきます」

 

 どこかから取り出してきたホワイトの前に立った彼女は説明を始める。

 

「まぁ、極秘情報だから一部の者達しか知らないが軌道エレベーターとアークは超巨大ラプチャーコアによる莫大な発電量によって支えられており、ぶっちゃけそのエネルギーを使って地上で稼働しているほとんどのラプチャーがその恩恵に預かっていると言うのは周知の事実だろう」

 

「はい、なのでここのように第二のアークを建設し、そこにアーク市民を移住させ超巨大ラプチャーコアを破壊。ラプチャーの補給を断つのは合理的ではないかと」

 

「ヘクトールとランスとキリーからも同様の意見書が届いていたよ。俺も概ね賛成だが懸念点がいくつかある」

 

「まずこのサイド3に設置したエイハブリアクターの概要だが…」

 

 エイハブリアクターとは鉄血のオルフェンズに登場した動力炉であり、(真空素子を相転移させることで半永久的に莫大なエネルギーを作り出せる)というものだ。

 

 

「俺は客観的に見ても天才だが出来ないことは多くある。特にガンダムの世界は宇宙が主舞台なだけあって宇宙空間に置ける加工技術が基礎となっている」

 

 ガンダリウム、ルナチタニウム、宇宙にしかない鉱物、GNドライブなど木星などの特殊な重力環境下に置いて加工できる技術がほとんどだ。

 

「つまり、ガンダム技術の完全再現は不可能と言うことになる。俺が作っているのはあくまでその現象を再現しているだけにすぎない」

 

 例えばPS装甲は(一定の電圧をかけて電流を流すことにより相転移する効果を持った特殊金属を用いた装甲)であるがこの特殊金属の入手は不可能だ。

 だから(電圧によって装甲硬度を変化させる)と言う点だけを主眼において様々な複雑な機能を用いて再現したのがこの世界のPS装甲だ。

 

「つまり、名は同じであるが似て非なるものと」

 

「そう、だから原作にないデメリットだったりが存在する。その最たる例がエイハブリアクターだ」

 

 エイハブリアクターは(相転移を用いた半永久的にエネルギーを作る)点を主眼において設計した。だからこそ莫大なエネルギー供給には成功したし、今のところ半永久的に動けると思うが最大の問題は死ぬほど脆いこと。

 

 原作ではモビルスーツの殴り合いでも全然無傷であったがこの世界のエイハブリアクターは非常にデリケートな物であり、日々欠かさず精密な検査が行われている。 

 

 日々のメンテナンスや軽度の修理ぐらいなら専門のスタッフで出来るが一から作ることと、一度壊れてしまえばソーンでしか手に終えない非常に困ったちゃんなのだ。

 

 そのくせデメリットは健在で影響下に置ける従来の機械製品の不良、通信不可、等々あり。

 ニケのボディも例外無く新ボディ完成までリアクター付近は専用の防護装甲を纏った作業しか出来なかったぐらいだ。

 

「エイハブリアクターの影響を受けない都市開発が必要だからアークとは規格やら何やらが根本的に違うんだ」

 

「想定よりエイハブリアクターが万能ではないと言うのは理解できましたが他にも理由があるのでしょう」

 

「ある。超巨大ラプチャーコアの破壊による効果は絶大だろう。地上にいるラプチャーの殆どを稼働停止に追い込める可能性は大いにあるが懸念が1つある。なぜ我々は負け、アークに逃げ込むことになったのか」

 

 最大の原因は莫大な数による暴力であることは間違いないだろう。

 だがソーンが驚異だと思っているのはラプチャーの進化速度だ。ラプチャーは人類が地上で戦っている間、とんでもない速度で自己進化し、我々を苦しめてきた。

 侵食個体の出現などが良い例だ。

 

「種族の存亡の危機にこそ進化速度は早くなる。策なしで超巨大ラプチャーコアを破壊してしまえばそれに依存しない個体が現れるかもしれない。なら、コア破壊はラプチャーたちのトドメとして使うべきなんだ。少なくともクイーンを殺してからじゃないと危険だと俺は思う」

 

「いずれにせよ、アーク市民は移住させなければなりませんね」

 

「そうだな、まずはクイーンの位置の特定を最重要目標としよう。それと...蟻塚を攻略する用意もな」

 

「…とうとうですか。サイド3初の大規模作戦」

 

ーー

 

 蟻塚、近辺。

 

「やはり単独では大変であろう。手伝うよ」

 

「あぁ…」

 

「クイーンの所在としては有力な場所です。なんとか内部に潜り込まなければ」

 

 紅蓮、スノーホワイト、ラプンツェルのパイオニア部隊もまた蟻塚攻略に向けて動き始めていたのだった。

 

 

 

 

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