異世界でTS幼女はおいしみを食べたい   作:あさねこ

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本当に有難いことです。


おはようございました

 

 起きた

 

 ちょっとだけ起きた。

 

 ごはん美味しい

 

 ぜんぶおいしい

 

 あの子と二人で食べたいな、美味しいごはん二人で食べたいな

 

 つめたい、つめたいな。

 

 ひんやりじゃなくてつめたい感じ

 

 わたしの嫌いなつめたさ

 

 血が滲んでて、いのちが消えていくやつ。

 

 きらい、わたしはこれがきらい

 

 どうしようかな、あの子は寝てるからちょっとだけ

 

 少しだけいのちをあげる

 

 そうすればこれはあの子をまもってくれるから。役に立たないならいらないけど、きっとあの子は泣いてしまうから

 

 あの子は誰よりもいい子で、ちょっとくいしんぼうで

 

 ちょっとおませさんで

 

 いまはちょっと口調もおかしいけど、その魂の色だけは変わっていない

 

 あの子が幸せそうにご飯を食べてる姿が嬉しい

 

 あの子が二本の足で歩けるようになったのが嬉しい

 

 この前は期待した

 

 あの世界なら、おとこのこになったのならあんな終わりはないって

 

 でも、どこまでも、どこまでも、どこまでも、世界はあの子に優しくない

 

 あんないい子を、わたしのたいせつな妹を、世界はどうして嫌うのか

 

 みんなでごはんをたべるのがすきなだけ

 

 みんなの幸せな姿を見るのがすきなだけ

 

 世界はきっと、綺麗なものがきらいなのだ、自分よりきれいなのがきらいなのだ。だから、世界は私の大切ないもうとを殺すんだ。

 

 なんて醜いんだろう。だからもっと醜いんだ。だから世界に生きるほとんどが醜いのだろう。そんな中でこの子は綺麗を見つけ愛おしむ

 

 あなたほど大切な物はないのに

 

 あなただけあればいいのに

 

 世界の汚泥があの子を愛した

 

 あらゆる悪があの子を愛した

 

 あらゆる全てがあの子を愛して

 

 だから世界はあの子を疎んだ

 

 あの子が汚れるようにと、あらゆる理不尽をあたえて、あの子を傷つけて

 

 でも・・・さいごのさいごまで変わらなかった

 

 次の世でも、あの子は世界に嫌われて、でも大切な綺麗をみつけて

 

 それすらも奪われて、この世界ではどうなるのだろう

 

 おまえに力を上げる

 

 もう一匹にも力を上げる

 

 だからこの子をまもって? ううん。まもれ

 

 せかいのあくいから、このこをまもれ

 

 せかいのじゃあくから、このこをまもれ

 

 そして・・・あのこが喜ぶおいし・・・なんとかをたべさせてあげて?

 

 おい・・・おい・・・なんだっけ??

 

 今のあの子は今までで一番元気で、そしていちばん自分を大事にしてくれる。わたしはそれがとてもうれしい。それをかんがえれば前の世界はすこしだけよかった

 

 あのこが前向きに自分をあいすることができるようになったから。

 

 おいしいごはんをたべたいという小さな欲求だけど、でも、じぶんよりだれかのために動いてきたあのこが、ようやく自分をすきになってくれた

 

 うれしいよ

 

 おねえちゃんはうれしいよ

 

 みているからね? みまもっているからね?

 

 わたしはあまりやくにたてないけど、でも・・・こうして、こいつらに力をあたえることはできるから。

 

 まえのときも、まえのときも、まえのときも力を与えてきたんだから

 

 さぁ、せかい、おまえにわたしのかわいいいもうとを、おとうとを、まもる盾をつくったぞ。にどと、あんなおわりをさせるものか。

 

 さみしいままのおわりなんてみとめるものか

 

 わたしはおねえちゃんなんだ

 

 だから、可愛いあの子のためになら

 

 

 あらゆるすべてをこわしてもかまわない――――――――――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




──────────────────────────────────────
【胡蝶の真実:ラナラス】
本来産まれるべき少女は、その生まれを拒否した。
産まれる前にそれは彼女を愛したから
自身という全てが形成される前に、彼女という存在を愛しく感じ
全てを明け渡した。

結果、無垢なる少女が産まれ、最後の時も傍にいた。
それは、何もできなかった次の世界でも
そしてそれは永劫、少女があるかぎり永遠に

わたしはいつもみまもっているよ
愛しいいとしいわたしのいもうとわたしのおとうと、わたしのすべて
水色に輝くその魂を愛しているから


 
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