異世界でTS幼女はおいしみを食べたい   作:あさねこ

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 おいしみ発掘隊、総勢1名!!

 

 えー、本日お日柄もよ・・・くはねぇな。普通に天気曇ってるわ。寧ろあまり晴れの日が少ないんよね。大体どんよりしておられるでよ。

 

 ままええわ。と言う訳でおっさんは外で防衛に、おっちゃんは村内でボランティアにと、色々頑張ってるので俺は暇なのである。

 

 イケメンズ? 今日は強制的におやすみですわ。おっさんが寝てろと無理やり寝かしておられる模様。どうみてもぼろぼろだったしな、仕方ないな!

 

 と言う訳で俺だけでおいしみを探しております。

 

 あちこちずたぼろではあるが、だからこそレアなおいしみがあると信じて!!

 

 

 

 

 

 

※ 俺氏たんさくちゅう

 

 

 

 

 

 うーん、何もないな!

 

 一応雑貨屋とかもあったみたいだが、今は閉店中だす。理由は物資を運んできてくれる行商人がほとんどこれなくなったからだそうな。

 

 とは言え現状のモンスターの数を考えると店主の年齢を考えれば自分から町とかに補充しにも行けないって事らしい。息子と娘がいたんだが、息子はこんな田舎やってられねぇと都市に向かって、娘さんは山賊に攫われたと。

 

 ほむむ、それなりに蓄えはあるから、店を畳めば短い老い先なんとか生きていけるって事だそうな。世知辛いめぅ。

 

 あ、店のばーちゃんから飴もらいますた。シンプルな飴だが甘くておいしいな。ありがとなばーちゃん。これは異世界おいしみとして記録しておこう。

 

 にしてもおいしみは見つからんのぅ。なんかこう、面白いおいしみは・・・

 

 ・・・・・・

 

 ・・・・・

 

 ・・・・

 

 ・・・

 

 ・・

 

 ・

 

 

 なぁにあれ?? 

 

 なんかこう、肉っぽい何かを複数吊るしてる良く分からん機械?? がくるくると永遠に回り続けておる。

 

 カラカラカラカラと音が聞こえてくるぞ? ちょっと気になったんで見に来たが、なんじゃこりゃ??

 

 なんかこう土台があって、そこから芯みたいな鉄製のポールが刺さっててその上にあれだほら、100円とか数百円で売ってるあの、ほら・・・あれ、靴下とか下着干す奴! あれの超でかいやつが肉を挟んであって、それがくるくるくるくるとずーっと回り続けておる。

 

 なんなのんこれ? なんかの儀式?? 周りに誰もいねぇし、こんな肉とか出しっぱなしなら人はともかく動物とか寄ってくるだろ。

 

 にしてもこれどうやって回ってるの?? 電気な訳ねぇし、遠心力で回るにしてはずっと一定のペースで回り続けてるし、収まる感じはしねぇ。

 

 俺がそれをぼへーっと見てると、これの持ち主っぽいおっさんがやってきたので聞いてみた。なんでもこれは干し肉を簡単に量産する魔道具らしい。

 

 魔道具・・・これ魔道具なんや。

 

 やってる事は超シンプルで干し肉にする準備を終えた肉をこの魔道具に吊るして、後はちょっと魔力を送ってやれば延々と回り続けて空気とかのお陰で乾燥していくんだと。虫とかも結構なスピードで回ってるから止まれないし、凄い早さで乾燥する代物なんだそうな。

 

 便利やな。回る以外に魔力使う事もないから魔力的にもリーズナブルだし、値段も安いって話だ。普通に干すより早く作れて虫も寄らずに作れるなら便利やなぁ。

 

 おっちゃんも道中に肉を吊るしてほし肉を作ってるが虫よけの為に籠とか使ったりしてるんで、量も作れないって言ってたからなぁ。

 

 にしても干し肉かぁ、道中の食事の御供だがちゃんと美味しいのがいいよな。この干し肉も美味そうやな~なんて思ってたらおっさんが小さいのを分けてくれたぞ!

 

 なんや食っていいのか? 俺はくれるものは何でももらうぞ! おー、これが出来たて干し肉か・・・! ほんのりまだしっとり感がある気がする!

 

 小さく裂いて一口もぐにゅ。

 

 もにゅもにゅ

 

 ふにゅふにゅ

 

 おぉ・・・塩味が利いている! こ、これは美味い! 美味いではないか! やはり俺のおいしみ探索は間違っていなかった! うまいぞー!

 

 おっさんこれ美味いぞ! なかなかやるやないか! みたいなことを言ってやったらなんかすげぇ生暖かい目で俺を見ておられた。

 

 良く分からんが今は食べる事で忙しいんでな! あ、水もくれるんか? 安心していいぞ、この俺の新アイテム、腰掛け水筒があれば水は何処でも飲めるのだ!

 

 こいつは前回首掛け水筒を作ってもらったんだが、俺氏どうにもバランスが悪くてな、重さでずっこけたのをおっちゃんが見て大慌て、直ぐに改良して魔道具ばりばり用いて出来る限り軽くした腰に装着できるタイプの薄い水筒を作ってくれたんや。

 

 意外と持ちやすいし、キャップを取れば直ぐに飲める。飲み口はペットボトルの飲み口っぽくて飲みやすいし、キャップ自体は水筒と一体化してるので無くす心配もなし! 更には魔導具の全力というかなんというか、見た目の3倍くらい水が入るのだ!

 

 おっちゃんすげぇな・・・これだけでやっていけるんじゃと思ったが、実際そう言う魔道具などを作って旅の行商人してたらしいから、特に難しいことはしてないらしい。流石だぜおっちゃん。

 

 と言う訳で水は大丈夫なのである! 塩味が利いた出来たて干し肉と水がおいしみや!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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