昼休み、七花は中学校の図書室で頭を捻らせていた。
実技試験と筆記試験があると聞いた七花は
実技はまぁ問題ないと考えたが、如何せん学科試験の方は自身の頭で受かるかどうかと悩ませていた。
ここで一つ説明をしておくと別に七花の頭は悪い訳では無い。むしろ 上から数えた方が早い方で雄英の筆記試験でも受かる程度の脳みそではあるのだ。
ではなぜ、ここまで筆記試験を懸念しているかと言うと、
『七花は頭が悪いから、しっかり勉強をしておきなさい』
という、幼少期に言われた姉の言葉が未だに頭にこびりついているからである。
そんな、どうしようか、やっぱりやめにしようかと
もう既に雄英には受かる頭をしている本人はそんなことしらずに、無駄に頭を悩ませていた。
「よし、今日の勉強はこんなもんにしとくかな」
悩んでも考えてもしょうがないと思った七花は、
いそいそと勉強道具をカバンの中に入れ、図書館を後にした。
放課後、七花は家にある武道場にいた。
その顔は真剣そのもので、独特な構えをしている。
「七花八裂」
そう呟いた七花は虚刀流
一の奥義『
二の奥義『
三の奥義『
四の奥義『
五の奥義『
六の奥義『
七の奥義『
を同時に放った。
「うーん、やっぱ柳緑花紅のタイムラグ気になるなぁ」
と汗びっしょりの七花はそう言った。
七花がやっていたのはいわば修行で、技の精度を上げるためにうんうんと唸りながらタイムラグをどうするか考えていた。
「七花、ご飯よ。」
襖を少し開けた姉からそう告げられ、
「ねえちゃん。分かった今行くよ」
と開けられた襖を通り、七実の後について行った。
リビングに続く扉に手を掛け、開けた瞬間に美味しそうな匂いが鼻についた。
今日は煮物かなとワクワクしながら席につき、
手を合わせた。
「今日も精が出てたわね、七花。あの技が思いついた必殺技なの?」
そう聞いてきた七実に
「そうそう、奥義全部を同時に放つんだ。まだ柳緑花紅のとこでちょっと躓いてるけど、ほぼ完成形ってところかな。」
と七花はちょっと鼻を高くしながら語った。
「今度改めてしっかり見させてもらうわね。ところで、志望する高校は雄英にちゃんとしたの?」
「まぁ、そうしたよ。姉ちゃんの病院代稼ぐためにもな」
「そう」
七実はそう言って、もう話すことは無いと言わんばかりに止まっていた箸を動かし始めた。
七花も、(あ、それだけ?)という顔をし、目の前のご飯にがっつき始めた。
ご飯を食べ終わった七花は自室に戻り、昼休み図書室で行っていた勉強の続きをした。少しでも受かる確率を上げる為にと本人は思っているが、実際は既にもう受かるレベルの脳みそがあるというのを知らずに…。
今回も七花と七実しか出せず申し訳ございません!
早く色んなキャラと絡ませたいなと私自身も思っております!
評価、感想おまちしております!!
次回は一気に飛んで、雄英試験にいきます!