貞操観念逆転世界で低レベルな女子野球部を指導してやろうとしたら逆に分からされた 作:伊つき
私の名は、クレア・バローナ。
18歳。
身長131cm。
アメリカ国籍アメリカ在住だが、アメリカ人ではない。
両親は8歳の時に他界。
それ以降、叔父と共にアメリカで暮らしている。
叔父は事故で右脚を失った為、正規雇用で働くのは難しくなり、家計は厳しくなった。
それでも保護を受けながら、私を育ててくれた叔父には感謝しかない。
私は、そんな彼を敬愛している。
叔父のおかげで私は生きていくことができた。
故に、私は彼に恩返しがしたい。
事故で生活が困窮した彼の生活を、私が補っていきたい。
もう時期子供でいられる期間は終わる。
幸いなことに私は若くこれからお金を稼ぐことができる。
残念なことに私はこれまで社会的弱者だった。
彼に負担ばかりかけてしまった。
だが、それももう時期終わる。
私は稼ぐ。
どんな進路ならば、より多く稼げるか。
私は神に問うた。
何か、"才能"は与えていないかと。
何か私に能力がないか確かめる為に私はこれまであらゆる事に着手してきた。
勉学に芸術、専門的スキル。
そして、スポーツ。
私には、才はことごとくなかった。
ただ一つを覗いて。
そのひとつは、"ベースボール"。
そして、私に与えられた唯一の才能は"バッティング"。
私は、天才打者だった。
何も持たない私が唯一有していたものは、"バットコントロール"技術。
つまりはミート力。
私は、ミートの天才だ。
ベースボールを始めて4年。未だ、空振りはなし。
私は、天才だ。
この能力は間違いなく価値がある。
"バッター、クレア・バローナ"は確実に稼げる。
私は、そう確信した。
―――だが、私は、試合に出してもらったこともただの一度もなかった。
『回れ回れ!』
『やったわ。もう1点追加!』
「……」
私は、万年ベンチで、仲間が打つのをただ眺める日々を送っている。
そんな時間に4年も消費した。
自身の名前が監督からコールされることがないとわかっていても、私はいつもメットを被り、バットを抱えて待っていた。
だが、結局いつも私の出番はなく終わる。
チームが勝っていようと、負けていようと。
大勝していようと、大敗していようと。
状況を打開する場面でも、選手を試す場面でも、私は選ばれない。
理由は簡単だ。
私の背が低いことと、私が欧州人だからだ。
この国は、ベースボールの文化が根付いていない軟弱な欧州人の私を差別する。
「監督。今日はもう勝負は決まっています。1打席だけでも、私を立たせて頂けませんか」
「……は?何?」
試合中、監督に打診する。
彼女は私が近寄ったその時から顔を顰めていた。
私は諦めが悪い。
結果ダメでもこれまで打診をやめたことなど一度もない。
毎試合、チャンスがあれば、監督に進言している。
今日のスコアは15-0。
既に9回最後の攻撃。
もう逆転されることはまずない。
いや、油断は禁物だが、私には自信がある。
フィールドに出ても足を引っ張らないという自信が。
だが、これは私の問題ではない。
自信があろうが能力があろうが、この国では無意味だ。
"131cmの欧州人"。
そんな私を偏見なく試合に出す価値観が、指揮者にあるかないか。
そういう問題だ。
そして、もう15回ほど移籍を繰り返して辿り着いたこのチームでも、恐らくこれまでと返答は変わらない。
……やはり、今回も監督は蔑んだ目で私を見下ろす。
「欧州人に出る幕なんてない。大体ベースボールの何がわかるの?ふふっ、ていうかその身長で活躍できると思ってる?」
「自信はあります」
「……っ。あぁ、そう。だったらフィールドより病院に行った方がいいわ。頭の検査をしにね」
「なっ……それは私個人への差別ではない!多くを侮辱する発言だ!」
私個人に対する差別はどれだけ理不尽であろうとも私が屈しなければそれでいい。
だが、謂れのないなじられを人種が同じというだけで許容する必要はない。
そう告げた時、彼女らはこれまであしらう程度だった態度を変える。
「じゃあ言わせてもらうけど、他の国ならともかくここアメリカでベースボールをする意味を本当に理解してる?欧州の世界ランクなんて下位に固まっている。イギリスが優勝したのももう昔の話。ていうか世界ランク……って。んふふっ。いい?メジャーは世界なんて見てない。それはなぜか?自分たちがトップであるというのは"
「……っ」
"現実"。
それがそうであると、高圧的にすり込まされる。
確かに事実だ。
だが、決してそれが現実とは私は認めない。
私個人を見ず、歴史から引用してそうだと決めつけるのは、決して正しいことではない。
どれだけ饒舌に論を展開されても、そんなものは欧州人に活躍される都合の悪さを潰すための、私に対する【分からせ】だ。
こんな【分からせ】に納得できる余地などない。
余地などない……が。
「……」
結局、私の役目は試合後の片付けと手入れ・整備。
バットを握るはずだった手でトンボを持っている。
試合に出たチームメイト達は試合で汗を流し、私は試合が終わったあとに汗を流している。
「……っ」
ふと、手が止まった。
途端に震えているのがわかった。
私は、痛いほど唇を噛み締め、涙が頬を伝った。
弱い。
私は、弱い。
才能を持っていても使える立場にない。
4年間、誰も私のプレーを見てはいない。
世の中は才能が全てではない。
受け入れ、見てくれる者がいるか否か。
それが全てだ。
ベースボールの才に恵まれたのならば、本場アメリカでなら叔父さんを楽にできると思っていた私は浅はかだった。
得たものは、屈辱と心の傷だけだ。
帰り道、土汚れのない自分が情けなくて仕方がなかった。
「……ただいま」
「おかえり。クレア。おっと、その感じは……また試合に出してもらえなかったのかい?」
「叔父さん……」
家に帰ると、私の叔父が松葉杖をつきながら出迎えてくれる。
うちでは義足はつけない。
彼は、私を気持ちをすぐに見抜く。
だから、いつも何があったかすぐにバレてしまう。
「今日は出れたよ。6打数6安打。みんな私の率に驚いていた。私の才能がようやく知れ渡ったよ」
「そうか。相変わらず嘘が下手だな。6安打はともかく6打数もあの監督が与えるわけがない。お金や俺の負担を考えて、チームを移籍しないで済ましたいんだろう?」
「……まさか」
「図星か。わかりやすいなぁ、クレアは。ハッハッハッ」
「……」
叔父さんには適わない。
やはり見抜かれる。
私が話したくないことを掘り起こしたりする人じゃない。
でも、自分が原因だと思うと、見抜いて明るく笑い飛ばす人だ。
今はその明るさが辛い。
この人の為にしていることが、どんどん私達を苦しめている。
このままベースボールを続けていても……意味はない。
「……叔父さん。バットもグローブも沢山買ってくれたのにごめん。私はベースボールを辞める。ベースボールはやらない。私には、私の才能は使えない」
いくら才能を与えられてもチビの欧州人が持っていては、意味が無い。
これ以上は、無駄な労力と出費ばかりかさむだけだ。
それならいっそ、辞めた方がいい。
肩にかけていたバットを下ろして、私は叔父さんの顔が見れなくなる。
それでも、彼の視線を背中に感じた。
彼はこんな時、絶対に言葉をかけてくれる。
「やらないじゃなくて、出来ないだけだろう。クレアにできることはもう既に全部やってるさ」
「じゃあ、どうして……っ!」
振り返ると、叔父さんが困った顔をしていた。
「……ごめんなさい」
「謝らなくていい。クレア、叔父さんが用具を買ってたげてたのは、別にクレアに才能があったからじゃないよ。叔父さんは、クレアに食わせてもらおうなんて思ってない」
「……っ?」
「叔父さんはね。クレアが楽しそうにバットを振ってたからバットを買ったんだ。もちろんクレアの将来のことは大事だけど、クレアが好きな事をする姿を見れた時が……1番嬉しかったよ」
「……っ。叔父さん……」
彼の言葉がとても優しくて、嬉しい。
でも、私は……もう折れてしまっている。
私ではない要因に、私の才能は殺されている。
私にはどうすることも出来ない。
歯がゆい思いで無理に続けることに……もう意味を見い出せん。
「そうだ。叔父さん、この前ベースボールのチケット貰ったんだ。娘さんとどうかって、2枚あってね。……娘じゃない。姉さんの子だって言ったんだけどね」
そう言って叔父さんはわざと話を変えてチケットを取り出す。
気分転換に、と付け加えて。
彼は、ずるい。
私が彼をどう思ってるのか知っていて、知らないフリをしている。
「……私は、叔父さんの子でもあるよ」
「一緒に行ってくれるかい?」
「……うん」
私は、情けなく伸ばした手でチケットを1枚貰った。
週末。
私達は、ボストンの球場に行った。
そこが1番近い。
この辺りに越してきた頃はよく2人で行っていた。
去年の話かな。
「ひゃー!久々に来たけどやっぱりグリーンモンスターは高いなぁ」
「……」
「おっ。今日のスタメンだぞ。クレア」
叔父さんは足が悪くて私の介助がないとさすがに人の多いところは厳しい。
だから、断れずに着いてきたけどやはり乗り気にはなれん。
彼が楽しそうにしていても、私は深くキャップを被って俯いまま。
スクリーンなど見ない。
スターティングメンバーの発表は耳に勝手に入ってくる分しか受け入れていない。
そんな私の耳に、
―――『Number,Seven.Yosida』
「ヨシダ……?」
聞いた事のない選手だ。
去年はいなかった。
ボストンにじゃない、メジャーにもマイナーにもいなかった。
その時、私は初めて顔を上げて……衝撃を受けた。
「な……っ!?」
名前がコールされてグランドに現れた選手は、恐ろしく小さかった。
凄まじく背が低い。
あれは……140cmもないぞ。
バカな。ありえん。
しかもアメリカ人でもドミニカ人でもベネズエラ人でもキューバ人でもない。
アジアだ。
アジアの……黄色人種、チビだ!
「おぉ!クレア、暫く観に来てない間に知らない選手が増えてるぞ。背が低いな。珍しい。彼女は……日本人かな?」
「日本、人……」
はしゃぐ叔父とは対極に、私は瞠目したまま硬直するしかない。
じょ、状況が理解できん。
なぜあのような選手がメジャーの舞台にいるのか。
ありえない。
そんなハズはない。
アメリカが、彼女のような選手を受け入れるはずがない。
「……あの身長で打てる筈がない」
私は、呟いた。
そして、どこかで矛盾した2つの願いを込めていた。
"打つな" と "打て"。
彼女が打てるのであれば、私が試合にすら出れないのはおかしい。
彼女が打てるのであれば、私もいつかこの舞台に出られるかもしれない。
理不尽に対する怒りと、愚かな期待がせめぎ合う。
この胸の内のせいで矛盾を抱えている。
打てなければ、諦めがつく。
打てるなら……私は……。
「……っ!」
これほど気が気でない観戦は初めてだ。
彼女の、ヨシダの打席が回ってきた。
メジャーリーグの右腕が投げる凄まじい球。
―――ヨシダは、打った。
『おぉ……!?』
「…………………っ!?!?」
打球を目で追う。
同時に目を見開き、震える。
小さな日本人が放った打球は……グリーンモンスターを超えた。
「うお……うおおおおっ!!凄いぞ、クレア!グリーンモンスターを超えたぞ!……クレア?」
「……ありえん」
ダイヤモンドを一周するヨシダに、歓喜する観客。
だが、私の視線も身体も彼女が打球の行く末、レフトスタンドに釘付けだった。
信じられん。
小さなアジア人が、あの壁を上回る打球を放てるなんて。
にわかに信じ難い。
「……バカな。あれほど小柄で……アメリカ人でもドミニカ人でもないのに、なぜ……」
私が雛鳥のような足取りで、スコアボードに刻まれた得点を呆然と眺めているところを、叔父さんは肩を掴んで私の意識を戻した。
私は、彼を見る。
すると、彼は真剣な目で私を捉えていた。
「クレア。それは、クレアがされてきたことと同じことなんじゃないか?彼女個人をちゃんと見ているか?」
「……っ」
指摘されて初めて気づいた。
私は、気づかぬうちに差別をしていた。
彼女は私と同じだと。
小柄なアジア人。
私と同じ小柄でメジャーには殆どいない国のプレイヤー。
……同じではない。
同じ人間などいない。
彼女は、ヨシダ。
それが彼女に与えられた唯一のレッテルだ。
「ヨシダ……ジャパン……」
私は、初めて憧れた。
私が初めて尊敬したプレイヤーの名、ヨシダ。
彼女の活躍でチームは勝利した。
ヨシダは、勝利に貢献した。
小さいからじゃない。
日本人だからじゃない。
彼女が、それだけの力を自分で身につけたヨシダというプレイヤーだったからだ。
帰り道、グッズショップで叔父さんがヨシダのユニを売り場から拾い上げた。
「クレア。彼女のユニフォーム買うかい?」
「……っ。いや、私は……」
「……そっか。じゃあ叔父さんが買っちゃおうかな。ヨシダ!ファンになってしまったからね!」
「……」
叔父さんは、彼が着るには小さいサイズのユニフォームを手に取った。
私は、気付かないふりをした。
ある日、ベースボールがオフシーズンとなっている冬に叔父さんが興奮気味に私に紙切れをアピールした。
「大変だ、クレア!ヨシダのトークショーのチケットが取れたぞ!」
「……私は行かないぞ」
……来てしまった。
叔父さんは足が悪くて人が多いところは(以下略)、仕方なくだ。
仕方なく。
『―――ボストンにお越しの皆様、初めまして。ヨシダです』
小さなステージの上にパイプ椅子を用意されてそこに彼女が座ってマイクを手に持っていた。
会場は100人は入りそうな野外だったが、客入りはそれほど良くはなかった。
……少し落胆した。
やはり注目度は低い。
この国の人々は関心がハッキリしている。
「最後に質問のある方はいる?ヨシダ選手に話を聞ける絶好の機会よ……!」
トークショーの終わり際に司会が叫び、質問の時間があった。
だが、この会場に来たファンも半分以上は関心が薄い。
だからか、手を挙げる者は少ないとは思ったが。
……よりによって私だけか。
『お名前聞かせてもらってもいいかな?』
「……クレアです」
『クレア!よろしく!』
私しか手を挙げていないということは、当然私が指名される。
彼女はたった1人の為に微笑を作った。
『なんでも聞いてね』
「……」
思わず挙手したが、まさか確実に私が当てられる状況になるとは思っていなかった為、困ったことになった。
素直に、聞いていい質問かどうか。
聞けずに終わると思っていたから……想定外だ。
正常な判断ができない。
「―――身長が低くとも、アメリカ人やドミニカ人でなくとも。ベースボールで活躍できますか?」
言ってしまった。
会場は静まり返った。
しまった。
やはりこんな質問するべきではなかった。
不適切な内容だ。
彼女に、ヨシダに申し訳な―――
『できます』
「……っ!」
端的に、そして即答で。
彼女は言い切った。
私は瞠目する。
『私はまだ未熟で、もっとやれるって思ってる。だから、偉そうには言えないかもしれない』
彼女は、ゆっくりと絞り出すように、謙遜しながら言葉を紡いだ。
なぜだろう。
彼女の言動は、態度は、温かく感じる。
その心に尊い精神があるように感じる。
彼女は、私から目を逸らさずに、真剣に告げる。
『それでも、不可能じゃないって証明したい。それはクレアも同じ気持ちだと……私は信じています』
たった1人しか手を挙げなかったのに。
彼女は、真摯に答えてくれる。
そして、私1人と向き合って、私にだけ向けた言葉をくれる。
今、この空間に私と彼女しかいないそんな錯覚を受けるほどに。
いや、ここは今、2人の世界だった。
『いつか、同じ舞台に立ちましょう。君と野球できる日を待っています』
「~~~~~っ」
私は、大きく目を見開いて、気づけば込み上げるものを、口元を抑えて我慢していた。
それでも収まらなくて、目を閉じて天を仰ぎ、深い呼吸を繰り返す。
すると、それは逆効果で、気づけば涙が勝手に流れて止まらなくなっていた。
「ああ……ああぁ……っ!ああぁ!……っ!」
私は、泣きながら帰った。
帰り道、叔父さんのサポートをしながら、ボストンの街であちらこちらに吊り下げられている赤い靴下を目に焼き付けた。
そして、叔父さんの顔を見ずに言う。
「叔父さん……ベースボールやっぱり辞めないことにする」
ボソッと、小さく呟いた。
それでも叔父さんは必ず拾う。
「うん。そうだね」
「……」
それだけ。
短く、穏やかに肯定だけ。
それが心地よい。
叔父さんは、求めている反応をくれる。
私は、ようやく涙が引っ込んで、小さく笑みを作ることが出来た。
街並みを見ながら自分の表情が穏やかになっていくのを感じる。
「ねえ、叔父さん。私は……ジャパンに行きたい」
ふと、自然にそう口走った。
でも心の中には強い芯ができている。
覚悟はある。
闇雲に言ったわけじゃない。
それは、叔父さんが1番わかっている。
「……そうか。でも、行ったらもう移住する気力はないな。今度はクレアの大好きなベースボールから逃げないって約束できるかい?」
「違うよ、叔父さん」
私は、1拍置いて彼に顔を向ける。
きっとここ4年間見せなかった穏やかな顔つきだ。
だから、叔父さんも目を見開いている。
「ジャパンはベースボールじゃなくて"ヤキュウ"だよ。私は、野球をしに行く。そこで結果が出なくとも悔いはない。ただ、最後まで全力でやりきるなら……日本が良い」
私の言葉を聞いて、叔父さんは少し涙ぐみながら「そうか……」と呟いた。
「わかった。ビザの申請をしよう。それと……」
「……?」
叔父さんは私の髪にそっと触れる。
容姿や芸能での才能はないと気づいてから、無頓着だった、毛先もバラバラでガサツな"
「髪を綺麗にしよう。印象は大事だからね。強い色に染めるのはどうかな?そうだな……クレアは強い人間だって、ニッポンジンに気付いてもらえる色がいい」
強い色。
私にとって、その色は。
「……赤」
「ん?」
叔父さんが目を丸くする。
私は、そんな彼に微笑んだ。
「赤に染めていく。私のヒーローの色だ」
"
だから、赤が良い。
彼女の色を身につけながら、逃げるような真似は絶対にできない。
私の逃げ道を塞ぐためにも、諦めずにもがける勇気を手にする為にも、彼女の色を背負いたい。
叔父さんの言う通りだ。
"軟弱な欧州人"でも、私は強い。
その事を証明する精神と赤。
彼女と共にある私なら、きっとニッポンジンも受け入れてくれる。強い人間で在れる……ハズだからだ。