ヘラクレスとの戦いも終わり俺、ゆんゆん、ダスト、リーンの4人で帰路についていた。
ふーー。ゆんゆんには大丈夫って言ったけど、やっぱりちょっと疲れたな…まぁ王の財宝を展開し続けたんだから当たり前か…それでも前使ったときよりも宝物庫の展開量も射出速度も上がってたな。慣れかな?
俺「ヘラクレスはなんとか倒せたからいいけど途中から声を出してきたやつは一体何者なんだ?」
ゆんゆん「途中から声をかけてきたやつ?なんですかそれ?聞こえました?ダストさん」
ダスト「いや。俺は全くそんなのは聞こえなかったぜ。空耳とかじゃねぇか?」
聞こえなかった?どういうことだ…
ヘラクレスに対して高圧的に命令するような声が俺には確かに聞こえたぞ…
てことは俺にしか聞こえないように細工してあった?だが俺に聞かせるようなメリットはないし…
どういうことなんだ?
俺「それよりも、全員無事ですか?」
ダスト「おう‼助けてもらって悪ぃな‼おかげで命拾いしたぜ‼」
リーン「助けてくれて本当にありがとう。おかげで命拾いしたわ」
ゆんゆん「それにしてもギルガメッシュさん本当に強いんですね。私たちが傷一つつけられなかったモンスター相手に一方的に倒しちゃうなんて」
俺「いやそんなことはないよ。実際、近づかれたら全く対処できなかったろうし相当必死で戦ってたよ」
エアを使ったらもっと楽に勝てたかもしれないけど周りも丸ごと吹っ飛ぶしな。それじゃあ意味がない。
リーン「いや、それでも相当すごいと思うよ。あっ、そうだ‼暫くの間ダストを鍛えてくれない?」
ダスト「え?どういうことだよ、リーン。この俺様がこれ以上鍛え」
リーン「でもさっきの戦いで持ったく役に立ってなかったじゃん」
ダスト「グハッ」
言い終える前にトドメとも言える口撃をされてんじゃん。
リーン「最近このクズ、依頼をしてなかったから腕がなまっちゃったぽくてさ。お願い。なんなら依頼って形でどうかな?」
俺「別にいいけど、結構ハードだよ」
ダスト「いやー、ハードなのはちょっと」
リーン「ダストは黙ってて。ハードでも別にいいよ。まぁでも命だけは取らないであげてね」
俺「わかった。それと依頼料に関してはダストがさっきのやつと戦って時間稼ぎはできるようになったら払ってもらおうかな」
リーン「えっいいの?」
俺「なにが?払うのが少し遅くなるだけだけど…」
リーン「いやいや、流石にそんなには強くならなくない?その条件なら一生払わなくてもいいことになっちゃうけど」
俺「大丈夫‼俺が必ず強く育て上げてみせるさ」
リーン「じゃあ1時間後にここで集合でおねがいね」
リーンがそう言って気づいたがもう街の前の門まで到着していたらしい。
俺「あぁ、わかった‼」
ダスト「なぁ、クソガキ。俺の意見は尊重されないんだな…」
ゆんゆん「いつもの態度が悪いんじゃないですか?」
一時間後
リーン「おまたせー‼待った?」
おっ、時間ぴったりだな。
それにしてもダストが死んだ魚みたいな目をしてるな。
俺「じゃあ早速俺と模擬戦をしようか。武器は持ってきてるか?」
ダスト「勿論だぜ」
ダストはそう言うと腰から剣を抜いた。
俺「違う。槍の方だ」
ダストは隠してるみたいだからな一応小声でいった。
全く、この男は舐めてるのか。歩き方や立ち振舞を見ればわかる。コイツは剣士ではない。間合いがもう少し大きくて長い武器。そこから槍だっていうのを特定したわけだが、やっぱり驚いてるな。
ダスト「すまねぇ。槍兵だってことを見抜かれるとは思ってなかったからな槍は持ってきてねぇ」
そうか、ちょうどいいものがあるにはあるが今渡しちまってもいいのか?いやでもまぁどちらにせよあげるつもりだったし遅いか早いかの問題だし別にいいか。それに間合いとか重さも慣れといたほうがいしな。
俺はそう考え宝物庫から一振りの槍を取り出し
俺「じゃあこれやるよ」
そうダストに言って、ポイっとダストに投げ渡した。
ダスト「おっと、なんだこれ?すげぇ業物じゃねぇか」
槍のことに関しては結構鋭いのかもしれないな、こいつは。
俺「ああ。この槍の名は魔槍ゲイボルク。必ず心臓に当たる呪いの槍だ」
ダスト「?どういうことだ?意味がよくわからないんだが、何かの例えか?」
俺「いや。その言葉のとおりだよ。真明、まぁ要するにこの槍の名前を開放するとその武器の力を使うことができる。尤もその力もこれからの修行で身につけていくんだけどな」
ダスト「その力があれば今回みたいにリーンを危険にさらすことがなくなるのか?」
リーンに聞かれたら恥ずかしいのかな?耳元に小声で聞いてきた。
俺「俺が相手でも半日は持ちこたえられる」
とだけ答えといた。
俺「じゃあさっき言った通り模擬戦をしよう」
そう言うとダストが武器を構えた。
俺「ルールは簡単、先に一本を取ったほうの勝ち。俺もお前に合わせて武器の射出はしない。な?ちょうどいいハンデだろ?」
ダスト「分かった。じゃあいくぞ‼」
ダストの声とともに戦いの火蓋は切って落とされた。
十分後
結果から言うと、勿論俺の勝ちだった。剣かと思わせておいて槍、斧を使ったり。間合いの外に逃げたから間合いが伸びる武器を使ったりと翻弄して勝利を収めた。
それにしても俺が手加減してたとはいえ宝具の力もまだ開放できてないし、ステータスも俺より低いのによく10分も持ち堪えられたな。これからの修行のしがいがありそうだ。
ミツルギ「あれ?君たち、何をしているんだい?」
俺「あー、ミツルギじゃん。何って、このダストっていうやつに修行をつけているんだよ」
ミツルギ「修行か…そうだ‼その修業、僕にもつけてくれないか?」
俺「別にいいけど、どうしてだ?」
まじでなんでだ?コイツもう十分強いだろ。俺に負けたとはいえその他のやつが相手だったら大体勝てそうな気もするんだが。
ミツルギ「僕は以前君に負けた。それはもう完膚なきまでにね」
俺「そうだな」
ミツルギ「だからあれ以降魔剣グラムに頼るだけじゃなくて自分自身も鍛え上げたんだ。君と戦ったときに使った技、あれ以来発動できなくてね。あれをちゃんと使えるようになれたらもっと強くなれるからね」
そうか、あれ以来バルムンクは使えないのか。それでレベル上げをしてたらたまたま俺がいたと…
ミツルギ「だから頼む!お金はいくらでも出す!だから僕に修行をつけてくれ‼」
俺「分かった。じゃあダストとミツルギは明日、今日と同じ時間にここに来てくれ。俺はしばらくここで野営しながら暮らすから」
そう。野営。俺、実はめちゃくちゃ憧れてたんだ。だって本物の冒険者っぽくてかっこいいじゃん。だからしばらく野営するつもりなんだ。
ミツルギ「そうなのか。じゃあ僕も一緒に野営をするよ」
は?いまコイツなんつった?一緒に野営をするって言ったのか?そりゃ、そのほうが冒険者っぽいから俺はいいんだが、
俺「仲間とかは大丈夫なのか?俺は一緒に暮らしたりしてる仲間がいないからいいけどミツルギは取り巻きの女の子達がいるんじゃないのか?」
ミツルギ「いや。彼女たちは今別の場所でレベル上げをしてもらってる。だから一緒に野営をさせてもらえないか?」
俺「分かった。そこまで言うなら一緒に野営をしよう。後ついでに午前中も鍛えてやるよ。暇だしな」
ダスト「悪ぃが俺はちょっと無理だぜ。なんせもう宿を取ってあるからな」
俺「大丈夫だ。じゃあまた明日な」
ダスト「応‼明日も頼むぜ‼」
そうしてダスト、ミツルギの二人を修行することになった二人共宝具を持ってるから魔力の流し方を教え、その宝具事にあった正しい使い方、そして宝具の真明開放などを教えていき、時々俺と模擬戦などもした。そうして修行すること1ヶ月が経過した。
俺「じゃあまずはミツルギ。あそこにいるカエルに向かって宝具を発動させてみろ。勿論全力で」
ミツルギ「分かった。邪悪なる竜は失墜し
世界は今落陽に至る
撃ち落とす!
幻想大剣・天魔失墜‼」
ミツルギが宝具を発動させると剣から光が発動し振ることでカエルを倒した。
俺「じゃあ次はダスト。とりあえず投げる方をしてみろ」
ダスト「応‼分かった‼この一撃
手向けとして受け取るがいい———!!
突き穿つ死翔の槍‼」
ダストが高く跳躍し、カエル目掛けて槍を投げた。着弾すると辺り一帯が爆風に包まれまたもカエルを倒した。
……こいつら、すごくない?たったの1ヶ月で宝具の扱いをマスターしやがった。ステータスも大幅に伸びたしコレはもはや覚醒って言っても差し支えないほどに成長したな。
もし今のミツルギとダストが戦ったらどうなるんだろうな?だいぶ気になるがまずは
俺「今日までお疲れ、二人共。お前たちも実感してると思うけど多分今、お前たちを倒せるやつはこの正解でもほとんどい。だからって油断することなく、自分の力を研究し、自主練も怠らないこと。分かったか?」
ダスト「勿論だぜ‼」
ミツルギ「はい‼」
俺「じゃあ久しぶりに街に戻るか」
ダスト「俺は昨日ぶりだけどな」
ミツルギ「僕も久しぶりだよ」
今ではもうこの二人とこのように本当に仲の良い友達のように話すようになっていた。
もうすぐ街につくけどとりあえず最初は風呂に入ろっかな。
歩きながらそんな事を考えていた。
そしてついにーーー
ミツルギ「到着か。なんだか何年ぶりかに帰ってきたような気分だよ」
俺「同じく」
そう3人で笑い合いながら冒険者ギルドに行くとカズマや他の冒険者たちが神妙な顔で話し合いをしていた。
ダスト「何してるんだ?」
お姉さん「それが、先日とらえたセレナという魔王軍幹部からの情報で、近いうちにこのアクセルの町も攻められるというので対策を考えていたんです」
アクセルの町が攻められる。たしかにここを落としたら色々と利点はあるだろう。それにしてもセレナって誰だ?
ダスト「まじか…大問題じゃねぇか…」
ミツルギ「おい、佐藤和真。アクア様は何処にいるんだ?見当たらないのだが」
本当だ。ミツルギよく気付いたな。
カズマ「アクアは家出したよ。魔王を倒すってさ」
ミツルギ「それは本当か⁉だとしたら大問題じゃないか‼なぜ君アクア様を追わずここにいるんだ‼」
カズマ「だって面倒くさいし…」
ミツルギ「そうか…じゃあ僕がアクア様を追う。誰かついてきてくれるものはいるかい?」
ミツルギの言葉とともにギルド内がざわつき結局ミツルギのパーティーの娘も合流したから、ミツルギパーティーとゆんゆんが行くことになった。
そして、とりあえずその場は解散となった。
俺「カズマ、本当にアクアを追わなくていいのか?」
俺はそう聞いたがカズマは何も言わずに帰ってしまった。
……ところがどっこい‼
あとからカズマが「俺達もアクアを追うぞ‼」と言い出し、迷宮に潜りレベル上げをした。それもバニルとウィズという猛者を従えたレベル上げ。効率的なんてもんじゃない。もはや弱いものいじめと言っても差し支えないだろう。迷宮の主がからしたら、とんだ災害に巻き込まれた気持ちだろう。
そしてカズマはダクネスとめぐみんを連れてアクアたちを追った。
そして俺はカズマたちに気かれないようにその後を追うことにした。
覚醒ダスト(ライン・シェイカー)職業:ドラゴンナイト
筋力B 耐久A
敏捷A 魔力C
幸運E 知能C
宝具B
刺し穿つ死棘の槍(ゲイボルク)…真名解放すると槍の持つ因果逆転の呪いにより「心臓に槍が命中した」という結果を作ってから「槍を放つ」という原因を作る。つまり放ったから当たった、ではなく、当たったから放ったという、運命そのものに対する攻撃である。
突き穿つ死翔の槍(ゲイボルク)…それはもとより投擲する為のモノだった。狙えば必ず心臓を穿つ槍。躱すことなど出来ず、躱し続ける度に再度標的を襲う呪いの宝具。それがゲイボルク、生涯一度たりとも敗北しなかった英雄の持つ破滅の槍。ランサーの全魔力で打ち出されたソレは防ぐ事さえ許されまい。躱すことも出来ず、防ぐことも出来ない。
――――故に必殺
スキル
槍術A++…高いレベルでの槍術を扱える。
剣術B…剣術を扱える。
騎乗A…幻想種であるドラゴンにも騎乗することだできる。
対魔力C…二節以下の詠唱による魔法は無効化できるが、大魔法・儀礼呪法など大掛かりな魔法は防げない。
神性B…神霊適性を持つかどうか。厳しい特訓の末クーフーリンの力を目覚めさせた。
戦闘続行A…往生際が悪い。瀕死の傷でも戦闘を可能とし、決定的な致命傷を受けない限り生き延びる。
矢避けの加護B…飛び道具に対する防御。狙撃手を視界におさめているかぎり、どのような投擲武装であろうと肉眼で捉え、対処できる。ただし超遠距離からの直接攻撃及び広範囲の全体攻撃にも該当しない。
覚醒ミツルギ 職業:ソードマスター
筋力B+ 耐久A
敏捷B 魔力C
幸運D 知能D
宝具A+
魔剣グラムA…どんなものでも簡単に切ることができる魔剣。かつては大英雄ジーク・フリードが有していた。
幻想大剣・天魔失墜(バルムンク)…持つ者によって聖剣にも魔剣にもなりうる黄昏の大剣。柄に填め込まれた青い宝玉は真エーテルが貯蔵されており、真名を以て発動させる際に使用する。真名を解放することで、剣から膨大な魔力が火柱のように立ち昇る。これを大上段で振りかぶり、眼前の敵陣を焼き尽くす。
悪竜の血鎧(アーマード・ファヴニール)…Bランク以下の物理攻撃と魔術を完全に無効化することが可能となり、更にAランク以上の攻撃でもその威力を大幅に減少させ、Bランク分の防御数値を差し引いたダメージとして計上する。
スキル
竜殺しA…竜種を仕留めたものに備わる特殊スキルの一つ。竜種に対する攻撃力、防御力の大幅向上。これは天から授かった才能ではなく、竜を殺したという逸話そのものがスキル化したといえよう。
剣術A+…高いレベルで剣術を扱える。
女神の加護E…女神アクアの加護。しかし、女神アクアに存在を忘れられているため大幅にランクダウンしている。