昨日の夜は面白い小説を見つけて読み込んでしまい執筆チャンスをやむなく逃してしまった しかたないね
特に進んではないですが、よろしければ。
ついで トレースですが、トランクスとベージをならべてみました
【挿絵表示】
そんごくうが、一日だけこの世に帰ってくるらしい。
実際ベージはそれを聞いた時何を言われているのかさっぱり分からなかった。
_それはドラゴンボールという自分の世界ではベージが生まれる前には地球上から消えた7つの球と占いババというあの世との橋渡しを可能とする人間の存在を知らなかったからに他ならない。自分の世界の大人達が教える事も必要では無いほど、皆が皆今を凌ぐことに必死だったからだ。_
死んだ者は死んだままだろうと言ったベージにドラゴンボールと占いババの事を教えたのはブルマであった。
「こんな風になーんにも知らないヤツに一から色々教えるなんて久しぶりね」
なんて最後に付け足して。
*
その日もトレーニングは欠かさなかった。
いつの日からかトランクスは超サイヤ人になれていて、それも幸いして父以外にも一人相手が増えたので喜ばしいことだ。
…この世界の悟飯と、全く知らない子供…悟天との邂逅も既に済んでいる。 トランクスが引っ張って行ったから、パオズ山などという随分と離れた場所まで遠出する事になったが。
…………。 それにしても、この世界の悟飯はいけない。逃げ惑う側の人間達と全く同じ生活ルーティンを行っていて、しかもトレーニング相手になるよう誘っても少しやったら宿題があるからと背中を向けてしまう。 強いのに勿体無い。
トレーニングを終え重力室からベジータと共に出ると、最近よく出入りする気がありそちらに向かう。
するとそこにはおかしな格好をした悟飯とトランクス、そしてブルマがいた。
何とかという大会に出るとか出ないとかの話をしているらしい。 ……あの格好で?
ベジータは会話で聞き捨てならないのであろう台詞を聞いて自分も出る、と宣言した。
武闘大会…そうか、平和であればそんなものを開く暇があるわけか。
「お袋。」
「なーに?」
「そいつに出るとするとどのくらい強い奴と仕合が出来るんだ」
「んー…サイヤ人連中と接点ない人達以外は全然ダメね
デコピンしたら数メートル吹っ飛ぶくらいダメ。」
「動くマトか」
「まーそうね、こっちからすればそう言っちゃっても仕方ないわ」
カチカチとベージの乗ってきたマシンを弄っていた手を止めて答えるのを見る。
(………)
マシンを弄っているということは、まだ自分は自分のやるべきことが出来ないということ。
「…なら俺もそれに出るぜ。
禁止ルールはなんだ それだけは守ってやる」
「……………あは…いやあ…殺すとかはダメだけどね… うん………
ベージ、一応聞いとくわね?どういう風な立ち回りをするの?」
「一通り手足は出させる。避ける。
ある程度運動になったら場外に蹴り落としてやる。」
「加減は?」
「超サイヤ人にならない」
参加を強く止められた。
ベージのトレーニングの過激さを第三者目線から見続けよくよく知ることになったブルマだからこその強さで止めた。その過激さを当事者として受け止めるベジータも、そればかりは横から「お前のやりたい様には出来ん、やめておけ」とそっと止めた。
お陰で個人トレーニングよりも実りあるスリルのある日々が送れているが、それを平和な世に開け放つとなれば話が変わる。
そしてそんな話をしている時、この場に居ない初めての声が響いた。
背丈の大きい連中だけが激しく喜びの声をあげている。
だが悟飯の"お父さん"、ベジータの"カカロット"、そしてブルマの"孫くん"という呼び声を聞けばいくら知らないとはいえベージは分かった。 そんごくうだ。
ベージの中でずっと、今もまさに追いかけ続けている知らない背中。
この底抜けに明るい…能天気なわけではなさそうな声が、その背中の主。
『天下一武道会、悟飯とベジータが出るんだろ?
それならオラも出るぞ! 占いババに頼んで、たった一日だけそっちに行ける日はその日にする!』
「ほんとに…ほんとに会えるんですね!?
やったー!!バンザーイ!!!」
あの遠慮しいの悟飯が両腕を上げて本気で喜んでいる。
ブルマも嬉しそうだし、ベジータもそう。…楽しみにしている、なんて口にしている。
(そうか。そんごくうとはこれ程の存在か。)
じっと周りを見て声に耳を傾ける。
成程。…未だ見ぬそんごくうに目を向ける。
「…俺もお前を見るのを楽しみにしているぞそんごくう」
『お?……ベジータにソックリ!!二人目か?』
どうにも見えているらしい発言。それにブルマが「ちがうちがう」と説明している。
それが終わるとへ〜という呑気な声。
『そっちじゃそんなふうになってるなんてな、まるでセルん時みたいだぜ』
「お前とは戦いたいと思っていた
やはり俺も出る。一日しかいないんだろう、戦え」
「ああいいぜ、それもこれも含めて天下一武道会で会おうな。
じゃあみんな、当日に会おうぜ!』
それを言うと声は一切聞こえなくなり、悟飯はいそいそと居なくなり、トランクスはブルマにそんごくうとは誰なのかと聞いている。
俺は外がまだ明るいと見て踵を返す。
ベジータも同じ考えだったらしくそうして歩き出した。
重力室に再び逆戻りし、ベジータはうんと重い重力負荷を設定する。
「骨を折るつもりでかかって来い」
「勿論だ 絶対に手を抜くんじゃないぞ、親父」
外で物音がしたのを聞き、それを合図に超サイヤ人となって二人同時に飛び出した。
*
「しかしまさか、なんにも知らないで会うのを楽しみにしてるって言ったなんてね〜」
「それが当然の様な空気感の中にいれば自然とそう思っちまうのも当然だがな」
「ノリがいいと言えばいいのかしらね」
ははは、なんて笑うブルマ。
今日は当日…これから天下一武道会だ。
俺への説明、そして皆との初めましてを済ませてジェット機で悟天とトランクスの座っている席に三人で座っている。順調に動く外を横目にして、悟天とトランクスに構われながら時間が過ぎていく。
「ねーねーベージくん!ボク今日こそ負けないよ!
兄ちゃんといっぱい修行したから前よりもーっと強くなったもん!」
「どうだかな。」
「勝つよー!!超サイヤ人ナシになったけど、絶対勝つもん!」
「へーんだ、悟天じゃ兄ちゃんにも俺にも勝てっこないよ!」
「勝つ!」
「ムリ!」
「勝つ勝つ勝つ!!」
「ムリムリ絶対ムリ!」
「……………」
左から勝つ、右からムリを聞かされながら目的地へと到着する。 真ん中はいやだと言っておいたが子供の座る順番は子供二人が先に決めてしまったため逆らう方が難しかった。
いつまで経っても子供らしい子供には慣れない。
「…ムリでもなんでもいいが、そういうのは本番で見せろ。 俺も手は抜かない」
だが受付で「15歳以下は大人とはやれない」と言われ、ベージは子供二人に出ようと強請られ引っ張られるのも無視して大会出場を辞めた。
悟天とトランクス以外の子供はイメージトレーニングの相手にもならない。絶対にやらない。
受付前に合流したそんごくうとやり合う為に来たと言うのに…そんなのたまったものではない。
「えー、戦うとこ見たかったなあ」
悟飯と同じほどの身長の、悟天を大きくした様な男にそう言われながら、観客席組の方に足を向けた。
「戦う姿を見せる為に来たんじゃない。お前と戦う為に来たんだ。
やってられるか。クソッタレ」
「…そっくりだなベジータ!」
「見た目の事を言ってるんじゃないと俺でも分かる言い方をやめろ。気安く肩を組むな。」