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うれしくなりますね…
また今回も暇つぶしにどうぞ
あれから数時間。
ちょうど夕食時になった頃に大きな声で帰宅の挨拶をする子供の声が響いた。
挨拶よりも前に新たな気の存在を察知していたベージが、ベジータに連れられて入った重力室でトレーニングの様子を見せている最中ではあったがそちらに反応を示した。
「…?…親父にも似ているが…」
「おい、手を休めるな。」
「親父。この気を持ってるやつは誰だ」
トレーニング方法について口を出してくれているベジータの声に返事を返さず質問で返すベージ。
子供の声での帰宅の挨拶も聞こえたであろうにそれでも油断ならないといった顔付きと警戒、そして気迫。
平和と掛け離れた生活をしていたのであろうベージは安心も許さず即座にこの家で特に強い別世界の父親に確認を取った。
「今帰ってきたのはトランクスだ。先刻も言っていただろう 出掛けていると」
「………そうか」
それを聞いてやっと強い警戒を解いたベージは父親の言った通りにトレーニングを再開した。
ブルマにゆっくりしろといわれてはいたがそうはいかないと言わんばかりに熱心に、真剣にトレーニングを行うベージ。別世界のベジータ直々に鍛えこまれたであろう体の使い方をじっとみながら、ふむと1つ瞬く。
青年体に成長していないところを見るにまだまだトランクスと似たような年頃であろうが…それでもトレーニング相手にしてもいいかもしれないと考えたベジータは口を開く。
「よし お前のやり方はわかったぜ。
次は対人の腕前をみるぞ…軽く揉んでやる。全力でかかって来い。」
「!わかった、なら遠慮な
『あんた達!トランクス帰ってきたからご飯にするわよ!!何時間篭るつもりなのよ出てきなさい!!』
………………………。…」
「…ちっ、飯の時間か。切り上げるぞ。」
お互いが目をカチリと合わせさあ今から組手を…という所でかかった放送に、ベージだけが驚いて固まった。
汗を拭くタオルをベージに投げ渡して重力室を歩いて出るベジータについて行き、そのまま夕飯…ではなく1度風呂を経由し、それを二人で終わらせてから夕食の席に着いた。
「あ、パパただいま」
「ああ」
「今日さ、悟天と戦いごっこしたんだけどさ、ヨユーで勝ったよ!」
沢山盛られたご飯を次から次に口に入れる紫髪の少年が扉を開けた先に見えたかと思えば、ぱっとベジータを見てすぐに食べるのを中断して得意げに今日やってきたであろう事を自分の父親に報告し始めた。
「そうか、良くやったな」
「!! へへーっ」
手短で大した言葉も使っていないが、父親から褒められたのが余程嬉しいのか頬が少し赤みがかった少年が笑う。
その時に視線を少し下に動かしたことでベージの存在に気付いた少年が少し固まってから照れを隠すように「だ、っ誰?」と指を差した。
*
「えーと…別の世界のー、俺の兄弟ってこと?」
「そーよ。こっちじゃちゃんと生まれられなくて居ないんけどね」
経緯を聞いて、チラチラとベージを見ながら手短に喋ったトランクスにブルマが肯定する。
_余談だが…説明する際にブルマはポロリとトランクスよりも先に妊娠していたが一度流産している事を言ってしまったためこの場にいる三人はそれを認知した。
「ふーん…たしかにめちゃくちゃパパと似てるもんな
…ところでさー…ベージってさ」
「なんだ」
なんどか父親とベージを見比べたトランクスは徐に話し掛ける。
「今何才?」
「10だが、どうかしたか」
「俺8才!じゃあベージは俺の兄ちゃんって事だ!!」
ぱ、と表情を明るくさせたトランクスは身を乗り出す。
突然挙げられた大声にブルマはおや、と。ベージはぴくりと片眉を上げた。
「ねえねえ、兄ちゃんって呼んでいい?!
別世界とかなんとかいうけど結局俺の兄ちゃんでしょ!?」
妙に嬉しそうにいうトランクス。
それに戸惑い何も言えずにいると、ブルマは何かを理解したらしく笑顔で「呼ばせてあげたら?ここに居る間だけなんだしさ。それにどっちにしろ兄弟なのは変わらないわ」とトランクスの援護をする言葉を告げた。
「それは、…まあ、構わないが」
「やった!!
じゃあさじゃあさ!兄ちゃんゲーム強い?俺の部屋で一緒にやろうよ!」
「ゲーム?いやそんな物はしない 強いもクソも…」
「した事ないの?!…じゃあ俺好きなゲームあるからそれやろうよ!やり方教えるからさ!ね!ね!」
マシンガンのように止まらない勢いで話を吹っ掛けるトランクス。なんとも言い難い表情でそれを聞き続けるベージ。 見るからに困っているがブルマは助け舟はださなかった
トランクスは少し前から悟飯と悟天に対して羨ましそうな顔をしたりぽつぽつといいなーと言っていた事があった。
急に現れた兄ではあるが、それでも自分が欲しがっても一生手に入らないもの筆頭である年上の兄弟というものに対し非常にテンションがあがっているらしい。
ご飯を食べる手が完全に止まっているどころかそれを忘れて、今にも自分の部屋にベージを引っ張っていきそうな勢いだ。…が、しかし夕飯はちゃんとご馳走様をするまでが夕飯だ。
「はーいストップ!トランクス
まだご飯中でしょ、遊びたかったらパパっと食べちゃいなさい!」
「あそっか、兄ちゃん早く食べちゃおうぜ!」
「あ、…ああ…」
終始押されっぱなしでベジータを小さくした様な少年にやっと少年らしく幼い表情が多く出ているのを目の当たりにできて、ブルマは満足気に食事を続けた。
尚、この最中もベジータは我関せずと大皿を15枚以上空にしていた。
食事を終えると、案の定トランクスはベージの腕を引っ張って自分の部屋へと引きずっていった。
22時までには寝なさいとだけ言ってそれを見送りブルマもベジータも自身のやりたい様に寝るまでの時間を過ごした。
ここでベージがやってきた初日はおわりですね
次はどうしようかな、閃きに全部従うのでどうしようもこうしようもないっちゃあないですが
最後までありかとうございました