見知らぬ息子?別世界線からの贈られもの!   作:鯱の助

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小説読んだりドラクエビルダーズ2やってたら執筆おくれてました

わーっと進むので読みにくいかもしれない
暇つぶしにどうぞ、おやすみ


おくられもの 8

 

 

 

子供の部は試合自体が一瞬で終わるものもダラダラ続くものも全て等しく司会の盛り上げと観客の野次や応援諸々のものも相まって非常に長く退屈だった。

悟空たちと関係のある者はおおよそがそうだ。

保護者であるブルマやチチ、ウーロンやマーロンなどの関係者はその限りでは無いが。

なお、ベージはその席付近には行かなかった。人が多くそしてうるさいからだ。 彼が行ったのはベジータ等大人の部参加組の近くだ。

だが特に話すことも無い。故に時間が過ぎるのを無言で待ち続けるだけの時間だった。

 

 

 

 

決勝の終わった二人を高いところからじっと見つめる。

ここからじゃただの豆粒位にしかみえやしない。

早々に目線を外して、アトラクションだとかいうのも総スルーで大人の部参加組がゾロゾロと戻っていく。

「ベージ。トランクスが戻ってきたらブルマの席に案内してやれ」

「…」

ベジータの去り際のセリフに目線をくれてやり、騒がしくする女の事も無視して時間を潰した。

実につまらないものだった。

 

 

 

30分も何も起こらない。

さらにつまらない上に下らない。

丁度昼時だということで、食べるものを求め観客席から出て、会場の人間を探しあるく。

こういう時はその辺に居そうなものだが、見当たらない。 30分経とうがどうせすぐ面白いことが起きる訳でもないと歩き続ける。

 

「こんにちは」

 

少し離れ、目の前に妙な2人組が立ち声をかけてくる。

ベージはそれを見上げ無言を貫く。

 

「あなた、観客席にいらっしゃっていましたよね」

「………………。…なんだ、お前達」

 

うっすらと目の下に力を入れ笑う背の低い方の人。

…人間とは言い難い肌の色だが、そう呼ぶ他無い。

 

「申し遅れました。わたしはシン。

あなたはほんの小さな子供ですが、お強いのでしょう

なんとなくですがわかります…どのくらいかはわかりませんが

よろしければ、お名前をお聞きしてもよろしいですか?」

「………ベージだ」

「ベージさん。…ありがとうございます。

あなたはまだ子供ですからわたしと戦うことはありませんが…よろしければ、握手させてくれませんか?

出逢えた事の感謝を」

 

す、と薄紫色の手が差し出された。

腕を組んでいたベージは無意識にそれを解いて、そしてなんとなく、この手を握っていた。

それとほぼ同時にク、と握り返された。

数分とも数秒とも取れる様な生ぬるい時間が過ぎ、笑顔とは関係なく目が更に細まって…それがすぐ笑顔に戻る。

 

「なるほど。

あなたは良い魂をお持ちらしい」

「…?」

「ありがとうございました、ベージさん。」

 

不思議な空間に呑まれたような時間はあっという間に過ぎて目の前の…シンの方から手が離され、気付けばまた同じほどの距離が空いた。

 

「それではまた、近い内に」

 

そしてその挨拶でさらに距離が開き…特に素早く去って行くという事も無く、ごく自然に居住まいも正しく2人組は視界からいなくなった。

何も、言葉に出来なかった。

意味のわからないヤツら、といえばそうなのだろう。

それで片付けてはならない只者ではない何かを感じる。だからこそ、そんな簡単でチンケな言葉で2人組を表すべきでは無いと…何となく思った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「キビト。」

「はい 時の界王神さまにはお伝えしておきます」

コツ、コツ、コツとゆったりと、しかし遅くはない速度で1人分の靴音。

「いえ。今から孫悟空さんのいる所へ行きますから、挨拶が済み対戦順が決まったその後で」

「かしこまりました」

静々と、上品とも取れる話口調で会話は進む。

 

「わたしには知りえないことではありますが、ベージさんは時の界王神の言っていた通り…居ないはずの人物のようですね

…指示は追って伺いましょう。

あの方は少々大雑把な所もありますが、長くその立場に身を置く界王神ですし…

大丈夫でしょう。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

大人の部。

事態が動いているのを観客席の一番遠いところから見下ろし続ける。

挨拶をしたシンは一番に飛んで行った。 そのあとは大人も飛んでいき、後は悟飯とシンの後ろにいた大きな方。

丁度暇だった事もある。自分も行くかと身を乗り出すと同時に背の高い人物が視界から消えた。

 

「悪いが、お前にはこちらに来てもらう」

「何?」

「事情がある。お前はここでこの場を離れてもらうぞ いいな」

 

伺い立てておきながらベージに触れるその人物の目をグッと見上げ続けていると、周りの風景が変わった。

 

 

「………は?」

「じっとしていろ。ここは界王神界。神聖な場所だ。

諸々の説明はあとだ」

 

それだけ言うと、わけも分からぬままにその場に一人、置き去りにされた。

広大な大地、見たこともない空色。

 こんな所に連れてこられたと言うのに、誰も彼もが居らず説明もなく…説明などする暇も無さそうな状況だったのに。あととはどのくらい後の事だ。

 

悪態も付けず暴れる事も出来ず。

長い間、ただ独り呆然と周りを見ていた。

 






ブウ編ですが、ベージは置いてけぼりを喰らい続けます。
全然関われないでおわります。
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