モンスター倒してえんやこら。
俺は暇なのでリアカーの上で転がっておりますだよ。にしても結構モンスター多いわね。
もうそろそろ前に来た山につくんだけど、今日だけで7回はエンカウントしたわ。
うち2回は瞬殺されたがな! おっさん?
リハビリしてるのよね? なんで無双しておられるのん? もしかしてその義肢がえらいこっちゃレベルでとんでもないのかしらん。
まー、おっさんが強いのはええことだで、俺氏は後方師匠面して腕組みしつつ意味深に頷いてやろう。おっさんよ、ワシがお前に教えることはもう何もない。
幼女流剣術免許皆伝じゃて。後は思うがままに歩むとよい。
幼女流剣術ってなんだよ、考えた俺もわからねぇよ。あ、つまりあれだな。幼女流剣術はまず幼女の格好をして、幼女っぽく振る舞いながら剣を振るうって感じの。
おっさんが幼女の格好するとかもう犯罪なんだは、誰よそんなのみたい奴いるのかよ。そもそも幼女流剣術とか意味わからねぇよ。誰が作ったんだよ、責任者でてこい。
あ、俺ですたwwwwwwwwwwwww
にしてもだ、このペースだと山にたどり着けるんかな? 食料や飲み物は流石おっちゃんと言うべきか前以上に潤沢だから大丈夫だとして。
思ったけど準備ええなっ!? これが商人のセンスって奴か、こればかりはおっさんにはできんだろうて。
俺氏? 俺は幼女枠だから、万が一の切り札というか万が一の最終兵器だから。ほら、あれよ学校の部活とかの大会で先生やみんなから「お前は最終兵器だからみててくれ!」と最後の最後まで出されることのない最終兵器枠が俺だから。
わりとよく出てるがなっ。おっと、俺が色々深みのある考察に耽っている間におっさんが全部のモンスター倒してたわ、流石やでおっさん。俺が撫でてやろうよきにはからへ。
※
山~、山に到着したぞな~。具体的には山一合目って所だが、あの後は問題なく進めたお陰でなんとかたどり着いたわで。
今日はここで野宿ですぞ。ふっ、俺も野宿には慣れたもんよ、何故ならテント張るの手伝える程だからなっ! 何故か手伝うとおっちゃんにおいしみジャーキー手渡されて、座って食べることになるが気にしないええなっ。
お、このジャーキー普段食べてるのと違う味がするぞっ(愕然
いつも食べてるジャーキーは塩辛いタイプでそれはそれでおいしみなのだが、今回のこれは噛むと程よい甘さを感じるっ(くわわっ
どちらかというとこれは俺が前世地球で食べたジャーキーに近いっ。なんと言うことだ、これもまたおいしみではないかっ!
沢山噛むほど肉の味と塩と香辛料の味わいがありつつも、それらを包み込むようなほのかな甘味が口の中に広がっていくっ!
横をみればしてやったりな表情のおっちゃん。狐目がより深く糸目になっていやがる。それ、前見えてるのん?
こいつはまさかおっちゃんが作ったというのか!
な、なんてやつだただの旅商人だと思っていた、ソウルネームがグレイハルトという心の中に少年、具体的には中学生を宿しているお茶目なおっちゃんだと思っていたのに、こんなものを作ってしまうとは。
俺の中のそんけーカウンターが1個増えてしまったな。これが10個になったあかつきには、ちょうすげーおっちゃんと認定してやろうではないかっ!
人は色んな特技があるもんじゃのぅ。俺も想像する事とか得意だからなー、寧ろそれしかないとも言うが。
いやまて? もうひとつ、俺にはもうひとつ偉大な特技があったではないか! そう、おいしみを理解できるという素晴らしい(当社比200%)特技が!
おかげで前の都市のパフェは更においしみになったらしいからな。ふふふふふ、俺の才能が怖いぜ。
よし、おっちゃんにこのジャーキーの改善点おしえてやるか! ちゃんと聞くようにな!
なんかすこし未来で『オイシミジャーキー』というブランドができたとかなんとか。