前回の投稿では不備があり、活動報告にて記載と、本文への修正を行いました。
話を読んだ上で明らかな違和感があったかと思いますが、その部分です。
たまたまその部分は特に関係の無い話でしたので、わざわざ確認していただくことはありませんが、気になる方が居ましたら、確認のほどをお願い致します。
という訳で今回で三話目の投稿となります。
一話と二話は9000文字でしたが、今回は話の区切りを付ける場所が大きく離れてしまうため、6000文字程度となります。
ボリュームはあまり無いですが、お楽しみください。
油断があった訳ではない。むしろトラストに言われてから気を付けていたくらいだ。しかし、それでなお付け込まれた。
警戒されていながらもアドレスを盗む、正確にはソファに置いていた携帯を気付かれずに持っていく手際。
そこらの奴等にして質が良すぎる。
「トラストに言うべきか……」
しかし、仲間と呼ぶにはまだ関わりの薄い相手に助けを求めるのはどうだろうか。
携帯に何かを仕込まれている可能性もあり、下手に巻き込むことはできない。
ならば自分の尻は自分で拭くしかないだろう。何が狙いかは分からないが、退院してすぐの仕事としては申し分ない。
「よし、帰るか」
やることが決まったならば行動は早い方がいい。
ポテトを一つ口に含むと、咀嚼しながら今晩のために何を備えるかを考え始めた。
「くそぉ……」
そして問題の夜になり、とてつもない大誤算が発生していた。
まずは強襲を専門しているおかげで、武器はあるが罠になる物が無い。
次に、予想以上に食べ物への執着ができていた。
病院食は味気ないものばかりで、ポテトを食べたおかげで身体はカロリーを過剰に欲している。
しかし、「ご飯は食べずに起きててね」というメールのおかげでそれは叶わない。
三日間飲まず食わずでも大丈夫なよう鍛えてはいるが、これはそんな物よりはるかに響く。
まず買い出しに行こうとすると、あらゆる飲食店が殺人的ないい匂いを放っている。そして、過度の空腹感により自制が利きそうになく、結局は砥石だけ用意して帰宅してしまった。
家の中にはあまり使わないから最小限の物しか置かないから、空腹を誤魔化す手段も無い。
そして時刻は0時になったが誰も訪ねてこないではないか。
「腹を立たせれるほど腹が出ねぇ……」
我ながら上手いことを言うと、もはや来ないと判断して財布を用意していた。
コンビニという素晴らしい施設には感謝しなくてはならないだろう。
一応カーテンを開けると、深い青色の空に満月が雲を従えて流れているが、ベランダから見える範囲には何も見当たらない。
長い針が5分を刺しているのを見ると、ただのイタズラと断定して迷わず玄関へ向かう、すると。
「待たせたかしら?」
インターフォンも鳴らさずに、声だけが聞こえた。
途端に空腹感にまみれていた自分が消え去り、代わりに神経が研ぎ澄まされる。
「開けていただけなくて?」
続く言葉を聞いてハッキリしたのは、会った奴とはまた違う声だということ。
敵意の有無は分からないが、開けるよう言われてすんなり開けてやるほど馬鹿では無い。
「質問が先だ。一つ、目的は何か。一つ、 お前達は何者だ」
背中に仕込んでいる刀に手を掛けると、覗き穴から相手の様子を伺う。
外には同い年くらいの女性が立っていた。
長い金髪をツインテールにし、黒を基調としたドレスにも見えるフリフリの多い服を着ている。
深い青色に染まった空とその姿は美しくもあり、共になぜか恐怖を感じてしまう。
「……そうですね、貴方の敵の味方です。でも貴方の味方になり得る存在ですのよ?私の友人が貴方を気に入ったようで、唾を付けておくように言われましたの」
「……もてなせるような部屋じゃないからな」
やけに落ち着いた回答が不気味で、この夜という空間そのものと混ざり恐ろしかった。
ただ怪しむには値するが中に入れるのを拒むほどではない。閉鎖空間での体術ならば自信があるし、何よりも味方になり得る存在、というのが気になる。
鍵を開けるとドアノブが回り、不適な笑みを浮かべる女性がドアの奥から現れた。
「かまわなくてよ」
ただ一言を聞くと、部屋へ案内した。
電気を付けると椅子を布団と向かい合うように回して布団に座り、女性も上品に一礼すると椅子に座って足を組む。
「名前は?」
「ヒルダといいます。恐らくは存じ上げないと思いますが、峰 理子のパートナーと言えば伝わるでしょうか?」
ヒルダの言葉を聞いても何も反応しなかった。
それは一度騙されているからというのもあるが、話の信憑性が低過ぎたからだろう。
あの理子さんのパートナー何て聞いたことが無いし、何よりもそうだったとしてなぜトラストではなくこちらを選んだのだ。
「悪ふざけはよせ、真面目に答えろ」
「私は真面目でしてよ?彼女の下着やプライベート写真でも見せたら納得して頂けますか?」
「あぁ、あるなら見せてみろ。あるなら、な?」
ヒルダは返事を聞くと、胸の谷間に手を突っ込み何かを探し始めた。
正直言ってかなりバカバカしい。騙すならばもっとマシな話を出すべきだろう。しまいにはありもしない物についてまで言い始める始末。
早いところ帰って貰いたい所だ。
「はい、これ可愛いくてよ?あぁ、下着はこちらに、証明ならこっちの写真が……」
「っちょ、待て、待て!」
ヒルダはスマホを取り出すと、理子そっくりの人が脱衣所で着替えている所や、幸せそうにチョコパフェを食べている姿が写った画像と、まさに着替えている写真のような派手な金色の下着を取り出した。
しかもこともあろうか流して行く写真には言葉にしたら逮捕されそうな物が時折混じっている。
健全な青年としてはこんな物を女性から見せられて落ち着ける訳がない。
顔を両腕で覆うが、隙間から見えてしまうのは仕方ない、仕方ないなら問題無いだろう。
「信じていただけたかしら?大きさも見た目通りでしょう?」
「信じるかバカ、さっさとしまえ!」
携帯を谷間にしまい直すと、金色の下着を広げてこちらへ向けてくる。その時顔が見えたが、明らかに楽しんでいる笑顔が妙に腹立たしかった。今回は立つだけの腹が無くても立ってくれている。
「それは残念ですね……なら、偽装できない証明をしましょうか」
「ふぅ……偽装できない証明?」
困ったような声を笑顔で出すと、下着も谷間にしまいそんな事を言い始めた。
できるならそんな事はしないでほしい、この女は何をしでかすか分かった物じゃない。
「では、失礼しますね」
「っ!」
一言の後に見せる証明は、まさに理子のパートナーたる実力のようだ。
何処から取り出したか見えなかったが、サプレッサ付きの拳銃であることを認識すると、身体に当たらない程度に服を掠めて壁に何かが当たった。
「さぁ、おいでなさい。少しだけ遊んで差し上げましょう」
こちらも攻撃されていながら何もしない訳がない。
地面に手を付くと飛び跳ねるように立ち上がり、低い姿勢のまままだ座っている相手の顔を狙って拳を振り抜く。
ヒルダは体ごと傾くと片足でこちらの脇を捉え、片手を床に付けて綺麗に一回転するように空いてる片手で足を掴み投げ飛ばす。
わけの分からないまま宙を舞った身体はクローゼットにぶち当たり、衝撃で内臓が圧迫されるのを感じる。
「っ洒落になってねーよ!」
「頑張りなさい、私に一撃でも入れたら終わってあげる」
だが痛みだけで傷は無い、手加減したのだろう。
すぐに立ち上がると顔を殴るようなフェイントをかけて胸部へ拳を流す。
ヒルダはそれを難なく受け止めると、しっかり握って離さないまま空いてる左手でデコピンをしてきた。
痛みよりも悔しさで胸が張り裂けそうなのに、クスクスと笑うのが聞こえて言葉にならない憤りを覚える。
「貴方、徒手空拳より武器を使った戦いの方が得意でしょう。間合いの取り方が遠くてよ?背中の物を使ってはいかがかしら」
「素手相手にゃ使わねーよ、男のプライドってのがあるんだよ!」
しまいには手を離しながら流暢に分析し始め、しかもそれが図星だからなおのこと悔しかった。
ただのプライドだが武器は使わないと断言すると、呼吸を整えて別の手段を選ぶ。
見た所パワーファイトは苦手に見えたが思いのほか力が強い、身のこなしも軽いから下手な攻撃は反撃されて終わってしまう。
「ならば……!」
「ちょ、貴方っ!」
距離を詰めて体が重なるほど近くまで寄ろうと踏み込んで行く。
案の定相手は安定した戦いを求めて間合いを取って攻撃を待ったが、こちらの意図を察するやいなや、こちらの右肩を掌打で押し返そうとする。
かなり痛んだが、ここからはこちらの番だ。散々やられた分は一発とは言わず何発にもして返す。
まずは左手で胸を狙い、先ほど狙われたこともあってか反応が早く簡単に防がれる。しかし、続けざまに右膝を腹部へと放とうとすると空いてる手を使ってそれを防いだ。
「ちぃとばかし響くぞ?」
ラストは単純だ。
こちらから手を掴み、空いてる手で肩を掴んだ後に額を相手の額へ打ち付けようと頭を軽く引く。
「いってぇぇ!」
そして思い切りぶつける。
しかし、ぶつかった物は非常に硬く、そう、まるで今目の前にある壁のような硬さだった。
「ふぅ……レディにそんな事したらダメじゃない」
気付くとヒルダの身長は極端に下がっていた。いや、足がそれだけ床に入っていっている。
一体何が起こったのか分からないが、ただ頭が割れるような痛みに襲われており、思わずヒルダから離れて悶絶していた。
「あまりフェアじゃないからやりたくなかったのだけれど……私の唇は安く無いの」
「違うわ!頭突きだよ、頭突き!」
「あら、それは失礼。でも、これで納得していただけたかしら?」
やっとの思いで顔を上げると、壁に穴が空いているのが見える。
流石に今の現状を見て納得するのは難しいが、認める他無いだろう。
「あぁ、もう認めるよ。何でもいいから飯食わせろ」
認めてしまうとスッキリするもので、空腹を不意に思い出して食事を求める。
「あら、可愛いのね?」
ヒルダはそう笑って見せると床から生えるように出て来て服装を整えた。
「では行きましょうか」
ヒルダは服を直し終わるとそう言ってスタスタと歩いて行ってしまい、荷物を確認すると部屋の電気を消して後を追った。
頭はまだ割れるように痛むが、早く食事がしたい一心で手際良く鍵を閉めて聞く。
「外食できる時間じゃないし、お前の家にでも行くのか?」
「そうね」
ヒルダは短く肯定し、奥の部屋へ向かった。
このアパートは武偵向けに作られているためか、あまり住民は多くない。
そのためこちら側の部屋は軒並み空き家だった筈なのだが、訊く必要も無く察することができた。
「……これで遅刻は無いだろ」
察した通り案内されたのは一番奥の部屋で、五分遅れてきたことを思い出して呟く。
徒歩で五秒なら時間になってから来て丁度いいだろうに。
「理子とお茶をしていたらいつの間にか時間になっていたのだから、仕方ないわ」
「どこがだよ……」
ヒルダは悪いと思っていないようで、不慮の事故とでも言いたげな表情で鍵の掛かっていない扉を開けた。
部屋の中はラブリーな縫いぐるみなどの可愛らしい装飾がされており、今更になってヒルダの服がゴスロリであることが分かる。
そして鼻腔を突き脳を激しく揺さぶるのは食事の匂いだ。
こおばしい匂いがするが肉でも用意してあるのだろうか、タレの匂いも混じっているから焼肉の可能性もある。敏感になった嗅覚から無限の幸福感が沸き立つのを感じた。
「あぁ……」
「今日の当番は彼女だから、味はまあまあいいかしら」
匂いだけでもうっとりしていると、ヒルダは少し考えるような仕草で呟きながら部屋へと入って行く。
それはヒルダ以外の誰かが居るということで、昼間の人なのだろうか。
「いや、まさかな……」
確か理子さんは変装が得意だった筈。リュパンの血を引いているならば携帯をバレずに持ち出すことは容易だろう。
しかし、それはヒルダの言葉を信じるということであり、そんなことはありえない。
「安心なさい、そのまさかよ」
ヒルダはクスクスと笑い広い部屋への扉を開けてそう言った。
「待ってたよ〜」
その扉の先に居たのは金髪で、フリルだらけの服を着た、丁度ヒルダの写真に写っていた人だった。
彼女はヒルダに抱き着くと猫が喉を撫でられている時のように目を細め、ヒルダの頭を撫でている。
「や、やめないか!今日は真面目にやるという話だったはずよ?」
ヒルダは恥ずかしそうにそれを押し返すと「えぇ〜」と彼女はむくれて見せた。
そしてヒルダが道を開けるように中へと入って行くと、彼女はこちらを見てにへらと笑って言う。
「いらっしゃい、片桐君。理子と会うのははじめましてだけど、これから長い付き合いになると思うからよろしくね」
ただその景色を呆然と見ているしかなかった。差し出された手を見ても思考が纏まらない。
まさか本当に理子さんなのだろうか、チームバスカービルでも所在が分からないと天塚も言っていたが、こんなあっさり会えてしまった。
「んふー。お姉さんの魅力に惚れちゃったかー?」
「二十九のおばさんが一体何を言っているのかしら……」
「ひっどーい」
理子さんであることを強く確信した。理由は分からないが、ハッキリと分かる。
そして、ずっと忘れていたことも思い出す。
「……すいません、俺は何も……」
あの時キンジの言っていたことを、そして止めることができなかったあの無力感。
思い出しただけでも涙が溢れそうになるが、みっともなく泣いてしまうのは、それこそ失礼なことだ。
その場に居合わせたながら何もできなかった人間が、今更どの面下げて会えばいいのだろうか。
強く拳を握り締め、歯を食いしばる。
顔は自然と下を向き、そのまま頭を下げた。
「悔しいと思うなら大丈夫。キンジとアリアが相手じゃ多分……理子とヒルダでも結果は同じだったよ」
理子もまた最後は悔しそうに語気を弱め、頭を撫でた。
その手はとても暖かくて、全てが許されるような気がする。
それでも自責の念が消えるわけではなく、頭を上げることができなかった。
「お腹空いてるでしょ、一緒にご飯食べよ?」
「……はい」
理子は手を離すと代わりに頬に手を当てて顔を挙げさせて言う。
俺はただ絞り出すように返事をして従った。
理子の用意したのは中華料理で、北京ダックや炒飯など、男受けの良い物が多く並んでいた。
部屋の内装は入った所と似たような感じで、ラブリーな縫いぐるみが並んでいる。家具は大きなテーブルに四つの椅子、あとは備え付けのクローゼットがある程度。まだ着てから間もないからか、はたまたすぐ出て行くからかは分からない。
ヒルダと理子は終始お喋りをしており、ヒルダもあしらっているような体裁だが、楽しんでいるのは見て取れる。友人と紹介していたのは本音のところだったのだろう。
「ご飯も済んだことだし、ヒルダ、いいよ」
食事がひと段落付き、ヒルダが少しソワソワしているのを見て理子はそう言った。
まだ気分の沈んでいるためかあまり興味は湧かなかったが、流石に頷いたヒルダがこちらに歩み寄ってくると、身構えてしまう。
「大丈夫よ、少しだけだから」
そしてヒルダは両肩を掴むとそっと顔を近付けてくる。
「な、何を……」
少しばかり期待してしまうのは男ならば仕方ないことだろう。心臓が早鐘を打つのを感じるし、妙にヒルダが興奮しているように見えた。
「んむっ」
「っつぅ!」
しかし、顔は横に逸れてしまい首筋へと向かって牙を触れさせる。
何をするか分かった時には遅く、ヒルダに噛み付かれていた。
「ヒルダはまぁ、分かりやすく言うと吸血鬼でさ、特に若い人の血が好きなんだよね」
「だからって何で俺がっ」
吸血が始まると何とも言えない脱力感のおかげで抵抗できなくなってしまい、理子の話を聞くと現実味を度外視して現状に対する抗議をする。
「じゃあ、代わりにどうやってアドレスを盗ったのか教えてあげる」
しかし、理子は聞き入れる気は無いようで、ヒルダのように携帯を胸の谷間から取り出すと弄り始めた。
「実を言うと理子はリュパンの才能をあまり引き継いで無いんだよね。だから、理子が携帯を持ち出すのは厳しいんだけど、ヒルダは影に入ることができるの。私から机の影に移って貰って、あとは様子を見て取るだけ。これなら誰だってバレずにやれるでしょ?」
「通りで、分からなかったんだな……」
解説された内容は昼間のことについてで、自室でのヒルダのことも何となく分かる。
そんな現実味の無いやり方でされては対処のしようが無い。
「それで、いつまで吸ってんだよ」
「ん……久しぶりだもの、もう少し楽しみたいわ」
一向にやめる気配の無いヒルダの肩を少しばかり押すと、すんなり離れて口元を拭った。
血を取られるというのはどうも落ち着かない。久しぶりということならあまり必要の無い行為なのだろう。ならば我慢してやる義理も感じないのだ。
「俺を連れてきたのには理由があるんだろ?それが済んだら少しくらい吸わせてやるよ」
理子さんが相手だとやはり負い目があるせいでやりにくいが、ヒルダが相手だとその気は全く起きない。理子はそれを狙って先にヒルダを接触させだのだろうか、だとすればそれは大成功だ。
「ん、そうだね。じゃあまずはこれを見て」
理子はそれを待っていたようで、話を聞くと谷間から写真を取り出す。
ヒルダといいこの人といいわざわざそこにしまうのは悪意を感じる。
「受け取らないの?」
「……男が女をセクハラで訴える事例ってどれくらいありますかね?」
しかも写真は裏を向けたままひらつかせ、取るように要求してきた。
流石に今の気分で興奮することは無いが内心揺らぐのを抑える必要はある。
理子はそれを聞くとクスクスと笑いながら写真を表に向けて言う。
「なんだかキーくんみたい」
そういう理子さんの顔は少し嬉しそうで、それを見ているヒルダは黙って顔をそらした。
二人が何を思うのかも、”キーくん”が誰かも分からないが、ただ写真についてなら考えることができるだろう。
写真を見ると、見覚えのある黒髪の女が栗色の髪を短く切った女性に何やらアタッシュケースを渡していた。
黒髪の女に関してはただ悪寒と恐怖が心臓を縛り付け、吐き気すら感じてしまう。
何年も経っているというのに身体が、脳が鮮明に全てを記憶していた。
「茶髪の方はエル・ワトソン。バスカービルに所属はしてないけど、専属の医療班みたいな人で、ヒルダの命を繋いでくれた人でもあるの」
「あ、あぁ」
この黒髪の女は知っている。誰よりも知っている。しかし、それを言えるわけが無かった。
これが悪夢だったならどれだけ幸せだろう。
「どうしたの?」
「大丈夫、ただ眠くなってきてさ」
理子も違和感を感じたようで質問をしてきたが、誤魔化すしかなかった。
姉がこの件に関わっているなんて、言えるわけが無いのだから。
とりあえず……
「理子ー!俺だ結婚してくれー!」
理子押しの俺が通りますよっと。
一応言っておくと、巨乳は好きじゃないです、ショートヘアが好みです。
ただ、こういう不幸の味がするキャラは、何というか……
そっと抱き締めて胸の中で泣かせたいです←
暴走は五行で抑える
これ重要
まだ話が動かないなーって思っている方に朗報です
「物事は一気に動く、誰かが動けばおのずと全てが動き出さなくてはいけないのだから。一度動いた激流の中では、ダムとなる何かが無い限り進み続ける」
とても深い友人の言った言葉ですが、作者はその通りだと思っています。
止って見える世界でも、顕微鏡を持ち出せば色々な物が動いてる……
探すことはできなくとも、動き出せば全貌が見えてくるでしょう